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2025/07/31300坪は何平米？広さと価格・建築のポイントを徹底解説
- 不動産の知識
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-資格-
宅建士、不動産コンサルティングマスター、FP2級、定借プランナーR、認定空き家再生診断士
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-経歴-
株式会社MDIにて土地活用の提案営業に従事
東洋プロパティ㈱にて不動産鑑定事務に従事
株式会社リアルエステートにて不動産買取再販事業に従事
リースバック、買取再販、借地底地、共有持分、立退き案件を手がける
Contents
300坪の広さは何平米？具体的な面積と換算方法
「300坪の広さ」を具体的にイメージするのは難しいことがあります。広さの単位として、「坪」「平米」「畳」などが用いられる不動産の分野で、「300坪が何平米か」を理解することは、300坪の土地購入時に重要です。ここでは、300坪が何平米に相当するかを把握し、「畳」への変換方法も確認しましょう。
300坪を平米に換算する方法：1坪は約31平米
300坪の広さを把握するためには、1坪が約3.31平米であることを知っておく必要があります。したがって、300坪は約992平米に相当します。
平米単位は縦かける横の面積値の表記であるため、約992平米の広さは「縦32メートル×横31メートル」の長方形の面積と同程度になります。
野球の塁間の距離が約27メートルなので、300坪の広さは野球グランドの内野の面積より広い面積です。一軒家の面積にすると、かなり広いことがわかります。
300坪の広さを畳で表すと？1坪は約2畳
不動産業界では、「坪」や「平米」単位の他に「畳」という単位も使用されます。畳単位は「何枚の畳分の広さか」を示し、部屋の間取り面積などを表すのに用いられます。
300坪の広さが何畳になるのかを知るには、1坪が何畳の広さかを理解しなければいけません。「1坪＝約2畳」なので「300坪＝約599畳」の広さです。畳599枚分の広さとなれば、300坪の面積が広大であることが分かります。
また、畳の広さは地域によって規定が異なるため、1畳の面積は地域ごとに少し異なります。地域による1畳の面積の違いは、次の通りです。
地域別の1畳の面積の比較
- 京間（関西地方など） 1.82平米
- 中京間（東海地方など） 1.65平米
- 江戸間（関東地方など） 1.54平米
- 六一間（山陽地方など） 1.71平米
- 団地間（集合住宅など） 1.54平米
「300坪＝約599畳」の計算は、中京間の畳面積を参考にしていますので、地域によっては同じ599畳でも微妙に広さが異なるので注意しましょう。
300坪の土地の価格目安と建築費用の推定
300坪の土地を購入する際には、どれくらいの費用がかかるのか費用相場を把握することが重要です。土地の価格は「坪単価」、つまり「1坪あたりの価格」で示されます。
300坪の土地を購入するべきか、運用方法を検討している方は、土地の価格目安を理解しておいてください。
坪単価と価格相場
坪単価は、国土交通省が毎年1月1日時点のデータを基にし、毎年3月下旬に公表する地価公示価格で確認できます。地価は土地の価格であり、坪単価や平米単価で示されるのが一般的です。
2022年度の全国坪単価平均は77万7600円／坪、平米単価で23万5224円／平米となります。
つまり、300坪の土地の価格目安は全国坪単価平均で2億2,238万円です。坪単価は土地の需要によって変動するため、都市部や駅近エリア・商業施設付近ほど高額になります。土地の価格目安として、上位10都道府県の平均坪単価を確認してみてください。
関連記事 : 全国地価ランキング｜土地の坪単価と地価の見方を徹底解説
300坪の建築費用：構造別の平均費用
300坪の土地に一軒家やマンションを建てる際には、多額の建築費用がかかります。建築費用の目安を確認し、不動産購入の参考にしてください。
建築費用は建築物の構造や素材のグレードによって、大きく変動します。国税庁が発表した構造別の工事費用の全国平均額は、次の通りです。
- 木造建築費用全国平均・・・17万3,000円／平米
- 鉄骨鉄筋コンクリート造建築費用全国平均・・・28万4,000円／平米
- 鉄筋コンクリート造建築費用全国平均・・・26万5,000円／平米
- 鉄骨造建築費用全国平均・・・25万6,000円／平米
こちらは平米単位なので、約992平米である300坪の土地に一軒家やマンションを建てる際には、高額な費用が発生します。300坪の建築物を建てた際の、建築費用目安は次の通りです。
- 木造建築費用全国平均・・・17万3,000円×992平米＝1億7,161万6,000円
- 鉄骨鉄筋コンクリート造建築費用全国平均・・・28万4,000円×992平米＝2億8,172万8,000円
- 鉄筋コンクリート造建築費用全国平均・・・26万5,000円×992平米＝2億6,288万円
- 鉄骨造建築費用全国平均・・・25万6,000円×992平米＝2億5,395万2,000円
300坪の建築物を建てる際には、億単位の建築費用がかかることを理解しておきましょう。
関連記事 : 一軒家購入の平均価格と費用内訳｜年収に合う予算は？
300坪の土地に家を建てる際の重要ポイント
300坪の土地に家を建てる際には、事前に確認すべきポイントがいくつかあります。まず、300坪の土地であれば、非常に広い間取りを実現することが可能です。
どれほど広大な間取りとなるのか、全国の平均住宅面積と比較して確認してみましょう。
