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2023/12/20最終更新⽇時
2023/12/20アスベスト/あすべすととは
- 不動産専門用語

あ行
石綿(せきめん・いしわた)のことを言う。
天然で作られた繊維で、防音性や断熱性が非常に高く、高度経済成長期から鉄骨の建築物の防耐火被覆材や摩擦材、建材など工業製品として広く使われてきた。
一戸建て住宅にはほとんど使用されていなかったが、その他の一般住宅においては、屋根材や壁材など、至るところで使用されており、集合住宅や駐車場にも使用されてきた。 しかし、1975年前後、長期にわたり石綿の繊維を大量に肺に吸引すると、肺がんや中皮腫の原因になることが判明し、徐々に規制が強化されていき、2006年に製造や使用が完全に禁止された。
現在でも、法令規定以上のアスベストを使用した建物が現存しており、2020年から2040年までの間に、建物の解体や改修で、年間100トンのアスベストが排出されるとされている。 この傾向は日本だけでなく、健康被害が多く報告されている欧州や欧米でも同じ傾向にある。
また、解体や改修時に過去に使用されていたアスベストが飛散する恐れがあり、すべての建物の解体や改修時には石綿障害予防規則等の条例に基づき、アスベスト含有量の調査を行う必要がある。事前調査には、建築物石綿含有建材調査者などの有資格者が行う必要がある。