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最終更新⽇時

2025/11/27

50代からの住まい選び|購入 vs 賃貸のメリット・デメリットを徹底解説

  • 不動産の知識
  • その他

50歳で賃貸に住んでいる方で「このまま賃貸に住み続けていいのか」と悩んでいる方は多いでしょう。50歳はシニアライフを想定して、住宅購入をするべきか不安になる時期です。
50歳の方の家は賃貸か購入のどちらがよいかは、家族構成や収入・人生設計によって異なります。大切なことは、シニアライフに無理なく暮らせる最適な方法を選択することです。
この記事では、50歳が住むのは賃貸か購入かを、シニアライフを想定して解説します。賃貸か住宅購入かで悩んでいる方は、最後まで読んで資産運用の参考にしてみてください。

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記事まとめ
  • 50代の住まい選びは“老後20〜30年の生活像”から逆算するのが最重要
  • 賃貸は柔軟、購入は安定。どちらも住み替え戦略を組み合わせると後悔が減る
  • 健康・収入・立地・住み替え可能性の4点を軸に検討することで最適な選択ができる
記事執筆・監修
エキスパート職 山口智暉
  • -資格-

    宅建士、不動産コンサルティングマスター、FP2級、定借プランナーR、認定空き家再生診断士

  • -経歴-

    株式会社MDIにて土地活用の提案営業に従事
    東洋プロパティ㈱にて不動産鑑定事務に従事
    株式会社リアルエステートにて不動産買取再販事業に従事
    リースバック、買取再販、借地底地、共有持分、立退き案件を手がける

50歳からの住まい計画の立て方


50歳からの住まい選びで最も大切なのは、「老後の住まいをどうするか」という最終ゴールの設定です。多くの人が目先の家賃や購入費用の高低だけで判断しがちですが、50代以降は健康・収入・家族構成が10年単位で大きく変わります。だからこそ、将来の住まいシナリオを3段階で考えることが重要です。

① 50〜65歳(働ける期間)

比較的行動力があるため、住み替えや購入判断をしやすい時期です。ローンを組むなら最後のタイミングであり、自分の生活スタイルに合った環境選びができます。

② 65〜75歳(収入変化期)

定年・年金受給が始まり、住居費の負担感が変わる時期です。賃貸の場合は更新審査が慎重に行われ、購入している場合は修繕費・管理費が重く感じやすくなります。

③ 75歳以降(行動量が減る時期)

階段・段差の負担、日常の買い物距離、医療機関へのアクセスなど生活導線の短さが重要になる時期です。自宅を売却して介護型住まいやサ高住へ移る人も増えます。
この3段階を見据えて住まいを選ぶことで、“今は賃貸・将来は持ち家”、“今は購入・将来は売却して賃貸”など、柔軟な住まい戦略を立てられます。
50代の住まい選びは「今の判断」よりも「10〜20年後の生活をどうしたいか」を軸に考えることが、後悔しない最大のポイントと言えるでしょう。

  • 不動産ビギナーさん

    50代からの住まいの最適解がわかりません。

  • 山口智暉

    老後の生活像を決めてから住まいを選ぶと、判断の軸がブレません。

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50歳以上の賃貸生活の実態は?

「50歳で賃貸に住んでいることが恥ずかしい」と感じる方も多いですが、実際には50歳以上でも賃貸に住んでいる方は少なくありません。
持ち家を持ってローンを支払い続けるライフスタイルが一般的ですが、賃貸で快適に暮らしている人もいます。

国土交通省が公表している「2021年度の世帯数及び住宅戸数の推移」によると、賃貸物件の世帯主の平均年齢は38.3歳でした。
賃貸物件の世帯主で、40代の割合は16.5%・50代の割合は11.3%・60代の割合は10.6%です。

賃貸に住んでいる人の平均年齢はたしかに50歳より低いです。しかし、50歳以上の年齢でも賃貸に住んでいる人はたくさんいます。
そのため、賃貸だから恥ずかしいと負い目を感じる必要はありません。人によっては持ち家より賃貸の方が向いている場合もあります。

*参考:国土交通省|2021年度の世帯数及び住宅戸数の推移

50代以降の賃貸生活で見落としやすい現実

賃貸は柔軟に住み替えられる点が魅力ですが、年齢が上がるほど物件選びは慎重に行われます。特に、定年後は収入が年金中心となるため、現在よりも審査が厳しくなる可能性があります。また、古い物件では建て替えや取り壊しが行われることもあり、それによって急な退去を求められるケースもあります。さらに、高齢になるほど「階段の上り下り」「買い物距離」「病院へのアクセス」が生活の質に大きく影響するため、賃貸の自由さと同時に住み替えのリスクも理解しておく必要があります。
こうした点を踏まえると、賃貸を選ぶ場合でも、“どのタイミングで住み替えるか”という計画を先に立てておくことが重要です。

