福島県いわき市の不動産情報を深掘り!

今回は福島県いわき市の概要と不動産情報についてご紹介します。いわき市は不動産投資に向いている街なのかをこの記事を通して考察することができます。
Contents
いわき市の概要と魅力
福島県にある中核市に指定されているいわき市をご存じでしょうか。福島県は中通り、浜通り、会津の3つの地域圏に分類されています。その中でいわき市は福島県の東南部、浜通りと呼ばれるところに位置しています。近隣には6つの市区町村(田村市、石川郡古殿、石川郡田村、田村郡小野町、双葉郡川内村、双葉郡広野町、双葉郡楢葉町、東城川郡鮫川村、北茨城市)があります。面積は県内で一番広く、1,232.51平方キロメートルです。東は太平洋に面した60㎞にわたる海岸線があり、南は茨城県に接しています。また、地形は西方から東方に向かって緩やかに低くなっています。いわき市の人口は福島県内1位で市街地、人口集中区は小名浜市、常磐市、平市、勿来市、四倉市の5つの市です。市街地商業地区へ人が集まったため、山間部の過疎が目立っています。市内には20カ所以上の遺跡が発掘されています。いわき市は、昭和41年10月1日に5市(磐城市、常磐市、平市、内郷市、勿来市)4町5村(旧石城群の3町4村、双葉郡の2町村)が合併し誕生しました。いわきの漢字表記には磐城、岩城、石城の3つがあり、合併する地域に磐城市があったのですが、ひらがな表記でいわき市と書くことにより吸収合併のイメージを避けました。いわき市成立当時は日本一面積が広い市でした。陸前浜街道の影響により茨城県との関わりが深かったため、福島県よりも茨城県に近い方言や習慣を持っているのも特徴の一つです。いわき市には350年以上も前から伝承されている「じゃんがら」という伝統芸能があります。「じゃんがら」とは、いわき市の無形民俗文化材に指定されている伝統芸能で、太鼓と鐘のダイナミックなリズムに合わせながら念仏を唱え踊ります。由来は江戸時代に沢村勘兵衛の霊をなだめ、いたわるために墓前で行ったといわれています。
いわき市の数値情報
人口(令和5年6月1日時点)
322,435人
世帯数(令和5年6月1日時点)
141,464世帯
人口の推移は東日本大震災の影響もあり減少傾向です。2015年の国勢調査によると、平均年齢は48.0歳で15歳未満が12.3%、15歳から64歳が59.3%、65歳以上が28.4%となっています。全国と比べると15歳未満と15歳から64歳がやや少なく、65歳以上が多い結果となっています。
気象
年平均気温13.2℃、年間降水量1,383.1㎜、年間日照時間2,058.1時間
教育機関数
- 小学校 74校
- 中学校 43校
- 私立保育所 23施設
- 公立保育所 32施設
- 認定こども園 16施設
- 地域型保育事業 15施設
教育機関の数はたくさんあることがうかがえます。
コンビニ
163店舗
いわき市のコンビニの店舗数は、福島県の市区町村の中で2番目に多い数です。そのため、商品の購入や生活に関わる便利なサービスが簡単に利用できます。
平均年収
474万円
いわき市の平均年収は、福島県の市区町村の中で24位の474万円です。また、全国の平均年収からは29万円下回る結果となりました。
平均支出額
単身世帯平均174万円
福島県の59市区町村の中で7位の174万円で、全国平均からは13万円も下回る結果となりました。食費が支出の中で一番大きい割合を占めており、28.6%です。
2人以上の世帯平均313万円
福島県の59市区町村の中で7位の313万円で、全国平均からは10万円も下回る結果となりました。こちらも食費が支出の中で一番大きい割合を占め、28.7%でした。
平均年収は福島県の中では24位で、全国平均と比べると29万円少ないのに対し、単身世帯の支出も2人以上の世帯の支出も福島県の中では多く全国的にみると10万円程度しか少なくないため貯蓄がたまりにくい傾向にあるといえます。
いわき市の不動産情報
いわき市に住むことのメリット
発達した公共機関
いわき市は他の地域と比べて公共交通機関が発達しており、通勤の時の移動手段には困りません。いわき駅を中心に14の鉄道駅があり、いわき市の住民の主要な交通手段となっています。また、いわき市の平均通勤時間は片道22.4分です。
製造業が盛ん
15の工業団地があり製造業が盛んです。とくに盛んとされているのが化学工業で、次に情報通信機器具製造業、パルプ・紙・紙加工品製造業があります。
充実した子育て支援
いわき市では、保育料の値下げなど妊娠時から子育てまで絶え間ない支援が充実して います。出産祝い、支援金支給、児童手当の支給、子ども医療費の助成、妊産婦健康診査の助成があります。
温暖な気候
1年を通して過ごしやすい気候です。1月2月の平均気温は4°C程度、3月は7.1℃ですが4月から12月までの平均気温は10℃を越えており、また7月から9月は20℃を越えています。最深積雪量は1月2cm、2月3cm、3月1cm、11月1cm、12月5cm、4月から10月は0cmです。いわき市は温暖で過ごしやすい気候です。また、年間日照時間は東北地方内で最も多く、1日の平均気温も最も高いです。そして、沿岸部のため夏は内陸部より涼しく、冬は内陸部より暖かいため年間の寒暖差が小さいです。いわき市の西側には山脈や高地があるため、山間部を除き雪はほとんど降りません。雪は数年に一度積もる程度で、平均積雪量は東京や名古屋とほぼ同じ値です。
