訳あり物件を査定してもらう際に注意するポイントやアドバイスを 解説!

皆さんは「訳あり物件」と聞くと、どのようなイメージを持たれるでしょうか。実は、訳あり物件には明確な定義がありません。一般的に考えられるのが事故や事件だと思いますが、一口に事故や事件と言っても、「具体的にどのようなことが生じたか」という事実の内容によって、物件に対する印象が大きく変わってくるものです。さらに言及すると、訳あり物件を気にする人もいれば、全く気にしない人もいます。受け手によっても、対象の物件が訳ありなのか否か、変わってくるということですね。

定義が存在しない「訳あり物件」ですが、一般的に訳ありに分類されそうな事例を今回ご紹介します。「不動産査定を考えているけど、物件が訳あり、、。」と考えられている方、この記事を読むことで注意するポイントを知ることができます。

「法律的訳あり物件」

一般的に言われる「訳あり物件」は、「法的」「環境的」「心理的」の3つに区分されます。
「法的訳あり物件」とは、その名の通りですが法的に問題がある物件を指します。具体的に扱われる法律としては建築基準法、消防法、都市計画法などがあります。

消防法では、火災が起きた時に被害が最小で抑えられるよう、または前提として火災が起きないように細かいルールが定められています。しかし、このルールに則ってなかったことが原因で被害が大きくなってしまった事件は現在でもよく見られます。

各消防本部により法律違反物件を見つける調査が適宜行われている一方で、法が施行・改正されるより前に建設された物件を中心として、現在も違法物件が多数存在しています。(参考:https://www.homemate-research-fire-department.com/useful/12559_facil_062/)
年々、このような類の法律が厳しくなっていることもあり、新築や築浅物件には法律違反をしているものは少ないと考えてよいでしょう。

「環境的訳あり物件」

次に「環境的」な訳あり物件についてです。物件自体ではなく、周囲の環境に訳ありな場合を指します。具体的に匂いや騒音など、一般的に嫌悪感を抱きやすいものが周囲にあることが多いです。例えば火葬場や葬儀場、墓地などが近くにある場合は、あまり人気がある物件とは言えないと思います。他にも、多くの人が集中する施設の近くや、高速道路下などが該当します。人によっては避けたいと思うかもしれません。

「心理的訳あり物件」

続いての例は、法的や環境的に訳ありとされる物件に比べると想像しやすいかもしれませんね。例えば、日本人は4の数字を避けがちであることはよく知られていますが、これは心理的に訴えるものがあるからです。何も自殺や殺人事件が生じたことだけが心理的訳あり物件の対象ではなく、例えば近くに反社会組織の事務所があることや、よく治安の悪い事件が起きることで有名な地域など、我々が本能的に拒否反応を起こしてしまう事例は意外と多くあります。

訳あり物件、査定は可能?

ここまで、訳あり物件の一般的な区分をご紹介しましたが、不動産査定は可能なのでしょうか。結論から述べますと、訳あり物件を買い取る業者は数多く存在しています。「訳あり物件 査定」で検索すると、ヒット数に驚かれるかもしれません。これは冒頭でもお伝えした通り、「訳ありか否か」という判断が人それぞれの判断に依拠しているからです。訳あり物件であっても購入したいと思う人が存在しているということですね。

査定時に気をつけるべきポイント①

さて、訳あり物件を査定する際に気をつけるべきポイントをご紹介します。
まず第一に、訳あり物件を専門に取り扱っている不動産や業者を選ぶことです。ノウハウを知っているので、最も良い方法や価格で査定をしてくれる可能性が高まります。

先に述べたように、訳あり物件であったとしても購入希望者は一定存在しているので、必要以上に心配しなくていいです。さらに、安い価格でこちらから先に提示してしまう必要もありません。そのような行動で後悔をしてしまう前に、訳あり物件売却におけるプロ集団に依頼するのが最善策と言えるでしょう。

査定時に気をつけるべきポイント②

続いて、査定価格に関わることです。先にご紹介した一般的な訳あり物件の区分において、特に心理的訳あり物件は、その判断が相手(買い手)に依拠することを述べました。これは査定を行う不動産や業者にも言えることで、いくらに査定されるかは正直なところ業者によって変化します。そのため、複数の仲介業者に査定してもらうことが重要です。
判断が相手に依拠するところが、訳あり物件のデメリットでもあり、同時にメリットでもあります。最も良い結果で売却できるよう、複数の業者に査定価格を出してもらいましょう。
(参考:https://www.ieuri.com/bible/sell-knowledge/1089/#toc5)

まとめ

今回は、訳あり物件を査定する際に気をつけるべきポイントについてご紹介しました。法や環境、または心理的に訳ありと判断される物件をお持ちの方で、売却をお考えの方は、少しでも高く売却するために様々な情報を集められているかと思います。

しかし今回の記事を読むことで、「訳ありかどうかを最終的に判断するのは買い手である」ということを思い出していただけたら幸いです。訳あり物件においては、いくらで売れるか予想がしづらいという特徴がありますので、ご自身で相場を決めてしまうのではなく、やはり訳あり物件を専門で取り扱う不動産や仲介業者に依頼するところから始めるとよいでしょう。そしてその中でもいくつかを比較することで、最も良い価格や良い売り手に受け渡してくれる仲介者が見つかると思います。この記事が良い売却に繋がると幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました。