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2024/08/13最終更新⽇時
2025/06/12リバースバックって何?と思っている方、読んでください。
- リースバック

Contents

今回の記事は、以下のような方にお勧めです。
- リバースバックとは何なのか気になっている方
- リバースモーゲージについて知りたい方
- リバースモーゲージに興味がある方
リバースバックとは
リバースバックとネットで検索すると、【リバースバック デメリット】と出てきます。
ではリバースバックとは一体何なのでしょうか?
結論から言いますと、リバースバックという言葉は存在しません。
検索予測には出てきますが、実際検索すれば、【リースバック】、【リバースモーゲージ】、【リ・バース60】という類似の言葉が出てくることがほとんどです。
誤った認識でリバースバックという言葉が存在すると思っている可能性があるということになります。
まずは類似語として出てくる上記3つについて簡単に説明していきます。
リースバック
自宅を売却した後も賃貸契約に切り替わり、そのまま住み続けることができる仕組みです。
リ・バース60
60歳以上の方のための住宅ローンの一種。
通常の住宅ローンですと、借入金を、利息と一緒に月々ローンで返済していきます。
リ・バース60は、月々の支払いは利息のみ!借入金は返さないのです。
じゃあ一体借入金はどうするの?そう疑問に思われるかと思います。
リバース60では、借り入れした人が亡くなった際に、担保にした自宅を売ることで借入金を支払う形になります。
リバースモーゲージ
所有する自宅を担保に融資を受けて資金調達が出来ます。
お金を借りた方が亡くなった後、担保不動産の売却により借入金を一括で返済する仕組みです。
自宅に住み続けながら、自宅を担保にして老後の資金を借り入れることができます。
主に高齢者向けのローンです。
今回の記事では、リバースバックではなくリバースモーゲージに焦点をあてて解説していきたいと思います。
リバースモーゲージについて
リバースモーゲージがどういった仕組みなのかは前述で触れたので、詳しい中身を見ていきたいと思います。
まず、リバースモーゲージはどのような人におすすめなのか、どのような人が利用を検討しているのか、またどういった方が利用対象者なのかをお伝えします。
リバースモーゲージの対象者
リバースモーゲージは扱っている機関によって条件が様々です。
金融機関が扱う場合は、申込みの下限年齢が50歳から60歳程度で設定されてることがほとんどです。申込み年齢の上限は、多くの場合80歳程度まで。
メインは物件を所有しているシニアです。
こんな人にリバースモーゲージはおすすめ!
リバースモーゲージは借入金の使用用途を制限されることがほとんどありません。
自由にお金を使えることが多いので、以下のような方に特にお勧めです。
①健康面で心配な方
重たい病気にかかってしまったり、ケガにより介護が必要な生活になった時の備えとして。
年を取って怖いことの一つが、子供や孫、家族に迷惑をかけてしまうことです。
老後の生活はどうなるのかは予測できません。なので、事態が起こってしまう前に資金の準備をしておけば、家族も自身も安心して暮らす事が出来ます。
介護費用だけではなく、自宅をバリアフリーにしたりするリフォームの費用に使うことも一つの手です。
②経済面で不安を感じている方
老後は、今までのように働けなくなったり収入が以前より減少してしまうケースも多いです。そうなると毎月の支払いが重荷になり、負担に感じてしまうと思います。
定年退職後の主な収入は年金です。
そうなると、住宅ローンが残っていれば収支のバランスがとれるのか、死ぬまで生活していけるのか不安に思う人にもお勧めです。
リバースモーゲージは、住宅ローンの借り換えも可能です。
何より返済は利息のみですので、支払いの割合でみるとかなり軽減できると思います。
③老後も余裕をもって楽しみたい方
ゆとりがあり心にも生活にも余裕を持って第二の人生を楽しみたい!と考えている高齢者の方は多いです。
例えば、今まではずっと仕事中心の生活で中々家族との時間が取れなかったりした方は、このタイミングでゆっくり旅行に行ったり、趣味の時間を満喫したり、家族との時間を大事にしたい方にもお勧めです。
④老人ホーム入居を視野に入れている方
老後は家族の迷惑をかけないよう老人ホームへの入居を考えている方も多いはずです。
老人ホームは費用が思っている以上にかかります。
子供や家族にお金で負担をかけたくない!と思っている方にもリバースモーゲージは最適です。
老人ホーム入居の資金調達にもなるので、経済面の問題を解決でき、不安も解消できます。
リバースモーゲージの種類
公的機関が取り扱う場合と民間の金融機関が取り扱う場合があります。
どちらの機関で利用するかによって金利の価格や借入金の使い道が違ってきます。
以下ではその2種類について詳細を解説していきます。
公的機関
