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最終更新⽇時

2026/09/02

任意売却とは?競売との違いやメリット・デメリット、手続きの流れを解説

  • その他

「住宅ローンの返済が苦しくなってきた……もう家を手放すしかないの?」そのような不安を抱えている方に知っていただきたいのが「任意売却」という選択肢です。

この記事では、任意売却の仕組みや競売との違い、メリット・デメリット、手続きの流れなどをわかりやすく解説します。

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記事執筆・監修
エキスパート職 山口智暉
  • -資格-

    宅建士、不動産コンサルティングマスター、FP2級、定借プランナーR、認定空き家再生診断士

  • -経歴-

    株式会社MDIにて土地活用の提案営業に従事
    東洋プロパティ㈱にて不動産鑑定事務に従事
    株式会社リアルエステートにて不動産買取再販事業に従事
    リースバック、買取再販、借地底地、共有持分、立退き案件を手がける

任意売却とは

任意売却の文字と住宅の模型

任意売却とは、住宅ローンの返済が困難になった際に、金融機関などの債権者の同意を得たうえで不動産を売却する方法です。ただし、その仕組みは通常の売却とは大きく異なります。

ここでは、任意売却がどのような仕組みで成り立つのか、通常売却との違い、そして実際に成立するために必要な条件について順に解説していきます。

任意売却の基本的な仕組み

任意売却を理解するうえで欠かせないのが、「オーバーローン」という状態です。

オーバーローンとは、不動産の売却価格よりも住宅ローンの残高が上回っている状態を指します。たとえば、物件が2,000万円で売れても、ローン残高が2,500万円ある場合は、売却代金だけでは完済できません。

通常の不動産売却では、買主に抵当権の負担を残さないため、決済時に住宅ローンを完済し、抵当権を抹消するのが一般的です。しかし、オーバーローンの場合は売却代金だけでは住宅ローンを完済できません。通常通り抵当権を抹消して売却するには、不足分を自己資金などで補う必要があります。

不足分を補えない場合に検討されるのが任意売却です。債権者の同意を得たうえで売却を進め、売却代金を住宅ローンの返済に充てます。売却後に残債が生じた場合は、その後も返済が必要になります。

通常売却と任意売却の違い

通常の売却では、売却代金でローンを完済し、抵当権を抹消したうえで買主へ所有権を移転します。売却代金が残高を上回っていれば、手続きはシンプルです。

一方、任意売却では、売却代金だけでは抵当権を抹消できないため、債権者の同意を得ることが前提になります。債権者が同意しなければ、売却そのものが成立しません。

手続き上の違いも明確です。通常売却では売主と買主の合意で進められますが、任意売却では売出価格や売却時期について債権者との調整が必要になります。売却代金の配分方法も、債権者の意向が反映される形で決まります。

売主の自由度という点でも差があります。通常売却は売主主導で進められますが、任意売却は債権者の同意が得られる範囲内での売却となります。

任意売却が成立する条件・できないケース

任意売却が成立するには、いくつかの条件を満たす必要があります。

主な条件は以下の通りです。

  • 債権者が抵当権の抹消に同意すること
  • 売却活動を行える期間が残っていること
  • 共有名義の場合は、物件全体の売却に必要な共有者の合意が得られること
  • 税金などの滞納による差押えがある場合は、差押えを解除できること
  • 市場で買主が見つかること
  • 売出価格などの売却条件について債権者の了承が得られること

連帯保証人がいる場合は、契約内容や債権者の対応に応じて、確認や調整が必要になることがあります。また、債権者が抵当権の抹消に同意しない場合や、競売手続きが進み売却に必要な時間を確保できない場合などは、任意売却が成立しないことがあります。

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任意売却を検討するタイミング

住宅ローンの滞納で届いた督促状のイメージ
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「まだ大丈夫」と思っているうちに、選択肢が急速に狭まってしまうケースは少なくありません。任意売却は、どの段階で動き出すかによって、その後の結果が大きく変わります。

相談すべき時期の目安から、滞納後に手続きがどう進むのか、そして任意売却がいつまで有効な選択肢となるのか、順に確認していきましょう。

住宅ローンの返済が難しくなった段階で相談する

「返済が苦しくなってきた……」。そう感じた段階で、すでに相談のタイミングです。

任意売却は、住宅ローンを滞納してからでないと相談できない、というわけではありません。収入の減少や失業、病気、離婚、事業不振など、さまざまな事情で「このままでは返済を続けられない」と見えてきた時点で、専門家や不動産会社へ相談することが大切です。

