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投稿⽇時

2024/08/01

最終更新⽇時

2024/08/01

売却後も住み続けられる!?リースバックについて

  • リースバック

今回の記事は、このような方にオススメです。

「リースバックをしてみたい方」

「リースバックに興味がある方」

「売却後も住み続けれるか不安がある方」

「家を売っても住み続けれる方法について知りたい方」

この記事では、リースバックについて初心者の方にもわかるように解説していますのでぜひ参考にしてみてください。

売っても住み続けられるリースバックって何?

「教育資金や事業資金のためにとりあえずまとまったお金が欲しい!」

「老後の生活資金が欲しい」

「住宅ローンの返済が難しくなってきた。」

「でも、今の家からは引っ越したくない!!」

そんなお悩みを持っている人はませんか?

そんな悩みを解決するための一つの手段としてリースバックという方法があります。

リースバックという言葉を聞いたことがありますか?

もしかしたら、聞き馴染みのない言葉だと思う方もいらっしゃると思います。

そんなあなたのために、家を売却した後でも住み続けられるリースバックについて今回は説明します。

リースバックは簡単にいうと、マイホームを売却して現金化し、まとまった現金を得ながらも、引っ越しをすることなく今の家に住み続けることができる仕組みのことです。

家を売っても、住み続けられるや引っ越しせずに自宅を現金化というメリット部分だけが書かれたキャッチフレーズがよく掲載されているのですが、デメリットも多くあるのが事実です。メリット、デメリット両方を理解した上でリースバックを利用することが大事です。どちらも知った上でリースバックを利用するか冷静に判断していただければ、失敗やトラブルがなくなるので、この記事を読んでリースバックについての知識を増やしていきましょう。

リースバックのメリットを解説

リースバックとは自宅を不動産会社や投資家などに売却し、その後、売却した不動産会社や投資家などから家を借りるという仕組みです。

〜リースバックのメリット〜

  • 売却後も家に住み続けられる
  • 使い道が自由な資金の獲得
  • 維持管理費用が不要になる

売却後も家に住み続けられる

リースバックは売るための契約と、借りるための契約の2本を同時に結ぶことが大きなポイントになります。売るための契約を結びますが、借りるための契約も結ぶので、引っ越しをせずに今の家に売却後も住み続けられるのです。

実際にはその家の所有権を不動産会社などに売却し、その後その家との賃貸契約を結ぶので引越しの必要がないのです。そのため、引っ越しする時に面倒な、住所変更や荷造りにかかる時間を節約できたり、引っ越し先での近隣トラブルも気にせず、売却しても環境の変化を最小限で済ませる点がメリットです。

使い道が自由な資金の獲得

リースバックで得た資金には使い道に制限がありません。しかも、自宅を売ったお金が一括で受け取れます。ローンの返済に使っても大丈夫ですし、日常生活、投資、事業資金、子供の教育資金など何に使っても大丈夫なので自分のニーズや状況に合った使い道を前もって考えておくといいです。

近年では、高齢者の生活費問題の解決方法としての利用が増えており注目されています。

維持管理費用が不要になる

リースバックを利用すると、自宅の所有権が不動産会社などの売却先にあるため維持管理費用の負担がなくなります。

自宅を所有している時にかかっていた固定資産税や都市計画税などの支払いの負担を減らせることも大きなメリットです。売却して得た資金で住宅ローンの残債をなくせますし、税による出費がかさむこともありません。

リースバックの対象がマンションであれば、一般的にそのマンションの管理費や修繕積立金も支払うのは売却先なので不要になります。

リースバック後の家賃が少し高いなと感じても、ローンや税金、維持費や管理費などのことを総合的に含めて考えれば費用を抑えられる可能性があります。

リースバックを利用する上で気をつけるポイント

リースバックのメリットについて触れてきましたが、もちろんデメリットもあります。デメリットも含めたリースバックを利用する上での気をつけるポイントを紹介します。

〜リースバックを利用する上で気をつけるポイント〜

  • 売却価格が低くなる傾向が強い
  • 家賃を支払わなければならない
  • 家の所有者でなくなる

売却価格が低くなる傾向がある

自宅の売却額が市場価格の相場より低くなる傾向が強いです。そもそもリースバック契約は不動産会社や投資家などの売却先が物件の価値の下落や買い戻し特約がついている場合は自由に売却ができない制約や、家賃の滞納があるなど多くのリスクを背負うため売却額を下げて売却先側のリスクを和らげようとしているからです。

