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2023/10/05最終更新⽇時
2023/10/05家の購入費用と平均価格を徹底比較!諸費用の内訳も紹介
- 不動産の知識

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住宅購入費用の平均とは?
マイホームの購入を検討する際に、「家の平均価格はいくらか」と気になる方も多いでしょう。住宅購入にかかる平均価格を知らなければ、家を買うべきかどうか判断できません。
住宅購入を検討中の方は、まず家の平均価格を確認してみましょう。
この記事では、家の平均価格について詳しく解説しますので、ぜひ最後までお読みください。家を購入する際の平均年齢や適正価格についても紹介するため、最後まで読んで住宅購入の参考にしてみてください。
住宅購入平均価格
家の平均価格を調べるために、住宅金融支援機構「フラット35」の利用者調査を参考にしていきましょう。住宅購入をする際には、一括で費用を支払わない限り、住宅ローンを借りる流れが一般的です。
したがって、フラット35の利用者調査は住宅購入にかかった平均価格を調べる際の最適なデータと言えます。
まず、融資区分別の全国平均住宅購入価格は以下の通りです。
融資区分別の全国平均住宅購入価格
- 土地付き注文住宅 4,455万円
- 注文住宅 3,572万円
- 建売住宅 3,605万円
- 中古戸建住宅 2,614万円
- マンション 4,528万円
- 中古マンション 3,026万円
土地付き注文住宅や新築マンションは、平均購入価格が高い傾向にあります。反対に中古戸建住宅や中古マンションは、平均購入価格が大幅に低いことがわかりました。
住宅購入の際に新築物件を希望する方が多いため、中古物件は平均価格が安くなります。
さらに、住宅種別だけでなく、購入エリアによっても平均価格が異なるため注意が必要です。なぜなら、主要都市などの人気があるエリアほど不動産需要が高まり、平均価格が高騰するからです。
反対に一方、田舎や地方エリアでは不動産需要が低く、平均価格も低い傾向があります。
住宅種別ごとの地域別平均価格を確認して、家を買うエリアについて検討してみてください。
土地付き注文住宅の地域別平均価格
- 首都圏 5,133万円
- 近畿圏 4,658万円
- 東海圏 4,379万円
- その他の地域 3,980万円
注文住宅の地域別平均価格
- 首都圏 3,899万円
- 近畿圏 3,778万円
- 東海圏 3,650万円
- その他の地域 3,372万円
建売住宅の地域別平均価格
- 首都圏 4,133万円
- 近畿圏 3,578万円
- 東海圏 3,139万円
- その他の地域 2,905万円
「中古戸建住宅の地域別平均価格」
- 首都圏 3,295万円
- 近畿圏 2,654万円
- 東海圏 2,208万円
- その他の地域 2,601万円
マンションの地域別平均価格
- 首都圏 4,913万円
- 近畿圏 4,478万円
- 東海圏 4,262万円
- その他の地域 3,864万円
中古マンションの地域別平均価格
- 首都圏 3,295万円
- 近畿圏 2,654万円
- 東海圏 2,208万円
- その他の地域 2,601万円
いずれの住宅種別においても、首都圏や近畿圏の平均価格が高く、東海圏は比較的低いことが分かりました。地域別の平均価格を参考に、予算に合ったエリアで家を買いましょう。
坪単価平均価格
家を購入する際には、建築費用だけでなく土地購入費用も考慮する必要があります。譲渡や相続によって土地を所有していると、住宅を建てるだけなので住宅購入費用を大幅に軽減できます。
ただし、一般的には家を買う際に土地も合わせて購入する方がほとんどです。土地の平均購入費用を把握するために、毎年1月1日時点のデータを基に国土交通省が公表している「地価公示価格」を確認してみましょう。
