投稿⽇時
2024/07/24最終更新⽇時
2024/07/24戸建てでリースバックするには
- リースバック

Contents

「リースバックに興味がある方」
「戸建のリースバックについて知りたい方」
「戸建について悩んでいることが多い方」など。
この記事では、リースバックについて初心者の方にもわかるように解説していますのでぜひ参考にしてみてください。
はじめに
本記事ではリースバックの中でも戸建に焦点を当ててお話ししていきます。
そもそも戸建に住んでいると、マンションとは違って、広い空間で住めたり、騒音を気にせず近所トラブルが少なかったり、建物だけでなく土地も含めて手に入るといったメリットがあります。一方で、ご自身でご自宅の維持管理を行ったり、防犯のリスクを考えたり、売却しづらかったり、交通の便が悪かったりと悩み事が挙げられます。
リースバックを利用することで、悩み事を減らし、手元にまとまったお金が入ります。
何かの理由で急にまとまったお金が必要になったけど、今住んでいる戸建の家を手放したくない=住み続けたいと考えている方におすすめのサービスが戸建のリースバックです。
ぜひ、少しでもこの記事が役に立てれば幸いです。
どうぞ最後まで、読んでください。
リースバックについて
リースバックというサービスは、所有している自宅や不動産を業者に売り、その代わりに賃貸という形で住み続けるものです。売ることでまとまった金額が手に入りますが、賃貸になるので、毎月家賃を支払う必要があります。
リースバックという言葉が英語なので少し分かりづらい部分があるかもしれません。日本語に訳すと、上で説明したような意味なのです。
リースバックは英語でlease backと書きます。まずleaseとは、借地契約や賃貸借契約のことを言います。「リース」と聞くと、家だけでなく車のカーリースという言葉もありますよね。今回の場合であれば、自宅や不動産に注目したリースです。続いてbackとは、皆さんもお分かりの通り、戻す、裏などの意味になります。このことから、リースバックは言葉からも、賃貸であることや戻す=再び利用するといったことが分かります。
リースバックでは、戸建てやマンション・店舗やオフィス・工場や土地など、利用可能な不動産が多くあります。その中でも、今回説明していくものは「戸建て」になります。
仕組みとしては、マンションや他の不動産とほぼ同じです。
この章のはじめに説明した通り、自宅を売り、賃貸として住み続ける仕組みになります。
リースバックで何が解決できるの?メリットは?
今まで説明してきたリースバックで、結局のところ、どんな問題が解決できるのか、メリットについてご紹介していきます。
維持費を少なくできる
1章の「はじめに」で、戸建ての悩み事として、維持管理費がかかると書きました。実際に戸建てに住んでいる方なら分かると思いますが、長く住めば住むほど、大規模な建物の修繕費にお金をかけたり、リフォームをする機会があります。
リースバックを利用することで、毎月家賃と管理費のみ払う生活になります。所有権もご自身でなく、別の方にいっているので、建物の維持費やその他の税金、保険料の支払いは、新しい所有者に移ります。
しかし、賃貸だとしてもリースバックの業者によっては、敷金・礼金がかかったり火災保険などの保険料を借主(実際に住んでいる人)が支払う可能性があります。
利用する前は、業者に確認を入れておくと安心できます。
戸建て所有することで出てきていたリスクを減らせる
この内容は少し、維持費の話にも関わっています。
戸建てを所有することで、修繕費が必要になるリスクがあったり、地震や津波、台風や土砂崩れなどの災害でご自宅が汚れたり最悪の場合壊れてしまうリスクなど、様々なリスクが挙げられます。
このようなリスクは、正直、避けようにも避けられないことがほとんどです。
リースバックを利用すれば、所有権が移動しているため、これらのリスクや費用は借主が支払う必要はありせん。
また、ローンなど事故や病気などで返済に困ってしまうリスクもあるかと思いますが、こちらもリスクを減らすことができます。
引越しせずに、そのまま住み続けられる
リースバック全般の話になりますが、売却したご自宅に住み続けることができます。
引越しする手間が省けるので、引越しの費用や労力を考えても楽することができます。
高齢の方であれば、引越しすること自体大変だと思います。そんな時に役立つのが、リースバックです。
また、利用内容やプランによっては、売却したご自宅を買い戻すこともできます。
不動産売却であれば、買い戻すことが難しいのですが、リースバックでは買い戻し可能です。
買い戻しをすでに考えているのであれば、買い戻し可能のプランを選んだり、内容を業者に確認してみましょう。
査定額がマンションよりも多く手に入る
査定額とは、売却する前に「このご自宅なら〇〇円くらいで売れますね」といった業者が出す見積もり金額のことです。
マンションだと中古になると(築年数が経っていればいるほど)価格がガクッと落ちてしまうことがほとんどです。
しかし、戸建てであれば、建物に加えて「土地」も一緒に売ることができます。
土地は、建物と違って劣化しません。したがって、価値自体は変わらないのです。
戸建て(ご自宅)の築年数が経っていても、土地価値のおかげで高値で査定されます。
この部分は、戸建て特有のメリットと言えるでしょう。
戸建リースバックの流れ
ここからは実際に利用するにあたっての流れを説明していきます。
まず、リースバックを行う不動産会社やファイナンス会社などといったリースバック業者を見つけましょう。その業者にお問い合わせしたり、相談に行きましょう。はじめてであれば、分からないこともあると思います。サイトやお近くの業者を調べて、まずは直接話を聞くと良いです。相談や簡単な査定であれば、無料で行ってもらえます。臆せず行きましょう。
次に家の査定をしてもらいます。査定とは、3章で説明した通り、買い手である業者が提案する見積もり金額のことです。
その次に業者と契約を結びます。この契約は、売買契約と賃貸借契約の2つです。大切な契約になるので、トラブルに巻き込まれないよう、しっかり確認した上で契約を結びましょう。
契約が終わると、家の売却金を受け取ることができます。この時点で、手元にお金がある状態になります。
最後に、毎月家賃を支払います。契約の関係で数年に一度は更新料を支払う必要があります。
以上が、戸建リースバックの流れになります。
戸建に限らず、一般的な流れでもあるので、もし今読んでくださっている方がマンションに住んでいて、リースバックを行おうと考えている方であっても、参考になります。
築年数がだいぶ経っているけど、リースバックできるの?
