不動産査定をメールで依頼する方法と例文ガイド

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不動産の査定結果をメールで受け取るには?方法とポイント
不動産の相場を調べるために、不動産業者に査定を依頼することがあります。
そのとき、査定の結果はどのように受け取るのでしょうか。
中には不動産業者の担当者に会わずに査定結果を受け取りたいという人もいるでしょう。
今回は、メールやコメントだけで査定結果を知りたい人のために、不動産業者に送るべき情報や文面などを解説していきます。
不動産査定の主な方法とは?訪問査定と机上査定の違い
不動産を査定する方法には二種類あります。
一つ目は「訪問査定」で、もう一つは「机上査定」です。机上査定は、不動産に関する資料やデータを基に査定を行う方法です。
実際に不動産を訪れて確認することはしません。
査定はすべて机上で行われるため「机上査定」と呼ばれます。
「訪問査定」とは、不動産業者の担当者が不動産を訪問して査定する方法です。
そのため「実査定」とも呼ばれます。
訪問査定では不動産に関するデータに加えて、実際に不動産を見に行かないとわからないポイントを調査します。
実際に行かないとわからないポイントとは、不動産の状態や日照量、交通アクセスのよさなどです。
そのようなポイントが考慮されるため、訪問査定の方が机上査定よりも正確な査定額を出すことができます。
メールで不動産査定結果を受け取るメリット
いつでも受け取れる!連絡の自由度が高い
メールで連絡を取り合えば時間による制約を受けることがありません。
一方、電話や実際に不動産業者を訪問する方法をとると、査定を依頼した不動産業者が営業している時間にしか連絡することができません。
その場合、自分自身が忙しい時に査定結果を受け取るのが難しくなってしまいます。
メールは、忙しいけれど査定額が知りたいという人にとっては特に有効なツールとなるでしょう。
やり取りを残せるメリット
メールでやり取りをする場合には、電話で相談する場合とは異なり、不動産業者とのやり取りを残しておけるというメリットがあります。
不動産の売買について質問をしたとき、後で同じことを聞いてみると内容が違っているということもあります。
例えば、最初に「この不動産は3ヶ月以内に売却できるだろう」と言われていたとしても、後に同じことを異なる担当者に尋ねると、「売却は半年以上かかる」と言われることがあります。
このとき、これらのやりとりが文面に残っていれば担当者を問いただすこともできますが、文字に残っていなければ過去の発言を取り消されてしまうかもしれません。
このように、査定の際にメールを利用すれば、過去のやり取りを残しておくことができ、それが証拠となって契約を有利に進められることがあるのです。
データを添付してもらえる便利さ
メールであれば査定結果と一緒に資料を送付してもらうことができます。
査定の後には不動産の物件名や場所のURL、入居が決まったときに渡すことになる資料などを事前に送ってもらうことがあります。
このようにデータを送るというのは電話ではできないことです。
来店不要で手間が省ける
査定をメールで受け取るようにすれば、わざわざ不動産屋に行く必要はありません。
わざわざ不動産屋に出向くのは面倒であるし、査定後に不動産の売却を断りづらくなってしまうかもしれません。
本来、査定をしたら不動産を売却しなければならないという決まりはありませんが、担当者と対面すると断りづらくなってしまうという人が多いのです。
そのため、メールで査定結果を受け取るようにしておけば不動産屋の担当者と会う必要もなく、営業を断れなくて困る心配はありません。
メールで不動産査定結果を受け取る際のデメリット
メール返信の遅れがあることも
メールでやり取りをしていると時間がかかってしまうことがあります。
それは担当者がメールに気づかなかったり、忙しかったりすると返事が来るまでに時間がかかってしまうからです。
一方、電話であれば即時対応してもらえることがあります。
さらに、何か疑問に思うことがあればその場で質問することができます。
メールにはこのようなスピード感がないというのがデメリットの一つです。
メールで不動産査定結果を受け取るための依頼方法と要点
コメント欄の活用で要望を伝える
メールやコメントだけで査定結果を知りたい場合はコメント欄にそのように記載するとよいです。
机上査定や訪問査定を依頼するときには専用フォームに不動産に関する情報や個人情報を入力します。
その専用フォームの最後にはコメント欄があります。
そこに「査定結果はメールで送ってください」、「電話はかけないでください」などと記載すればよいのです。
机上査定の依頼で対面不要にする
メールやコメントだけで査定結果を知りたいならば、訪問査定ではなく机上査定を依頼するようにしましょう。