エリアで異なる賃貸・購入の選択肢

50歳で賃貸か購入かは住むエリアによって大きく変わります。都市部、特に首都圏や関西圏では賃貸物件が多く、賃貸の割合が高い傾向があります。一方、田舎や地方では持ち家を持つ人が多く、「50歳で賃貸は恥ずかしい」と感じることもあります。

50歳でも賃貸か持ち家のどちらに住んでも問題ありません。しかし、住むエリアによっては賃貸の割合は変わるので、持ち家を持っていないことが希少に感じるケースがあります。

50歳で賃貸か購入かで悩んだ際には、住むエリアの賃貸率を参考にしてみてください。

住居費より「住み替え力」が重要になる

50代は、住まいに求める要素が「広さ」や「日当たり」よりも、“変化への対応のしやすさ”=住み替え力 へと変わり始めるタイミングです。
仕事の変化、介護、子どもの独立、健康、相続など、10年単位で状況が大きく変わるため、「いまの家に一生住むべきか?」「将来はもっと小さな家にするか?」といった柔軟な発想が必要です。住まいは資産であると同時に、将来の生活を支える“土台”になるため、今決めた選択が老後の暮らしやすさを左右します。

  • 不動産ビギナーさん

    住み替えを考え始めるタイミングが難しいです。

  • 山口智暉

    将来の負担を減らすため、元気なうちに選択肢を確保しましょう。

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賃貸と購入のメリット・デメリット比較

賃貸に住み続けるか、住宅を購入するかで悩んでいる方は、両者のメリットとデメリットを比較することが重要です。

50歳で賃貸を選ぶ場合の利点や欠点、また持ち家を購入する場合の利点や欠点を考慮し、自分にとって最適な選択を見極めましょう。

50歳で住宅購入を検討している方は、賃貸と購入のそれぞれのメリット・デメリットを確認しておきましょう。

購入後に発生する「維持管理負担」をどう見極めるか

持ち家は資産としての魅力が大きい一方で、築年数が進むほど維持管理の負担が増加します。マンションの場合、修繕積立金は築15〜20年を超えると増額される傾向があり、購入時の管理費・積立金の水準だけで判断すると、将来の負担を見誤る可能性があります。
また、管理組合が適切に機能しているマンションは資産価値が落ちづらい反面、管理がずさんなマンションは売却しにくくなることもあります。戸建ての場合は修繕計画を自分で立てる必要があり、外壁塗装・屋根修繕・設備交換など、まとまった出費が突然必要になることもあります。
つまり、購入は買った瞬間がゴールではなく、老後まで維持できるかどうかが最も重要な判断基準となります。

持ち家のメリットとデメリット: 50歳からの選択肢

住宅購入をして持ち家に住むメリットは、住宅ローン完済後の出費を減らせることです。持ち家を購入する際には、一括払いで購入しない限り、住宅ローンを組みます。
住宅ローンを返済している期間は、家賃と同じように毎月固定費として支払わなければいけません。しかし住宅ローンを完済した後は、毎月の固定費を削減できるため、シニアライフの生活を余裕をもって過ごせるでしょう。

50歳から住宅ローンを組んで住宅購入をした場合、何歳で完済するかでシニアライフの生活が変わります。持ち家を持っていれば、収入が減るシニアライフの心配を減らせるのでオススメです。

また、持ち家は自己資産となるので、賃貸に出したり売却したりして収益化できます。子どもに相続することもできるので、50歳から購入しても費用対効果が高い買い物です。

持ち家は自分の資産となるため、賃貸物件ではできないリフォームやリフォームを自由にできます。注文住宅を建てる際には、構造や間取りなどをこだわって建築できるので、自分好みのマイホームを建設可能です。

しかし、持ち家を購入するには高額な初期費用がかかります。フラット35が2021年度の利用者を対象に調査した結果、全国の住宅購入にかかった所要資金は次の通りです。

「全国平均住宅購入所要資金」

  • 注文住宅 3,572万円
  • 土地付き注文住宅 4,455万円
  • 建売住宅 3,605万円
  • マンション 4,528万円
  • 中古マンション 3,026万円
  • 中古戸建て住宅 2,614万円