海の幸
海に近いため海産物も豊富です。いわき市では標準名「アオメエソ」、通称「めひかり」と呼ばれる魚が獲れます。いわき沖のめひかりはとくに脂がのっているため、美味しいと評判です。
充実した施設
たくさんの施設があり、子どもから大人まで幅広い層の人が楽しむことができます。
いわき市には、スパリゾートハワイアンズなどのレジャー施設やアクアマリンふくしまのような動物と触れ合うことができる施設、いわき市アンモナイトセンターのような学びにつながる施設、いわき湯本温泉のようなリラックスできる施設があります。ハワイアンズは、JR常磐線湯本駅から無料送迎バスで約15分、車ではいわき湯本インターチェンジを降りて約5分の所に位置しています。施設内では、ただ泳いだりウォータースライダーで遊んだりするだけでなく、魚と触れ合うこともできます。また、いわき市はフラガールが生まれた町でもあるため、映画フラガールのロケスポットにもなりました。ハワイアンズではフラガールの気分を味わうことができ、フラガール体験もできます。続いて、アクアマリンふくしまです。アクアマリンふくしまは、JR常磐線泉駅から路線バスに乗り換え、最寄りのバス停であるイオンモールいわき小名浜まで約15分でそのあと徒歩5分です。車では、いわき湯本インターチェンジで降りた場合約20分、いわき勿来インターチェンジから約30分です。アクアマリンふくしまは、近海で見ることができる魚だけでなくカラフルな熱帯魚など約800種類もの生き物を展示しています。また、アクティビティも充実しており、釣り体験やエサやり体験、かつお節削り体験などができます。いわき市アンモナイトセンターでは、発掘された状態のままの化石が数多く展示されています。また、ここでは化石発掘体験ができ、子どもから大人までトレジャーハンターになった気分を味わうことができる施設となっています。いわき湯本温泉は、和室55室に加え家族連れの人も利用しやすい和室が20室あります。浸透した海洋深層水を原料とし温泉を採取誘導して揚湯しているため、新鮮で純粋な温泉が提供されています。また、ハワイアンズまで車で5分で、ハワイアンズや最寄り駅、高速インターへの無料送迎もあります。
いわき市に住むことのデメリット
公共交通機関は発達しているが都市部への移動には不便なため車が必要です。いわき市から福島市までは車(高速道路利用)で1時間40分、車(一般道利用)で2時間30分、高速バスで2時間、電車(在来線、新幹線利用)で2時間です。いわき駅から東京駅までは、JR常磐線と特急ひたちを利用すると約2時間22分、高速バスの場合約3時間3分です。いわき市はアクセスがいいとは言えません。しかし、上野東京ラインの開通により乗り換えをせずに東京駅にアクセスできるようになりました。都市部への移動が困難なため、都市部への通勤通学を考えている人には厳しい場所ですが、気晴らしや旅行で都市部へ行きたい方には最適な場所かもしれません。
いわき市の不動産投資について
いわき市は気温の年較差が少ないため、とても住みやすい街です。小学校や中学校、保育所なども充実しています。また妊娠、出産、幼児期の支援が充実しているので、子育てに適した街だということが分かります。そして、公共交通機関が発達しているので通勤通学には便利で、また二酸化炭素の排出率を削減できるため環境にやさしい街です。施設が充実しているため、子どもにアウトドア体験や動物、歴史に慣れ親しむ経験をさせることもできます。以上の点から、ファミリー層を中心に幅広い層が狙えるでしょう。また、住宅需要があるため空室リスクを減らすこともできるといえるでしょう。公示地価の変動率も0.39%と少しではありますが、上昇しているため不動産投資をするなら公示地価が上がりきらない今が買い時です。
まとめ
今回は福島県いわき市についてご紹介しました。いわき市は子育てに関する支援が充実しているだけでなく、子育ての悩み相談が気軽にできる環境が整っています。アウトドア施設や動物と触れ合う施設、歴史について触れる施設など子どもがいろいろな体験をすることができます。今後はファミリーで移住する方もいるでしょう。また、いわき市の平均家賃は約4.7万円で、物価的にみても高くなく低くなく丁度価格であることが分かります。
以上、いわき市の魅力をご紹介しました。ぜひいわき市での不動産投資を検討してみてはいかがでしょうか。最後までお読みいただき、ありがとうございました。
参考サイト
https://www.city.iwaki.lg.jp/www/contents/1001000004062/index.html
https://www.homemate-research-station.com/07204/
https://ja.wikipedia.org/wiki/いわき市
https://kankou-iwaki.or.jp/access
https://xn--u9jt45kr6reegjot.com/local-life/1395