そもそも古い家とは築年数でいうと、どれくらいからなのか説明します。
戸建てのご自宅を購入してから、長年経つと建物の老朽化が進んでいきます。
実は、築20年ほどになると資産価値(=建物の価値)としては、ほとんどなくなると言われています。大体、築10年で購入した時よりも資産価値は5割ほどになり、築20年でほぼゼロになります。
マンションであれば、築10年で購入時より8割ほど、築20年で6割ほどと、違いがあります。
これは老朽化の違いにあります。
鉄筋鉄骨でできているマンションは、ほとんど木造で作られている戸建てに比べて老朽化が遅いのです。
ここから本題である「古い家でもリースバックできるのか」についてお話しします。
以下の条件があればリースバックする事ができます。
- 資産所有者の同意がある
- 住宅ローンを完済していて、抵当権がない
- リースバック業者(買い手)の取扱地域である
これらの条件があれば、古い家であってもリースバックを利用することができます。
しかし、交通の便が悪すぎる物件だったり、過去に事件が起きたような物件であると、条件さ揃っていたとしても、買い手がつかないことがあります。
古くなってしまった家は、不動産売却をするか、解体するか、リフォームして引き続き住めるようにするか、リースバックをするのかなど選択肢が様々です。
その点も含めて、リースバックを利用するかどうか考えましょう。
新築のリースバックはあるの?
一応「新築リースバック」というものは存在します。
しかし、新築で買った戸建てのご自宅をリースバックするというものではなく、古い家を売却することで、リースバック業者の方が新築に改装するというサービスです。
似たようなサービスに「リフォームリースバック」というものもあります。
その名の通り、古い家を売り、リースバック業者の方がリフォームしてくれるのです。
この時かかる改装費用やリフォーム費用に関しては、所有権がある業者が全て負担してくれます。
新築リースバックを利用することで、引っ越す必要がない・費用の負担がないといったメリットがあります。
ここで、なぜ業者が費用を全て負担してまで、リフォームや改装をしてくれるのか?気になった方がいることでしょう。
その理由は、リフォームや改装をする事で物件の価値を上げられるからです。
しかし、同時に家賃が高くなってしまうことも事実です。
少なからず、使用した費用が家賃に上乗せされているからです。
利用する前に注意しておくべきこと
①家賃額を確認しておく
生活していく上で家賃が予想以上に高く、支払い続けることが難しくなることがあります。他にも、家賃が値上げされるなどトラブルがあります。そんなことが無いよう、契約する前に契約内容を確認したり、信頼できる業者なのかなど見定める必要があります。
②複数のリースバック業者に査定してもらう
戸建てはマンションと違って、査定自体が個別に行われています。
したがって、リースバック業者によって査定の差が大きくなりやすいと言われています。
複数の業者に査定を依頼し、査定額が一番高い業者を選ぶと良いでしょう。
③買い戻す予定があるなら、見越した内容で契約をする
基本的に買い戻し額は、売却額よりも高くなります。
何年後には買い戻したいといった具体的に年数が決まっていたり、逆に決まっていなくても将来買い戻したいと考えているのであれば、業者に伝えましょう。
リースバック業者によっては、プランそのものに買い戻しできるよう設定されているものもあります。
終わりに・まとめ
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
本記事では、リースバックの中でも戸建てに焦点を当てて書いてきました。
戸建てに限らず、リースバックとはなんなのか一般的な話も入れています。
少しでも役立てれば嬉しいです。