早い段階で動くほど、売却活動に使える期間が長くなります。買主を見つけやすくなるだけでなく、債権者との調整も落ち着いて進められる可能性が高まります。一方、相談を先延ばしにするほど選択肢は狭まっていきます。

「もう少し様子を見てから」と迷う気持ちは理解できますが、返済困難が見えた段階こそ、早期相談が最大の備えになります。

住宅ローン滞納から競売までの流れ

住宅ローンを滞納すると、金融機関から電話や書面による督促が行われます。滞納が続いて期限の利益を喪失すると、住宅ローン残高の一括返済を求められることがあります。

保証会社付きの住宅ローンでは、その後、保証会社が金融機関へ代位弁済し、債務者に対する求償権を取得する場合があります。代位弁済後も返済や任意売却などによる解決に至らない場合は、保証会社などの債権者が競売を申し立てることがあります。

競売が申し立てられ、裁判所から競売開始決定が出ると、売却に向けた手続きが進みます。ただし、保証会社の有無や契約内容によって、進行時期や競売を申し立てる主体は異なります。

任意売却はいつまで検討できる?

では、競売手続きが始まった後でも、任意売却は間に合うのでしょうか。

結論からいうと、競売開始決定が出た後でも、任意売却できる場合があります。競売が申し立てられた段階では、まだ売却活動の余地が残っていることもあります。

ただし、競売の手続きが進むにつれて、買主を探す時間や債権者との調整に使える期間は確実に短くなります。入札期日が近づいた段階では、現実的に間に合わないケースも出てきます。「競売になってからでも大丈夫」とは断言できません。

早い段階で任意売却を検討するほど、選択肢は広がります。状況が複雑な場合は特に、一人で抱え込まず、早めに専門家へ相談することが重要です。

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任意売却と競売の違い

オークションハンマーと住宅模型
オークションハンマーと住宅模型

任意売却と競売は、どちらも住宅ローンの返済が困難になった際の売却手段ですが、その中身は大きく異なります。売却価格の決まり方やプライバシーへの配慮、引き渡しのタイミングまで、実生活に直結する違いがいくつも存在します。

それぞれの特徴を正しく把握することが、自分に合った選択につながります。以下で詳しく見ていきましょう。

売却方法・売却価格の違い

任意売却と競売では、売却の仕組みそのものが大きく異なります。

任意売却は、一般の不動産市場で買主を募り、通常の不動産売買と同様のプロセスで進めます。売出価格の設定や買主との条件交渉にも、ある程度関与できる点が特徴です。

一方、競売は裁判所の手続きに基づいて進められ、入札によって落札者が決まります。売主の意向が価格や条件に反映される余地はほとんどありません。

売却価格の決まり方にも違いがあります。競売では、評価人による評価をもとに裁判所が売却基準価額を定め、その後の入札で買受人と売却価格が決まります。一方、任意売却は通常の不動産取引として一般市場で販売するため、一般的に競売より高値で売却できることが期待されます。

ただし、実際の売却価格は物件の状態や市場環境などに左右されるため、必ず競売より高く売れるとは限りません。売却価格は売却後に残る債務の額にも影響するため、両者を比較する際の重要なポイントです。

プライバシー・引き渡しなどの違い

価格以外にも、任意売却と競売には大きな違いがあります。

競売では、物件情報が裁判所のWebサイトや競売情報サイトに公開されます。近隣の人の目に触れる可能性があり、プライバシーの観点から精神的な負担を感じる方も少なくありません。任意売却は通常の不動産売買と同じ形で進められるため、競売のような形での情報公開はありません。

引き渡し時期にも違いがあります。競売では落札者が決まれば、所有者の都合に関係なく手続きが進みます。一方、任意売却では債権者の同意を前提としながらも、引き渡しのタイミングについて相談できる余地があります。引っ越し先の確保や生活の準備に、ある程度の時間を取りやすい点は見逃せません。

