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2026/06/30土地分筆の費用はいくら?相場と高くなる理由、分筆前の確認ポイントを解説
- その他
土地を分筆したいと思っても、費用感が分からないままでは判断しにくいものです。分筆登記の登録免許税自体は大きな金額ではありませんが、実際の費用は測量や境界確認、土地家屋調査士への依頼内容によって大きく変わります。
特に注意したいのは、「分筆にいくらかかるか」だけを見て進めてしまうことです。境界が未確定だったり、道路や水路との確認が必要だったり、相続人や共有者との話し合いがまとまっていなかったりすると、想定以上に費用や時間がかかることがあります。
この記事では、土地分筆にかかる費用の目安を整理しながら、費用が高くなる土地の条件や、分筆前に確認しておきたい判断ポイントを解説します。分筆すべきか、別の整理方法を考えるべきか迷っている方も、判断材料として参考にしてください。
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-資格-
宅建士、不動産コンサルティングマスター、FP2級、定借プランナーR、認定空き家再生診断士
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-経歴-
株式会社MDIにて土地活用の提案営業に従事
東洋プロパティ㈱にて不動産鑑定事務に従事
株式会社リアルエステートにて不動産買取再販事業に従事
リースバック、買取再販、借地底地、共有持分、立退き案件を手がける
Contents
土地分筆にかかる費用の目安

土地分筆の費用は、境界の状態によって大きく変わります。まずは、境界が確定している場合と未確定の場合に分けて、費用の目安を確認しましょう。
境界確定済みの場合
境界がすでに確定しており、過去の測量成果や地積測量図を確認できる土地では、分筆費用を抑えやすくなります。新たに境界を確定する作業が少なく、現地確認、分筆線の設定、必要書類の作成、分筆登記申請が主な作業になるためです。
この場合の費用は、15万〜30万円程度がひとつの目安です。ただし、土地の面積や形状、既存資料の状態、分筆後の筆数によって金額は変わります。
また、資料が残っていても、現地の境界標が見当たらない、古い図面と現況が合わない、隣地との認識にずれがある場合は、追加確認が必要になることがあります。見積もりを取る際は、境界確定済みとして扱える状態かどうかまで確認しましょう。
| 費用項目 | 目安 | 備考 |
| 土地家屋調査士への報酬 | 10万〜30万円程度 | 境界確認の作業が少ない場合の目安 |
| 登録免許税 | 分筆後の土地1筆につき1,000円 | 総額に占める割合は小さい |
| 書類取得費・実費 | 数千円〜 | 資料取得費や郵送費など |
| 合計目安 | 15万〜30万円程度 | 土地の状態で変動 |
境界未確定の場合
境界が未確定の土地では、分筆前に確定測量が必要になることがあります。法務局や自治体で資料を調べ、現地を測量し、隣地所有者との立会いを行ったうえで、境界確認書を取り交わす流れです。
この作業が加わると、費用は50万円以上になることがあり、土地の広さや関係者の状況によっては100万円を超えるケースもあります。費用が上がりやすいのは、調査範囲や測量作業が増え、境界確認に必要な手続きも加わるためです。
境界があいまいな土地で分筆を急ぐと、売却や建築の予定に影響することもあります。分筆後の利用時期が決まっている場合は、費用だけでなく、測量から登記完了までの期間も確認しておくことが大切です。
見積もりで確認したい費用項目
土地分筆の見積もりを見るときは、総額だけでなく、どの作業が含まれているかを確認することが重要です。
主に確認したい項目は、次の通りです。
- 資料調査
- 現地調査
- 測量
- 境界確認
- 地積測量図の作成
- 分筆登記申請
- 登録免許税
- 書類取得費や郵送費などの実費
同じ「分筆費用」でも、確定測量まで含む見積もりなのか、分筆登記申請を中心とした見積もりなのかで金額は変わります。複数の土地家屋調査士に相談する場合は、金額だけでなく、業務範囲をそろえて比較しましょう。
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分筆費用が高くなる土地の条件

分筆費用は、見積もり前にある程度上がりやすさを判断できます。ここでは、土地の現地状況として確認しておきたいポイントを整理します。
境界標や測量図が残っているか
まず確認したいのは、境界標や測量図が残っているかどうかです。境界標が現地で確認でき、過去の測量図や地積測量図と大きなずれがなければ、調査の見通しを立てやすくなります。
反対に、境界標が見当たらない、古い図面しかない、現況と資料の内容が合わない場合は、確認すべき範囲が広がります。自分では判断しにくい場合でも、見積もり時に資料の有無を伝えられるだけで、土地家屋調査士が状況を把握しやすくなります。
道路や水路に接しているか
土地が道路や水路に接している場合は、その境界も確認対象になることがあります。特に、前面道路との境界があいまいな土地では、分筆後の接道や建築計画にも関わるため、慎重な確認が必要です。
民有地だけに囲まれている土地と比べると、行政との確認が必要になる可能性がある分、手続きの見通しが変わります。自分の土地がどの方向で道路や水路に接しているかは、事前に把握しておきたいポイントです。
土地の形や高低差に複雑さがあるか
土地が細長い、変形している、高低差がある、境界点が多いといった場合は、測量や図面作成の手間が増えやすくなります。
また、形が複雑な土地では、どこで分けるかによって分筆後の使いやすさも変わります。単に面積を分けるだけではなく、建物を建てやすいか、売却しやすいかまで考えて区画を決めることが大切です。
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相続や共有の土地で分筆費用をかける前に決めること

相続した土地や共有名義の土地では、分筆費用の前に、関係者間の合意を整理する必要があります。測量や登記に入る前に、どのように分けるのか、誰が費用を負担するのか、分筆後の土地をどう使うのかを決めておかないと、途中で話が止まりやすくなります。
相続人間で分け方と負担を決める
相続した土地を分筆する場合は、相続人同士で分け方を決める必要があります。土地を均等に分けるのか、道路に接する部分を誰が取得するのか、建物がある部分をどう扱うのかによって、分筆後の価値や使いやすさが変わります。
また、分筆費用を誰が負担するのかも先に決めておく必要があります。相続人全員で負担するのか、特定の土地を取得する人が負担するのか、売却代金から精算するのかによって、話し合いの進め方は変わります。
相続では、「とりあえず分ける」だけでは解決しないことがあります。分筆後の土地が建てにくい、売りにくい、価値に差が出るといった問題が起きないよう、分け方と費用負担をセットで考えましょう。
共有者間で分筆後の扱いを決める
共有名義の土地では、分筆登記そのものと、分筆後の土地をどう扱うかを分けて考える必要があります。法務省の通達では、分筆・合筆登記は軽微変更にあたり、持分価格の過半数により申請できる扱いが示されています。
(参考: 『令和5年3月28日付け法務省民二第533号通達』)
ただし、分筆できることと、分筆後に売却できることは別です。売却や取得者の決定、費用負担、代金分配などは共有者間の合意が必要になりやすく、ここが整理できていないと分筆後に話が止まるおそれがあります。
そのため、共有名義の土地では「分筆できるか」だけでなく、「分筆後に誰がどの土地を持つのか」「売却するのか」「費用をどう負担するのか」まで先に話し合っておくことが重要です。
借地底地の権利関係を整理する
借地や底地が絡む土地では、土地の所有権と利用権が分かれているため、分筆だけで問題が解決するとは限りません。地主と借地人の関係、契約内容、建物の有無、地代の取り扱いなど、確認すべき点が増えます。
たとえば、底地を分筆して一部売却したい場合でも、借地人の利用状況によっては簡単に区画を分けられないことがあります。借地人側から見ても、土地が分筆されることで契約関係や将来の建て替えに影響が出る可能性があります。
借地・底地が絡む土地では、分筆費用を見積もる前に、誰の権利がどの範囲に及んでいるのかを整理することが先決です。
関連記事:固定資産税の節税方法とは?土地分筆で非課税になる条件
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分筆費用をかける前の判断ポイント

