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2023/09/30最終更新⽇時
2023/09/30底地とは?購入時のローンと注意点を徹底解説
- 底地・借地

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底地購入の際の住宅ローン利用の可否とは?
住宅ローンが残っている場合でも、底地を購入することは可能です。
また、底地を購入することで得られるお得な点もあります。
土地を借りてローンを組んでいる人を「借地人」と呼びます。
借地人は「借地権」を持っており、その権利で土地を購入する際は、更地価格の約60〜70%の価格で購入できます。
価格は相場の約50%程度になるため、非常にお得です。
土地の所有者(地主)から「土地を買いませんか?」と提案された場合、その提案を受けることで将来的なトラブルを避けることができます。
「土地を買うお金がない」と考える方も多いかもしれませんが、底地の権利を持つことで長期的に安心して生活できます。
底地を購入することで、契約更新の手間が省け、更新料が不要になり、建物の建て替え時に地主の許可が不要になるなど、多くのメリットがあります。
借地人以外への土地販売は難しいため、地主にとっても底地を販売することには大きなメリットがあります。
第三者による底地購入とローンの難しさ
結論として、底地をローンで購入するのはほとんど不可能です。
住宅や土地の購入時にはローンを利用するのが一般的ですが、底地の購入は権利が複雑なため、ローンを組むのが難しいです。
住宅や土地の購入時にローンを利用するのは比較的簡単です。
これは、住宅が担保として使えるため、住宅ローンが利用できるからです。
底地は既に第三者の建物が建っており、担保として利用できる住宅がないため、ほとんどの金融機関では住宅ローンが利用できません。
しかし、底地を購入できる人もいます。
それは、底地に住宅を持つ借地人です。
借地人であれば、住宅ローンを利用して底地を購入することが可能です。
すべての底地を購入すれば、担保として土地と住宅を用意できるため、銀行ローンの審査が通りやすくなります。
ローンを利用する前に、金融機関の金利や借入可能額を確認し、適切な情報を収集することが重要です。
ただし、年齢や健康状態によっては、底地の購入やローンの利用が難しい場合もあります。
最近では、投資目的で不動産や土地を購入したい人が増えています。
建物の購入はローンで比較的容易ですが、底地の購入は難しいです。
ローンを組むのは難しく、購入には現金が必要です。
底地を購入することで、安定した地代収入が得られるため、底地は魅力的な投資物件ですが、ローンを組むのは非常に難しいです。
ただし、底地が所在する地区の信用金庫などで、不動産担保ローンとして他の担保物件を提供することで、まれにローンを組むことができる場合があります。
この場合、投資用不動産を購入する際と同様の金利で借りられることもあります。
底地を購入する際にローンを組む場合は、事前に複数の金融機関を比較することをお勧めします。
また、不動産業者によっては提携する金融機関があるため、相談してみると良いでしょう。
底地を購入のローン【住宅ローンが使える?!】
底地と借地の意味とは?底地を買う時の注意点
「更地(さらち)」「建付地(たてつけち)」「底地(そこち)」は、土地の分類方法を示す用語です。
それぞれどのようなものか、解説していきたいとおもいます。
「更地」(さらち)とは、建物がなく、手を加えられていない土地で、空き地のことです。
建物や使用収益(土地を使用したり、それによって利益を得ること)を制約する権利がなく、自由に使うことができる土地です
建付地(たてつけち)とは、地上に自分の建物があり、土地と建物が同一所有者で、建物の敷地となっている土地のことです。
特に使用収益を制約する権利がなく、普通の戸建ての土地(建物の所有者は自分、土地の所有者も自分)のことです。
底地(そこち)とは、自分の土地を貸し、その上に他人の建物が建っている土地、つまり借地権が設定されている土地を指します。
借地権(しゃくちけん)とは、自分の建物を建てるために他人の土地を借りる権利のことです。
地主(じぬし)とは、底地を所有し、その土地を貸している人を指します。
借地人(しゃくちにん)とは、土地を借りている人を指します。
底地を購入する際に注意するべき点があります。
まずは、購入する底地の境界線が明確であるか確認することが重要です。
