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最終更新⽇時

2025/07/31

アパート退去費用の相場はいくら?間取り、広さ、居住年数別の相場と削減策について

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記事執筆・監修
エキスパート職 山口智暉
  • -資格-

    宅建士、不動産コンサルティングマスター、FP2級、定借プランナーR、認定空き家再生診断士

  • -経歴-

    株式会社MDIにて土地活用の提案営業に従事
    東洋プロパティ㈱にて不動産鑑定事務に従事
    株式会社リアルエステートにて不動産買取再販事業に従事
    リースバック、買取再販、借地底地、共有持分、立退き案件を手がける

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アパート退去費用の相場

アパートを退去する際には、通常退去費用が発生します。それでは、どのくらいの費用がかかるのでしょうか。退去費用の相場や費用の負担は貸主と借主のどちらになるのか、また費用を抑える方法について知識を持っておくことで、退去時に余計な費用を支払わずに済むかもしれません。この記事では、退去費用に関して詳しく解説していきます。

退去費用の相場は間取り、広さ、居住年数で決まる

基本的には間取りや広さ、居住年数によって費用が変わってきます。まず、間取りの相場は次の通りです。

  • ワンルーム、1K、1DK、1LDK 49,980円
  • 2K、2DK、2LDK 79,924円
  • 3DK、3LDK、4K、4DK、4LDK 90,139円

こちらが退去費用の相場とされています。部屋が多いほど修繕にかかる費用は大きくなってきます。

広さの退去費用相場は次の通りです。

  • 15~20㎡ 2,950円
  • 21~30㎡ 2,200円
  • 31~40㎡ 2,300円
  • 41~50㎡ 1,750円
  • 51~60㎡ 1,450円
  • 61~70㎡ 1,355円
  • 71~80㎡ 1,200円
  • 81~90㎡ 1,100円
  • 91㎡~  1,000円

平米数が広いほど退去費用の相場は安くなる傾向があります。

居住年数別の退去費用相場は次の通りです。

  • 入居時から3年 49,431円
  • 4年から6年 61,694円
  • 7年以上 87,090円

こちらが居住年数の相場となります。住んでいる期間が長いほど損傷も増え、建物自体の価値も下がる分費用は高くなります。

関連記事 : アパート退去の流れと注意点!損を防ぐ完全ガイド

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アパート退去費用とは

アパートの退去費用には、主に「原状回復費用」と「ハウスクリーニング費用」の2つがあります。

原状回復費用

原状回復費用とは、物件を住み始めた際の状態に戻すための費用を指します。具体的な負担は、貸主と借主の契約内容によって決まります。

ハウスクリーニング費用

ハウスクリーニング費用は、専門業者が物件をクリーニングするためにかかる費用を指します。このクリーニングは貸主によって範囲が異なる場合がありますが、一般的には以下の作業が含まれます。

  • エアコンクリーニング
  • フローリングのワックスがけ
  • キッチン、浴室、トイレのカビや汚れ
  • 居室の消毒
  • ベランダ掃除

などになります。
ではこの原状回復費用やクリーニング費用は貸主と借主のどちらが負担をするのでしょうか。

賃貸住宅契約書の考え方

賃貸住宅契約書には、損耗に関する2つの考え方があります。1つ目は、賃借人の通常の使用により生じた損耗で、賃借人には原状回復義務がないとされています。2つ目は、賃借人の故意や過失によって生じた損耗で、これは賃借人が負担することになります。したがって、賃借人は通常の生活を送る中でついた傷に対しては、費用を支払う必要がありません。

国土交通省のガイドラインの考え方

国土交通省のガイドラインの考え方は3つの区分に分けられています。1つめは居住年数が長いほど起きる自然的な劣化などの経年変化、2つめは賃借人が通常生活を送る上でついた傷などによる通常損耗、3つめは故意につけた傷やその他通常の使用を超えるような使用による損耗になります。

故意につけた傷などに関しては賃借人の負担になります。ただ、通常の生活を送りつけた傷や設備などの自然的な劣化に関しては賃貸人負担になります。

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借主、貸主の負担すべき費用

借主が負担すべき費用

借主が負担するケースとしては、以下のようなものがあります。

  • カーペットやフローリングの傷や汚れ
  • 結露を放置してついたカビなど
  • 台所回りの油汚れ
  • 水回りのカビや汚れ
  • タバコなどによりクロスが変色した場合
  • 物を壁に掛けるために開けた穴や落書き

これらは故意や過失による損傷とされます。ほとんどが通常生活の中で賃借人が怠った手入れや掃除によって発生した汚れに関してです。これは賃借人に責任があり、費用を負担することになります。日常の生活で防げることが多いため、汚れやカビ、シミができそうな場合は事前にこまめに掃除をしておくことが重要です。

貸主が負担すべき費用

貸主が負担するケースとしては、以下のようなものがあります。

  • 損傷しておらず次の入居者を確保するための畳の裏返し、表替え、網戸の張替え
  • フローリングのワックスがけ
  • 家具の設置によるフローリングのへこみ
  • 日照による畳の変色やフローリングの色落ち
  • 壁に貼ったポスターや絵画の跡
  • 下地ボードの張替が不要な程度の画鋲やピンなどの穴
  • 寿命による機器の故障
  • 消毒

