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2023/10/04最終更新⽇時
2025/06/30マンションはデメリットだらけ?戸建てとの比較で明らかに
- 不動産の知識

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マンションは本当にデメリットだらけ?実態を徹底検証
「マンションはデメリットだらけだ」と考える方もいますが、実際にはメリットも多く存在します。マンションを購入すると、戸建てと比較してデメリットが多いと感じることもありますが、これはデメリットだけに焦点を当てているからです。
しかし、実際マンションはデメリットだらけではなく、メリットも兼ね備えた暮らしやすい住まいです。
マンションはデメリットだらけと言われてしまう所以は、マンションのデメリットにだけフォーカスを当てているからでしょう。
物事には何事もメリットとデメリットの双方が存在します。
もちろん、住まいであるマンションや戸建てにはそれぞれのメリット・デメリットがあり、共通のデメリットである「社会で暮らす上で生じるデメリット」は切っても切り離せません。
決してマンションがデメリットだらけなのではなく、戸建て住宅と比較するとデメリットも存在しているだけです。
反対に、戸建て住宅にはないマンション特有のメリットも存在しています。
住宅購入の際に重要なポイントはデメリットだけでなく、メリットも確認してから住宅を選ぶことです。
マンションはデメリットだらけだと選択肢に入れないのではなく、戸建てとマンションのメリットとデメリット双方を確認した上で、どちらを選ぶべきか比較検討してみましょう。
関連記事 : マンションと戸建てを比較!双方のメリット・デメリットも詳しく解説
マンションと戸建て共通のデメリット
マンションがデメリットだらけなのか判断するために、マンションと戸建て双方のデメリットを確認しておく必要があります。
マンションと戸建てには共通のデメリットがあります。住宅購入後に発生するこれらのデメリットを理解することで、マンションを選択肢から外す前に、双方のデメリットを確認しておきましょう。
社会で生活する上で、必ず生じるデメリットは以下の通りです。
- 管理費用がかかる
- 修繕費用がかかる
- 近隣騒音がある
以上3つのデメリットは、マンション・戸建てに関わらず発生します。
具体的にどのようなデメリットが生じるのか、各デメリットごとに確認しておきましょう。
管理費用がかかる
住宅を購入すると、マンションにも戸建ても管理費用が発生しますが、その内容は異なります。
マンションの場合は、共用部分であるエントランスやエレベーター、廊下などの清掃や、防犯設備や管理人などマンションを維持管理するための費用として、毎月管理費を支払うのです。
戸建て住宅の場合は、毎月支払う管理費はありません。
しかし、駐車場や庭の手入れ、害虫駆除など住宅周りの清掃や防犯に費やした費用は、管理費用と同じ固定費として出費します。
人々が快適に暮らしていくためには、清掃や防犯・設備を維持するために固定費として管理費用がかかることを理解しておきましょう。
修繕費用がかかる
住宅は年月と共に老朽化し、修繕費用が発生します。
マンションでも戸建てでも、老朽化した部分の修繕が必要であり、放置すると住環境が悪化する可能性があります。
マンションの場合は、修繕積立金を毎月支払い、エレベーターや外装・配管の修繕費用に当てられます。
戸建ては修繕積立金を支払う必要はありませんが、外装や屋根が劣化・破損した際には修繕費用がかかるので用意しておきましょう。
マンションと戸建てどちらにせよ、長期間暮らしていくためには、修繕費用をかけなければいけません。
修繕費用がかかることが、住宅購入をする共通のデメリットです。
近隣騒音がある
マンションと戸建てどちらにしても、近隣住民や近隣道路からの騒音トラブルが起きる可能性があります。
マンションであれば隣の部屋や上階の住民の生活音や足音、大通りに面している場合は車の走行音で悩まされる場合もあるでしょう。
戸建ては集合住宅であるマンションよりも、騒音トラブルが少ないと思われていますが、戸建てでも近隣騒音は発生します。
戸建てはマンションの上層階より地面に近いため、車の走行音や振動、住宅街であれば子どもの声や走り回る足音などが、響いて騒音となるでしょう。
多くの人が暮らす街では、マンションでも戸建てでも騒音トラブルが発生する可能性があります。
マンションのメリット・デメリット
「マンションはデメリットだらけの住宅」だと決めつける前に、マンションのデメリットと合わせてメリットを確認しておきましょう。
マンション特有のデメリットはありますが、その反面、マンションでしか得られないメリットも存在します。
それぞれメリット・デメリットを考慮して、マンション購入を検討してみてください。
マンションのメリット
マンションのメリットとして、次の6つが挙げられます。
- 耐久性が高い
- 好立地物件が多い
- 防犯性が高い
- 住宅購入費用を抑えられる
- 売却や賃貸に出しやすい
- 維持管理の手間がかからない
まず、マンションは修繕管理を徹底すれば寿命が120年以上ある建物です。
高層階まで立ち並ぶマンションは、耐震性・耐火性が高い傾向があります。
多くの人々が生活しており、倒壊すれば周辺を破壊する恐れがあるマンションは、簡単に壊れないよう厳重な耐震性能・耐火性能を備えた設計で建てられているのです。
また、地域にもよりますが、マンションの多くは駅近や主要駅周辺、アクセスがいい地域に建てられることが多く、好立地物件が多い傾向にあります。
立地が良い地域にあるマンションは、周辺施設にも恵まれており、コンビニやスーパー、薬局など生活しやすい環境が整っています。
1階のエントランス横にコンビニが並列しているマンションも存在しており、マンションを出ずに買い物ができる利便性が魅力的です。
