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2024/06/07最終更新⽇時
2024/06/07倉庫解体費用の相場と注意点!費用を抑えるコツも解説
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倉庫や小屋をお持ちの方で不要になった場合、解体を検討する方も多いのではないでしょうか。その際、自分で解体するか、解体業者に依頼するか迷うこともあると思います。
今回は倉庫の解体はいくらになるのか。解体する流れや依頼する際に気をつけるべき点を紹介していきます。解体業者との信頼関係を築き、誠実な取引を行い、満足のいく工事を終えることが重要です。ぜひこの記事を参考にしてみてください。
倉庫の解体費用とは?相場と要因を徹底解説
倉庫の解体費用がどの程度か気になる方も多いのではないでしょうか。もちろん住宅やアパートといった物件よりも費用は安く抑えられます。
住宅の場合、1坪あたり木造4〜5万円、鉄骨造5〜6万円、鉄筋コンクリート6〜8万円に対し、倉庫の場合は1坪あたり木造1.5〜2.5万円、鉄骨造2〜3万円、プレハブ小屋2〜3万円が相場です。
たとえば、鉄骨造の倉庫20坪を解体する場合、40〜60万円の費用になります。倉庫では住宅と比べ半額近い費用になるのです。
倉庫の解体費用を左右する要因としてなにがあるのかみていきましょう。以下のことがあげられます。
- 倉庫が広い
- 周辺環境
- アスベストの調査
それぞれ詳しくみていきましょう。
倉庫の大きさが費用に与える影響
一つ目の要因として、倉庫の広さです。解体を依頼する倉庫の広さが大きければ、その分金額が高くなります。重機で解体できるようであれば、問題ないのですが集合住宅の場合、道路が狭く通れなくなるため手作業で行う必要があり、その分の人件費を余分に支払う必要になるのです。そのため、道路が狭いという状況ではやむを得ず手作業になる場合があるため事前に確認しておきましょう。
解体作業に影響を与える周辺環境の問題
二つ目の要因として、周辺環境による問題です。解体する倉庫が近隣の自宅に影響を及ぼす場合、ただちに工事は中止しなくてはいけなくなります。工事前にあらかじめ予防はしているものの、実際工事をすると思ってもいなかったことが起きる場合があるんです。その場合、発注者側が責任を取らなくてはいけなくなるため工事する際は「慎重にお願いします」と伝えておきましょう。
アスベスト調査とその費用について
三つ目は、アスベストの調査です。アスベストとは、有害性があり人の体内に多く入ることで肺がんや悪性中皮腫といった症状を引き起こす恐れがあります。アスベストは屋根や外壁に多く含まれているため、調査して取り除く必要があります。その際に、調査費用として7〜13万円が追加で発生してしまいます。解体費用とは別に請求されるため、事前に把握しておきましょう。
倉庫解体の流れと準備するべきこと
解体工事するにあたってどのような流れで進めていくのか、解体を始めて依頼する方はわからないと思います。
ここでは解体を依頼する際の流れを紹介します。あらかじめ理解しておくことが大切です。
早速みていきましょう。まず、解体業者に現地調査してもらう必要があります。現地調査で工事の計画を立て、必要な作業人員や日数を把握しておきます。詳しい見積もりを出してもらうためにも、現地で立ち会わなくてはいけません。これを怠ると、工事がうまく進められなかったり、後から追加の費用を発生させられてしまったりとお互い気持ちよく取引ができなくなってしまいます。そのため、どんなに忙しい場合でも必ず立ち会いにいく必要があるのです。
解体業者によって金額が大きく異なるため、複数の業者に見積もりを依頼しましょう。たとえば、A社80万円・B社90万円・C社100万円と金額が異なります。一社だけで取引すると他の業者と比較できず、損をする可能性があるため、複数の業者に依頼することが重要です。また、費用を安く抑えるためにガス・電気・水道の解約や残置物の撤去等、自分で行えることは進めておきましょう。一戸建て解体する場合、工事は瓦の撤去から始まり設備や内装材の撤去が手作業で進められるのです。家具や家電等が残っている場合、一緒に処分されます。手作業が終わると重機での取り壊しへと進みます。重機での解体作業が終了すると、整地し工事現場を掃除して作業は終了です。工事中に問題が生じた場合、速やかに解体業者へ連絡することが必要です。
解体工事が終了した際、建物滅失登記を行う必要があります。取り壊した建物は、1カ月以内に滅失登記しなくてはいけません。これは、不動産登記法で定められているため法務局で手続きするのです。手続きは、自分で行えますが土地家屋調査士に依頼できるため念頭に入れておきましょう。
倉庫や小屋の解体は住宅と比べてシンプルで構造物の撤去やコンクリートブロックが主な作業になります。倉庫や小屋の撤去費用は、作業費、運搬費、処分料が含まれ、約3〜8万円が相場です。プレハブ小屋の場合、1坪あたり2〜3万円かかり、大きさや素材によって費用は異なるため事前に確認しておきましょう。
倉庫解体費用を抑えるためのポイント
