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投稿⽇時

2023/12/20

最終更新⽇時

2023/12/20

取得時効/しゅとくじこうとは

  • 不動産専門用語

さ行

所定の期間、他者が有する物をその権利を持たない者が所有する意思をもち、平穏かつ公然とその占有を続けた場合、期間の満了をもってその物を有する権利の取得が可能であるという定め。 取得時効成立のために要する期間は以下の通り。

<短期取得時効>
その占有が善意であり、かつ、過失が認められない場合は10年の占有をもって取得時効が成立する。

<長期取得時効>
その占有が善意であり、かつ、過失が認められない場合ではないとき、20年の占有をもって取得時効が成立する。

取得時効の具体的な例 隣接し合った土地を有しているA氏とB氏がおり、両者はそれぞれの土地上に住宅を建てている。 また、両者の土地はその境界を示すような塀や柵が設けられておらず、その境界線については、両者ともに明確な認識を有していなかった。

A氏は、本来はB氏の土地である部分を自身の土地であると認識し、B氏の土地を含む部分に住宅の増築を行った。 その後、A氏は当該土地を20年に渡り占有を続けたため、B氏の土地の一部の取得時効が成立した。