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投稿⽇時

2024/06/19

最終更新⽇時

2024/06/19

コインランドリーは本当に儲かる?失敗を防ぐ7つのポイント

  • 不動産投資

近年コインランドリーは駅の近くや商業施設などさまざまな場所にあり、24時間営業などいつでも利用できる店舗が多くなっています。また、コインランドリーは常駐せずに経営できるのでコインランドリービジネスに関心が高い方も多いのではないでしょうか。

本記事ではコインランドリービジネスについてご紹介します。比較的利益を出しやすいビジネスですが、簡単そうに見えて案外コインランドリービジネスは難しいもの。コインランドリーを経営するメリット・デメリットや開業に必要な初期費用など気になるポイントを解説するので、ぜひ最後まで目を通してみてください。

コインランドリービジネスとは?

コインランドリービジネスは、誰でも利用できるセルフ式のコインランドリーを運営することを指します。利用者は、備え付けの洗濯機や乾燥機にコインを投入して自由に使用できるため、無人で運営することが可能です。これにより、スタッフを雇う必要がなく、収益は洗濯や乾燥の料金から設備費や消耗品費を差し引いた額をそのまま反映させることができます。

洗濯は必要不可欠な生活の一部であるうえ、共働き世帯が増え自宅で洗濯する方も減っていく傾向なので、これからも需要が増加するビジネスのひとつと言われています。また、比較的省スペースでの経営が可能なので必要最低限のスペースを設けるだけでよいのも嬉しいポイントです。

コインランドリー市場の成長理由

次に、コインランドリー市場が注目される理由について解説します。市場のニーズやターゲット層を理解することで、ビジネス開始時に有利に働くかもしれません。

共働き世帯の増加と洗濯ニーズの変化

共働き世帯が増えた現代は、洗濯物を朝干しても帰るころには洗濯物が湿気ているため自宅で洗濯しない方も増えている傾向です。

そのため、休日にまとめてコインランドリーを利用したり、乾燥機のみを使用する人が増えています。このような需要の高まりが、コインランドリー市場が注目される理由のひとつです。

単身層やシニア層からの高い需要

単身者やシニア層の中には、自宅に洗濯機を持たない人も多く、洗濯物をコインランドリーで済ませることが一般的です。コインランドリーはコンビニの数ほどあるため、より身近に感じているが故の結果と言えます。また、駅の近くや商業施設内に入っていることも増えたため、買い物やお出かけついでに利用する方も多いです。

季節や行事による一時的な需要の増加

冬の毛布や梅雨の時期、来客用のふとんなど、自宅で洗濯できない季節ものを洗濯する際にもコインランドリーは役立ちます。自宅の洗濯機よりも多くの容量を洗濯できるのが利点です。洗濯と乾燥を一度に同じ場所でおこなえるのも利用するメリットです。

防犯意識の高まりによる利用者層の変化

最近ではあえてベランダではなく、室内に洗濯物を干す場所を作るなどする方が増えています。これは防犯の観点や黄砂や花粉の影響が大きくあります。そのため、洗濯ではなく乾燥機だけを利用する方も増えている傾向です。自宅で洗濯したものを買い物やお出かけついでに乾燥だけしに行く方も多いため、コインランドリー市場は熱いと言えます。

コインランドリービジネスの魅力と儲け方

コインランドリー経営は、空いている土地に最低限の設備を設置し、利用者に使用してもらって収益を得るビジネスです。設備を導入する資金さえあれば、狭い場所でも手軽に始めやすく、空き地を有効活用できます。また、常駐する必要もなく節税対策としても有効な方法なので、利益を出しやすいと言えます。

一人あたりから得られる利益は少ないものの、多くの顧客かつ固定の利用者層を掴めば大金を得やすいビジネスのひとつです。さらに、最大の魅力は経営者が常駐する必要がない点です。副業としても適しているため、多くの人がこのビジネスを選んでいます。

コインランドリービジネスのメリットとデメリット

ここからは、コインランドリービジネスのメリット・デメリットをご紹介します。デメリットは視点を変えるとメリットにもなり得るので、ぜひ参考にしてみてください。まずはメリットから見ていきます。

メリット

人件費の削減と運営のシンプルさ

コインランドリーには常駐する必要がないため、人を雇う必要がありません。これにより、人件費を削減できるだけでなく、シフト作成の手間も省けます。また、隙間時間を有効に活用できる点も大きな利点です。主な業務としては、集金と掃除なので自分だけでできるビジネスと言えます。

初期投資回収のスピードとその理由

コインランドリービジネスは、コインランドリービジネスは、初期投資を10年以内に回収できると言われています。そのため、比較的早期に収益化が見込まれるビジネスとして注目されています。

また、適切な管理をしていれば設備品は比較的長持ちするので、買い替えの頻度も抑えられコスト削減につながります。早い段階で収益化を達成できるビジネスを探している方にもおすすめです。

居抜き物件での低コスト開業

更地に新たに店舗を建てるのではなく、空き店舗や居抜き物件を活用することで、初期投資を抑えることが可能です。

同じ常駐が必要ないビジネスであるマンションやアパート経営に比べても初期投資が安くすむのが利点です。最初から経営を始めようとすると、かなりの費用がかかることがあるため、あらかじめ予算を立てておくことが重要です。

