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2025/11/28固定資産税はいくらかかる?計算方法から税額の軽減措置まで完全ガイド
- 不動産の知識
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マイホームの夢を実現した後に待ち構えている税金の負担、特に「固定資産税」について正確に把握していない方もいるでしょう。「家を買ったら毎年いくらくらい固定資産税がかかるのか」「軽減措置を受けるにはどうすればよいのか」という疑問を持ちながらも、具体的な金額や計算方法を知らない方も少なくありません。
本記事では、一戸建てやマンションの固定資産税の計算方法からさまざまな軽減制度まで、マイホーム購入を検討する方に必要な固定資産税の知識を徹底解説します。資金計画に組み込む税負担の実態を理解し、住宅購入の判断材料として参考にしてみてください。
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- 固定資産税は土地・建物の評価額で決まり、地域や築年数で変動する
- 住宅用地の特例や新築減税などの軽減措置で税負担を大幅に抑えられる
- 3年ごとの評価替えや軽減終了後の増額を見据えた資金計画が必要
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-資格-
宅建士、不動産コンサルティングマスター、FP2級、定借プランナーR、認定空き家再生診断士
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-経歴-
株式会社MDIにて土地活用の提案営業に従事
東洋プロパティ㈱にて不動産鑑定事務に従事
株式会社リアルエステートにて不動産買取再販事業に従事
リースバック、買取再販、借地底地、共有持分、立退き案件を手がける
固定資産税はいくらかかる?

不動産を所有する際、固定資産税がいくらかかるかは購入前に把握しておきたい重要な情報です。「一戸建てとマンションではどちらが高いのか」「年数が経つとどう変化するか」「都市部と郊外で差があるのか」など、気になる方もいるでしょう。ここでは、固定資産税の概要について解説します。
一戸建てとマンションの固定資産税の傾向
一戸建てとマンションの固定資産税には、土地と建物の評価方法の違いから税額に差が生じます。ただし、全国の明確な平均額は発表されておらず、税額は地域や土地面積、築年数などにより大きく変動します。
一般的に、一戸建ては土地の評価額が高くなる傾向がある一方、マンションは鉄筋コンクリート造で耐用年数が長いため、建物評価額の下落が緩やかです。その結果、建物部分はマンションのほうが高くなる場合がありますが、総額としてどちらが高いかは物件によって異なります。購入前には、土地・建物の評価額と軽減措置の適用条件を必ず確認することが重要です。
不動産ビギナーさん一戸建てとマンション、結局どちらの税金が高いのか気になります
山口智暉物件によります。土地評価が高い戸建てか、建物評価が下がりにくいマンションかを確認しましょう。
築年数による固定資産税額の違い
固定資産税は建物の経年劣化を反映して変動する税金です。建物の評価額は「再建築価格 × 評点化率(一般に0.6) × 経年減価補正率」で算定され、築年数が経つほど評価額は下がります。
木造住宅は補正率の低下が比較的早く、築10年で新築時の6割前後になることが多い一方、鉄骨造や鉄筋コンクリート造の建物は補正率の低下が緩やかで、評価額も長く維持される傾向があります。
ただし、固定資産税全体に占める土地の割合は地域によって大きく異なり、地価が高い都市部では建物の減価による税額の減少幅は相対的に小さくなるのが一般的です。
地域別の固定資産税額の比較と地価との関係
固定資産税額は地域によって大きく差が生じることも覚えておきましょう。これは主に土地の評価額が地価を反映して決まるためで、地価が高い都市部ほど固定資産税も高くなる傾向があります。
また、同じ都道府県内でも中心市街地と郊外では土地の評価額が大きく異なるため、税額に明確な差が生じます。住宅購入や資産計画を行う際には、地域ごとの固定資産税の違いも考慮することが重要です。
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固定資産税の軽減措置を最大限活用する方法

