不動産の査定結果が安くなってしまうのはなぜか?理由や原因を解説

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不動産の査定結果が安くなってしまった!
不動産を査定したら、思ったより査定結果が低かったということはありませんか。
不動産の査定結果が低くなるのには何らかの理由があります。
どのような不動産だと査定額が低くなってしまうのでしょうか。
今回は、不動産の査定結果が安くなってしまう理由や原因について解説していきます。
不動産の査定結果が安くなってしまう理由とは
間取りが需要に合わない場合
査定結果が低くなってしまう理由として、間取りが需要に合っていないことが挙げられます。
多くの人は不動産を探すときに間取りを基準として探します。
そのため、需要が高い物件の方が査定額は高くなります。
例えば、3LDKの需要が高い場合は、3LDKの物件の査定額が高くなります。
たとえ同じくらいの広さの物件であったとしても、2LDKだと査定額が低くなることがあるのです。
そのように、売却する不動産がその地域、その時期の購入ニーズに合っていなければ査定額は低くなります。
築年数が経過している場合
築年数が経過している不動産は査定額が低くなりがちです。
古くなれば破損箇所や汚れも多くなります。
そのため、建築されてから10年を超えると不動産の評価が下がっていってしまいます。
さらに、昔に建てられた建物よりも最近の建物の方が耐震技術に優れています。
デザイン性の面でも、最新の不動産の方が魅力的であることが多いでしょう。
そのため、築年数が経てば経つほど査定額は低くなっていきます。
不動産の状態が悪い場合
不動産の状態が悪い場合も査定額が低くなることがあります。
あまりにも状態の悪い不動産は、リフォームせずに住みたいと思っている人には選ばれにくくなります。
しかし、自分でDIYすることを前提に中古の不動産を購入する人も増えてきています。
そのため、売却する不動産の状態が悪くても大きな問題はありません。
ご自身の物件にリフォームが必要か気になる方は、一度不動産会社の担当者に相談してみましょう。
防犯設備がない場合
不動産に防犯設備がない場合、査定額が低くなることがあります。
不動産を選ぶ基準の一つに安全性を挙げる人も多いでしょう。
防犯設備が十分に整っている物件の方がニーズが高いため、査定額が高くなります。
例えば、マンションの場合はオートロックがついている方が安全性が高いといえます。
一方、そのようなセキュリティがない場合は査定額が低くなります。
個性的なデザインでリフォームされている場合
個性的なリフォームがされているとかえって査定額が低くなってしまうことがあります。
リフォームされている物件はきれいで買い手がつきやすいようなイメージがあるかもしれません。
しかし、個性的なデザインをしている不動産には買い手がつきにくくなってしまうのです。
それは、リフォームによって凝ったデザインにしてしまうと、実用的でなくなってしまうからです。
せっかくリフォームをしたのに買い手がつかなければリフォーム代の分だけ損をしてしまいます。
リフォームをする場合は破損した箇所の修繕程度にしておくとよいでしょう。
そうすれば査定額を下げずに済みます。
すぐに不動産を売却しなければならない場合
査定額には時間的な要因も影響を及ぼします。
売却を短期間で終わらせたい場合は査定額が低くなってしまいます。
一方、売却に時間をかけられる場合は査定額を高めに出してもらうことができるのです。
閑散期に査定をする場合
査定額には時期も影響します。
12月から1月、6月から8月は査定額が下がりやすいです。
それは、この時期は不動産売買の閑散期だからです。
不動産の購入需要は2月から3月、9月から10月にかけて高まります。
それは、2月から3月にかけては新生活を迎える人が多く、9月から10月には転勤などで不動産の売買が発生するからです。
このような不動産の需要がある時期に査定をすると査定額が高くなり、不動産の流通量が少ない時期に査定をすると査定額が下がる傾向にあります。
査定結果は高ければよいというわけではない
査定結果は高ければ高いほどよいのかというと、そういうわけでもありません。
