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2023/10/05最終更新⽇時
2025/06/30家を買う時の10大注意点:失敗しない選び方ガイド
- 不動産の知識

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家を買う時の注意点
家を購入する際には、物件選びや予算に関していくつかの注意点があります。購入した後に後悔しないためにも、買う前にさまざまなことを把握しておくことが重要です。まずは家を買う際の注意点をご紹介していきます。
新築か中古にするのか
家を選ぶ際に新築住宅にするのか中古住宅にするのか悩む人は多いです。それぞれのメリットやデメリットを把握すると物件選びの際に役立ちます。
新築住宅のメリットは、すべての設備が新品であることです。まだ誰も使用したことがないので、フローリングや壁、水回りなどすべてが新しいです。設備に関しては最新のものを設置しているので、快適な生活を送れるでしょう。
さらに、税金の優遇が多くあります。たとえば家を購入したら所有権の登記をするために登録免許税がかかります。登録免許税は新築にかかる税率の方が低いです。
入居後は毎年、固定資産税を支払わなければなりません。新築の場合、一定条件を満たしていれば、一戸建ては3年間、固定資産税が半額になる特例が受けられます。マンションに関しては中高層耐火建築物の要件を満たせば5年間は半額です。
新築住宅のデメリットは、価格が割高になりやすく、実物を見て決めることが難しい場合があることです。割高になる理由として、最新の設備や新品の部材を使用したり、販売会社の利益や広告費などのコストが販売価格に含まれているからです。
現物を見ずに決めた場合、入居後に日当たりや眺望が悪いことに後悔するケースがあるので、注意が必要です。
一方、中古住宅のメリットは新築より割安で、好立地の選択ができる可能性もあります。当然ながら中古住宅の方が新築に比べ物件数は多いため、選べる家も多くなります。また、すでに建物が建っているため現物を見て購入することも可能です。
中古住宅のデメリットは、築年数がたっているため内装の修理や設備の交換が必要になり、新築より短期間で修繕のコストがかかってくるので注意が必要です。また見た目の傷が気になる方もいるでしょう。
多少割高でも新品で最新設備の家に住みたい人は新築住宅がオススメです。購入価格を抑え、立地条件にこだわった家に住みたい人は中古住宅がオススメといえるでしょう。
戸建かマンションにするのか
戸建のメリットは独立した建物に住めるため、プライバシー性があります。マンションに比べ居住空間は広く、部屋数も多いです。
また、コスト面でもマンションは駐車場代がかかります。戸建の場合は、駐車スペースが敷地内にあるため、駐車場代がかかりません。家のすぐ前に車を停められ、重い荷物の出し入れも楽です。1台だけではなく2台分の駐車スペースがある戸建もあります。
一方、マンションのメリットは防犯が整っていることです。自宅の玄関に加え、エントランスでは防犯カメラやオートロック、管理人がいてくれる所は多いです。宅配ボックスが完備されているマンションもあり、不在時に荷物の受取ができます。
管理費の支払いは必要ですが、管理人が共用部の掃除や管理をしてくれ、24時間ゴミ出しできる物件もあります。共用施設を使いサークル活動やコミュニティづくりに力を入れている物件もあり、親子ともに友達を作ったりと関係性を築いていけるのはマンションならではのメリットといえるでしょう。
さらに、マンションは立地条件が良好で、駅から徒歩圏内や周辺施設が充実しているため、通勤や買い物が便利です。
将来性まで考えて選ぶ
購入する家を探している時点は周囲に便利な施設が揃っていても、将来、過疎化などで施設がなくなったり生活が困難になる場合もあります。戸建の場合は閑静な環境の立地が多いため、家から近いスーパーがなくなってしまえば、離れた所にあるスーパーまで行く必要が出てきます。
過疎化などによる生活困難を避けたい場合は、現時点で商業施設や病院などの施設が整っており、周辺で再開発計画などがあれば将来の発展を期待できます。地域の人口推移を調べ、増減を見て判断するのも目安となるでしょう。
また、家族の人数や生活スタイルによって暮らしやすい間取りを選ぶ必要もあります。家を購入する際に子供が小さい場合は、部屋数が少なくても問題ないでしょう。しかし、子供が成長した時に個室を用意するか考えておかなければなりません。
1人分の個室なら簡単に用意できますが、2人以上の個室を後から用意するのは難しいです。それに加え、家族が増えた場合も部屋が必要になることもあるでしょう。
暮らしやすい間取りを選ばないと、同じ廊下を行き来して生活動線が増え、生活に余計な労力がかかります。
住む場所も含め、生活スタイルや部屋数など、将来に問題が生じないか考えて家や間取りを選びましょう。
メンテナンス費用を把握する
家を買う時には大きな金額が必要になりますが、購入後も家を維持するための費用が必要です。
マンションの場合、修繕積立金を毎月管理組合に支払う必要があります。マンションは約12年に1度、大規模修繕工事を行います。その際にかかる工事費用として、管理組合は住居人より修繕積立金を回収し工事費用に充てているのです。
外観に関しては修繕積立金で対応しますが、部屋の設備の故障やクロスの汚れなどについては入居者自身で修理をする必要があるため、別途修理代がかかります。
戸建の場合は、修繕積立金を支払う必要はありませんが、外壁や屋根の劣化、設備の不具合などが起これば業者に依頼して修理をする必要があります。
