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2023/12/22最終更新⽇時
2023/12/22社会保障協定/しゃかいほしょうきょうていとは
- 年金用語集

さ行
海外で働いている人はその国の社会保障制度に加入し保険料を支払っているが、それと同時に日本での保険料も支払っており、二重納付していることがある。また、年金を受け取るための納付期間が短いことから、保険料を支払っているにも関わらず年金受給資格に足りない場合が発生している。そのような場合に、社会保障協定をその国と締結することで、保険料の二重負担を防止するための制度の調整や年金受給資格を得るために両国の加入期間を通算するなどの方法がとれるようになる。
2022年6月時点で、日本は23カ国と社会保障協定を署名しており、そのうち22カ国は発行済である。具体的には、ドイツ・イギリス・韓国・アメリカ・ベルギー・フランス・カナダ・オーストラリア・オランダ・チェコ・スペイン・アイルランド・ブラジル・スイス・ハンガリー・インド・ルクセンブルク・フィリピン・スロバキア・中国・フィンランド・スウェーデンである。イタリアは署名のみ済んでおり、発行待ちである。これらの国との協定は、基本的に内容は同じだが、その国特有の制度などがある場合はそれに応じで内容が変わる場合もある。日本の場合は年金事務所や年金相談センターに、海外ではそれぞれの国の保険者窓口へ相談することとなる。