昔から存在する底地の場合、昔と現在の測量方法の違いで境界が不明確になっており、借地はどの範囲なのか分からなくなっている場合も少なくありません。
その場合は、法務局で公図を入手し、境界を確認するとともに、現地に境界標が適切に設置されているか確認することが大切です。
境界が不明確なまま底地を購入すると、将来的に隣地所有者とのトラブルに発展する可能性があります。
境界が不明確な場合は、底地の売主に境界の測量と境界標の設置を依頼しましょう。
https://suumo.jp/article/oyakudachi/oyaku/tochi/tochi_knowhow/sokochi/#tboc3 引用
底地購入の成功事例と失敗事例
ここでは、実例をご紹介していきたいと思います。
地方在住70歳女性の成功例
地方にある一軒家に住む70歳の女性、きよこさんは、夫と成人した娘、息子の4人家族です。
中古の家を購入し、暮らしていましたが、30年以上前に旦那さんが亡くなり、息子と娘と3人で暮らしていました。
家は自分のものでしたが、土地は近所に住む知り合いのものでした。
親族との集まりで、「家は自分のものだが、土地は〇〇さんのもので、自分が亡くなった後どうなるのだろう」と話していました。
地方の田舎にある一軒家に住んでおり、不動産に関する知識もなく、相談できる相手もいませんでした。
数年後、「土地を貸している人が年を取り、相続する人もいないため、土地を譲る」と言ってくれました。
このケースでは、底地を所有する地主から良い話があり、土地を譲ってもらうことができました。
土地の価格は息子さんの貯金で支払える範囲であり、一括で支払いを済ませることができました。
地方の田舎や過疎地域では、土地の価格が安くなることが多いです。
これは、地方で住民の関係性が近く、たまたま話がまとまりました。
きよこさんは、「私が亡くなった後、息子に家をのこせるか心配だったから、土地を譲ってもらうことができてよかった」と話していました。
地方在住50歳男性の購入体験
一軒家に暮らす、45歳の男性、太郎さんは妻、成人した息子の3人暮らしです。
息子は、市内のアパートに暮らしており、太郎さん夫婦は、太郎さんが生まれ育った家に住んでいます。
築60年程となり家の老朽化が目立っています。
近年の自然災害の増加により、家のリフォームか建て直しを検討していました。
しかし、そこは、毎月土地代を納めている、借地だったのです。
家を建て直すには、地主の許可を得なければならない為迷っていました。
息子さん含め、相談すると家を立て直して、二世帯住宅にしようという結果になり、地主さんに相談をしたところ、二つ返事で土地を売ってもらえることになりました。
土地を購入するということは、その分支払い価格も上がるということですが、太郎さんも息子さんも安定した収入があったため、ローンを組むことができました。
その後、家を立て直し、住み慣れた土地で新しい家で快適に生活を送ることができています。
都内在住35歳男性の購入失敗例
最近は投資のために不動産か土地を購入したいと考えていました。
建物は、劣化により修繕が必要なため、土地の購入を決意しました。
「良い物件が多く、更地での購入は難しいと思いましたが、底地ならあると聞き、検討することにしました。
ただ、底地はローンを組めることが少なく、現金での支払いになるということで、考えました。
底地を現金で購入することは厳しかったため、ローンで購入できる不動産物件を購入することになりました。
今回の実例は、地方の実例を中心に紹介しました。
都心は、土地の価格も高く底地を購入するには高いハードルです。
多くの現金を必要とするため、ローンを使って底地を購入する際は、ローンが組める金融機関もありますので、まずは金融機関をよく調べローンを組めるか確認しをしましょう。
底地購入のまとめと重要ポイント
この記事はいかがでしたか?今回「底地」について記事を書きました。
「底地をローンで購入できるのか?」「底地だけを購入することはできるのか?」「底地を購入する際に、ローンは使えるの?」また、ここで出てくる言葉の意味を簡単に説明しました。
土地を借りて住宅を建てた人が住宅ローンを組んで土地(底地)を購入することは可能ですが、第三者が底地をローンで購入するのはほとんど難しいです。
ローンを組める場合もありますので金融機関を確認することをおすすめします。
自分の建物が建っている土地が底地なのかを確認し、土地も自分の土地にしたいと考えている方は、ローンを組んで、自分の持ち物として土地を手に入れることを考えていく必要もありそうですね。