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最終更新⽇時

2025/10/31

セールアンドリースバックのデメリット6選と注意点

  • リースバック
記事執筆・監修
エキスパート職 山口智暉
  • -資格-

    宅建士、不動産コンサルティングマスター、FP2級、定借プランナーR、認定空き家再生診断士

  • -経歴-

    株式会社MDIにて土地活用の提案営業に従事
    東洋プロパティ㈱にて不動産鑑定事務に従事
    株式会社リアルエステートにて不動産買取再販事業に従事
    リースバック、買取再販、借地底地、共有持分、立退き案件を手がける

セール&リースバックとは、資産を売却して資金を調達しつつ同じ家に住み続けることができるという仕組みです。
即座にまとまった現金を受け取れることや、引越しを避けられる点が大きなメリットです。

このようにリースバックは、素晴らしい仕組みのように感じます。
ですが、リースバックにはデメリットも存在します。

リースバックにはどのようなデメリットが存在するのでしょうか。本記事では、リースバックのデメリットを詳しく解説します。

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セール&リースバックの基本概念と仕組み

まず、セール&リースバックの仕組みについて確認しておきましょう。

セール&リースバックとは、資産を売却して現金を得つつ、同じ資産の利用を続けることができるという仕組みです。
セール&リースバックとは、略してリースバックとも呼ばれています。

リースバックの流れは次のようになっています。

  • ①業者に問い合わせる
  • ②簡易査定
  • ③現地調査
  • ④買取金額の決定
  • ⑤売買契約
  • ⑥賃貸借契約結
  • ⑦料金の支払い

このような流れでリースバックは進められていきます。

セール&リースバックのデメリット

それでは、リースバックのデメリットを一つずつ見ていきましょう。

1不動産の所有権がなくなってしまう

デメリットの1つ目は、不動産の所有権がなくなってしまうことです。

リースバックでは、不動産の所有権を手放すことになります。これに抵抗を感じる方には、リースバックは適していないかもしれません。

家の所有権を手放すことに抵抗を感じる人もいるかもしれませんが、そのような人にはリースバックは向いていないかもしれません。
愛着のある家なので所有権を失いたくないと考える人もいることでしょう。

家の所有権を手放すと、例えば、相続ができないなどの問題が発生してしまいます。

もしそれが困る場合は、リースバック以外の方法を取るか、リースバックをした後に資産の買戻しをすることが必要です。

2家賃の支払いが必要になる

2つ目のデメリットは、毎月家賃の支払いをしなければならなくなるということです。

リースバックを行う前は持ち家に住んでいたため、家賃の支払いは不要でした。しかし、リースバック後は賃貸扱いになるため、家賃を支払う必要があります。

つまり、リースバックをするには、家賃を支払うことができる安定した収入がないといけません。

3賃貸期間に2〜3年以内という制限がされている

3つ目のデメリットは2〜3年しか賃貸ができないという点です。
リースバックでは賃貸期間に制限があり、借り手が希望する間に住み続けられない場合があります。

リースバックでは定期借家契約という契約を結ぶため、賃貸期間に制限があることが多いのです。
定期借家契約の契約期間は2〜3年であることがほとんどです。

また、定期借家契約では、契約期間が切れてしまう際にも契約を更新することができません。

しかし、場合によっては新たな契約を再度結んでもらうことは可能です。
そうすれば、住む期間を延長することができます。

しかし、再契約は不動産の所有者によって断られてしまう場合もあります。さらに、再契約の際に家賃の金額を値上げされてしまう可能性もありま、それでは長く住み続けても負担が増えるばかりとなってしまいます。
つまり、再度契約を結ぶことはかんたんではないのです。

このように、いつまでも住み続けられるとはいえないという点がリースバックのデメリットの一つです。

リースバックにおける契約に関して詳細は、こちらを参照してください。
⇒【リースバックの賃貸期間】〜リースバックでは何年住めるのか〜

4家を売却するときに、相場より安い価格でしか買い取ってもらえない

リースバックの4つ目のデメリットは、家を売却するときの価格が安価であることが多いという点です。

リースバックでは、物件を売却して現金収入を得ることができますが、一般的な市場価格よりも低い価格での買取になることが多いです。

一般的な相場よりも安く買い取られてしまう理由は、不動産の新たな所有者にとってリースバックというのは損益となりうるからです。

リースバック業者は購入した不動産を第三者に売却したり賃貸したりすることで、利益を生み出すことができます。
そのため、物件にはこれまで通りの居住者ではなく、新たな契約者に来てもらわないと利益が低くなってしまうのです。

つまり、リースバックをすれば同じ場所で住み続けられるという利用者側にとってのメリットは、リースバック業者の視点からすると、自由に不動産を利用することに制限をかけてしまうマイナスな行為なのです。

5毎月の家賃が割高である

5つ目のデメリットは、家賃が割高であることです。 リースバックでは毎月家賃を支払う頃が義務となっています
その家賃は、相場よりも割高に設定されることが一般的です。これは、家の売却価格が市場価格よりも低く設定されるためです。 簡潔にいうと、リースバックで利用者に与えられる特権によって、リースバック業者が損をしないようにするためなのです。

