「町並み、村並み、山並みが美しい 持続的に発展するまち」愛媛県内子町は不動産投資に向いている?

内子町をご紹介します。内子町は不動産投資に向いているエリアでしょうか。内子町の魅力や最近の動きをご紹介したうえで、今不動産投資を行う理由をご説明します。
内子町(うちこちょう)の概要
内子町は愛媛県のほぼ中央部に位置し、県都松山市から約40kmの地点にあります。町の中央部を一級河川である「肱川」の支流である小田川が流れている、風光明媚な街です。2005(平成17)年1月1日に、旧内子町、旧五十崎町、旧小田町の3町が合併する形で現在の内子町が誕生しています。
交通網は国道56号、379号、380号が通っており、他にもJRや高速自動車道などの幹線が通っています。市街地へは、JR特急で約25分、高速自動車道で約25分で到着可能です。
内子町の産業は多岐にわたります。とくに農業が盛んで、地元の農産物の生産と加工が主要な産業の一つとなっています。その中でも、株式会社内子フレッシュパークからりは、地元の農産物の直売とレストラン経営を行っており、地域の経済に大きく貢献しています。その売上高は、2億円から6億9,000万円へと大幅に増加中で、雇用者数も2名から64名へと増えています。また、内子町役場産業振興課は農業分野での成果を上げており、内子町知的農村塾を通じて農業経営の知識を提供しています。内子町では、女性が農業に取り組む姿勢が積極的になっており、「内子アグリベンチャー21」という女性グループが加工品製造や農村レストランの運営を行っています。
さらに内子町では、グリーンツーリズムの施設整備や家族経営協定締結推進も行われており、地域の持続可能な発展に寄与しています。内子フレッシュパークからりは、特産物販売所やレストラン、観光農園、農産物加工施設などを備えており、地域の観光資源ともなっています。
内子町の人口
内子町における、具体的な数値情報を見ていきたいと思います。
人口 ※令和5年5月末時点
- 総世帯数:7,011世帯
総人口: 15,230人
うち男性は7,327人、女性は7,903人と女性の人口が多い街になっています。
内子町の将来計画
不動産投資を行うにあたって街の将来性は非常に重要です。内子町は現状抱えている課題解決策として2つの戦略を掲げています。この戦略は今後の内子町の将来とも捉えられるため、内子町で不動産投資を行うか否かの基準にもなるでしょう。
① 「稼ぐ力」のある内子町を目指す
■地域の元気を維持するために
内子町は、財政状況が厳しくなる中で町民の豊かな生活を守り、地域の元気を維持していくために「稼ぐ力」をつけるための施策を展開しています。経済的な力をつけることで、安全で安心できる暮らしを維持し、福祉、教育、文化などの面で町民の暮らしを支えます。
■内子町ならではの「稼ぎ方」を模索する
「大規模・集中」によって、内子町が日々直面している課題の多くはもたらされたものです。21世紀は「小規模・分散」への転換をはかる時代 です。小規模・分散型の地域の伝統文化、暮らしの作法・技術などの魅力を、大規模・集中型の人々に提供することで「稼ぐ力」を発揮します。
■地域発信型事業体を創出・誘致する
小規模・分散型「稼ぐ力」の代表例は、「内子フレッシュパークからり」です。「からり」は生産者の「稼ぐ力」を育て、各地の地産地消マーケット誕生の先駆けとなりました。この経験を生かし「攻めの農業」へと展開していきます。また豊かな自然、特色ある町並み・商業空間、優れた企業人を輩出した創業遺伝子を発揮し「稼ぐ力」を磨き上げます。
■町民と行政が経営センスを発揮する
- 「稼ぐ力」の源泉は、町内の企業と事業体、そして町民一人一人です。「稼ぐ力」は行政職員も念頭におき、税金を無駄なく適切に使い、有利な補助制度を活用するなど、「稼ぐ」施策を追求し、経営的センスを習得することに務めています。
以上戦略①を達成するために、内子町は以下のような目標を立てています。
①農業の衰退を食い止める「攻めの農業」を推進する。
②持続可能な森づくり産業 ( 六次産業 ) としての「森業」を振興する。
③商業者と行政が協働して、にぎわいと特色のある商店街をつくる。
④着地型観光を推進し、持続可能な観光産業を確立する。
⑤国内外との交流をはかることで、新しいビジネスチャンスを開拓する。
⑥情報通信基盤を整え、経済活動の活性化、高度化をはかる。 - 地域エネルギーの開発に取り組み、地域の自立度を高める。
- 町内の企業と連携して安定した雇用を確保する。
- 特色ある産業や起業を支援する。
- 独自の技を持つ移住者をとくに受け入れ、多様な業種のある町をめざす。
内子町の戦略②は以下になります。
②「住み続けられる」
■規模拡大のまちづくりからの転換
内子町は将来の人口減少を前提としたうえで、その悪影響を緩和して、町民の暮らしの質を損なわない「住み続けられるまち」をめざします。第2期計画初年度から、地方交付税が減少しています。右肩上がりを前提とした、これまでの規模拡大のまちづくりからの大きな転換をはかっています。
■町民と行政が力を合わせて、安心・安全を築く
安心・安全なまちづくりは、町民だけでも行政だけでも実現できないことです。町民と行政がそれぞれの情報を共有して、減災をはかるためのよりよい連携・対応が取れる体制づくりを進めています。
■UIターン人口を確保する
「国土のグランドデザイン 2050」 (国土交通省)では、20〜30 代の 独身又は子ども世帯を組み入れた 1%の転入者(年当たり)があれば、 人口定常化社会(世代間のバランスが保たれ、急激な人口減少が起こらない社会)が実現できるとしています。内子町への移住・定住施策を推進し、UI ターン人口1%を目標に住み続けられる内子町をめざしています。