確かに査定を依頼した結果、高い査定額が提示されたらその瞬間は嬉しくなるかもしれません。
しかし、査定額とはその価格で不動産が売却できるということを確約するものではありません。
査定額とはあくまで「この価格であれば売れるだろう」と不動産会社が予想したものに過ぎないのです。
その査定額は不動産会社によって異なります。
それは、査定額は過去の売却事例や市況によって変動するからです。
そのため、査定の結果は絶対的なものではないのです。
このように、査定額は高ければよいというわけではありません。
査定結果は高く提示されることが多い
査定額は不動産会社によって異なりますが、実際よりも高く提示されることが多いのです。
それは、不動産会社はより多くの人に自社で不動産を売却してほしいからです。
多くの人は自分が所有している不動産をできるだけ高く売却したいと考えます。
つまり、少しでも高い査定額を提示した不動産会社と契約を結ぶことになるでしょう。
それならば、各不動産会社は少しでも他社よりも高い金額を提示することに躍起になるはずです。
実際に、査定額よりも少し高めの金額を提示して、自社と契約してもらおうとする会社が多いのです。
その後で売却活動を進めても不動産が売れ残ってしまった場合には、値下げをすれば良いと考えているのです。
このような背景で、不動産会社は実際よりも高めの査定結果が提示されることが多いのです。
そのため、実際に売却するときには「思っていたより低い」ということになる場合があります。
少しでも高く買い取ってもらうためには
信頼できる不動産会社を選ぶ
低い査定結果が出されてしまった不動産を少しでも高く買い取ってもらうためには、信頼できる不動産会社を選ぶことが大切です。
それは、不動産を売却するときの条件はどの不動産会社と契約するかによって大きく異なるからです。
不動産会社の中にはある物件を専門としている会社などもあります。
例えば、マンションの売買を専門としている会社に戸建ての売却を依頼しても契約してもらえません。
また、契約してもらえたとしても、その不動産を取り扱った経験のない会社ではうまく売却してもらえないことがあります。
買い手がなかなかつかなかったり、不動産が売れ残ったりしてしまうかもしれません。
確実に売却するためにも対象の不動産を取り扱った実績がある会社を選ぶとよいでしょう。
不動産会社にどのような実績があるかを調べる際には各会社の公式サイトを参照してください。
複数の会社に査定を依頼する
査定を複数の会社に依頼すると、より正確な不動産の相場価格がわかります。
正確な不動産価格の調べ方とは、複数の会社に査定を依頼してその査定結果を比較するのです。
そうすることで正しい査定額を予想することができます。
提示される査定額は不動産会社によって大きく異なり、その差はなんと数百万円にも及ぶことがあります。
そのため、1社のみに査定を依頼した場合、その査定額が正しいとは限りません。
不動産に適正な価格をつけなければ、不動産が売れ残ったり、相場よりも安く売却して損をする可能性があります。
査定を複数の会社に依頼しておけば、損することなく売却することができるでしょう。
まとめ
今回は、査定結果が安くなってしまう理由や原因について解説してきました。
不動産の査定結果は、
- 間取りが需要に合わない不動産
- 築年数が経過している不動産
- 状態が悪い不動産
- 防犯設備がない不動産
- 個性的なリフォームがされている不動産
などは査定額が低くなってしまうことがあります。
これらは不動産自体に原因がありますが、それ以外にも、
- 売却に時間をかけられない場合
といった時間的な要因によって査定額が安くなることがあります。
しかし、査定の結果は高ければよいというわけではありません。
それは、不動産は査定で提示された金額で売れるとは限らないからです。
高く売却するために最も大事なのは、売りたい物件と同じような物件の売却実績のある不動産会社を見つけることです。
実績のある不動産会社であれば、自分の希望に合った条件での売却を現実のものにしてくれるでしょう。
信頼できる会社の探すうえでのポイントについてはこちらを参考にしてください。
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