地価公示価格によると、2022年度の全国坪単価平均は77万7600円/坪、平米単価で23万5224円/平米でした。
*参考地価公示価格チェッカー
全国でもとくに平均価格が高かった都道府県を見てみると、東京都が373.3万円/坪で112.9万円/平米です。また、神奈川県が86.2万円 /坪で、26.1万円/平米、愛知県が70.7万円 /坪で21.4万円/平米です。
関西では大阪府が103.0万円 /坪で31.2万円/平米、京都府が88.8万円 /坪で26.9万円/平米になります。また、福岡県が63.2万円 /坪で19.1万円 /平米、兵庫県が54.5万円 /坪、16.5万円/平米でした。
反対に平均価格が低かった都道府県では、島根県が13.2万円 /坪で4.0万円/平米、宮崎県が13.0万円 /坪で3.9万円/平米です。また、茨城県が12.0万円 /坪で3.6万円/平米、鳥取県が11.3万円 /坪で3.4万円/平米になります。山形県が11.0万円 /坪で3.3万円 /平米、青森県が9.9万円 /坪で3.0万円/平米です。秋田県が8.3万円 /坪で2.5万円/平米と上位都道府県に比べて平均価格が格段に安いです。
家を買う際には、平均坪単価を確認して、購入する土地選びを徹底してみましょう。
家を購入する際の諸費用
家を購入する際には、住宅購入費用や土地購入費用に加えて、諸費用が発生します。諸費用とは、事務手数料や税金など、主要な費用に加えて発生するさまざまな費用を指します。
住宅購入の際にかかる諸費用の目安は、住宅購入価格の5から10%が平均価格と言われています。そのため、土地付き注文住宅の全国平均購入価格が4,455万円だったことをふまえると、諸費用は222万7,500円から445万5,000円です。
諸費用だけで数百万円と高額な出費が重なるため、内訳を確認しておきましょう。
住宅購入にかかる諸費用内訳は、次の通りです。
住宅購入にかかる諸費用内訳
- 仲介手数料/相場「不動産価格×3%+6万円+消費税」
- 印紙税/相場「1万から3万円」
- 登録免許税/相場「固定資産税評価額×0.1から2%」
- 不動産取得税/相場「固定資産税評価額×税率3から4%」
- 司法書士依頼料金/相場「約10万円ほど」
- 「住宅ローンにかかる諸費用内訳」
- 事務手数料/相場「3万から5万円ほど」
- 印紙税/相場「2万から4万円ほど」
- 登録免許税/相場「住宅ローン借入金額の0.1から0.4%」
- 司法書士依頼料金/相場「4万から8万円ほど」
- 住宅ローン保証料/相場「住宅ローン借入金額の0.5から2%」
- 火災保険料、地震保険料/契約内容によって相場が変動する
司法書士へ依頼せずに登記手続きを自分で行えば、依頼料金を削減できます。他にも諸費用内訳から削減できる費用がないか検討してみてください。
家を購入する際の平均年齢
家の平均価格を知った方は、「どのくらいの年齢で家を購入すべきか」を確認しておきましょう。家を購入する際の平均年齢を、フラット35の利用者調査を基に紹介します。
あくまで平均年齢ですので、参考程度に留めて、自分に合ったタイミングで住宅購入を検討しましょう。
住宅ローン利用者の平均年齢
2021年にフラット35を利用した方の平均年齢層は、次の通りです。
住宅ローン利用者年齢層割合
- 20代 14.1%
- 30代 36.2%
- 40代 26.5%
- 50代 14.1%
- 60代以上 9.0%
30代が最も多く、次に40代の利用者は多いことが判明しました。20代ではまだ貯蓄が少なく、収入への不安感が住宅購入の平均年齢を上げている要因です。
また30代は結婚や出産など、ライフステージが変化しやすい年齢層であり、家族構成や生活環境の変化が原因で住宅購入をする方が増えます。
中には50代や60代で、住宅ローンを組む方もいるので、家を買うタイミングは人それぞれです。
住宅種別ごとの平均年齢
どの年齢層がどのような物件を購入しているのか気になる方も多いでしょう。住宅種別ごとの平均年齢層を確認して、住宅購入の参考にしてみてください。
