300坪の広さを例えで詳しく解説!
今回の記事は、以下のような方にお勧めです。
・土地の広さについて詳しく理解したい方
・土地の購入を検討している方
Contents
300坪って具体的にどのくらい?
世界的な人気を誇るキャラクター、”くまのプーさん”は皆さんご存じだと思います。
くまのプーさんと言えば100エーカーの森に住んでいるところまでが大体認知されているのではないでしょうか。
その【エーカー】って何なのか?何となく何かの単位かなという想像は容易いと思います。
実際にエーカーとは、ヤードポンド法で用いられる面積の単位です。
では、100エーカーの森って一体どのくらいの大きさなのでしょうか?
知らない方も多いと思います。
100エーカーは、東京ドームの8.7倍の大きさになります。
メートルにすると、40万4700平方メートル、北京の天安門広場より少し小さいくらいです。
では、300坪って一体どのくらいの広さなのでしょうか?誰もが知っている坪という単位ですが、くまのプーさんと同じで具体的な面積や大きさを理解していない方、イメージできない方もいるのではないでしょうか?
不動産が扱う広さの単位には坪、平米、畳などがあります。
この坪数だと何平米の広さなのかをしっかり理解していれば、土地を購入する際に必ず役に立つと思います。
今回の記事では、300坪がどのくらいの広さなのか詳しく解説していきたいと思います。
まず坪とは、尺貫法で使用する単位で、土地や家を考える時に用いられます。
一坪は、畳の長辺(1.82m)を基準にしていて、畳2枚分相当の大きさです。
300坪が何平米かをちゃんと理解するにはまず、1坪が何平米かを知る必要があります。
1坪は約3.31平米です。300坪の場合は、約992平米ということになります。
約992平米の広さは、野球グランドの内野の面積より広い面積です。
当然、一軒家の土地の広さとして考えると、かなり広いことが分かっていただけたのではないでしょうか。
もっとわかりやすいたとえで言うならば、小学校の体育館程度の広さをイメージしてもらえると良いと思います。
小学校の体育館と言えばそこまで広くないのでは?と思うかもしれませんが、バスケットコートを確保できる広さではあります。小学生用のバスケットコート2面分を取れる広さなので、300坪よりは少し狭いと思っていただければ良いでしょう。
土地の広さが小学校の体育館程度の広さだとすれば、家を建てるには充分に広く大きい土地です。
この広さの土地に家を建てる場合、かなり広い庭も作れます。
大き目の駐車場も設置可能なので、車も数台置くことができるので、車が好きな方は複数所有できますし、来客が多い場合も停めるところが確保できるので車で来ていただきやすく、メリットも非常に多いと思います。
居住空間もかなり広い建物を建てられるでしょう。
それだけではなく、土地の真ん中に建物を建てれば、近隣道路や人の目線も気にならないほど物件との距離を確保できます。
300坪の土地活用方法
前述で300坪がとても広いことはお伝えしましたが、そんなにも広い土地をどう使えばいいのか迷う方も、使い道が分からない方もいると思います。
都心や市街地の場合、お勧めの土地活用方法は以下です。
アパートやマンション経営、貸店舗、介護施設経営、戸建て賃貸経営、駐車場経営、太陽光発電の設置です。
アパートやマンション経営
土地活用の代表的な方法とも言えるのが賃貸アパートや賃貸マンション等を建てることです。
入居者から家賃収入を得られるので、定期的な収益にもなります。
300坪は広いのでその広さを存分に活かして、バイクや自転車用の駐輪場や駐車場を設置すれば、入居希望者も増えると思います。
300坪の土地がどういった場所にあるのかによって、最適な活用法は変わってきます。
賃料相場が高い地域や都市部の土地だとすれば、単身者向けのワンルームから、夫婦二人の世帯、ファミリー向けに建物を建てるのがお勧めです。
駅から近くアクセスが良く利便性が高い土地なら、鉄筋コンクリートの建物を建築するのが良いでしょう。
住環境が良好な地域の土地であれば、ファミリー層やお年寄りからの需要が多いと予測できます。
こういった土地の場合、大体が閑静な住宅街で治安が良いと思います。
駅から少し遠かったとしても、学校や公園などが近かったり、自宅周辺で快適に生活できたり、土地はファミリー層やお年寄りに人気があります。
貸店舗
商業地や幹線道路付近の土地を持っている場合、貸店舗として活用するのもお勧めです。
テナント需要がある地域だと貸店舗としてすぐ埋まる可能性が高く、賃貸経営よりも高い家賃を設定しやすいのでより高い収益を期待できると思います。
介護福祉施設
最近、日本でも大きな問題となっている高齢化。
高齢化社会を活かした土地活用は、シニア向けの施設を建てて、介護サービス事業者に賃貸として貸し出す方法です。