300坪で実現できる広大な家の間取り例
300坪の土地があれば、全国平均よりもかなり広い家を建てることができます。全国の注文住宅の平均面積は123.8平米で、注文住宅の建設予定費用と土地購入費用を合わせた平均所要資金は約3,572万円です。
先述した通り、全国坪単価平均で計算すると300坪の土地購入費用は2億2,238万円、全国木造造建築費用平均で1億7,161万6,000円かかります。
建築費用を抑えるために木造建築で家を建てても、注文住宅購入所要資金の平均額より大幅に高いです。
また、全国の注文住宅の平均住宅面積が123.8平米であるのに対して、300坪は約992平米なので、かなり広大な土地だと分かります。
そのため、300坪の土地を有効活用する際には、一軒家で豪邸を建てるよりマンションやアパートなど集合住宅を建設するケースが多いです。
関連記事 : マンションの建築費用はいくらくらい？費用相場や建築費用を安くするコツを解説！
建ぺい率や容積率の制限を考慮する
300坪の土地に家を建てる際には、建ぺい率や容積率の制限を考慮する必要があります。なぜなら、300坪の土地があっても、建てられる建物の面積に制限があるからです。
建ぺい率とは「土地面積に対する建物面積の割合」のことを指し、土地に対してどれだけの広さで建物を建築していいかを制限しています。
容積率とは「土地面積に対する延床面積の割合」のことを指し、土地に対してどれだけの床面積を有する建物を建てられるかを制限する指標です。
たとえば、建ぺい率50％・容積率100％の土地を300坪購入した場合、次のような建物を建築できます。
- 「建ぺい率50％の土地で建築可能な建物面積」 300坪×50％＝150坪
- 「容積率100％の土地で建築可能な延床面積」 300坪×100％＝300坪
間取り例
- 1階面積140坪・2階面積100坪・3階面積60坪の3階建て豪邸
- 各階60坪の5階建てマンション
- 各階70坪の4階建てマンション
建ぺい率や容積率の制限は、街の景観や災害時の二次被害や近隣住民との生活を確保するために、設けられている指標です。
300坪の土地に家を建てる際には、間取り例を参考に建ぺい率・容積率の制限内で、住宅を設計しましょう。
300坪の広さを最大限に活用する方法
300坪の広さがあれば、一軒家を建てるだけでなく、賃貸経営などで収益化することも可能です。広大な土地を有効に活用する方法について見てみましょう。
300坪の広さを有効活用する方法は、次の通りです。
- アパートマンション経営
- 戸建て賃貸経営
- 賃貸用事務所、店舗ビル経営
- 介護施設経営
- 医療施設経営
- 駐車場経営
- 太陽光発電設置
最もポピュラーな運用方法としては、アパートやマンションなどの賃貸経営です。300坪の広さがあれば、十分な部屋数を確保して毎月家賃収入だけで生活できます。集合住宅でなくても、戸建てをいくつか建築して賃貸経営してもいいでしょう。
また、300坪の広さがあれば、ビルや施設の建築も可能です。貸しオフィスや貸し店舗を運用したり、介護施設・医療施設を運用したりすれば、高額な収益が見込めます。介護施設や医療施設は、少子高齢社会が続く日本では今後も需要が高いです。
また、田舎や山奥など過疎化した地域で300坪の土地を有効活用するには、太陽光発電を設置して電気を売却して収益化してみてください。太陽光発電によって発電した電気は、電気会社が買い取ってくれるので安心です。
広い土地を活かして駐車場経営をしながら、屋上に太陽光パネルを設置すれば効率的に収益を上げられます。駐車場経営は、商業施設周辺や都市部の駅近であれば需要が高いです。
土地を有効活用する際には、エリアの需要に合った運営方法を考案することが大切です。
300坪の広さがあれば、個人が暮らす住宅以外にも施設経営や集合住宅経営などさまざまな方法で土地を有効活用できます。300坪の広さをビジネスとして有効活用すれば、高額な不労所得が見込めるので検討してみてください。
まとめ：300坪の土地をどう活用するか
300坪の広さを理解するには、まず「坪」「平米」「畳」単位の関係を把握することが重要です。「1坪＝約3.31平米＝約2畳」の関係を理解し、300坪は「約992平米＝約599畳」となります。
300坪の土地を購入するには億単位の費用がかかり、建築物を建てるには更に億単位の建築費用が必要です。しかし、300坪の土地を賃貸経営や施設経営によって有効活用すれば、高い収益が見込めます。
広い土地を活かして豪邸を建ててもいいですが、マンションやアパート・ビルなどを建ててビジネスをはじめてみてください。300坪の広さがあれば、高額な収益によりビジネスにかかった初期費用を、すぐに取り返せる可能性が高いです。
300坪の土地にマンションやアパートを建てる際には、建ぺい率と容積率の制限を考慮して、建築可能な間取りを設計してください。
この記事を参考に、300坪の土地を有効活用できるようになれば幸いです。広大な土地を手に入れた際には、住居としての運用方法だけでなくビジネスにして有効活用する方法を検討してみてください。
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-資格-
宅建士、不動産コンサルティングマスター、FP2級、定借プランナーR、認定空き家再生診断士
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-経歴-
株式会社MDIにて土地活用の提案営業に従事
東洋プロパティ㈱にて不動産鑑定事務に従事
株式会社リアルエステートにて不動産買取再販事業に従事
リースバック、買取再販、借地底地、共有持分、立退き案件を手がける
