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2023/12/21最終更新⽇時
2023/12/21単純承認/たんじゅんしょうにんとは
- 不動産専門用語

た行
純資産の財産も負債の財産もすべて相続するということ。マイナスの財産も相続するため相続人が弁済しなければならない。必要な手続きを経ずに、相続開始を知った日から3ヶ月の以内に限定承認や相続放棄の手続きをしなかった場合に自動的に単純承認を選んだとみなされる。この3ヶ月の期間は熟慮期間とも呼ばれる。借金などの有無を調査中でわからない場合は熟慮期間の延長を家庭裁判所に申し出ることも可能である。
ただし、相続人が被相続人の預金を引き出して相続人自身の支払いに当てた場合や、未払いの入院費等や葬儀費用をを被相続人の預貯金から出したり、不動産を売却したり、生命保険金の受け取りをした場合、相続人間で遺産分割協議書を作成した場合などは法定単純承認という形としてみなされ、このような一定の行為を行うと単純承認を自ら選択したとみられ、限定承認や相続放棄ができなくなることがあるため注意しなければならない。単純承認はすべての財産を引き継ぐが、限定承認を選択するとプラスの財産の範囲内でマイナスの財産を相殺する方法である。また、一切の財産を受け取らず放棄する相続放棄という方法も選ぶことができる。被相続人の財産の状況をみて相続方法を選ぶことができる。