今回は、大阪市淀川区の特徴を紹介していきます。淀川区は住みやすい場所なのでしょうか。どこに住むかを決めるときは、治安や交通の便、買い物乗しやすさなどを基準に選ぶことが多いでしょう。その点で淀川区はどうなのかというと、同じ淀川区といっても実は地域によって状況は全く異なるのです。どの地域にどのような特徴があるのかを説明していきます。また、不動産を売却したときにどれくらいの価格で売れるかは、その地域の不動産需要によって異なります。そこで、もし淀川区にある不動産を売却したらいくらで売却できるのかについても見ていきましょう。
そもそも淀川区はどこにあるか知っていますか。淀川区は大阪市の中でも最北にあります。隣接している区は、東側には東淀川区、西側には西淀川区、南側には北区があります。また、区の北と南には川が流れており、神崎川と淀川に挟まれるような形になっています。大阪市によると、淀川区の人口は令和元年時点で181,983人でした。これは、同時期の平野区の193,399人についで2番目に多い人数でした。つまり淀川区は大阪市の中でも人口が多いということなのです。
淀川区は交通の要衝として発展してきたという歴史があります。昭和39年には、東海道新幹線の開通に伴って新大阪駅が設置されたり、地下鉄御堂筋線が延伸されたり、大規模な区画整理が行われたりと、淀川区では古くから交通の便のよい都市づくりが行われていたのです。それによって産業も発展していきました。淀川区では、卸や小売、飲食店といった商業活動が盛んです。しかし、それだけではなく金属製品や機械を製造する工業も盛んです。このように商業でも工業でも活気に溢れているのです。
淀川区は地域によって街の様子が全く異なっています。その分け方は、阪急沿線が通っているエリアとJR線が通っているエリアです。
まず、阪急沿線の方は、治安があまりよくありません。このエリアは十三エリアというエリアで、大阪市北区に接しています。北区は大都会で、飲み屋や飲食店がたくさんあります。さらに、大きな幹線道路があって車の量も多いです。そのためあまり治安がよい場所ではありません。しかし、街には下町のような雰囲気があり、懐かしさを感じられるという魅力があります。また、飲み屋が多いということは、夜まで営業している店が多いということであり、常に人がいて、街が明るいというのは街のよいところです。周囲には会社や学校のみならず、工場、スーパーマーケットなど、さまざまな施設があります。しかし、そのように建物やビルが多いことで、自然を感じられる場所は少ないかもしれません。
一方、JR線があるエリアは、治安がよく、家族連れでも住みやすい地域となっています。こちらは主に工場が多いエリアです。特に三国や神崎川といった場所は学校やスーパーマーケット、病院などが充実しているので、住環境が整ったエリアだと言えそうです。実際に、小さな子どもを育てている世代の人が多く住んでいます。
実は、大阪市淀川区は昔から交通の要として発展してきました。それはつまり、淀川区に住めば交通の便がよいということです。ここからは淀川区の交通アクセスのよさについて紹介していきます。
淀川区は公共交通機関が充実しています。利用できる電車の本数が多く、JR線、新幹線に加えて、京都線、宝塚線、神戸線などの阪急電鉄を利用できます。駅としては、新大阪駅、東淀川駅、塚本駅、加島駅などがあります。新幹線に乗れば、東京駅までは2時間半、博多駅までは3時間くらいで着きます。他県へも簡単にアクセスできるため、出張や旅行にもとても便利です。
利用できる路線や駅が充実しているだけではありません。なんと、大阪の梅田まで5分という短さで行けるのです。淀川区の南側には淀川が流れているのですが、それを渡ると梅田に行くことができます。大阪の大都会である梅田まで車や自転車、バイクなどで行ける距離なのです。電車であれば、5分もあれば到着します。そのため、通勤や通学で梅田の方に行く人は淀川区に住んでそこから通うことができます。
淀川区で利用できるのは電車や新幹線だけではありません。バスの便もとても充実しています。新大阪駅を中心に、大阪シティバスや阪急バスの路線が整備されているのです。新大阪駅からは大阪空港交通、西日本JRバス、神姫バスに乗車でき、大阪空港へもアクセスできます。
淀川区はこのようにバスの路線も充実しているのですが、それはつまり車の交通量が大変多いということです。大きな幹線道路が四方に張り巡らされているので、車両が多く、少し危険かもしれません。