介護福祉施設といっても、老人ホームだけではなく、様々な種類があります。
グループホームやデイサービス、ショートステイなども介護福祉施設ですので、土地の立地や周辺環境に適した施設を建設することは重要です。
戸建て賃貸経営
賃貸としての戸建住宅はマンションなどに比べるとまだまだ数が少ないのが現状です。
それを逆手に取れば、需要に対する供給が少ないということになるので、高稼働が見込めます。
戸建て住宅はファミリー層に需要が多いので、一度入居すれば長期間住むケースが非常に多く、長期間の安定した収益が期待できます。
特に賃貸アパートやマンションの供給が極めて多い地域であれば、戸建賃貸で差別化が可能です。
入居者も集めやすくなるのではないでしょうか。
駐車場経営
初期費用を抑えながらできる土地活用といえば、駐車場経営が最もおすすめです。
駐車場経営は月極とコインパーキングの二種類があります。
コインパーキングのメリットは、利用者が多い点と、利用者の回転が速ければ速いほどより高い収益を得られます。
コインパーキングは設備投資に多少の費用はかかりますが、住居や店舗を建築するほどの大きな費用は必要ありません。
月極駐車場のメリットは、経営が簡単で初心者でもチャレンジしやすく、初期費用がとにかく安く済む点です。
土地を簡単に整備して白線で駐車スペースを区切って、あとは利用者を募集し契約すれば、経営をスタートできます。
月極の場合は契約者が増えれば増えるほど収益は大きくなり、安定した収入を得られます。
コインパーキングの場合は、利益に波はありますが、回転が速いので需要が多く利用者が多ければ、月極よりも大きな収益を得られる可能性もあります。
いずれにせよ、その土地がどのようなエリアにあるのかによっても、選択すべき形は変わってきます。
コインパーキングの場合は、駅や観光地が近ければ利用者が増えると思います。
また、月極の場合だと、住宅地の近くであれば契約者を獲得しやすいでしょう。
両方とも初期費用を抑えられて、経営もそこまで難易度が高くないのは魅力的ですが、想定より利用者や契約者が少なかったり、土地の評価額が下がってしまい税金対策にならなかったりというリスクもあるので、要注意です。
太陽光発電の設置
賃貸住居や貸店舗などの需要があまりなさそうな地域だとすれば、太陽光発電装置を設置する方法がおすすめです。
ただ、初期投資は決して安くはありませんので、そこだけ頭に入れておいてください。
周辺に何もない広い土地の場合、光を遮るビルなどの建物がないので効率的に発電しやすくなります。
注意点としては、最近は売電価格が下がっているので、収益がそれほど多く得られない可能性があります。
設備を設置した後はほぼ管理は必要ありませんので、経営管理に手間をかけたくない人にとってはとてもおすすめの土地活用方法ではないでしょうか。
300坪もの広い土地の活用方法は沢山ありますので、是非参考にしてみてください。
300坪はいくらになるのか?
300坪というのがどのような広さで、どのような利用方法があるのかについて解説してきました。
次に気になるのが価格だと思います。
300坪の土地が、どれくらいの価格で取引されているのか相場も知っておくと役に立つと思います。
一般的に、土地の取引相場価格はエリアごとに異なります。
国内で1坪あたりの相場価格が高い地域トップ3は、東京都と大阪府、神奈川県です。
基本的に都市部ほど相場価格は高くなるので、坪単価も高額になります。
中でも首都の東京はダントツで相場が高く、大阪の約3倍とも言われています。
国内で坪単価が低い地域は、島根県と青森県、秋田県です。
同じ1坪でも、都道府県や地域によって相場は全く違うので、自分の所有している土地の価格をしっかり調べるようにしましょう。
注意していただきたいのが、同じ都道府県内であってもエリアによって1坪あたりの金額が異なる点です。
まとめ
300坪が具体的にどういう広さなのか理解していただけたのではないでしょうか?
小学校の体育館と同じくらいの広さで、建物を建てるには充分すぎるほどの広さを確保できます。
300坪の土地に自宅を建てたい場合は、広い庭を持ちたい人、広い駐車場が欲しい人、世帯人数が多い家族や来客頻度が多い人、自宅兼事務所にしたい人などにおすすめです。
300坪の広さで戸建ての注文住宅を建てると、1世帯で暮らすには広すぎます。
それに、それだけの広さの家となると維持費や管理費もかなりかかってしまいます。
固定資産税や都市計画税対策として、マンションやアパート経営、医療施設や介護施設を建て、駐車場経営するなど様々な活用方法があるのでよく勉強してからチャレンジしてみるのも良いと思います。
賢く上手に活用すれば収益化も可能です。
300坪の広さの土地活用方法で悩んでいる方は、所有している土地に合った最適な方法で有効活用してみてください。
是非、今回の記事を参考に様々な方法を検討してみてください。