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最終更新⽇時

2024/06/21

【体験談】不動産一括査定のメリット・注意点を実録!

  • 査定
記事執筆・監修
エキスパート職 山口智暉
  • -資格-

    宅建士、不動産コンサルティングマスター、FP2級、定借プランナーR、認定空き家再生診断士

  • -経歴-

    株式会社MDIにて土地活用の提案営業に従事
    東洋プロパティ㈱にて不動産鑑定事務に従事
    株式会社リアルエステートにて不動産買取再販事業に従事
    リースバック、買取再販、借地底地、共有持分、立退き案件を手がける

不動産一括査定は、サイト上で売却する物件の情報を入力するだけでおおよその金額が把握できる便利なサービスです。しかし、実際に利用してみようと考えた時に無理矢理訪問にこぎつけられたり、しつこい営業があったりした場合はどうしようかと考える方も多いのではないでしょうか。本記事では、実際に不動産一括査定を利用した体験談や注意点を紹介します。あなたにあった査定方法であり安心して依頼できるものか、ぜひ下参考にしてください。

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不動産一括査定の実際の体験談:Hさんのケース

不動産一括査定を実際に利用した体験談として、千葉県在住のHさんの例をご紹介します。Hさんは離婚後、住宅ローンの負担を軽減するために家を売却することを決意し、一括査定を利用しました。では、実際に不動産一括査定を利用した感想を下記にて紹介します。

売却を考えた理由

不動産の売却理由は人それぞれですが、一般的には以下のような理由が多いです。

  • 相続した物件を手放したい
  • 相続問題を解消するために先に遺産の整理をしたい
  • 離婚をきっかけに売却を検討
  • 転勤を期に売却を検討

相続や離婚、転勤をきっかけに売却を検討されるケースが多くあります。とくに近年は相続した家の維持管理費が負担となり処分を検討する方が増えています。また、転勤をきっかけに賃貸せず売却しようとする方もいるでしょう。では、実際に不動産の一括査定をやってみた手順や感想はどうでしょうか。

体験談

千葉県在住の40代、H.Yさんは築10年の戸建てに住んでおり、離婚を機に家を売却して引越しを検討しました。査定を依頼した物件は以下の通りです。

 千葉県千葉市
築年数10年
構造木造2階建て
部屋数5LDK
建物の広さ約30坪
土地面積約40坪
駅までの距離徒歩15分

Hさんは査定を希望していましたが、以前車の一括査定をした時に莫大な量の電話がかかってきてしまい大変な思いをされました。そのため、不動産の一括査定も同様に仕事中であろうとも関係なしにとてつもない量の電話がくるのではないかと懸念されています。

では、実際に一括査定の申込みをした結果はどうでしたでしょうか。

営業電話はしつこくない

営業電話がしつこくなるのではと懸念していましたが、実際には予想より少ない電話回数でした。営業電話というより、査定結果に基づいて相場を伝えてくれ、売却に関する具体的なイメージが湧きました。

複数会社から査定がこなかった

5社から査定の連絡がくるかと思っていたのですが、実際に連絡がきたのは4社でした。また、不動産会社に対して、騙されるのではないかと少なからず思っていた部分がありました。実際は電話越しで丁寧に教えてくれ、家を売るサポートをしっかりと考えてくださる印象があり、現在までの不安は拭われました。

2から3カ月で売却にいたった

早い方は1カ月ほどで売却を終えると聞いていましたが、私は約3カ月で売却しました。駅から少し離れており、近くに畑があるため、砂埃を気にする方がいらっしゃり、少し時間がかかりました。

売却が決まったあとは、非常にスムーズで現在は無事引き渡しが終了し私は新しい土地に引越しができました。

査定価格の差が1,000万円以上

査定額に驚いた点がありました。最も高い金額と最も低い金額で1,000万円もの差があり、なぜこんなに開きがあるのか疑問に感じました。結果的には高い査定額を提示した会社で成約しましたが、その差がどこから来たのか、得意な地域や販売戦略に関係があるのかと考えました。

一括査定やってみた結果

Hさんは、査定結果に満足しており、掲示された金額の根拠も説明され、納得できました。電話口でこれほど満足するとは思っていなかったため、不動産会社に対する印象は非常に良かったです。

とくに、不動産はどういった点がプラス評価されるのか不明だったため根拠を聞け評価基準がわかり安心しました。

また、実際に売却するにあたって、一か所修繕した方がよいか悩んでいたので現地査定しに来てくれた際に改めて相談しました。結果修繕をして売却した方が早く買主がみつかることや希望の売却金額に近づけるということで修繕し、無事希望金額に近い取引きができ満足しています。

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不動産一括査定の注意点と失敗しないためのコツ

不動産一括査定を利用する際は、注意すべきポイントがあります。複数の一括査定サイトがあるため、所有物件に最適なサイトを選ぶことが大切です。以下でその注意点を詳しく解説します。

一括サイト運営元が信頼できる会社であること

一括査定ができるサイトは数多くありますが、サイト運営会社が信頼できるかどうかを見極めることが重要です。信頼性を判断するためのポイントを以下に示します。

  • 長期間安定して運営しているか
  • 運営会社がどのような企業か

長期間運営している会社であれば、信頼性が高い傾向です。また、運営会社が株式に上場していれば業界内の評判や信頼などを確認しましょう。

同時査定に依頼する会社の数は適正か

同時に査定を依頼する不動産会社は、3~6社を目安にするのが理想的です。会社ごとに得意分野や地域に差があるため、多くの会社に依頼すると選択肢が広がりますが、連絡がうまく取れない場合もあります。

一方、少ない数の会社に査定を依頼してしまうと比較があまりできなくなり条件のよい会社がみつけられない恐れがあるため注意が必要です。

査定依頼する不動産を得意な会社か

不動産会社によって得意とするエリアや不動産種別に差があります。たとえば、地方や郊外のエリアに所有している物件を売却する際、一括査定の会社がマンションや都心部の取り扱いがもっとも多い会社ばかりであると、よい条件を掲示されないかもしれません。

売却したい物件のエリアや不動産種別を査定した会社は得意なのか見極めるためにも、適切なサイトを経由して依頼してください。

査定額がバラバラなため判断が難しい

不動産会社によって査定額にバラつきがあります。なかには、1,000万円近く差が出ることもあります。査定額はあくまで仮の金額です。実際に目視で査定してもらった際に金額が落ちる場合もあるため、複数会社と比較して適正な金額を見極めましょう。

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不動産一括査定を利用するメリットとデメリット

不動産一括査定は複数会社に一度で依頼できるため、時間をかけずに相場の把握ができます。その他に売却するうえで信頼できる会社をみつけることも重要な点です。では、実際にどのようなメリットがあるか詳しく紹介します。

査定申し込みが気軽にできる

一度の申込で複数の不動産会社の査定金額がわかり比較しやすい点はメリットの1つです。査定依頼する不動産会社を個々でみつけるには、手間と時間がかかります。複数会社を利用することでおおよその相場も手軽にわかり、資金計画が立てやすくなります。

しかし、売却する物件の地域に詳しい会社がなかったということもあります。一括査定サイトは大手であることやサイト運営会社が独自で会社を選定しているため、必ず得意な地域の会社があるとは限りません。

もし、査定を依頼したい不動産会社が決まっている場合は個別に依頼するとよいでしょう。

所有している不動産の相場がわかる

所有している物件の売却を成功させるには、相場を把握することが重要です。一社だけ査定し契約すると相場がわからず損をしてしまう恐れがあります。そのため、複数会社へ査定依頼をし、条件にあった不動産会社をみつけることが得策です。

不動産会社のなかには、ハウスクリーニングすることやリフォームした方が買い手がみつかりやすいことなど、アドバイスしてくれるため提案を含めて検討しましょう。

信頼できる不動産をみつけられる

所有している物件の売却は安い取引ではありません。そのため、信頼できる不動産会社をみつけることが大切です。たとえば、売却するよう急かしてきたり査定の根拠が不明瞭など疑問に感じる場合は契約しない方がよいでしょう。