固定資産税にはいくつかの軽減措置があります。住宅用地の特例や新築住宅の減額措置をはじめ、省エネ改修やバリアフリー改修など、条件を満たせば税負担を大きく軽減できます。ただし、これらの特例は自動的に適用されるわけではなく、正しい申請手続きと期限内の届出が必要です。ここでは、代表的な軽減措置の内容と適用条件を紹介します。
住宅用地の特例で土地の税負担を6分の1に減額
住宅用地には固定資産税を軽減する特例があり、住宅が建つ土地の税負担を大きく抑えられます。小規模住宅用地(200平方メートル以下)は課税標準が6分の1、200平方メートルを超える部分は3分の1となります。
アパートやマンションのような集合住宅では、敷地を戸数で按分し、1戸当たり200平方メートルまでが小規模住宅用地として扱われます。この特例は1月1日時点で住宅が存在することが条件で、自治体から「特定空家」に認定されると適用されない場合があるため注意が必要です。
新築住宅の減額措置で建物の税金を半額に
新築住宅には、固定資産税の建物部分が一定期間半額になる特例があります。対象は床面積50平方メートル以上280平方メートル以下の住宅で、建物の固定資産税が通常の2分の1に軽減されます。
減額期間は、木造住宅が新築後3年度分、耐火・準耐火構造住宅が5年度分です。さらに、認定長期優良住宅の場合は木造が5年間、耐火構造が7年間に延長されます。この特例を受けるには、新築住宅を取得した翌年1月末までに市区町村へ申告する必要があります。
省エネ住宅やバリアフリー改修で受けられる特例
住宅の省エネ改修やバリアフリー改修を行った場合、一定の条件を満たせば固定資産税が軽減される制度があります。省エネ改修では、断熱改修など一定の要件を満たすと、翌年度の固定資産税が減額されます(例:120平方メートル分について3分の1軽減など、内容は自治体により異なります)。
バリアフリー改修(手すり設置や段差解消など)については、65歳以上の方や要介護認定者、障がい者が居住する住宅で一定の工事費要件を満たせば、翌年度分の固定資産税が3分の1軽減されるケースが一般的です。
申請期限は工事完了後3か月以内など自治体ごとに異なるため、リフォーム時には各市町村の資産税課に確認することが大切です。
固定資産税の軽減措置を受けるための申請手続き
固定資産税の軽減措置は自動では適用されないため、必ず申告手続きが必要です。まずは「住宅用地等申告書」を自治体の税務担当窓口へ提出します。申告書には、所有者情報や所在地、建物の構造、床面積を正確に記入しましょう。
なお、申請書の名称は自治体により「住宅用地申告書」「住宅用地等申告書」など異なるため、各市区町村の公式サイトでご確認ください。
申告期限は制度ごとに異なります。住宅用地の特例は翌年1月31日が一般的ですが、新築や改修に関する特例は自治体ごとに期限が定められています。期限を過ぎると特例を受けられない恐れがあるため、疑問点があれば早めに市区町村へ相談すると安心です。
不動産ビギナーさん軽減措置は自動的に適用されるわけではないんですね。申請を忘れると大変です。
山口智暉その通りです。新築や購入の翌年1月末までに、忘れずに自治体へ申告書を提出してください。
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固定資産税額の計算方法

固定資産税がいくらになるか正確に把握するには、計算の仕組みを理解することが欠かせません。ここでは、固定資産税の計算方法と評価額の求め方を紹介する他、マンションの場合や都市計画税についても解説します。
固定資産税の計算方法と評価額の求め方
固定資産税は「課税標準額×税率1.4%」で算出します。課税標準額の基となる固定資産評価額は、市町村が定める資産価値です。土地評価額は公示地価などを参考に算定されることが多く、概ね7割前後が目安です。ただし、地域により大きく異なります。固定資産評価額は3年ごとに実施される評価替えによって見直され、次の3年間の課税基準となります。
評価額の確認方法は、全国地価マップの参考値を調べる他、不動産取得後に固定資産評価証明書を入手する方法があります。住宅購入を検討する際は、算定の仕組みを理解し、将来の負担を把握することが欠かせません。
土地と建物それぞれの固定資産税計算事例
固定資産税の計算例を確認しましょう。評価額が3,000万円、面積が200平方メートルの土地であれば、小規模住宅用地の特例により課税標準額は6分の1の500万円となり、税額は500万円×1.4%=7万円です。評価額が同額で、面積が250平方メートルの場合、200平方メートルに6分の1、残り50平方メートルに3分の1が適用され、課税標準額は600万円、税額は8万4,000円です。
建物の固定資産税評価額は「再建築価格」に経年減価補正を加えて自治体が算定します。概算例として、再建築価格を1,200万円とする住宅の場合、税額は1,200万円×1.4%=16万8,000円です。新築住宅の減額措置が適用されれば、一定期間はこの税額が半減します。
マンションの固定資産税の場合
マンションの固定資産税は、土地と建物を分けて計算する仕組みです。土地部分は敷地全体を区分所有者で共有し、各住戸は持分に応じて課税されるため、一戸建てのように広い敷地を丸ごと所有する場合よりも負担が軽くなる傾向があります。
ただし、地価が非常に高い都心部では、持分が小さくても土地評価額が高くなり、結果的に一戸建てと同等以上の負担となることも少なくありません。
建物部分の評価は構造・築年数・専有面積などが影響し、鉄筋コンクリート造のマンションは耐久性の高さから、評価額の下落が緩やかになるのが一般的です。ただし、必ずしも戸建てより税額が高くなるわけではありません。新築マンションは一定期間の軽減措置が適用されることがあり、建物部分の税負担が抑えられることもあります。
都市計画税の仕組み
都市計画税は、市街化区域内にある土地や建物に課される目的税で、固定資産税と合わせて徴収される税です。計算式は「課税標準額×税率(上限0.3%)」で、税率は自治体ごとに条例で定められます。
住宅用地については、小規模住宅用地と一般住宅用地に区分され、それぞれ課税標準額が軽減される特例が設けられています。小規模住宅用地は通常の3分の1、一般住宅用地は3分の2程度に圧縮されるため、土地部分の負担が大きく下がるのが特徴です。
物件を購入・所有する際は、固定資産税と併せて都市計画税の仕組みや軽減措置も確認することが大切です。
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住宅購入時の資金計画に固定資産税をどう組み込むか?