売却への関与という点でも差があります。競売はあくまで裁判所主導の手続きであり、所有者が買主や条件に働きかける場面はほぼありません。任意売却は当事者として一定の関与が認められている点が、生活への影響を和らげる一因になっています。

任意売却と競売を比較表で整理

ここまでの内容を、項目別に整理した比較表でまとめます。

比較項目 任意売却 競売
売却方法 一般の不動産市場で買主を募る 裁判所主導の入札手続き
売却価格 一般市場で販売するため、競売より高値が期待できる場合がある 裁判所が定めた売却基準価額を踏まえ、入札結果で決まる
所有者の関与 価格設定や条件交渉にある程度関与できる 所有者の意向はほぼ反映されない
情報公開・プライバシー 通常の売買と同様で、競売のような公開はない 裁判所や競売情報サイトに物件情報が公開される
引き渡し 債権者の同意のうえで、時期の相談余地がある 落札者決定後、所有者の都合に関係なく進む
売却後の残債 残債が残る場合があり、返済方法を債権者と相談 残債が残る場合があり、返済義務は続く

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任意売却のメリット・デメリット

住宅の模型を手渡す手元

任意売却には、競売と比べて当事者にとって有利に働く点がある一方で、あらかじめ理解しておくべき制約や注意点も存在します。また、「任意売却をすると信用情報に傷がつく」という誤解も少なくありません。

ここでは、メリット・デメリットの両面と、信用情報への影響について順に整理していきます。

任意売却のメリット

任意売却の最大の利点は、競売という強制的な手続きを回避できる可能性がある点です。

競売になると、裁判所主導で売却が進むため、所有者の意向はほぼ反映されません。一方、任意売却では一般の不動産市場に売り出せるため、競売より高い売却価格が期待できる場合があります。売却価格が高くなれば、それだけ残債を減らせる可能性も広がります。

また、引き渡し時期や売却条件について、債権者の同意を前提に調整できる余地があります。所有者の都合だけでは引き渡し時期を調整しにくい競売と比べ、転居先の確保や生活再建に向けた準備を進めやすい場合があります。

このように、売却価格だけでなく、売却条件や引き渡しについて一定の調整余地がある点も任意売却のメリットです。

関連記事:リースバックと任意売却は併用できる?併用の手続きとメリット・デメリットを解説

任意売却のデメリット・注意点

ただし、任意売却には注意しておきたい点もあります。

まず、売却には債権者の同意が必要であり、申し出たからといって必ず進められるわけではありません。売却価格も市場の状況や物件の条件に左右されるため、希望通りの金額で売れるとは限らない点は理解しておく必要があります。

また、共有名義の物件全体を売却する場合は、共有者との合意が必要です。連帯保証人がいる場合は、契約内容や債権者の対応に応じて、確認や調整が必要になることがあります。

売却後も、ローン残高が売却代金を上回れば残債が残ります。競売回避や売却価格の面でメリットが期待できる一方、「売れば終わり」にならないケースがある点にも注意が必要です。

住宅ローン滞納と信用情報への影響

信用情報への影響は、任意売却そのものと住宅ローンの返済状況を分けて考える必要があります。

個人信用情報には、ローン契約の返済状況として延滞や代位弁済などの情報が登録されます。一方、任意売却という不動産の売却方法そのものが、信用情報機関への登録事由になるわけではありません。

延滞や代位弁済などの情報が登録されると、新たなローンやクレジットカードの審査に影響する可能性があります。任意売却を検討する際は、「任意売却をしたから信用情報に影響する」のではなく、住宅ローンの返済状況が影響する点を区別して理解しておきましょう。

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任意売却の手続きの流れ

不動産売買契約書と印鑑

任意売却は、相談から引き渡しまでいくつかのステップを順を追って進めていきます。各段階で必要な準備や、押さえておくべきポイントは異なります。とくに初めて経験される方にとっては、どの段階で何をすべきかがわかりにくいと感じることも少なくありません。

ここでは、手続き全体の流れをステップごとに詳しく解説します。

相談・査定

最初のステップは、任意売却に対応できる不動産会社への相談です。

相談前に、以下の情報を手元に用意しておくとスムーズに進みます。

  • 住宅ローンの残高と毎月の返済額
  • 滞納している月数と督促状の有無
  • 税金などの滞納や差押えの有無
  • 物件の概要(所在地・面積・築年数など)
  • 共有名義人や連帯保証人の有無