ですので、売却額を強く意識される方にはリースバックを利用することはおすすめできません。

家賃を払わなければならない

リースバックとは、今の自宅を売却して賃貸契約を結ぶことなので、当然家賃を支払わなければなりません。リースバックのメリットでもお伝えした固定資産税や管理費などはなくなりますが家賃を支払わなくてはなりません。リースバックを利用する時には、必ず家賃がどれくらいなのかをしっかりと確認して、住宅のローンや固定資産税や都市開発税などと総合して判断することが大切です。

家の所有者ではなくなる

リースバックは自宅の所有権を不動産会社や投資家に売るため、リースバック利用後はその家の所有者ではなくなります。自宅であれば増築や改築を自由にすることができますが所有者でないので契約が終わり退去する際には現場復帰が必要になります。そして、所有権がないので、家賃滞納をした場合、強制的に退去させられてしまうということも覚えておいてください。

また、所有権を失うため、子供達に資産という形で残すことはできません。

売却後も住み続けられることがメリットのリースバックですが、家賃を払うことが前提条件としてあるということを、ちゃんと理解した上でリースバックを利用しましょう。

失敗事例とトラブル事例をご紹介

リースバックという言葉自体を最近知ったという方が多い中で、実際にどういうものなのかをわかっていないまま契約してしまいトラブルになったケースが多くあるので紹介します。ぜひ参考にしていただき、失敗やトラブルを未然に防いでいきましょう。

〜失敗事例とトラブルの事例〜

  • 家賃が引き上げられてしまった。
  • 契約内容の理解不足による退去
  • 売却額が相場をかなり下回った

家賃が引き上げられてしまった。

リースバック利用で賃貸契約を結んでいる会社から家賃の値上げ請求されることがあるそうです。リースバック利用後の家賃は周辺の相場より高くなる傾向があるので、さらに家賃が値上げされてしまうとかなりの痛手になります。

値上げされた家賃を払い続けることができず退去してしまった例が多くあるそうです。

特に契約更新のタイミングで、家賃の値上げを請求される場合が多いです。

賃貸契約を結ぶタイミングでその会社と更新の際に家賃が上がらないかどうかをしっかり議論して確認することが大事です。

契約内容の理解不足による退去

賃貸契約には、定期借家契約と普通借家契約の2種類があり、そのうちの定期借家契約には通常2年または3年の契約期間が設定されています。そして、契約期間が終了すると自動的に契約が終了するので退去せざるお得なくなります。

契約書に記載されている契約期間を確認することや、契約期間が終了する前に貸主に更新の意思があることを主張することが大事です。

売却額が相場をかなり下回った

リースバックを利用する上で気をつけるべきポイントとして売却額が相場より安くなる傾向が強いということをお伝えしましたが、リースバックでの売却額が相場を大きく下回ったことによるトラブルが多いそうです。

希望している値段と実際の売却額との差が大きい場合は査定を依頼した会社に理由を聞いてみるといいでしょう。それでも納得がいかない場合は他の不動産会社に査定してもらうという方法を視野に入れましょう。

成功事例を紹介します

まとまった資金を得た

事業資金や教育資金などのまとまった資金が必要になった時、もし、金融機関から融資を受けるならば、まず審査に通らなければいけません。それだけ手間も時間もかかります。

ですが、リースバックを利用すれば、金融機関の審査に通らなくても、自宅を売却して資金を調達することができます。そして、売却後も住み続けるので、引っ越しの準備もしなくて良くなり、子供の学校も転校せずに通い続けさせられた。

売却した方が得する場合

近い将来に値下がりをすることがわかるような家の場合は、早めに売ることができるとその分多くの資金を得られるので、20年後、25年後に売却が困るような物件であれば、今売却して現金化しておくほうが得をする場合があります。近い将来に売却が困りそうな物件だけど今すぐに引越しすることはできないというときはリースバックを利用して現金化しておくほうがいいのかもしれません。

まとめ・終わりに

今回は、売却後も住み続けられる契約リースバックについて解説しました。

リースバック自体が最近耳にするようになった言葉で、一部の人にしか知られていないというのが事実です。だからこそ仕組みを知った上でメリット・デメリットを理解すること。どのように利用すればお得になるだろう、資金を得られるだろうと考えてみることが重要です。

リースバックは、自宅を現金化し、その現金の使用用途をはっきりさせてから利用することをおすすめします。ただ現金化しても、あくまでそれは一時金に過ぎません。家賃を払い続けるとローンを払うほうが安くなる場合もあります。だからこそ、総合的にどちらがいいのかを冷静に判断してください。

家を買うことが一世一代の決断であったように家を売ることも重要な決断です。だからこそ資金が欲しいから家は売却するけど、この家に住み続けたいという思いをかなえたリースバックを正しく理解した上で利用してみてください。