訪問査定を利用してしまうと不動産業者の担当者が物件を見に来ることになります。
専用フォームに情報を入力するときに査定方法について選ぶ項目があります。
そこには訪問査定と机上査定という選択肢があるので、机上査定を選びましょう。
そうすれば不動産業者の担当者に会う必要はなくなります。
査定依頼メールの基本例文と記載内容
メールで査定を依頼するときには要件を詳しく、わかりやすく記載しましょう。
査定結果をメールで受け取りたい場合、まずメールには下記の内容を記載しましょう。
- 名前
- 連絡先(電話番号、連絡がつきやすい時間帯、メールアドレス)
- 不動産の情報(所在地、間取り、築年数など)
さらに、査定してもらいたい不動産の詳細や、売却スケジュール、売却希望条件などが決まっている場合は、それらも伝えておくと査定に役立つことがあります。
そして、最も伝えたいことである「査定結果をメールで受け取りたい」という意思を記載します。
査定依頼時のメールでの注意点
メールアドレスの入力ミスを防ぐ
不動産の査定を依頼する際には、専用フォームに必要事項を入力します。
メールアドレスを入力するとき、間違えて入力しないようにしましょう。
メールで査定結果を受け取りたいならば、メールアドレスが間違っていると査定結果を受け取ることができなくなってしまいます。
丁寧な言葉遣いで印象アップ
メールを送るときには丁寧な表現を使うようにしましょう。
粗い言葉遣いをすると印象が悪くなってしまいます。
査定を依頼した不動産業者とは、もしその不動産業者と契約を結ぶことになった場合、長く関わることになります。
そのため、できるだけ悪い印象を与えないようにした方がよいでしょう。
また、メールの文章はわかりやすい記載をしましょう。
それは、文面がわかりやすい方が早く査定に対応してもらえる可能性があるからです。
繁忙期は電話も併用し確実に
不動産業者の繁忙期には、査定依頼のメールをした後に電話でも要件を伝えておくと確実に査定してもらうことができます。
不動産業者の繁忙期は、1月〜3月と9月〜10月頃です。
この時期には対応しなければならない案件が多く、メールをしても返信がなかなか返ってこないことがあります。
また、繁忙期には電話で査定を依頼しても内容を忘れられたり間違えられたりといったミスが起こりやすいです。
このようなことを防ぐためにメールと電話を両方行うと確実なのです。
急ぎの場合は電話依頼がベター
早く査定して売却に進みたい場合などは電話の方がよいかもしれません。
それは、電話の方がメールよりも早く対応してもらえる可能性が高いからです。
メールの場合は不動産業者の営業時間外には返事を返してもらえず、休日などを挟んだ場合はさらに返事が来るまでに時間がかかってしまいます。
一方、電話であれば手の空いているスタッフがいればすぐに対応してもらえるのです。
注意すべき不動産業者の特徴
「メールで教えて」と伝えたのに電話をかけてくる業者
中には「査定結果はメールで教えてほしい」と伝えたのに電話をかけてくる不動産業者があります。
このような業者は顧客の都合を考えていないため、優良な業者だとはいえません。
もしこのような業者と契約してしまうと、また急に電話で連絡を取ろうとしてくるかもしれません。
さらに、「査定結果はメールで送ってほしい」という指示を守れていないため、他にも何か要求したときにそれを守ってもらえない可能性があります。
依頼したことをしっかりと守ってくれる業者と契約するようにしましょう。
来店を要求してくる業者に注意
メールで連絡を取ろうとしていたのに来店を強く勧めてくる業者は、優良とは言えません。
不動産の査定を依頼しただけなのに来店や内覧をいきなり勧めてくる業者もあります。
このような業者はとりあえず契約を取ることに必死であまり顧客のことを考えていない可能性があります。
査定を依頼しただけで来店を急かしてくる業者と契約するのはやめておきましょう。
返信メールが丁寧でない業者も要注意
返信メールからは不動産業者の対応を推し量ることができます。
メールの文面が丁寧な業者を選びましょう。
もしメールにテンプレートが使われておらず一人一人に返信している業者があれば、その業者は売却活動を進めていったときにもとても丁寧な対応をしてくれる可能性が高いです。
まとめ:不動産査定の依頼はメールでスムーズに
今回は、メールやコメントだけで査定結果を知りたい人のために、不動産業者に送るべき情報や文面などについて説明してきました。
メールには名前、連絡先、不動産の情報などを記載したうえで、「査定結果をメールで受け取りたい」という意思を記載します。
メールで査定結果を受け取ることには多くのメリットがあります。
忙しくて不動産屋に行っている時間がない、担当者と対面して査定したくないなどの理由があるときにはメールで査定結果を受け取るとよいでしょう。