長期的に住む家であったり、将来売却も考えている場合は、定期的なメンテナンスを行い、家を良好な状態に保つことが重要です。メンテナンスを怠ると、劣化が進み修理をするときには状態が悪く、修理代が高くつくこともあるので注意が必要です。
予算を決める注意点
家を購入する際には、どのくらいの予算があるか確認してから家を選びます。しかし、知識不足で予算計画をしっかり立てないと、購入後支払いができずに家を手放さなければならないこともあります。以下で予算を決める際の注意点を確認していきましょう。
物件価格以外にも費用はかかる
家を購入する際には、物件価格以外にも頭金や諸費用がかかってきます。頭金とは、物件購入代金の一部を現金で支払うことです。頭金は物件価格の1割から2割程度を目安にします。3,000万円の物件であれば、300万円〜600万円が頭金と考えておくとよいでしょう。
諸費用としてかかるものは、仲介手数料・印紙税・登録免許税・不動産取得税・ローン保証料・融資手数料・火災保険料・引っ越し代など、さまざまな費用がかかります。諸費用の目安は物件価格の5%です。頭金と同様、現金で支払うことが多いので、家を購入する際にはある程度の自己資金を用意しておかなければなりません。
月々の返済が多いと生活が苦しくなる
家を購入する際は一括で支払うこともできますが、住宅ローンを利用する場合がほとんどです。住宅ローンで借り入れる金額は、一般的に年収の5〜7倍が目安とされています。年収が500万円であれば、2,500万円〜3,500万円が目安です。
借り入れ後は毎月返済をしていくことになりますが、早く返済したいため月々の返済額を多くしてしまうと、家計が圧迫され、生活が苦しくなってしまいます。突然の出費があったときに対応できなくなるので、ゆとりのある返済計画を立てるようにしましょう。
金利だけで金融機関を選ばない
住宅ローンを組む際には金利がかかり、金利は高いより低い方が、総支払額は安くなります。
金利には2種類あり、固定金利と変動金利があります。固定金利は完済するまで金利が固定されているので、資金計画が立てやすいでしょう。変動金利は経済状況によって変わるため、資金計画は立てにくいですが固定金利よりも低いです。
金利は金融機関によって異なり、金利が低い金融機関を選びがちです。しかし金利だけで金融機関を選ぶと、思い通りに支払いができない場合もでてきます。
例えば固定金利よりも変動金利の方が現在の金利は低いですが、経済状況によっては上昇する可能性もあります。
また、ローンを組む際には保証料や融資手数料、団体生命保険料、繰上げ返済で手数料がかかります。これらの費用は金融機関によって異なるので、諸費用と金利を考えて、トータルで安くなる金融機関を選ぶようにしましょう。
家を買って後悔しないための注意点
念願のマイホームを購入したあとに、後悔してしまうケースもあります。購入後、後悔しないためにもどのような点に注意をすればいいのか以下で説明していきます。
周辺環境が合わない
家を購入後、実際に住んでみると夜間の騒音が気になる、虫が発生して大変などという周辺環境に後悔するケースがあります。
特に新築の場合、建築中に販売を行うことが多く、実際に内見せずに購入することがあります。実際に入居したら、日当たりや眺望が悪いなんてこともあるでしょう。
また持ち家になると生じるのがご近所付き合いです。近隣の方との相性が悪かったり、町内会の負担が大きいと面倒に感じてしまうかもしれません。
家を購入したら賃貸のようにすぐ引っ越しをするというのは難しいため、我慢してストレスを抱えて後悔することもあります。
人生設計が変わってしまった
家を購入後に想像していた状況と異なり、人生設計が変わることはあります。たとえば仕事であれば突然転勤が決まってしまうこともあるでしょう。転勤になれば単身赴任をするケースもあり、せっかく購入したマイホームに住めません。
また、子供1人の予定が2人になった、事情があって離婚したというようにライフプランの変化が起こることもあります。
家を購入すると簡単に引っ越すことはできないため、柔軟な対応が難しくなることもあります。
将来のことは誰にも予想できないので難しいですが、購入後に想定外のことが起こりえることも知っておくとよいでしょう。
毎年かかる税金がある
家を購入後にはメンテナンス費用がかかる点に加え、毎年、固定資産税と都市計画税を支払わなければいけません。この2つの税金は毎年1月1日現在の不動産の所有者に対して1年分の納付書が3月に市区町村から届きます。
固定資産税は固定資産税評価額×税率1.4%の金額です。都市計画税は固定資産税評価額×税率0.3%で計算します。税率0.3%が上限であり、市町村により異なります。
毎年必ずかかる税金なので、事前にどのくらいの支払いが必要になるのか計算しておきましょう。
家を買う注意点に関するまとめ
家を購入する際には、物件選び、費用、将来性を総合的に考慮して家を選ぶ必要があります。購入時には住宅ローンを利用する場合がほとんどです。物件価格以外にも頭金や諸費用がかかります。これらの費用は現金で支払うのが一般的のため、ある程度自己資金を用意しておかなければなりません。
また住宅ローンを組む際、毎月の返済額を高く設定していれば、家計の負担が圧迫され、生活が苦しくなります。余裕のある返済計画を立てることが重要です。
家を購入後にライフプランが変わってしまうこともあります。賃貸と違い簡単に引っ越しをするのが難しいので、周辺環境や将来のこともしっかりと考えてから立地や間取りを選んで家を購入しましょう。