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2024/06/05最終更新⽇時
2024/06/05シェアハウス経営は難しい?成功するためのポイント
- 不動産投資

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シェアハウスは若者の単心者を中心に人気がある住まいの形です。シェアハウスの需要が高いため、シェアハウス経営に興味がある方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、シェアハウスの経営についてご紹介します。
シェアハウス経営のメリットやデメリットのほかに、経営する上での注意点などもあわせて解説します。土地活用や税金対策のひとつとしてシェアハウスの経営を検討している方は、ぜひ最後まで目を通してみてください。
シェアハウスとは?特徴と魅力を解説
シェアハウスは、複数の人々が共用スペースを共有しながら個別の部屋で生活する住まいの形です。共有と交流が魅力のシェアハウスは、単身生活より費用を抑えられ、寂しさを感じずに仲間と過ごすことができるのが魅力です。
共有スペースは入居者全員が交流できる場でもあるので、自由自在に使えるのも特徴です。物件によっては、ラウンジやフィットネススタジオなどが存在する場合もあります。
シェアハウス経営のメリットとデメリット
共有と交流が魅力のシェアハウスは、単身生活より費用を抑えられ、寂しさを感じずに仲間と過ごすことができるのが魅力です。まずは、メリットから見ていきます。
空室リスクを回避しやすいシェアハウス経営のメリット
ひとつの物件に複数の部屋を作れるので、空室になるリスクを予防できます。そのため、空室時も発生する維持費を常に確保しやすいのがメリットです。
複数の入居者を迎えられるシェアハウスでは、一定の空室があっても安定した収入を確保でき、初めての賃貸経営者にも適しています。
コンパクトな部屋でも需要がある理由
ほとんどの入居者が単身である場合が多いため、コンパクトサイズの部屋でも需要があります。また、浴室やキッチンなどは共用部のみの設置で良いため、部屋自体は狭くても気になりません。
このことから、通常の物件よりも工事費やランニングコストの削減にもつながります。共用部があることにより、居住スペースがコンパクトであっても入居者の満足度を得られます。
幅広いターゲット層を狙える!シェアハウスの魅力
シェアハウスの魅力は、さまざまな層のニーズを確保できることです。そのため、築年数が経っている物件、小さい物件、間取りが変わった物件でも需要があります。また、部屋のみならず共用部にジムやスタジオ、ラウンジやカラオケルームなどを作ることで、幅広いターゲット層を確保できます。
独自性を活かしながら競合との差別化を図ることで、長く入居してくれる方が見つかりやすいのもポイントです。
ポータルサイトを活用した入居者募集のポイント
シェアハウスは不動産ではなく、主にポータルサイトなどを通して入居者を募集します。不動産に足を運ばずとも自宅に居ながら部屋探しできるので、入居してもらえる確率が高くなります。情報を掲載することで多くの人目に触れるので、入居の募集がスムーズに進みます。
次にデメリットを見ていきます。
シェアハウス経営の負担は?管理業務の実態
シェアハウス経営は高収入を得やすい一方で、管理業務の負担が大きくなるのがデメリットです。共用スペースが広いため、管理が大変かつ入居者同士のトラブル対応なども必要です。清掃状況や設備故障など日常的な確認が欠かせないため、時間も労力もかかります。
管理の負担を少しでも軽減するために委託方式を検討することもおすすめですが、別途費用が必要になるので、費用対効果を検討するのがおすすめです。
シェアハウス経営に適した物件選びのポイント
シェアハウス用の物件は、「物件を新築する」・「中古の戸建てをリフォームする」の2つのパターンが考えられます。とくに中古物件の場合はシェアハウス用にリフォームできないことも少なくないので、物件によっては向いていません。
シェアハウスに向いている物件の例としては、「個室の数が多い」・「交通の便が良い」・「リビングやキッチンなどを共用設備として備えている」などが挙げられます。シェアハウス用の物件を見つける際は以上のことを重きに置いて検討するのがおすすめです。
シェアハウス経営にかかるコストとは?
シェアハウスの経営には初期費用やランニングコストがかかるため、その負担も考慮する必要があります。共用部を広く必要とするシェアハウスでは、規模が大きくなりやすいので、新築では一定以上の初期投資が必要なこと、中古では大規模な工事が必要になります。
また、共用部に設置する家具や家電などもある程度揃える必要があるので、参考程度に覚えておきましょう。シェアハウスを経営する際は、賃料収入とは別に、修繕費や設備費用の積み立てをしておくことが望ましいです。
シェアハウス経営にかかる費用の詳細
シェアハウスを経営するには始める前にかかる初期費用と、始めてからかかる費用があります。どちらも大小はあれ必ずかかる費用になってくるので、参考にしてみてください。
シェアハウスの経営にかかる初期費用としては「物件の購入代金」・「諸費用」・「リフォーム工事費」・「家具・家電の購入費用」です。物件の購入代金は場合によって金額に差があるものの、諸費用は中古物件の場合、購入価格の7%程度、新築物件の場合、購入価格の5%程度かかります。また、リフォーム工事費は300万円ほど見込んでおくのが望ましいです。
家具・家電に関しては、100万円あれば大まかなものは揃えられます。経営を始めてからかかる費用は、「管理委託費」・「共益費」・「ローン返済金」・「固定資産税・都市計画税」・「退去時回復費」・「保険料」・「雑費」です。
かかる費用の相場は、毎月家賃収入の20〜30%程度です。細かい視点で見るとかかる費用の項目が多く、負担が大きいように感じます。管理委託費は管理会社に運営を任せた場合に発生しますが、自主管理を選べば発生しません。
シェアハウス経営とアパート・マンション経営の違い
不動産経営の中でも、もっとも多く選ばれる、シェアハウスの経営とアパート・マンション経営との違いは、シェアハウス経営は「管理の手間がかかるが、他物件との差別化が可能」、マンション・アパート経営は「周辺にアパートが多いと空室リスクが高くなるが、少ないと需要が高い」という特徴があります。
双方メリットとデメリットがあるものの、基本的な違いはシェアハウスではほとんどの場合、単身者が入居することが多いことです。双方の利点と難点を理解した上で、自分にはどちらが向いているのかを確認しておくのがおすすめです。
シェアハウス経営の始め方
ここからは、シェアハウス経営の流れを順を追って解説します。
コンセプト設計から始めるシェアハウス経営
まず初めに、シェアハウスのコンセプトを決めます。どういう人に住んでほしいのか、年代や趣味、周辺環境などを考慮してあらかじめ決めておくと、募集する際に物件の強みをセールスポイントにしやすいです。
物件選定のポイント
立地や広さ、改装の有無など自身の許容の金額の範囲で購入できる物件を見つけます。
初期費用の計算と家賃設定
選ぶ物件の初期費用と同時に、入居する人数や家賃を設定します。この際、シェアハウス運営サポート会社や土地活用の専門業者に、どのぐらいの入居人数と家賃設定であれば利益が出るのか相談しながら決めるのがおすすめです。
物件購入から始めるシェアハウス経営
物件を購入します。資金を十分に用意したうえで、無理のない返済計画を立てるのが望ましいです。
リフォームのポイント
必要に応じてリフォームを行い、個室に鍵を取り付けたり、水回りを整備するなど、予算内で可能な範囲で進めましょう。
管理会社の選定と運営
シェアハウス経営は、「管理委託」・「サブリース」・「自主管理」の3つの管理パターンがあります。それぞれメリット・デメリットがあるので自分に合ったものを選ぶのがおすすめです。
入居者募集の方法
シェアハウスに入居する人を募集します。主な募集方法としては、ポータルサイトを活用する、SNSを活用する、既存入居者の口コミで広めてもらうなどの方法があります。
最も効果的な方法はポータルサイトの活用です。広告掲載により、より多くの人に認知され、入居確率が高まります。
経営開始後のポイント
ここまでの段階が終了したらようやく経営開始です。シェアハウスはほかの賃貸物件とは異なり、複数人が同じ空間で生活するためトラブルも起きやすいのがデメリットです。そのため、生活面でのトラブルをなるべく回避するにはあらかじめルールを設定しておくのがおすすめです。
シェアハウス経営の注意点
シェアハウスを経営するにあたり、いくつかの注意点があります。注意点を踏まえたうえで経営することにより、より円滑に進められます。
必要な届け出と手続き
シェアハウスを経営する際は、入居者と個別に賃貸借契約を結ぶので、オーナーとしては必要最低限の手続きを済ませるだけで経営が成り立ちます。しかし、戸建ての空き家を改装して経営を始める場合は、建築物の使用用途を「戸建て住宅」から「寄宿舎」への変更が必要です。
そのため、開業届を出すのみでは建築基準法に引っかかる恐れもあるのが注意点です。あまり詳しくわからない場合は、物件のある自治体に相談するのが望ましいです。
入居者選定の重要性
シェアハウスには、さまざまな需要があり入居する人もさまざまです。そのため、ひとつの建物で複数人が生活するシェアハウスでは、問題のある人を入居させることはのちに自分の首を絞めることにもつながります。
トラブルが起き、大事に発展した最悪の場合は入居者全員が退去する可能性もあるので経営に支障をきたします。また、ポータルサイトなどで口コミを書き込まれた場合はしばらくの間、新たな入居者が見つからないこともあります。
シェアハウスの経営を円滑に進めるうえでも、入居する人をしっかり事前に精査しておくことが必要です。
まとめ
シェアハウスの経営についてご紹介しました。シェアハウス経営は上手くいくと高収入を期待できるビジネスです。入居者同士のトラブルを避けるためにも、ルールを事前に設けておくのがおすすめです。