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投稿⽇時

2024/06/21

最終更新⽇時

2024/06/21

一戸建て相場の全国価格ガイド!都道府県別に解説

  • 査定

戸建てを購入する際、収入に対してどのくらいの価格であれば無理のない資金計画を立てられるのか、多くの方が疑問に感じているのではないでしょうか。マイホームを購入するうえで失敗しないためにも、事前に費用相場を把握しておくことが大切です。本項目では、戸建ての値段ごとに必要な年収やかかる費用の内訳を詳しく解説します。ぜひ、あなたの資金計画を立てるうえで参考にしてください。

一戸建ての全国相場とは?

戸建て購入時に費用が大きく変わる要因は、注文住宅か建売住宅かの違いです。約1,000万円ほどの差が生じるため、家に対するこだわりを慎重に考えることが重要です。では、戸建ての平均価格はどのくらいでしょうか。下記より詳しく解説します。

一戸建ての価格別特徴と選び方

戸建ての値段相場は一般的に3,000万円台とされています。住宅支援機構が実施したフラット35の利用調査によると、戸建て購入金額は増加傾向にあります。調査結果は下記のとおりです。

融資区分(建て方別)所要資金融資金頭金
注文住宅3,717 万円2,967 万円750万円
土地付注文住宅4,694 万円4,018 万円676万円
建売住宅3,719 万円3,185 万円534万円
マンション4,848 万円3,692 万円1,156万円
中古戸建2,704 万円2,292 万円412万円
中古マンション3,157 万円2,509 万円648万円

参照:2022 年度 フラット35利用者調査結果

戸建ての値段がもっとも高いのは土地付き注文住宅、次いで注文住宅・建売住宅です。注文住宅のみの項目は、別途土地を購入している可能性があり、土地代は含まれていません。値段がもっとも安いのは中古戸建住宅です。

頭金の相場は約500万円〜750万円程度と考えておくと良いでしょう。頭金の計算方法は下記のとおりです。

  • 頭金=所有資金ー融資金

また、中古住宅の平均築年数は長期化傾向にあり20年前後という結果がでています。初期費用の予算を抑えたい場合は中古物件をオススメします。

しかし、20年経過しているとリフォームや設備の買い替えをする可能性があるため、新築住宅と総額費用は変わらないかもしれません。

土地を所有している場合の戸建ての値段

所有している土地の上に戸建てを建築する場合、平均価格は下記のとおりです。

地域注文住宅
首都圏3,899万円
近畿圏3,778万円
東海圏3,650万円
全国3,572万円
その他地域3,372万円

参照:2021年度 フラット35利用者調査

首都圏がもっとも価格が高い結果となりました。また、近年物価高騰に伴い材料費が上がっており各地域も年々価格は上がっています。なお、首都圏が高い要因は平均所得が高いだけでなく地価も高いため販売金額自体が他地域よりも高額なためです。

さらに、土地面積は他地域に比べ狭く近所と隣接しており横に広げられないため階数を増やすことや特殊な足場の施工が必要になります。その分建築費も高くなる傾向です。

一方、地方であれば首都圏よりも土地を広く活用でき価格もおさえられます。

土地を所有していない場合の戸建ての値段

土地を所有していない場合は、建物と土地を別々に購入する必要があります。土地から購入する場合の平均価格は下記のとおりです。

地域土地付き注文住宅建売
首都圏5,133万円4,133万円
近畿圏4,658万円3,578万円
東海圏4,379万円3,139万円
全国4,455万円3,605万円
その他地域3,980万円2,905万円

もっとも高いのは首都圏となりました。しかし、建物価格はほか地域よりも首都圏のほうが安い傾向です。理由は、土地の価格が高い分建物価格をなるべく抑える必要があるためです。

一戸建ての価格別特徴と選び方

戸建て建築の価格は、材料費だけでなく、人件費や坪単価にも大きく左右されます。そして、どのような費用がかかるのかあらかじめ把握し予算計画を立てることが大切です。下記より、費用の項目を解説します。

本体工事費

本体工事費とは建物を建築する際にかかる値段を示します。建物価格の7〜8割ほどは本体工事費です。本体工事費の項目例は下記のとおりです。

  • 坪単価
  • 構造体(基礎や土台)
  • 外装と内装
  • キッチン
  • 浴室
  • トイレ
  • 人件費 など

電気・ガス・水道などのライフラインは本体工事費から除外されることもあります。掲示される見積書のなかに、どこまでが本体工事費に含まれるかは明確に決まっていません。基本部分だけ本体工事費とし、その他設備はオプションとして記述されることがあります。

付帯工事費

付帯工事とは本体工事費以外にかかる工事費用を示します。

建物価格の1〜2割ほどとなり、工事費用の項目例は下記のとおりです。

  • フェンスや門扉
  • 屋外給排水工事
  • 地盤改良 など

付帯工事は、ハウスメーカーから専門業者に依頼することがほとんどです。付帯工事費用も見積書にどこまでの費用が含まれるか決まっていません。屋外給排水や他項目は建物本体価格に含まれている場合があります。

諸経費

諸経費は建物を建築するうえでかかる各種手数料や税金です。建物価格の1割程度といわれています。諸経費の項目は下記のとおりです。

  • 仲介手数料
  • 収入印紙
  • 不動産取得税
  • 固定資産税
  • 住宅ローン手数料
  • 火災保険料
  • 引越し費用

このように契約する際に仲介手数料がかかり、家を購入したことで税金も発生します。現金で支払うこともあり、住宅購入費の10%程度は資金確保しておくと安心です。なお、住宅ローン手数料や火災保険は、金融機関により価格が異なります。