分筆費用の目安が分かっても、それだけで分筆すべきかは判断できません。大切なのは、分筆後の土地が建てられるか、売れるか、目的に合った形になるかです。
分筆後に建てられるか
分筆後の土地に建物を建てる予定がある場合は、接道要件を満たすかを確認する必要があります。建築物の敷地は、原則として幅員4m以上の道路に2m以上接していなければならないとされています。
分筆によって、片方の土地が道路に十分接しなくなると、建築しにくい土地になる可能性があります。たとえ面積が十分にあっても、接道が弱ければ建物を建てる計画に支障が出ることがあります。
土地を分けるときは、面積だけでなく、道路との接し方、間口、奥行き、建物配置まで確認することが重要です。
分筆後に売れるか
分筆後の土地を売却する予定がある場合は、買い手が使いやすい土地になるかを確認する必要があります。狭すぎる土地、形が悪い土地、接道が弱い土地は、売却しにくくなることがあります。
相続人同士で土地を分けることだけを優先すると、後から「使いにくい」「売りにくい」という問題が出る場合があります。分筆費用をかけるなら、分筆後の土地が市場でどう見られるかまで考えておくことが大切です。
売却を前提にする場合は、分筆前に不動産会社や専門家へ相談し、どのような区画なら売りやすいかを確認しておくと判断しやすくなります。
関連記事:相続不動産を売るための必須ポイントと流れ
分筆以外の整理方法もある
土地の整理方法は、分筆だけに限りません。土地の状態や関係者の意向によっては、全体売却や共有物分割、共有持分の売却など、別の方法が適していることもあります。
たとえば、分筆後に建築しにくい土地になる場合や、分筆費用が高額になる場合は、土地全体を売却して代金を分ける方法が現実的なケースもあります。共有者全員の合意が取れない場合は、共有持分の整理を検討する余地もあります。
分筆費用をかける前に、ほかの選択肢と比べて本当に分筆が適しているかを確認しましょう。
| 整理方法 | 概要 | メリット | 注意点 |
| 分筆 | 一筆の土地を複数に分ける | 各区画を個別に活用・売却しやすい | 測量・登記費用がかかる |
| 共有物分割 | 共有状態を解消するために土地や代金を分ける | 権利関係を整理しやすい | 話し合いや手続きが必要 |
| 土地全体の売却 | 土地を分けずに売却して代金を分配する | 分筆費用を抑えやすい | 土地を残したい人がいる場合は調整が必要 |
| 共有持分の売却 | 自分の持分だけを売却する | 共有者全員の合意がなくても検討しやすい | 買い手が限られ価格が下がりやすい |
関連記事:共有持分は売却できる?トラブルなく手放す方法と注意点を解説!
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分筆費用だけで判断できない土地は現状整理が必要
土地分筆の費用は、境界の状態や土地の形状、関係者の状況によって大きく変わります。ただし、費用の目安が分かっても、それだけで分筆すべきかを判断できるとは限りません。
たとえば、分筆後に接道が弱くなって建てにくい土地になる、形状が悪く売却しにくい土地になる、相続人や共有者の意向がまとまらず手続きが進まないといったケースがあります。相続、共有名義、借地底地、境界未確定などが関係する土地では、分筆費用を確認する前に、土地の状態や権利関係を整理することが大切です。
リアルエステートの「おうちの相談室」では、こうした土地について、現状整理の段階から相談できます。分筆するか、売却するか、別の整理方法を考えるか迷っている場合は、お気軽にご相談ください。
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まとめ

土地分筆の費用は、境界が確定しているかどうかで大きく変わります。境界確定済みであれば費用を抑えやすい一方、境界未確定の場合は測量や立会いが必要になり、50万円以上、状況によっては100万円を超えることもあります。
費用の中心になるのは、測量や土地家屋調査士報酬です。登録免許税は分筆後の筆数に応じてかかりますが、費用全体の中では大きな割合を占めにくい項目です。
分筆を考えるときは、費用相場だけで判断せず、分筆後に建てられるか、売れるか、関係者の合意があるかまで確認することが大切です。相続や共有名義、借地底地、境界未確定などが絡む土地では、分筆前に現状整理から始めると進めやすくなります。
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-資格-
宅建士、不動産コンサルティングマスター、FP2級、定借プランナーR、認定空き家再生診断士
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