- 戦略②を達成するために、以下を定めています。
①行政サービスの低下を防ぎ、町民の利便性の向上を目指して情報通信技術を積極的に活用し、民間にできることはできるだけ民間に任せる形で分業を図る。 - 市街地整備、集落整備等のコンパクト化をめざす。
- 公共施設等は、統廃合、民間施設との複合化、合築や減築など将来の利用状況や維持管理体制を予め想定して整備をはかる。
- UI ターン者を増やして子育て支援策を強化充実させ、子ども達の元気な声が響く人口定住化のまちをめざす。
- 町民の安心・安全を守る広範で総合的な災害対策に取り組む。
- 子どもたちへのふるさと教育を推進するとともに、地域の伝統や文化を再評価する社会教育活動を促進する。
- 高齢者や障がい者福祉を充実させることで、いつまでも安心して暮らせるまちをめざす 。
- 住民同士の絆を強め、自治力のあるコミュニティを構築する。
- 町民や職員、専門家等の知恵を結集する形で、まちづくりを提案する組織を検討する。
- 職員の能力向上に力を入れて、少数精鋭型役場を目指すとともに、行政職員OBの能力を生かす仕組みをつくる。
以上のように、内子町では現状の課題を捉え、稼ぐ力のある持続可能な街づくり実現に向けて具体的な行動がとられています。
今後の発展に大いに期待ができるのではないでしょうか。今後の発展が期待できる地域は、不動産投資を行うにあたってもオススメできます。
なぜ内子町がオススメ?
さて、内子町は商業や観光業の成長も期待できそうですので、不動産投資にもオススメのエリアであると言えます。他にも、不動産投資をオススメできる理由を以下でご紹介します。
① リーズナブルな家賃相場
内子町は、全国的に見ても非常に家賃相場が低く設定されており、アパートやマンションに限らず戸建ての不動産投資もオススメできます。
家賃相場は以下のようになっています。
アパート
- 2LDK 3K 3DK:5.55万円
マンション
- 2LDK 3K 3DK:4.6万円
一戸建て
- 3LDK 4K:6万円
② 移住者の受け入れ
内子町では「第2期内子町総合計画」の重点施策に移住促進を掲げており、平成19年から移住者の受け入れが積極的に行われています。町の相談窓口を利用して移住した人のみを累計すると、これまでに92世帯と185人が移住しています。
移住した人たちの多くが、内子町の歴史や文化、自然に魅力を感じて内子町を選択しています。また温和な人が多い愛媛県の中でも、内子町はとくに人柄のいい人が多いそうです。地域に受け入れてもらえるか心配だったという方もいましたが、今は地域に馴染んで生活しています。案外、若い世代の移住者も多く、古民家でゲストハウスを始めたり、パン屋やケーキ屋をオープンしたりと、クリエイティブな活動を始める場所にもなっています。
このように移住者によって人口の流入が今後も増加していくことが予想されるため、不動産投資の観点から見ても大いに期待できるのではないでしょうか。
③ 子育て支援制度
内子町では子育て支援制度も整っています。
愛顔(えがお)の子育て応援事業
出生した第2子以降の子の保護者に対して、「愛顔っ子応援券」50,000円分が支給されます。紙おむつを町内店舗で購入する際に利用可能です。
うちこ子育て応援事業
出生した子の保護者に対して、乳児の子育てに必要な製品が購入可能な「うちこ子育て応援券」36,000円分が交付されます。第1子から対象です。
以上のように、内子町はリーズナブルな家賃相場で、移住支援や子育て支援制度も整備されています。とくにファミリー層の移住を後押ししてくれる制度が揃っているので、不動産投資としてもオススメのエリアであると言えます。
まとめ
今回は、内子町が不動産投資に向いている街であるのかを検証しました。
愛媛県内子町は、稼ぐ力を磨き、持続可能な街になることを今後の戦略として掲げ、進化を続ける街でした。「持続可能性」は現在どの分野でも求められるものになっており、その点を重要視している内子町は、今後正しい方向に成長していくのではないでしょうか。
また移住も積極的に受け入れており、実際に内子町に住む移住者も新たな挑戦を行うなど、移住前とは異なる生活を歩んでいることがわかりました。
不動産投資の観点からは、内子町の成長に大いに期待ができ、また家賃相場が非常に安価であることなどから人の流入が増加すると考えられます。
総じて人が集まる場所は地価が高騰しますが、人柄の良い方が多く集まるという内子町には、今後さらに人が集結すると思われ、不動産投資としても大いに期待できます。
内子町は不動産投資を行うにあたって、有利な条件が揃った街です。この記事を参考に、ぜひ内子町での不動産投資を検討してみてください。最後までお読みいただき、ありがとうございました。
参考サイト
① 内子町HP
https://www.karari.jp/
② 内子町の人口
https://www.town.uchiko.ehime.jp/soshiki/1/hitonougoki1.html
③ 内子町の家賃相場
https://www.chintaistyle.jp/pref/38/soba_424_list.html
④ 移住サイト
https://www.town.uchiko.ehime.jp/site/ijyu/
https://www.town.uchiko.ehime.jp/site/ijyu/ninsinsyussan.html