社会福祉協議会が実施する不動産担保型生活資金と言われるもので、住宅支援機構のリ・バース60などがあります。
不動産担保型生活資金は、低所得世帯の高齢者を対象としており、簡潔に言うと生活費用を貸してくれるという制度です。
お住まいの都道府県にある社会福祉協議会が申し込み窓口になります。
また、この時に得る借入金の使い道は、生活費用に制限されています。
住宅の購入やリフォームなどには利用できないので要注意です。
リ・バース60は、住宅購入や住宅建設費用として、リフォームのための費用など住宅に関する費用を貸してくれる住宅ローンの1つです。公的なリバースモーゲージの一種になります。
住宅金融支援機構と提携する民間の金融機関が申込窓口となります。住宅を入手する人向けのリバースモーゲージですので、借入金を生活費用に使用することはできません。
民間金融機関
民間金融機関が取り扱う場合の特徴は、まず対象年齢が若く50歳から契約できる商品もあります。(大体は60歳からです。)
また公的機関とは大きく違うポイントが借入金の使い道が制限されません。
老後の生活費用にあてることができるだけでなく、医療費用や介護費用にもあてることが可能です。
自宅をバリアフリーに変更したりといったリフォームの資金にあてたり、幅広く活用できます。(借入金を事業の運用資金や投資に使用することはできないので、要注意です。)
あとは、比較的金利が高くなります。これは注意すべきポイントですので、以下で詳しく説明します。
民間リバースモーゲージは、金利が高い傾向にあるのがデメリットと言えます。
契約する金融機関によって多少は異なりますが、リバースモーゲージの金利は大体2〜3%台です。
1%台の金利でローンを組む事が出来る公的リバースモーゲージよりもかなり高い金利となります。
そのため借入金額が同じであれば、利息が公的リバースモーゲージよりも民間リバースモーゲージの方が高くなるので、契約者の負担が重くなる可能性が出てきます。
リスク
今回の記事のタイトルでもある【リバースバック】、ネットで検索すると、【リバースバック デメリット】と出てくることは冒頭で触れましたが、リバースモーゲージも同様で、【リバースモーゲージ やばい】、【リバースモーゲージ デメリット】などマイナスな印象を抱いてしまう言葉が出てきます。
リバースモーゲージを検討中の方は不安に思ったり、心配に思う方も少なからずいらっしゃると思いますので、以下ではリバースモーゲージが本当に危ないのかどうか、リスクについてきちんと説明していきます。
金利が上昇する
リバースモーゲージは利息に対して変動金利を採用するケースが非常に多いです。
そうすると、当初予定していた支払金額から、契約期間中に突然金利があがってしまう場合があります。そうなってしまえば当然、当初の想定より借入金が少なくなってしまったり、月々の支払いの負担が急に増えてしまい経済的に苦しくなってしまうといったリスクがあります。
担保評価が落ちてしまう
リバースモーゲージにおける借入金額は、自宅の担保評価額に沿って決まります。この担保評価額は一定ではありません。毎年見直しが必ず行われます。
例えば、外部環境の変化、周辺環境の変化など理由は様々ですが、自身ではどうにもできないような理由によって自宅の不動産価値が下がってしまうとします。
そうなると、もちろんその自宅の不動産価値を判断基準にするので借り入れできる限度額も下がってしまうリスクがあります。
想定よりも生きながらえてしまう
長生きできることは大変嬉しく、喜ばしいことですが、リバースモーゲージを利用するうえでは、長生きしすぎると借入残高が借り入れできる限度額を超えてしまう場合が出てきます。そうなってしまうと、融資が途絶えてしまうだけではなく、超過分を返済しなくてはなりません。手元に払えるお金がない場合は、たとえ生きていても自宅を売却しなければならないという非常事態に陥ります。
まとめ
最近ニュースやネットで【リバースモーゲージ】という言葉を見たり聞いたりする場面がぐっと増えました。
聞いたことある、なんとなく名称だけは知っている、そんな方もいると思います。リバースモーゲージとは高齢者向けの融資制度の1つであり、日本では1981年に導入されています。最近耳にする機会が増えただけで、実際は結構前からある制度です。
徐々に浸透してきてはいますが、リバースモーゲージについて詳しく知らない人も多いのが事実です。
無知なことで、【リバースバック】という言葉が存在すると思い込んでしまったり、リースバック、リバースモーゲージ、リ・バース60が一体何なのかを理解できていなかったりしてしまいます。
この記事が少しでも、多くの人に知ってもらう、理解してもらうきっかけになればと思っています。
また、高齢者になるにつれて経済的な部分で将来に不安を抱く方も多いと思います。
リバースモーゲージは、所有している物件さえあれば誰でも活用して借入金を得る事が出来ます。
もちろん、メリットもデメリットもありますが、慎重に検討したうえで賢く、上手に利用できればとても便利な手段です。
気になる方は是非各機関の申し込み窓口に相談してみてください。