相談を受けた不動産会社は、物件の査定を行い、売却可能な価格帯を確認します。
その査定額と住宅ローン残高を照らし合わせ、任意売却が現実的な選択肢かどうかを判断する材料になります。

「まだ滞納していないから相談するには早い」と思われる方もいますが、返済の見通しが立たないと感じた段階で相談するほうが、その後の選択肢は広がります。
売却活動に使える時間が長いほど、買主を見つけやすくなるためです。

債権者との調整・売却活動

査定が完了したら、債権者(金融機関や保証会社など)へ任意売却を申し出ます。

債権者とは、売出価格や売却時期、抵当権抹消への応諾など、任意売却に必要な売却条件を確認・調整します。条件が整ったら、通常の不動産売却と同様に不動産ポータルサイトなどを活用して販売活動を行い、買主を探します。

共有名義など売却に関係する権利者がいる場合は、並行して必要な合意や手続きを確認します。

売買契約・決済・引き渡し

購入希望者が見つかったら、価格や引き渡し時期などの条件を調整します。その条件について債権者の同意を得たうえで、売買契約の締結へ進みます。

決済時には、売却代金を事前に合意した配分に従って債権者などへの返済に充て、抵当権抹消に必要な書類の受け渡しと買主への所有権移転登記を進めます。その後、物件を買主へ引き渡します。

売却代金だけで住宅ローンを完済できない場合は残債が残るため、その後の返済について別途対応が必要です。

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任意売却後の残債・費用と債務整理

債務整理と貯金のイメージ、ブタの貯金箱と観葉植物

任意売却が成立しても、それで「全て終わり」とはならないケースがあります。売却後の残債をどう扱うか、手続きにどのような費用がかかるのか、さらに残債の返済が困難になった場合に何ができるのかは、任意売却を検討するうえで事前に把握しておきたい重要な論点です。

ここでは、残債、費用、債務整理との関係を順に確認します。

任意売却後に残った住宅ローンはどうなる?

任意売却が成立しても、売却代金だけで住宅ローンを完済できなかった場合、残債は原則として消えません。

売却後は、残った借入について債権者と返済方法を相談することになります。対応は債権者や契約内容、返済状況などによって異なります。

債務の減額や返済条件の変更など、法的な対応を検討する場合は、弁護士などの専門家へ相談しましょう。

また、連帯保証人がいる場合は、残債について連帯保証人に請求が及ぶ可能性があります。影響は契約内容などによって異なるため、任意売却を進める前に確認しておくことが重要です。

関連記事:家を売ってもローンが残る場合はどうすればよい?4つの対処法を紹介!

任意売却にかかる費用

任意売却にかかる主な費用としては、仲介手数料、抵当権抹消登記に必要な登録免許税・司法書士報酬、売買に伴う書類取得費用などが挙げられます。

「任意売却なら自己資金ゼロでできる」と案内しているケースを見かけますが、これは一律には言い切れません。仲介手数料など一部の費用について、売却代金から控除することを債権者が認めるケースがありますが、あくまで債権者との調整次第です。状況によっては、自己負担が生じる可能性もあります。

また、任意売却であっても、不動産の売却によって譲渡所得が生じる場合があります。譲渡所得は住宅ローン残高との比較ではなく、売却による収入金額から取得費や譲渡費用などを差し引いて計算します。税額や確定申告の要否は個別の条件によって異なるため、必要に応じて税務署や税理士へ確認しましょう。

任意整理・個人再生・自己破産との関係

任意売却と債務整理は別の手続きです。任意売却は不動産の売却方法であり、債務そのものを整理する手続きではありません。

任意売却後も残債の返済が困難な場合は、任意整理・個人再生・自己破産などの債務整理を検討することがあります。

  • 任意整理:裁判所を介さず、債権者と返済条件の見直しを図る手続き
  • 個人再生:裁判所の手続きにより債務を減額し、一定期間で返済することを目指す手続き
  • 自己破産:裁判所に申し立て、免責許可を受けることで一定の債務について返済義務の免除を受けることを目指す手続き