生活のしやすさだけでなく、防犯カメラやオートロック機能など高い防犯性を誇るマンションでの生活は、小さな子どもがいる家庭や女性のひとり暮らしにもおすすめです。
マンション内に多くの住民がいるため、万が一不審者が入ってきた際には、すぐに助けを求められます。
築年数や地域など物件にもよりますが、マンションは戸建て住宅に比べて、敷地面積が狭いので住宅購入費用が安い傾向があります。
戸建て住宅を購入する際には、敷地面積分の土地費用もかかるので、マンション購入より費用が高くなることが多いです。
また、需要が高い地域であれば高い売却価格でマンションを売却することもできるでしょう。
売却せずとも、住まなくなったマンションを賃貸に出して、家賃収入を得ることも可能です。
更に管理会社が維持管理をしてくれるマンションの生活では、共用部分の管理やマンションの修繕を行う手間がかかりません。
管理費・修繕積立金を支払っておけば、何もしなくても過ごしやすい環境を整えてくれるため、楽に生活できます。
マンションのデメリット
マンションのデメリットとして、以下の5つがあります。
- 近隣トラブルが起きやすい
- 購入価格が高騰している
- 管理費や修繕積立金などが決められている
- 管理規約を順守しなければいけない
- 駐車場代が別途必要
マンションは集合住宅であり、多くの住民が近接して生活しているため、騒音トラブルやその他の近隣トラブルが起きやすいです。
外部への防犯性は高いですが、近隣住民の中に不審者や迷惑な人がいる場合、近隣トラブルが起きる可能性は戸建てより高くなります。
また、本来は戸建てよりマンションの方が購入価格が安く、リーズナブルに住宅購入ができるメリットがありましたが、近年はマンション需要が高騰しているため、価格も高くなってきています。
住宅購入費用を抑えるために、マンションを検討している方にとっては、価格の高騰化はデメリットとなるでしょう。
更に、管理費や修繕積立金が規約によって決められており、毎月の固定費として必ず支払わなければいけません。
車を持っている場合は、駐車場代も別途必要となるので、固定費は戸建て住宅より高いでしょう。
マンションは、どうしても戸建てより自由度が低いデメリットがあります。
マンションは管理会社の管理規約を順守しなければならず、自由にリフォームやリノベーションができないのです。
リフォームやリノベーションをする際には、管理規約に則った範囲で、管理会社に相談しなければいけません。
自分で購入した部屋であっても、自分好みにリフォームやリノベーションがしにくいマンションは、デメリットだらけだと感じる方もいるでしょう。
戸建てのメリット・デメリット
マンションがデメリットだらけなのか、判断するためには、同じように戸建てのメリット・デメリットを確認しておく必要があります。
マンションのデメリットばかりに焦点を当てるのではなく、戸建てのデメリットにも着目して、同時にメリットも知っておきましょう。
マンションと戸建てのメリット・デメリットを比較検討して、住宅購入の参考にしてみてください。
戸建てのメリット
戸建てのメリットは以下の5つです。
- 間取りや設計など自由度が高い
- マンションより広い
- 騒音に悩まされることが少ない
- 駐車場を確保できる
- 住宅街の中で生活ができる
戸建ての最大のメリットは、自由度の高さです。
注文住宅であれば、間取りや設計を自由に要望して、自分好みのマイホームを建てられます。
また、中古戸建て住宅を購入した際にも、自分好みにリフォーム・リノベーションをすれば、自由に間取りや設備を変更して快適な住まいを作りやすいです。
また、戸建ては2階や3階部分、庭までも自分の所有地として、活用できるのでマンションより面積が広い傾向があります。
家族で暮らすなら、戸建てが良いと考えている方が多い理由も、家の広さが要因です。
更に戸建て住宅は、閑静な住宅地に建てられることが多く、周辺にも同じようなファミリー層が多く暮らしており、生活しやすい環境が整っています。
上階の住人からの騒音に悩まされることも、隣の部屋の住人の生活音が気になる騒音トラブルに悩まされる心配もありません。
マンションとは違って駐車場スペースを確保できる戸建て住宅が多く、駐車場料金を別途支払う必要もないので、固定費も安く済みます。
戸建てのデメリット
戸建てのデメリットは、次の5つです。
- 管理に手間がかかる
- 修繕費用を蓄えないといけない
- 駅から遠い可能性が高い
- マンションより耐震性に不安がある
- 老後の生活が心配
戸建て住宅は、自分で庭の手入れや掃除を行う必要があり、管理に手間がかかります。
修繕積立金も支払わないので、戸建てでは老朽化や破損した時に備えて、修繕費用を蓄えておく必要があります。
屋根や外装などは、必ず老朽化していくものです。
修繕積立金がかからない分、毎月こまめに貯金を積み立てておきましょう。
また、戸建ては、マンションより耐震性が弱いことが多く、大きな地震が起きた際には、倒壊や破損の恐れがあります。
戸建ては、駅から遠い物件が多く、車がないと生活しにくい可能性が高いです。
更に、老後の生活では、階段の上り下りで苦労することも多く、バリアフリー住宅やリフォームをしないと、老後の生活がしにくくなってしまうでしょう。
関連記事 : 戸建て住宅とは?購入のメリット・デメリット総まとめ
マンションはデメリットだらけに関するまとめ
「マンションはデメリットだらけ」だと言われますが、一概にデメリットだらけとは言い切れません。
マンションと戸建て住宅どちらにもデメリットがあれば、メリットもあります。
住宅購入の際には「マンションはデメリットだらけ」と、偏見に惑わされずに、それぞれのメリット・デメリットを比較検討して、自分が求める生活条件を満たせる物件を探してみてください。
マンションと戸建てどちらを選んでも、物件によって住みやすさは大きく変わります。
住宅購入を検討している方は、マンションはデメリットだらけだと思い込まずに、自分に合った最適な物件を探してみてください。