マンションと戸建てを比較!双方のメリット・デメリットも詳しく解説

家を購入するとき、マンションもしくは戸建てのどちらを選ぶか迷う方も多いのではないでしょうか。大きな買い物かつ一生住む予定のマイホームは、慎重に選びたいもの。しかし、いまいち決め手にかける、自分にはどちらが合うのかわからない方も多いと思います。

本記事では、マンションと戸建ての比較をしていきます。双方メリット・デメリットがあるうえ、資産価値の推移も異なるため、自分のライフプランに合った方を選ぶのがおすすめです。

自分で決めきれないときは、まずは専門家に相談し、話を聞くのもひとつの方法です。本記事を最後まで読むことで、自分にはどちらが合っているのかヒントを見つけることができるかもしれません。

マンションと戸建てそれぞれの特徴は?

マンションと戸建てでは特徴に差があります。それぞれの特徴を理解しておくことで、自分に合った方が見つかります。では、項目ごとに違いを見ていきましょう。

立地

マンションは駅から近い物件が多く、商業施設などと隣接している場合もあります。そのため、立地のよさは評価が高く生活面でも便利です。一方、戸建ては駅の近くに建てることは土地や価格的にも厳しい場合が多く、駅から離れた所にあるのが特徴です。

風通し・日当たり

部屋の場所によって窓の個数が限られることが多く、窓が付いている向きも決められているので風通しや日当たりは物件によっては理想の場所が見つからない可能性があります。戸建ては全方位に窓が付いており、風通しや日当たりも良好。窓が大きく多いため冬は寒いデメリットがあるものの、家に光が入るのでカビなどが生えにくい利点があります。

セキュリティ・防犯

セキュリティや防犯の面では、戸建てよりもマンションの方が充実しています。マンションの場合はオートロックや二重セキュリティになっていることが多いため、見知らぬ人が自宅に侵入する可能性が低いです。戸建ての場合は道路や通路に玄関が面しているので、自身でセキュリティ面を強化する必要があります。

騒音

外部の音は遮断できることが多いものの、上下階には家族以外の住人がいるため足音や生活音が気になる場合があります。その反面、戸建ては家同士が離れているため足音などが聞こえる可能性が低く、騒音問題に発展しにくいと言えます。しかし、道路に面している分外部からの音は聞こえやすいことに留意しましょう。

管理・維持費

管理費、修繕積立金を支払うことで、管理人がすべての管理を請け負ってくれるマンション。そのため、自身で何かする必要はなく業務を一任できるのがポイントです。戸建ての場合はすべての管理を自身でおこなう必要があり、負担に感じることがあります。また、修繕する際の費用も自分で積み立てておく必要があるので、修繕費用を家のローンとは別に貯めておくのが大切です。

マンションを購入するメリット・デメリット

ここからは、マンションを購入するメリット・デメリットをご紹介します。まずはメリットから見ていきます。

立地がよく車なしでも生活できる

マンションは駅が近い、スーパーが近くにあるなど利便性が高い物件が多いため、車なしでも生活できるメリットがあります。そのため、通勤が電車の方や車に乗る機会が少ない方にもおすすめ。徒歩圏で生活が成り立つ家を購入することは、車の維持費や交通費なども削減することができる利点があります。

セキュリティ面が充実している

オートロックになっている物件も多くあるのがマンションならではの特徴です。一人暮らしの女性や防犯性を高めたい方にもおすすめ。戸建てとは異なり玄関が道路に面していないため、1階に住む場合でも安心と言えるでしょう。

管理をすべて任せられる

管理費を払いさえすればマンションすべての管理を一任できるのがメリットです。そのため、自身で自宅を管理する手間が省けるのがポイント。共用部の掃除もおこなう必要がないため、自宅内の掃除だけで済むのが嬉しいです。

高齢者でも住みやすい

マンションは高齢者でも住みやすい意外なポイントがあります。戸建てのように階段や段差が少なく家の中がほとんどフラットなので、つまずきや転倒を予防できます。また、マンションのほとんどがエレベーターが付いているのがメリットのひとつ。重たい荷物を階段で運ぶ必要もないため、シニア世代にマンションは向いています。

次にデメリットをご紹介します。

騒音問題に発展する可能性がある

マンションは家同士が密接しているため、隣人同士の騒音問題に発展しやすいデメリットがあります。また、上下階の足音が気になる場合や、子どもの泣き声などが気になる場合も。戸建てに比べて生活音により一層配慮する必要があります。

リフォームに制限がある

戸建てとは違い、自分の望むタイミングでリフォームできないのがデメリット。また、バルコニー、玄関ドア、パイプスペースなどは共用部の一部なのでリフォームできません。自分の望むような自宅に改装したり改築したい場合は、マンションよりも戸建てが向いていると言えるでしょう。

管理規約がある

マンションはさまざまな方が一緒に生活する空間なので管理規約があります。内容はマンションによって異なりますが、守らない場合はトラブルに発展し最悪の場合退去になる恐れもあります。ゴミ出しのルールやマンション内での決まりごとは守るようにしましょう。

