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2023/12/20最終更新⽇時
2023/12/20地盤沈下/じばんちんかとは
- 不動産専門用語

さ行
地表面が圧縮されて地盤が沈む現象。沈む原因としては自然現象によるものと人工的な原因がある。自然現象によるものは、石灰石地帯で炭酸カルシウムが溶け出したことにより地下空洞が形成され陥没したり、地震による液状化現象などが原因としてある。人工的な原因としては、工業用水や農業用用水、冷房用水などの地下水の過剰な汲み上げや天然ガスの汲み上げ、鉱山の掘削などが挙げられる。また、これらの原因は広域的な地盤沈下に繋がることが多いと言われている。逆に、局所的に起こる地盤沈下は近隣で行われている工事や盛り土などが原因とされている。一部だけ沈下することから不同沈下と呼ばれる。
地盤沈下から起こる被害では、建物が傾いて崩壊したり道路が凸凹になったり、道路の下を走る配管なども影響を受けてライフラインがストップしてしまう可能性がある。また地表面と河川の水面との高低差がなくなり、排水の効率が悪くなるため、浸水が起きやすくなってしまう。このような環境や生活への影響だけでなく、地盤沈下による建物が傾いている状態の所に長時間居ると頭痛やめまいが起きたりと身体的な影響も受けてしまう。 このような被害を防止するためには、事前の正確な地盤調査や地盤改良を行う必要がある