そのため、リースバックをする際には家賃がいくらになるのか、それを払っていくことができそうかを考えてからにしないと、家賃を滞納してブラックリストに名前が載るといいう事態に陥る危険性があります。

6長く賃貸していると損になる可能性がある

リースバックの6つ目のデメリットは、長くその家に住み続けていると家賃負担が大きくなってしまうという点です。

リースバックでは、売却金額が市場価格よりも低い一方、家賃は割高に設定されるため、長く賃貸していると家賃負担が増大します。

近くにある他の物件であればもう少し家賃が安い可能性は十分にあるため、家賃への負担感が増してきたら引っ越しも検討したほうがよいでしょう。

関連記事 : リースバックって安全なの?仕組みやメリット・デメリットをわかりやすく解説

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利用ケースとセール&リースバックの需要

リースバックには多くのデメリットが存在しますが、それでも人々がリースバックを利用する理由は何でしょうか。
人々がリースバックを選択するケースには次のようなものがあります。

  • 早く住宅ローンを完済したいとき
  • 急に入院することになり、医療費を工面したいとき
  • 老後の生活費が十分でないが、引っ越すことは金銭的にも体力的にも困難なとき
  • 子どもたちに財産を平等に残したいが、愛着のある家にできるだけ住み続けていたいとき
  • 資金が必要だが、引っ越すことで家の売却を近所の人に知られたくないとき

このように、早く資金が必要であるという場合や、引越しすることが難しいという場合にはリースバックが利用されているということがわかりした。


つまり、リースバックにはデメリットもありますが、そのような場合にはメリットがデメリットを上回るということがわかります。

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実際にあったリースバックのトラブル事例

リースバックには、過去に報告されたトラブルがいくつか存在します。例えば、リースバックを試みたが実現しなかった事例があります。

それは、住宅ローンの残債があったケースです。実は、住宅ローンの残債がある場合、リースバックを断られてしまうことがあるのです。

リースバックができないケースの一つとして、住宅ローンの残債が家の売却価格を上回っている場合があります。

住宅ローンの残債が家の売却価格より高いとリースバックができない理由は、家賃の支払いが滞る可能性が高いからです。
住宅ローンに残債があると、住宅ローンの支払いと、家賃の支払いというように負担が2倍になってしまいます。

このように、リースバックは必ずできるわけではないのです。

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トラブル回避のための注意点

このように、リースバックでは数々のトラブルも発生しています。
つまりリースバックを行う際にはトラブルへの対策を十分に行なっておくことが重要だといえます。

リースバックに関するトラブルに巻き込まれないためにいちばん有効なのは、リースバック業者と契約を結ぶ際にその内容をよく確認しておくことです。

リースバックの手続きは契約内容によって大きく影響されます。そのため、契約終了後の手続きも契約締結時に明確に定められます。

契約には、資産を買い戻すことができるのか、買戻しができるタイミングはいつなのか、買い戻しをする際の条件はどのようなものかなど、とても大切なことが記載されます。

リースバックの被害に遭わないようにするためには、自分に不都合にならないような契約内容にしておくことが有効です。

このように、契約締結時から注意を払うことで、リースバックのデメリットに影響されず、安全にリースバックを活用できるでしょう。

関連記事 : リースバックで騙された?トラブル事例から学ぶ注意点と対策方法

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まとめ:セール&リースバックのデメリットを理解する重要性

いかがでしたか。
セール&リースバックにはさまざまなデメリットがあるということがわかりました。
そのデメリットとは、以下の通りです。

  • 不動産の所有権が失われてしまう
  • 毎月の家賃の支払いが必要になる
  • 賃貸期間に2〜3年以内という制限がある
  • 家を売却するときの買取価格が安い
  • 毎月の家賃が割高である
  • 長く賃貸していると家賃負担が膨れ上がる

もちろんセール&リースバックにはメリットもたくさんあります。
メリットがデメリットを上回った場合、人々はセール&リースバックを行うのです。

今回の記事ではメリットについては触れることができませんでしたが、セール&リースバックのメリットに関してはこちらの記事を参考にしてください。
【セール&リースバックのメリット】不動産をリースバックするとどのような良いことがあるのか

セール&リースバックにはトラブルの事例もたくさん報告されています。
それらに騙されないように、セール&リースバックを利用するときは、メリットもデメリットもよく理解した上で行うようにしましょう。

記事執筆・監修
エキスパート職 山口智暉
  • -資格-

    宅建士、不動産コンサルティングマスター、FP2級、定借プランナーR、認定空き家再生診断士

  • -経歴-

    株式会社MDIにて土地活用の提案営業に従事
    東洋プロパティ㈱にて不動産鑑定事務に従事
    株式会社リアルエステートにて不動産買取再販事業に従事
    リースバック、買取再販、借地底地、共有持分、立退き案件を手がける

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