知識不要で始められるビジネス

ほとんどのビジネスは、ノウハウや知識が必要なため利益を出すまでに時間がかかり、収益化できず失敗に終わることが多いです。しかし、コインランドリービジネスは、専門的な知識が必要なく、契約方法、基本費用などの知識があれば比較的誰でも参入できるのがメリットです。

しかし、まったくもって知識を身につけることなく管理会社に一任では、いざというときやトラブルが起きた際に困るのはあなた自身です。そのため、コインランドリービジネスを始めたら少しずつ基礎的な知識を身につけていくのが無難と言えるでしょう。

次にデメリットを見ていきます。

デメリット

顧客1人当たりの単価が低い

コインランドリーの顧客の単価はほかのビジネスと比べても低い傾向です。洗濯、乾燥がそれぞれ300円としても1人あたり600円ほど。そのため、収益を上げるには固定の顧客をつかむか、大量の顧客を招き入れる必要があります。稼働率を上げる、顧客の単価を上げる工夫をするなど収益を上げる働きかけをしていくことが重要です。

差別化の難しさと競合対策

洗濯機と乾燥機を設置してサービスを開始するだけに、競合との差別化が図りにくく経営が難しく感じることもあります。また、ライバル店が近隣に店を出すケースも少なくなく、上手く対処しない場合は閉店に追い込まれるデメリットも兼ね備えています。

セキュリティ面の課題と対策

常駐しないのが楽な反面、監視していない場合は下着を盗まれる、客同士のトラブルが起こるなどすることがあります。そのため、セキュリティ面を強化する必要があり、手間もお金もかかるのがネックのひとつ。とくに深夜の時間帯や治安の悪い地域に出店する際は、セキュリティをしっかりしておくことが重要と言えます。

高額な初期投資

コインランドリービジネスのデメリットのひとつとして、初期費用が高額になることが挙げられます。15坪程度の店舗でも、内装工事や設備投資を含めると1,500万円ほどの費用がかかります。そのため、開業に必要な資金を自分で貯めておく必要があります。一方、リース形式、フランチャイズ形式の店舗であれば初期費用を抑えることができるので、気になる方は参考にしてみてください。

コインランドリー開業に必要な初期費用と資金調達方法

次に、コインランドリーの開業に必要な初期費用をご紹介します。主な費用内訳は、「内装工事費(約1,500万円)」、「機器購入費(約2,500万円)」、「広告費(約100万円)」、「その他費用(約100万円)」となり、合計で約4,000万円の費用が必要です。

決して誰でもできる安い投資額ではないことがわかります。しかし、資金を貯めている方や無人でおこなえるビジネスを検討している方、フランチャイズ形式で始めようと思っている方にとってはおすすめなので、ぜひチェックしてみてください。

コインランドリービジネス成功のコツと実践法

コインランドリービジネスで成功するためには、いくつかのコツがあります。それらを理解しておくことで、初めてビジネスを始める方でもスムーズに軌道に乗りやすくなります。

成功するための土地選びと駐車場完備の重要性

コインランドリーを利用する方は、雨の日に乾燥機を利用する、大量の洗濯物を洗濯する、家では洗濯できない大物を洗濯するなどの方が多いかと思われます。そのため、駐車場を完備することは必須であり、欠かせないポイントです。雨の日にコインランドリーをする方が多いので、駐車場から店舗もなるべく距離を取らないのが賢明と言えるでしょう。

無駄な投資を避ける方法

おしゃれな内装や設備にお金をかけすぎると、顧客1人あたりの単価が低いコインランドリービジネスでは回収できません。そのため、ほかの店舗と差別化を図るには設備ではなく、サービスで差を付けるのが成功のコツです。過剰な投資はのちに自分の首を締めることにもつながるので避けましょう。

優れた立地選定とターゲット層の把握

むやみにコインランドリーを出店しても顧客をつかむことはできません。人気のない田舎や、都心部過ぎるとかえって赤字が続く原因にもなりかねません。そのため、ファミリー層が住んでいる地域、シニア層が多い地域、スーパーの近くなどに出店するのがおすすめ。利用者が多く見込まれる地域に出店することを心がけましょう。

定期的な店舗巡回とサービスの質の向上

無人で経営するコインランドリービジネスでは、定期的な店舗や周辺地域への巡回が必要です。有人で経営しているとわかることでも無人ではいまいち伝わってこない情報もあります。定期的な巡回をすることで、周辺のことも見えてくるので成功に一歩近づくと言えます。

セールやクーポンの活用でリピーターを獲得

リピーターを増やし、新規顧客を取り入れるためにもセールを定期的におこなうことも重要なコツです。初めて利用する方はクーポンがあると来店してくれる傾向にあります。納得のいくサービスが提供されていると、リピーターになってくれるので、常連層を確保できることにもつながります。新規顧客のみならずすでにリピーターの方へのサービスも忘れずに。

まとめ:コインランドリービジネスに挑戦する前に確認すべきポイント

コインランドリービジネスについてご紹介しました。一見簡単に見えるビジネスではありますが、高額な初期投資が必要なので始める方はあらかじめ金額を把握しておくことが大切です。メリット・デメリットを理解したうえで、コインランドリービジネスを検討してみてはいかがでしょうか。