【必見!】空き家の査定の流れとは?査定の仕方から注意点まで徹底解説

空き家の査定について知りたい!

不動産が相続や転勤などの理由で空き家になってしまうこともあるでしょう。そのまま空き家を所有していてもうまく活用できそうにないときには売却を検討してみてはいかがでしょうか。空き家を売却するためにはまず査定をする必要があります。今回は、空き家を査定するための流れについて説明していきます。

査定のための準備

空き家の査定を依頼する前に、事前に調べておくとよいことがいくつかあります。

空き家について調査をする

まずは所有している空き家について調べる必要があります。特に、空き家の所有権が誰にあるのかを確認します。それは、不動産の売却は物件の所有者にしかできないからです。査定は誰にでも行えますが、査定後にその空き家を売却しようとしたら所有権が必要になります。空き家の場合、知らない間に所有者が変わっていることがあります。もし所有権が自分になかった場合は、所有権を得る手続きを取らなければなりません。空き家の所有権は登記簿謄本を見れば確認することができます。

空き家を購入したときの書類を出しておく

現在空き家になっている不動産を購入したときに、契約書や物件の間取り図などの書類を受け取っているはずです。それらの書類を探しておきましょう。契約書や物件の間取り図があると、より正確な査定結果を出すことができます。もし書類が手元になかった場合でも、その空き家の売却を担当した不動産業者がデータを所有しているかもしれません。可能であれば連絡を取って書類を送ってもらいましょう。

空き家の売却について調べる

不動産の売却を無計画で行うとうまく売却できないことがあります。あなたは不動産を売却する流れや、優良な不動産業者選びの仕方について知っていますか。不動産の売却についてよく知らないままで売却活動を進めると、不動産が売れ残ったり、売却できても損をしたりしてしまいます。そのため、事前に不動産の売却について調べておくと安心です。不動産を売却する方法は物件の種類によっても異なります。例えば、マンションを売却するのと空き家を売却するのでは、類似している点もありますが相違点も多いです。有利に売却できるように事前に空き家の売却について調べておきましょう。空き家を売却するときの注意点やポイントについてはこちらを参考にしてください。不動産査定を複数まとめて出すには?査定を一括で済ませる方法を紹介!

空き家を査定するための方法

事前準備が終わったらいよいよ不動産業者に査定を依頼します。空き家の査定には二段階あり、最初は机上査定を、次に訪問査定を行います。

机上査定

机上査定とは、空き家に関する情報をもとに売却価格を査定する方法です。物件の種類、住所、面積、築年数、間取りなどの情報を入力するだけで簡易的に査定額を調べることができます。入力はわずか60秒ほどあれば査定の申し込みが完了し、早ければ翌日には査定結果を受け取ることができます。このスピード感がメリットです。しかし、空き家の場合、机上査定の結果と実際の売却価格は大きくずれることがあります。それは、机上査定では空き家の状況を査定結果に反映させられないからです。机上査定では実際に不動産を見に行って査定をするようなことはありません。空き家に関する情報と、過去の売却事例を参考にして査定が行われます。そのため机上査定は簡易査定とも呼ばれるほどです。しかし空き家の査定結果は物件情報だけではわからないことがほとんどです。なぜなら空き家は僻地に存在していたり、物件自体が傷んでいたりする場合が多いからです。流動性のない場所にある不動産や状態の悪い不動産は買い手がつきにくいため、売却価格が低くなることが多いです。しかし、机上査定ではそのようなことは考慮せずに査定結果が出されます。そのため、机上査定の結果は実際の売却価格とはズレてしまうことが多いのです。

しかし、だからといって机上査定を行わなくてよいというわけではありません。机上査定を受けると、どの不動産会社に売却を依頼するべきかを決断することができます。査定の結果は不動産業者によっても大きく異なります。複数の業者に査定を依頼し、より高い査定額を出してくれた業者を選べば、高く売却できる可能性が高いということになります。また、それぞれの不動産業者の対応を比較して、より丁寧に対応してくれる企業を選びましょう。このように、複数の業者を比較して、最も条件のよい業者を探せるというのが机上査定を受けるメリットです。また、空き家の机上査定は無料で行うことができるので、あまり売却を検討していない段階でも気軽に査定を受けることができます。

