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2023/12/22最終更新⽇時
2023/12/22信用リスク/しんようりすくとは
- 年金用語集

さ行
債券や株式などの有価証券を発行している国や企業などの発行体が経営状態の悪化や財政難などであらかじめ決められていた元本や利息が支払えなくなる債務不履行に陥るリスクのことを言う。デフォルトリスクとも呼ばれる。このような場合は、有価証券の価格は下落し、最悪の場合償還されないことも考えられる。信用力が低いと信用リスクが高いということになる。そのため、投資先を決定する際は、信用力を見極めなければならない。財務状況や経営内容のほかに、リスクを判断する材料として民間の格付機関による格付があり、信用力が最も高いものが「AAA」、低いものが「D」などとアルファベットや数字で表しているものを参考にされている。
発行体の信用力に応じて対価を求めるため、信用リスクが高いものは、その分相対的に利回りが高くなり、信用リスクが低いものは利回りが低くなる傾向にある。景気が悪化すると有価証券の価格は下落しやすくなる。一方で景気が好転すると、利回りの高さが注目され資金が注がれ価格が上昇しやすくなる。このように、信用リスクの違いが、利回りの大きさに差を生むことになる。投資する際は、信用リスクを把握しておくことが重要である。