大阪市淀川区は交通の便がよいので住みやすいけれど、一部車両が多かったり、治安が悪かったり、緑が少なかったりという欠点があるエリアもあるということがわかりました。それでは、もし淀川くに住むとしたらどのエリアがいちばんよいのでしょうか。おすすめしたい駅の一例は、東三国駅、新大阪駅、西三国駅です。一つひとつ見ていきましょう。
まず、東三国駅のあたりはおすすめできます。東三国駅のあたりとは、淀川区東三国1丁目〜6丁目あたりのことを指します。このエリアは新大阪駅と江坂駅との間に位置しているため、とても人気が高いのです。新大阪駅はオフィスビルがたくさんあり、新大阪駅へ仕事で向かうビジネスパーソンが多い駅です。一方、江坂駅にはショッピングセンターが多く、買い物に便利なエリアです。この両方の駅へのアクセスがよいため、東三国駅は住むのに適しているのです。
やはり、新大阪駅がある淀川区宮原のあたりは住むのにおすすめです。新大阪駅にはオフィスビルが並んでいるので、居酒屋街のような治安の悪さはありません。また、新大阪駅からは東海道新幹線や御堂筋線、JR線などのさまざまな路線を使えるので、どこへ行くにもアクセスがよいというのが最大の魅力でしょう。それほど交通アクセスがよくて便利な割には家賃が高くないので、おすすめの場所です。
西三国は、場所によっておすすめ度が変わります。例えば、西宮原3丁目のあたりは家族層におすすめです。なぜなら、西宮原3丁目のあたりには学校があり、治安が悪くないからです。次に、西三国1丁目や三国本町2丁目〜3丁目などの場所は、家族層や単身者、学生にもおすすめです。それは、そのあたりにはスーパーマーケットやホームセンター、病院、コンビニエンスストアなど、生活のための環境が整っていて住みやすいからです。
しかし、西三国の中でも、西三国2丁目〜3丁目のあたりはおすすめできません。このあたりは工場地帯となっているのですが、街の雰囲気が暗く、あまり安全ではないからです。
これまでで、淀川区とは交通アクセスがよく、買い物もしやすい環境がある街だということがわかりました。そのように淀川区は住みやすいので、実は淀川区に住みたがっている人は多いのです。人気の高いエリアにある不動産を売却すれば、高く買い取ってもらえる可能性が高いです。それでは、淀川区にある不動産の売却相場はいくらくらいなのでしょうか。実際に過去に取引された事例を見てみましょう。 まず、マンションの売却価格についてです。2022年5月に、12階、72平方メートルのマンションが2400万円で、同年4月には、5階、79平方メートルのマンションが2700万円で、同年3月には、1階、44平方メートルのマンションが1100万円で売却されました。
戸建て住宅だと、阪急神戸線の十三にある3LDK、土地面積57.47平方メートル、築20年の物件が2600万円台で売却されたことがあります。また、地下鉄御堂筋線東三国にある3LDK、土地面積38.64平方メートル、築24年の物件は、600万円台で売却されました。このように相場価格は土地面積や築年数によってさまざまですが、過去の相場は戸建ての場合、2,500万円ほどで推移しています。
今回は、大阪市淀川区について解説してきました。淀川区は地域によって街の様子が異なり、特におすすめなのは東三国駅、新大阪駅、西三国駅などです。交通の便がよく、通勤通学だけではなく買い物や生活にも適しているので人気があります。不動産を売却したら、高く買い取ってもらえる確率が高いでしょう。しかし、実際に売却したときどれくらいの価格で売れるかは、物件や売却する時期、依頼する不動産業者によって変わってきます。気になった場合は、まず一度、近くの不動産会社に相談してみるとよいでしょう。もし不動産会社に行くのは腰が重いという人は、一括査定を受けてみると、不動産会社に行かずに売却価格を予想することができます。一括査定についてはこちらを参照してください。
不動産査定を複数まとめて出すには?査定を一括で済ませる方法を紹介!
【参照】
大阪市淀川区役所「淀川区の紹介」
https://www.city.osaka.lg.jp/yodogawa/category/3268-0-0-0-0-0-0-0-0-0.html
大阪市「大阪市の推計人口年報(令和元年)」
https://www.city.osaka.lg.jp/toshikeikaku/cmsfiles/contents/0000203/203035/R01-10-suikei-gaiyou.pdf