訪問査定

机上査定の結果に納得し、空き家の売却に興味を持ったら次は訪問査定を依頼します。机上査定では空き家を実際に見に行くことはありませんが、訪問査定では不動産業者の担当者が空き家を見に行って査定します。調査する内容は、周辺の環境、生活のしやすさ、騒音被害はないか、日当たりはよいか、交通量はどれくらいかなど多岐に渡ります。実際に空き家を見に行かないとわからない点も査定に反映させることができるので、より正確な売却価格がわかります。調査することが机上査定に比べて多いため、結果が出るまでには数日かかることがあります。 訪問査定も複数の不動産会社に依頼しておき、その中から自分の希望に合った売買ができそうな業者を一つ選びます。最低でも3社に訪問査定を依頼しておくと安心です。

机上査定とは異なり、訪問査定では不動産業者の担当者と直接会って話すことができるので、業者選びにも役立ちます。担当者とは空き家が売却できるまで長く関わることになるので、慎重に不動産業者を選ぶようにしましょう。担当者と話す際には、言葉遣いや身だしなみのみならず、親身な対応をしてくれるか、デメリットを包み隠さず教えてくれるか、空き家の売買について十分な知識があるかなどを確認するとよいです。そして、実際に売買を依頼する一社を選ぶのです。

空き家の売却の仕方とは

空き家を査定してもらい、その条件に納得したら次は売却を依頼します。空き家の売却方法にはそのまま売却する方法と、解体してから売却する方法と、不動産業者に買い取ってもらう方法の三つがあります。それぞれのメリット、デメリットについてはこちらを参照してください。不動産査定を複数まとめて出すには?査定を一括で済ませる方法を紹介!

空き家を査定する注意点

空き家を査定するときには、次の二つの点に注意しましょう。

空き家の近くにある業者に査定してもらう

空き家は自分が住んでいる場所の近くにあるとは限りません。むしろ遠方にあることの方が多いでしょう。その場合、所有者自身も空き家の様子を理解しきれていない可能性があります。空き家を査定に出すときには、自分が住んでいる地域にある不動産業者ではなく、空き家の近くにある業者に査定してもらうのがよいです。それは、査定をする人はその地域について詳しい人の方がよいからです。空き家の周辺環境について精通している人の方が適正な価格をつけることができます。そして、適正な価格をつけることはスムーズに買い手探しをすることにつながるのです。そのため、空き家をうまく売却するためにも、空き家の近くにある業者に査定依頼するのがよいでしょう。

空き家を実際に訪問する

空き家の査定を依頼する前に、可能であれば自分でも実際に空き家を訪問してみましょう。そして空き家の状態を確認する必要があります。空き家は少し放置しているだけで大きく変化していることがあります。知らない間にゴミが溜まっていたり、そのせいで悪臭がしたりするかもしれません。そのような物件は高く査定してもらうことができません。もし高く査定してもらいたい場合は最低限の掃除をしましょう。状態を確認するためにも査定前に一度空き家を見に行ってみるとよいです。また、実際に売却することになった場合には内覧希望者が出る前にまた空き家をきれいにしておかなくてはなりません。しかし内覧の前に時間を取れるとは限りません。内覧前に空き家を管理しに行けなかった場合に備えて査定前に一度空き家をきれいにしておくとよいでしょう。

空き家の周辺の状況を理解しておく

査定の前に空き家を訪れた場合には、空き家の周辺の環境を確認しておきましょう。生活しやすい環境がある不動産の方が早く売却することができます。空き家の周辺にスーパーマーケットや駅があればすぐに買い手がつく可能性が高く、3〜6ヶ月もあれば売却できるでしょう。一方、生活環境が整っていない場所にある空き家は、売却するのに半年以上かかってしまうこともあります。このように、空き家の周辺環境を見るだけで査定後のスケジュールを把握できるようになります。特に、何年も放置している空き家の場合は周辺の環境が大きく変わっている場合があるので、実際に現地を訪れて確認してみると売却までのスケジュールを予想することができるでしょう。

まとめ

今回は、空き家の査定について説明してきました。空き家を査定する方法には机上査定と訪問査定の二つがあります。売却活動の前にこれら二つの査定を行うというのは一般的な不動産を査定するときと同じです。しかし、一般的な不動産の査定よりも、机上査定の価格の信頼性が低くなるという点に注意が必要です。