戸建て建築にかかる費用詳細

戸建てを購入するにあたって、予算の組み方を把握し資金計画を立てることが重要です。一軒家の購入は理想を詰め込むと予算オーバーになりやすく、最終的に費用が高く購入できないとなりかねません。では、どのように計算すればよいでしょうか。下記より解説します。

費用の計算方法

住宅ローンの借入金額を基に計算する方法があります。計算方法は下記のとおりです。

  • 住宅資金+住宅ローン借入額÷1.06~1.10=買える価格
  • 買える価格ー住宅ローン借入額=頭金
  • 住宅資金ー頭金=諸費用

住宅資金とは購入時にかかるお金のことを示します。つまり、諸費用と頭金を合計した金額が住宅資金です。住宅資金と住宅ローン借入額を足した金額に諸経費を引いた金額で変える価格となります。

住宅ローンなどの費用例

住宅ローン借入額が3,000万円、在宅資金が500万円、諸費用4%の土地付き注文住宅を購入予定の場合、費用例を下記より解説します。

 計算式合計金額
買える価格(3,000万円+600万円)÷1.04約3,396万円
頭金3,396万円ー3,000万円396万円
諸費用500万円ー396万円104万円

このように貯蓄がある場合は、購入資金に回せられます。家を購入する時は、土地と建物の代金以外に諸費用がかかる点はあらかじめ把握しておきましょう。

戸建ての値段別で解説

戸建ては1,000万円から購入可能で、上限はなく、価格帯は数千万円から億単位まで幅広いです。一般的には3,000万円程度といわれています。あなたがどのくらい家や立地にこだわりを持つかで金額が大きく変わります。では、それぞれの値段別の特徴はどのようなものでしょうか。下記より解説します。

1,000万円台で購入できる戸建て

1,000万円台で戸建てを購入する場合、年収300万円以上が目安です。若いうちに戸建ての購入をしたいと考えているが、資金が揃っていない場合やあまり予算をかけずに早めにローンを返済したい場合などもっともコストを重視して選ぶ方向けです。

1!000万円台の戸建てを建築する場合は、地価の安い地方で、なおかつ材料費も抑えて建築する必要があります。おおよそ20坪を目安に考えるとよいでしょう。

なお、一般的な戸建ては30坪程度といわれています。1階と2階の床面積は同様であり、屋根は傾斜が1面の片流れタイプや一般的な三角のタイプがもっともコストを抑えられます。

中庭や出窓を多くすることは費用がかかるため難しく、また凝った間取りや自然素材の材料を多く使用できません。

しかし、シンプルな素材を使用することでさまざまなインテリアがなじみ好みの雰囲気に変えやすい点がメリットの1つです。

2,000万円で購入できる戸建て

2,000万円で購入する場合は、年収400万円以上からといわれています。都心部に建築する場合は2,000万円だと難しいでしょう。

元々土地を所有している方は、余裕を持った建築ができます。30坪〜40坪ほどで、性能の高い設備を整えることが可能です。

また、1,000万円よりも希望に沿った家を建てられます。しかし、こだわりすぎると予算オーバーになりがちのため、予算内で収めるには工夫が必要です。

たとえば、内装は安価にしつつミストサウナ機能ありのシステムバスや家具を自然素材の高価なものを入れるなどすることで高級感は出せます。家具の費用を抑え、その分ドアや窓の素材をよくすることも可能です。

3,000万円で購入できる戸建て

3,000万円で戸建てを購入するには、年収500万円以上が必要です。3,000万円前半は一般的な戸建てが建築でき、3,000万円後半は設備や内装のグレードを上げることや、家の大きさを広げられます。

さらに、都心の土地付き注文住宅を購入することが可能です。地方であれば土地代を抑え、建物に費用をかけられます。土地の広さは郊外であれば、おおよそ30〜40坪確保できるでしょう。都心だと20坪程度です。

元々土地を持っている方は、かなり余裕をもって建築ができます。全部屋に空調設備や気密性、断熱性が高い家が建築可能です。費用をかけるところと抑えるところのメリハリは必要ですが、ある程度希望の戸建てを建築できる価格帯です。

4,000万円で購入できる戸建て

4,000万円で戸建てを購入する場合は、年収600万円以上必要です。あなたの希望を多く取り入れられます。土地や建物に余裕を持ち建築できるため、中庭の作成や出窓を多くすることが可能です。吹き抜けを希望される方は実現可能でしょう。

あまりにも希望が多すぎると予算オーバーしてしまう恐れはあります。太陽光発電の設置や自然素材をふんだんに利用するなど、4,000万円台の家を購入できるとしても内装・外装費は計画的に進めていくことが重要です。

まとめ

戸建ての価格は年々上昇しており、物価の高騰が続く限り今後もさらなる価格上昇が予想されます。土地付き注文住宅は全国的に4,000万円を超えている地域も多く、建売住宅は3,000万円を超える地域がほとんどという結果となりました。

どのような素材や間取りにするのかは、坪単価や立地により大きく異なります。そのため、どこにお金をかけるか、素材や間取りはどのようにするかしっかりと家族で話し合いをすることが大切です。

また、戸建てを購入するうえでかかる費用は土地と建物だけではありません。固定資産税や仲介手数料など諸経費がかかることも事前に確認することが大切です。資金計画をしっかりと立て、毎月の返済額に負担がないようにして生活を圧迫されないようにしましょう。

そして、なにか困りごとや不安なことがある場合は担当営業に相談してください。家の購入は人生で大きな出費となります。無理せずあなたの理想にもっとも近い一軒家を手に入れてください。