賃借人の故意がない自然的な劣化や、損傷がない状態で次の入居者を確保するための費用は、賃貸人が負担することがほとんどです。

また判断基準として「通常生活を送るうえでつけた傷かどうか」がポイントになります。例えば時計やカレンダーを掛ける際に壁に小さな穴を開ける場合は、住居人が通常使用をする範囲内といえるので賃借人の費用負担にはなりません。しかし、繰り返し同じ場所に画鋲をさして広がった穴や太いネジをさして大きな穴が開いた場合は、通常使用とはいえず賃借人の負担になります。とくにタバコによるクロスの変色に関しては通常使用とはいえないので賃貸人の負担になります。事前にある程度の判断基準を知っておくと、普段の生活でどのような点に気を付けたらよいかが分かるでしょう。ではさらに退去費用を抑えるにはどうしたらよいのでしょうか。

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アパート退去費用の抑え方

退去する際には、賃借人としてなるべく費用を抑えたいものです。それでは、どのようにして退去費用を抑えることができるのでしょうか。

賃貸借契約書の内容確認

まずは部屋を借りる際に賃貸借契約書を交わすので、その内容をしっかりと確認することが重要です。

契約書の中には、原状回復特約や敷引特約といった特約が含まれている場合があります。
原状回復特約は、入居者に一定の原状回復費用を負担させるもので、クリーニング費として金額を記載していることが多いです。

敷引特約は契約の時点で、退去時に敷金の何ヶ月分かを差し引かれると定めておくものです。
特約以外にも、賃借人または賃貸人のどちらが退去費用を負担するか、契約書にはある程度記載されています。

重要事項の説明を受ける際に、不動産屋に確認しておくと良いでしょう。
契約書に載っていないことがあれば、国土交通省のガイドラインを参考にしたり、事前に調べておくことで、退去時にトラブルがなくスムーズに手続きができます。

普段から掃除をする

賃借人が退去費用を支払うケースは、シミやカビ、油汚れなど、普段の生活で掃除をしておくことで防げるものが多いです。普段からこまめに掃除をすることが重要です。部屋を美しい状態に保つことは、住居者自身が気持ちよく過ごせるだけでなく、次の入居者にとっても住みやすい環境を作ることにつながります。普段から掃除をしておくことで、退去費用を抑えることができます。

関連記事 : ルームクリーニング費用相場と賢く節約する方法

修繕可能な場所は自分で修復する

壁に開いた穴やフローリングについた傷など、自分で修復できるものは、ホームセンターなどで材料を購入して修理を試みるのも一つの方法です。ただし、かえって費用がかかり過ぎる場合は、退去時に費用として支払った方が良いでしょう。しかし、少しの金額で簡単に修繕できそうなものは、自分で直してみる価値があります。

入居時に気になる傷などは撮影、記録する

入居前や入居時に部屋を内覧し、既にある傷を確認しておくと良いでしょう。また、引っ越しの際に業者がつけた傷や、入居日にどこか設備が壊れていないか、ベランダも含めて確認し、写真を撮ったり、気になる点があれば管理会社に連絡しておくことをおすすめします。傷や気になる点を、使用上の問題がないからと放置しておくと、退去時に賃貸人から指摘され、トラブルの原因になることもあります。写真などの証拠があると、賃借人の負担する費用はなくなります。

管理会社に相談

退去費用の金額が分かったら、一度管理会社に相談して交渉してみるのも一つの手段です。場合によっては、本来必要ではない費用まで請求されているケースもあります。その際には、入居時に交わした賃貸借契約書や国土交通省のガイドラインを確認し、その費用が賃貸人の負担になるものではないか、相談して交渉してみるのも良いでしょう。費用が下がるかどうかは分かりませんが、試しに管理会社に相談してみる価値はあります。

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まとめ

いかがでしたでしょうか。アパートを退去する際には、ある程度の費用がかかりますが、これは物件を借りる際に契約のときにしっかりと不動産屋に確認しておく必要があります。また、賃借人として退去費用についての知識があるかないかで、支払う費用は多少変わるかもしれません。

まずは借りる間取りや広さ、どのくらいその部屋に住むのかを考慮して、ある程度の退去費用を計算してみると良いでしょう。さらに、契約時に交わす賃貸借契約書にしっかりと目を通すことも重要です。小さな字で細かいことが記載されており、すべてを確認しない人もいますが、ここはある程度確認しておいた方が、後の退去時のトラブルを減少させることができます。特約がある場合もあるので、おかしいと思った時点で不動産屋に確認を取りましょう。

また、国土交通省のガイドラインを調べると、賃借人と賃貸人のどちらが費用を負担するべきかの参考になります。内容を知ることで、賃借人も入居中に気を付けなければならないことを意識して生活することができます。賃借人ができることは、主にこまめな掃除をすることです。

水回りのカビや汚れ、キッチンの油汚れなどは、そのままにしておくと汚れが落ちにくくなります。気持ちよく生活を送るためにも、日々掃除を心がけましょう。故意・過失がない限り、通常の生活でできた傷については、賃借人が支払う義務はありません。次の入居先でも引っ越し代や入居費用など、多くの費用がかかります。なるべく退去費用を抑えて、気持ちよく新居へ引っ越しできるよう、アパートの退去費用について知識を持っておきましょう。

記事執筆・監修
エキスパート職 山口智暉
  • -資格-

    宅建士、不動産コンサルティングマスター、FP2級、定借プランナーR、認定空き家再生診断士

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    株式会社MDIにて土地活用の提案営業に従事
    東洋プロパティ㈱にて不動産鑑定事務に従事
    株式会社リアルエステートにて不動産買取再販事業に従事
    リースバック、買取再販、借地底地、共有持分、立退き案件を手がける

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