どの手続きが適しているかは、残債の金額や収入、資産などによって異なります。債務整理を検討する場合は、弁護士などの専門家へ相談しましょう。

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任意売却の相談先・不動産会社の選び方

不動産会社の担当者に相談する夫婦

任意売却を進めるうえで、相談先の選択は結果を大きく左右します。対応実績や専門知識はもちろん、依頼前に確認しておきたいポイントや、見落としがちな注意点もあります。また、共有持分や借地・底地など権利関係が複雑なケースでは、通常とは異なる対応が求められることも少なくありません。

ここでは、信頼できる相談先を見つけるための視点と、状況別の注意点について解説します。

任意売却に対応できる不動産会社の見極め方

任意売却に対応できる不動産会社を選ぶ際は、まず売出価格や売却時期、抵当権抹消など、任意売却に必要な売却条件の調整実績と専門知識を確認しましょう。具体的な対応事例を確認すると、その会社の経験を判断しやすくなります。

次に、売却後に残債が生じた場合の対応について適切に説明し、必要に応じて弁護士などの専門家へつなぐ体制があるかも確認します。

また、メリットだけでなく、債権者の同意が得られない場合や売却が成立しない可能性などのリスクも説明してくれるか確認しましょう。複雑な権利関係が絡む案件では、弁護士や税理士などとの連携体制も判断材料になります。

任意売却を依頼するときの注意点

依頼先を選ぶ際は、会社の説明内容にも注目してください。

「必ず任意売却できる」「市場価格で必ず売れる」「残債を必ず減額できる」といった断定的な説明をする会社には、慎重に対応する必要があります。任意売却は債権者の同意や市場の状況によって結果が左右されるため、成否を断言できる性質のものではありません。

費用面でも確認が必要です。仲介手数料以外に不明瞭な費用を請求される、契約を急かされるといった対応は、トラブルの兆候として受け止めてください。

また、売却価格の高さだけを前面に出した勧誘にも注意が必要です。任意売却では売却後の残債処理や、引き渡し後の生活設計まで見据えた提案ができるかどうかが、依頼先の質を見極めるうえで重要なポイントになります。

共有持分・借地底地など複雑なケース

任意売却では、物件の権利関係や物件自体の条件によって、通常より調整が複雑になる場合があります。

共有持分や相続が絡む物件では、複数の権利者が関係するため、誰の同意やどのような手続きが必要なのかを整理したうえで進める必要があります。借地・底地の場合も、地主と借地人の契約関係などを確認しながら売却条件を整理します。

また、再建築不可物件や違法建築物件、事故物件などは、通常の物件より買主の選択肢が限られたり、価格や条件の調整に時間がかかったりする場合があります。このようなケースでは、権利関係や物件の特性に応じた専門的な対応が必要になることがあります。

関連記事:共有持分は売却できる?トラブルなく手放す方法と注意点を解説!

任意売却で困ったらリアルエステートへ相談

「自分のケースで任意売却ができるのか」「競売を避けるにはどうすればよいのか」と悩んでいる場合は、早めに相談することが大切です。

リアルエステートでは、住宅ローンの返済が難しい方や、すでに督促・競売手続きが進んでいる方からの任意売却相談を受け付けています。物件の調査・査定から、任意売却に必要な債権者との調整、売却、引き渡しまで対応しており、状況に応じてリースバックなどの選択肢も提案しています。

また、共有持分や相続、借地・底地など権利関係が複雑な不動産については、「おうちの相談室」で相談できます。必要に応じて弁護士や税理士などの専門家の知見も交えながら、状況に応じた解決方法を検討します。任意売却だけで判断せず、自分の状況に合った方法を確認したい場合は、リアルエステートまでお問い合わせください。

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まとめ

住宅の模型と鍵

任意売却は、住宅ローンの返済が難しく、売却代金だけではローンを完済できない場合に、債権者の同意を得て不動産を売却する方法です。一般の不動産市場で売却するため、競売より高値での売却が期待できる一方、債権者の同意が得られなければ成立せず、売却後に残債が残る場合もあります。

競売手続きが進むほど売却に使える時間は限られるため、住宅ローンの返済継続が難しいと感じた段階で状況を整理することが大切です。

任意売却が自分に適しているか判断できない場合は、リアルエステートへご相談ください。共有持分や借地・底地など複雑な権利関係を抱えている場合は、「おうちの相談室」で状況に応じた対応をご案内しています。

記事執筆・監修
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