倉庫の解体に限らず、解体作業を依頼する場合、業者にお願いするのが一般的です。初めに、解体業者に工事を依頼する際、見積もり書を作成してもらうことになります。ここでは依頼する際に気をつけるべき点を紹介していきます。気をつけるべき点として以下のことに注意しましょう。
・同じ条件で見積もりを頼まない
・上から目線での依頼
・見積もりに立ち会わない
・時期を指定される
それぞれ詳しくみていきましょう。
同じ条件で見積もりをしない
一つ目に、同じ条件で見積もりを頼まないことです。たとえば、A社・B社・C社で見積もりを依頼したとしましょう。A社では「ここまでお願い」と依頼し、B社では「全部では一部のみ」で依頼してしまうと解体工事の相場がわからずあきらかに一社のみが高額な金額になったりと偏ることになってしまうのです。また、一番金額の低い業者に依頼したとしても、工事終了後に追加で費用が発生してしまったりと余計に支払わなくてはいけなくなります。そのため、複数の業者に見積もりを依頼する際は、同じ条件で撤去する範囲を伝えておきましょう。事前に依頼しておきたい箇所を書類に記載しておいたり忘れないように対策しておきましょう。
上から目線での依頼
二つ目に、上から目線での依頼です。日本の文化として未だに「お客様は神様」という風潮が根付いているのではないでしょうか。そのため、解体業者はどうしても下に見られてしまうことがあるのです。まるで神様のように威張り、納得のいかないことに文句を言う方がいます。工事に限らずなにか取引する際は、お互いの信頼関係が重要になります。工事をうまく成功させるには、お互い同じ立場で寄り添うことが最も大切になるのではないでしょうか。
見積もりに立ち会わない
三つ目は、見積もりに立ち会わないことです。解体工事を依頼する際は、電話やメールでの連絡が一般的ですが、現地での立ち会いも重要です。工事する現場に立ち会わず「現場を見といてほしい」という方が中にはいます。解体業者側も現場に伺うため正確な見積もりで交渉したいというのがあります。その際に、立ち会いをしないとどこまでが撤去するのかがわからず実際の金額がわからないということが起きてしまうのです。そのため、単独見積もりになってしまうと話を聞くこともできず、スムーズにやり取りができないため依頼する際は投げ出しにせず責任をもって対応することが必要になります。
解体工事する際に、安い業者と取引しますが多くの方が失敗しています。要因として、金額で決定しているからということです。工事完了後に追加費用や工事内容が雑で近隣の方に迷惑をかける業者も少なくありません。足場や養生シートを使用せずに解体している業者も中には存在します。また、安さのみで決めてしまうと不法投棄することもあるのです。不法投棄することで発注者側も責任を負うことになるため、罰則を受けてしまうことになりかねません。そのため、見積もりは金額で決めるのではなく業者の評判や実績を確認しておくことが大切になります。実際に、「顔を合わせてこの業者であれば、任せられる」と思えるような関係を築くことが必要です。
時期を指定される
四つ目は、時期を指定されることです。解体した後に建て替えをする場合は、時期というのは大事なものになってきます。また、解体工事が遅れると、建て替えが予定通り行えず、遅延金が発生する可能性があるため、早めに依頼することが重要です。そのため、解体工事することが決まっている場合は、なるべく早めに依頼して余裕をもって解体することが大事になります。工期が短いとなにかあった際に対応できず、業者側も工事がたくさん詰まっている中で、手配しなくてはいけません。コスト的にも費用が高くなってしまうケースがあるのです。なるべく費用を安く抑えたい場合は余裕のある期間で依頼しましょう。
ここでは発注者側からの目線で業者に依頼する際に気をつけなくてはいけない点を紹介しました。当たり前のように思いますが、上から目線で依頼してしまうことがあるのではないでしょうか。解体工事は人間、同士の間で行うためコミュニケーションが大事になってきます。そのため、威張ったり納得のいかないことに文句をつけるのは時間の無駄であり、お互いの信頼関係に影響を及ぼしてしまいます。良い関係を築くためにも、感謝の気持ちを持って解体工事を依頼しましょう。
まとめ:倉庫解体費用を抑えるための最終チェックリスト
今回は倉庫の解体はいくらになるのか。解体する流れや依頼する際に気をつけるべき点を紹介してきました。倉庫や小屋、1坪あたりの解体費用は木造1.5〜2.5万円・鉄骨造2〜3万円。プレハブ小屋2〜3万円です。倉庫の解体費用を左右する要因として、近隣の方に迷惑になることが発生してトラブルになることやアスベストの調査に、追加で費用を支払わなくてはいけなくなる場合があります。また、依頼する際に気をつけるべき点として見積もりに立ち会わないことや時期を指定されたり発注者側の都合で動かれてしまうと、良い取引が行えなくなってしまいます。自分で取り壊す際はアスベストである有害物質が含まれていることがあるため、注意して取り掛かりましょう。そのため、解体工事を依頼する際はお互いの関係を考慮したうえで、納得のいく取引で作業してもらいましょう。