信頼できる不動産とは、しっかりとあなたの疑問に迅速に対応し売却時にかかる費用を抑える方法や希望にできる限り柔軟に対応してくれるなど、親身によりそってくれます。そのため、少しでも不安に感じたことをしっかりと返答し解消してくれ安心できる取引ができるよう見極めが重要です。

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不動産一括査定の流れや事前準備

不動産一括査定を利用する際は、売却する物件情報の登録が必要です。築年数や名義人などを記述する項目がありますが、不明な方も多くいます。その場合は、どのように対応すればよいのでしょうか。下記にて査定の流れや事前準備を解説します。

面積や築年数を把握しておくこと

面積や間取り、築年数を把握しておきましょう。不動産一括査定サイトを利用するうえで情報の入力が必要です。築年数に関しては、固定資産税課税明細書に記載している場合があります。

まったく築年数や面積がわからないという場合は、登記簿謄本を閲覧してください。登記簿謄本の閲覧はWEB上から可能です。もし、築20年近くの木造住宅であれば木造の価値はゼロになるとされています。そのため、古い物件の際は「わからない」として査定を依頼に出してもよいでしょう。

物件の名義人の確認

査定を依頼する際は、物件の名義人がどなたか確認されます。査定の時点では、把握していなくても問題はありません。しかし、いざ売却するとなった際は名義人や相続人の正確な情報が必要になります。

査定方法を選択する

多くの一括査定サイトでは、簡易査定または訪問査定を選択できます。訪問査定は、不動産会社の担当者が訪れ正確な買取金額を掲示します。しかし、あくまで相場だけを知りたい場合は、一括で簡易査定をしたのちに気になった会社へ実際に訪問査定するよう依頼しても問題ありません。

メールと電話で連絡がある

不動産一括査定サイトへ登録をしたのち、査定申込みを受付けたというメールがあります。その後、おおよその金額が記載されたメールが届きます。具体的な提案や現地確認させて欲しい旨も記載があるでしょう。

多くの場合は、査定結果がメールで届く前に電話連絡の可能性があります。その時に、具体的な話しや担当者の雰囲気などを確認して依頼する会社を見極めて問題ありません。

査定書やパンフレットが届く

査定依頼をした数日後に査定書の原本や不動産売却について記載された資料が届く場合があります。資料のなかには、売却までの流れや発生する費用などが記載されていることがあるため、確認しておきましょう。

そして、具体的な売却のイメージが沸き次第担当の方へ連絡し訪問査定してください。

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まとめ

Hさんの実体験や不動産一括査定をやってみる際の注意点などを説明しました。不動産会社へなにか騙されるのではないかと不信感を抱く方も多くいます。そのような不安がある方は、一括査定して複数会社の査定金額や対応などを比べるとよいかと思います。

不動産は所有しているだけで、維持管理費や支出が発生するため悩まれたらすぐにプロへ相談することが得策です。そして、不明点や不安点に迅速かつ丁寧に返答してくれる担当者であり安心してまかせられることを見極めてください。

また、不動産会社に相談すれば売却したのちの引越しのポイントなども合わせて相談ができます。相続して受け継いだ家を手放す方は、万が一買い手がみつかりにくい物件の場合は更地にして有効活用する方法や直接不動産会社へ売却する方法などを提案してくれます。

不動産に精通している方であれば、個人の知識だけで賄えますが多くの方は難しいと思います。もっとも条件がよい方法で売却ができるよう、ぜひ一度プロへ相談してみましょう。

記事執筆・監修
エキスパート職 山口智暉
  • -資格-

    宅建士、不動産コンサルティングマスター、FP2級、定借プランナーR、認定空き家再生診断士

  • -経歴-

    株式会社MDIにて土地活用の提案営業に従事
    東洋プロパティ㈱にて不動産鑑定事務に従事
    株式会社リアルエステートにて不動産買取再販事業に従事
    リースバック、買取再販、借地底地、共有持分、立退き案件を手がける

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