住宅種別ごとの購入者の平均年齢は以下の通りです。
注文住宅購入者の年齢層
- 20代 9.2%
- 30代 38.0%
- 40代 24.3%
- 50代 14.0%
- 60代以上 14.1%
土地付き注文住宅購入者の年齢層
- 20代 18.9%
- 30代 43.8%
- 40代 23.0%
- 50代 8.7%
- 60代以上 5.6%
建売住宅購入者の年齢層
- 20代 15.7%
- 30代 37.7%
- 40代 27.1%
- 50代 12.3%
- 60代以上 7.3%
新築マンション購入者の年齢層
- 20代 11.1%
- 30代 31.5%
- 40代 25.7%
- 50代 18.5%
- 60代以上 13.2%
中古住宅購入者の年齢層
- 20代 10.7%
- 30代 29.6%
- 40代 31.6%
- 50代 19.2%
- 60代以上 8.9%
中古マンション購入者の年齢層
- 20代 9.2%
- 30代 28.5%
- 40代 31.6%
- 50代 20.9%
- 60代以上 9.8%
注文住宅や土地付き注文住宅を購入する方は、30代の年齢層が多いです。20代で家を買う方は、購入価格が比較的安い建売住宅や中古住宅を購入しています。
また50代以上で家を買う方は、新築物件より中古物件を購入する方が多いです。50代以上から住宅ローンを組むと、完済するまでに年を重ねすぎるため、短い借入期間で家を買うために中古物件を選んでいます。
家を買う際には、年齢と予算・収入に合った住宅種別の家を購入しましょう。
家を購入する際の適正価格とは
どの程度の価格帯の家を購入するべきか、適正価格で悩む方は多いです。自分の年収や年齢に対して、どの程度の価格帯で物件を探せばいいか適正価格を知っておきましょう。
家を購入する際の適正価格は、住宅ローンの完済時期と返済負担率を考慮すると算出しやすいです。
まず住宅ローンを借りる際には、借入金額と借入期間を設定して住宅購入費用を融資してもらいます。住宅ローンを完済する年齢層は考慮しておかないと、後々の生活が困窮する可能性は高いです。
たとえば、ローン完済時期を60代に設定していると、定年退職後の収入が少なくなった状態ではローン返済が苦しくなります。ローンを組んだ当初は、収入が安定していて返済できていた場合も、定年退職後の収入での返済は苦しくなる可能性が高いです。
そのため家を購入する際には、定年までにローンが完済できるよう借入期間を調整してください。
また頭金を多く支払っておくと、借入期間を短くして借入金額を減らして住宅ローンを組めます。頭金を多く支払って住宅ローンを組むと、結果的に総返済額を軽減できるでしょう。
なぜなら、住宅ローンは毎月の返済金に利息がつくため、早めに完済する方が総支払額を減らせるからです。
住宅ローンの返済負担率は、収入の25%未満に抑えて無理なく完済してください。返済負担率が25%を超えると、毎月のローン返済で生活が困窮する可能性もあるため注意しましょう。
家を購入する際の適正価格を算出する際には、住宅ローンの完済年齢と返済負担率から逆算してみてください。
家の平均価格に関するまとめ
家の平均価格は、エリアや住宅種別によって変わります。全国の注文住宅平均購入価格は3,572万円、全国の平均坪単価は77万7600円/坪であることをふまえて、資産計画を立ててみてください。
また家を買う際には、住宅購入費用と土地購入費用の他に、手数料や税金などの諸費用が発生します。諸費用は住宅購入費用の5から10%程度が目安なので、数百万円単位の高額な費用が必要です。
できるだけ安く住宅ローンを完済するために、頭金を多くして住宅ローンを申請しましょう。また返済負担率を25%未満に抑えておくと、住宅購入後の生活を無理なく過ごせます。
住宅購入を検討している方は、この記事で紹介した家の平均価格を参考に、実現可能な資産計画を立てましょう。