戸建てを購入するメリット・デメリット

ここからは、戸建てを購入するメリット・デメリットをご紹介します。視野を変えるとデメリットが利点となることもあるので参考にしてみてください。まずはメリットから見ていきます。

メリット

修繕積立金や管理費が必要ない

マンションは毎月の管理費や修繕積立金が発生します。しかし、戸建ての場合はこれらの費用が必要ないため毎月の出費を抑えることができます。毎月の出費を削減したい方は、戸建てがおすすめです。しかし、修繕費は自身で貯めておく必要があることは留意しておきましょう。

騒音を気にせず生活できる

上下階や隣に隣人が居ないので、騒音や生活音を気にせず生活できるのがメリットです。騒音によるトラブルが起きにくいためゆとりある中で生活できるのがポイント。また、足音などを抑える必要もないのが嬉しいです。

理想のライフプランを叶えられる

戸建ての場合はバルコニー付きや駐車場付きなど、自分が理想とするものをすべて取り入れられるのがメリットです。マンションは制限がありますが、戸建ての場合はバルコニーでバーベキューをすることもできます。建物もすべて思い通りに決められるので、好みの間取りを決めやすいのもポイントです。

土地が資産になる

戸建ての場合は建物だけでなく土地も自分の持ちものなので、資産となり得ます。仮に建物の価値がなくなった場合でも、土地の資産価値は残るのが利点です。将来的に資産を得たい方は戸建てが向いています。

次にデメリットを見ていきます。

デメリット

売却が難しい

好みの間取りにできるメリットがあるものの、こだわりが強すぎると次の買い手がつかない可能性があり売却が難しいのがデメリットです。マンションと比べて空間も広いため、次の買い手を見つける際は難航する可能性があります。

自身で管理する必要がある

管理やセキュリティ面はマンションに比べると劣るので、自分でおこなう必要があります。そのため、管理や維持に手間がかかるのがデメリットと言えるでしょう。玄関や庭などの手入れも自分でおこなう必要がある点に留意しましょう。

立地が悪い場合がある

戸建ては駅から離れている場所が多く、立地が悪いのがデメリットです。なかには車が必須な場所もあります。また、徒歩圏にスーパーがない場合もあり高齢者にとっては生活が不便と言えます。

マンションと戸建ての資産価値を比べてみよう

マンションと戸建てで資産価値を比べていきます。ここで言う資産価値とは、売りやすさと耐用年数です。まず、耐用年数の評価基準としてはマンションは47年、戸建ては22年とされています。このことから、維持費にかかる費用としては戸建ての方が高額であることがわかります。

しかし、近年は100年以上の寿命をほこる長期優良住宅などもあるため、必ずしも修繕が必要とは言い切れません。売りやすさの面で言うと立地によって異なるのがポイントです。戸建てでも立地がよい場合は買い手がつきやすく、マンションでも立地が悪ければ買い手は付きにくいです。

結論としては、資産価値としてはマンションの方が有利なものの、立地次第では異なります。また、ランニングコストの面では管理費や修繕積立金など固定費が少ない分、戸建ての方が安く抑えられます。

どちらがよいのか決められない!そんな時は専門家に頼るのもあり

さまざまな参考材料があり戸建て、マンションのどちらがよいか決められない場合は、専門家に相談するのもひとつの方法です。自分が何を優先するかにより自宅の選び方は異なります。戸建て、マンションを選ぶ際に注視したいポイントは、年収や年齢、世代人数やライフプランです。

この条件を元に自分の理想とマッチしている個数が多い方を選ぶのがよいでしょう。自分で決められないものでも自身の条件を提示することでプロがあなたにぴったりの自宅を選んでくれる可能性もあります。専門家はさまざまな視点でアドバイスをくれるので、悩んだらまずは相談してみてはいかがでしょうか。

購入後の維持費についても見ておこう!

自宅を購入した後は、維持費についても見ておくのがおすすめです。マンションの場合は購入代金のほかに管理費、修繕積立金、駐車場代が必要。戸建ての場合は固定資産税や都市計画税、保険料などが必要です。自宅を購入した後も維持し続ける費用がそれぞれかかってくることを頭に入れておきましょう。

築年数が経ったマンションは修繕積立金が高くなる傾向にあるため、購入時にシュミレーションしておくと安心です。戸建ての場合は自分で修繕費を積み立てる必要があるので、ローン以外にもお金を貯めておくことが重要です。

修繕費以外にもメンテナンス費用として、十数年単位で老朽箇所を直すためのお金を用意しておくのがポイント。時期と金額をあらかじめ確認しておくと、自分の手が届く範囲なのか考えることができます。

まとめ

マンションと戸建ての比較をしてみました。どちらを選ぶかは自分が何を優先するかによって変わってきます。また、家族構成や年収、年齢なども参考に選ぶとよいでしょう。

資産価値の推移なども参考にして選ぶと、将来的にコストを抑えることにもつながります。また、車を持たない方は立地のよいマンションを選ぶなど生活面も考慮して選ぶのがおすすめです。本記事を参考に、自分に合った自宅を見つけてみてください。抑えるべきポイントさえ押さえておくと何不自由なくすごすことができます。