住宅購入時は物件価格や住宅ローンに意識が向きがちです。しかし、毎年納める固定資産税がいくらかかるのかを把握し、資金計画に組み込むことが欠かせません。長期的に安定した家計を維持するには、税負担の変化を見据えた計画が必要です。ここでは、将来を見据えた資金計画のポイントについて解説します。
軽減期間終了後の税額増加に備えた資金計画
新築住宅には、建物部分の固定資産税が一定期間半額になる特例が適用されます。期間は建物の構造によって異なり、木造住宅で3年間、耐火・準耐火住宅で5年間、長期優良住宅ではさらに延長されます。軽減措置が終了すると、本来の税額に戻って負担が増え、評価額の下落を踏まえても税額が大きく上がったように感じるケースも少なくありません。
この増加に備えて、軽減期間中から将来の税負担を見込んだ資金計画を立てることが重要です。住宅ローン返済に加えて余裕資金を確保する他、繰り上げ返済や家計の見直しを行うことで、軽減期間終了後も安定した家計運営がしやすくなるでしょう。
不動産ビギナーさん軽減期間が終わって、いきなり税金が高くなったら家計が苦しくなりそうです。
山口智暉事前に増額分をシミュレーションし、繰り上げ返済や貯蓄で備えておくことが大切です。
固定資産税評価額の見直し時期と税額変動の予測
固定資産税評価額は3年ごとに「評価替え」が行われます。直近では令和6年度(2024年度)に実施され、次回は令和9年度(2027年度)に予定されています。
評価替えの年(基準年度)に決定した評価額は、特別な事情がない限り、翌年度と翌々年度(据置年度)も据え置かれるのが原則です。ただし、地価の下落が大きい場合、据置年度でも例外的に評価額が修正されることがあります。負担調整措置によって、実際の税額は段階的に変動するのが一般的です。
地価上昇時は負担調整の仕組みにより、税額の急激な上昇を抑える措置が取られます。なお、調整の具体数値や適用方法は用途や自治体により異なります。
リフォームや増改築が固定資産税に与える影響
リフォームの内容によっては、固定資産税額が変動することがあります。一般的な内装の張り替えや設備交換程度のリフォームでは、税額にほとんど影響しません。ただし、増築や大規模なスケルトンリフォームを行うと、建物の評価額が上昇し、固定資産税が増える可能性があります。特に、床面積が増える工事や建物の用途変更を伴う場合は注意が必要です。
一方、省エネやバリアフリー、耐震化といった特定目的のリフォームでは、一定の条件を満たせば固定資産税の軽減を受けられる場合があります。リフォーム計画を立てる際は、工事内容による税負担の変化も確認しましょう。
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まとめ

固定資産税は、土地と建物の評価額を基に算定され、地域や構造、築年数によって大きく異なります。新築住宅や住宅用地の特例、省エネ・バリアフリー改修による軽減措置を活用すれば、税負担を大幅に抑えることが可能です。
また、評価額は3年ごとに見直され、軽減期間終了後は税額が増えるため、将来の負担を見据えた資金計画が欠かせません。固定資産税がいくらか疑問に感じる方は、購入前に制度を理解し、長期的な家計管理に役立てましょう。
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-資格-
宅建士、不動産コンサルティングマスター、FP2級、定借プランナーR、認定空き家再生診断士
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株式会社MDIにて土地活用の提案営業に従事
東洋プロパティ㈱にて不動産鑑定事務に従事
株式会社リアルエステートにて不動産買取再販事業に従事
リースバック、買取再販、借地底地、共有持分、立退き案件を手がける