*参考:2021年度 フラット35利用者調査

50代で賃貸か購入かで悩んでいる方は、持ち家のメリットとデメリットを確認して購入を検討してみましょう。

賃貸住まいのメリットとデメリット: 50歳からの視点

賃貸に住むメリットは、引っ越しやすいことです。今後50歳の方は、転勤や家族構成の変更、シニアライフに向けてのバリアフリー化などで引っ越しをしたいと思うことがあるでしょう。

引っ越したいと思った時に、持ち家では維持管理が必要なため、転居しにくいデメリットがあります。しかし、賃貸物件の場合は手軽に引っ越せるので、住居エリアの自由度が高いです。

また賃貸物件の修繕費用は、管理会社が支払うため修繕・改修工事費用を支払う必要がありません。持ち家では発生する固定資産税や都市計画税を納税しなくてもいいので、家賃以外の出費を気にしなくていいです。
しかし、賃貸物件に住み続けるとシニアライフになってからは、引っ越し時の審査が通りにくいデメリットもあります。不動産会社としても、定年を迎えて収入が減っているご年配の方に、物件を貸すのは心配なのです。

賃貸に住み続ける限り、生涯家賃を支払う必要があり、シニアライフも安心できません。持ち家と違ってリフォームができないため、間取りや構造の自由度が低い点もデメリットです。

賃貸か購入かで悩んだ際には、賃貸住みのメリット・デメリットを確認して今後の生活を検討してみてください。

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賃貸か購入かを決めるための「4つの判断軸」

50代の住まい選びは、単純な費用比較だけでは判断が難しくなります。なぜなら、老後は体力・収入・行動範囲が大きく変動し、住まいに求める条件も変化するからです。
賃貸・購入のどちらが自分に適しているかを判断する際には、以下の4つの視点を軸に考えると、選択肢が自然と絞られていきます。

健康状態の変化

1つ目は「健康状態の変化」です。将来、階段や坂道の負担が増える可能性があるため、住環境のバリアフリー性を重視すべきかどうかを考える必要があります。

収入と貯蓄の見通し

2つ目は「収入と貯蓄の見通し」です。年金収入だけで賃貸を続けるリスクや、ローン完済後の余裕を見越した資金計画が重要です。

立地の利便性

70代以降になると、日常生活は「立地の利便性」がそのまま生活の質につながります。買い物・病院・バス停・銀行など、生活に必要な場所へどれだけストレスなく移動できるかは、賃貸・購入どちらを選ぶにしても最優先の基準となります。また、家の周りに坂道が多いか、夜道が暗いか、冬場に凍結しやすいかといった環境要因も、年齢を重ねるほど大きな負担になります。 50代の段階で「いまは問題ないが、70代の自分にとってこの立地はどうか?」と具体的に想像しておくことで、住み替えの失敗を防ぎ、長期的に安心して暮らせる住まいを選びやすくなります。

住み替えの可能性

4つ目は「住み替えの可能性」です。介護や医療が必要になった際、柔軟に住み替えられるかが老後の安心につながります。
こうした視点を踏まえると、賃貸と購入は“優劣”ではなく、“どちらが自分の老後と親和性が高いか”という観点で考えることが大切です。

  • 不動産ビギナーさん

    判断軸がいろいろあって何を優先すればいいのかわかりません。

  • 山口智暉

    「健康・収入・立地」の3点を軸に優先順位を決めましょう。

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シニアライフを見据えた賃貸・購入の選択肢と注意点

50歳で賃貸か購入かで悩んだ際には、今後の人生設計を考えてみましょう。定年後のシニアライフでは、どのような生活を送りたいか収入や貯蓄と相談して検討してみてください。
50歳で賃貸か購入か悩んだ際には、次の注意点を理解しておきましょう。

  • ご年配の方は賃貸審査が通りにくい
  • 住宅ローンを借りる際には80歳までに完済できる返済計画が必要
  • シニアライフはバリアフリー物件がオススメ
  • 持ち家は家族に残せる資産となる

ご年配の方は収入が安定しておらず、いつまで住めるかわからないので賃貸審査が通りにくいです。とくに持病を持っていたり入院を繰り返したりしている場合、体調面を考慮して賃貸審査で落とされる可能性があります。生涯、賃貸物件に住み続けようと思っても、審査が通らなければ引っ越せません。
また、住宅購入をする際に住宅ローンを組む場合は、80歳までに完済できる返済計画が必要です。

住宅ローンを借りるにも審査が必要であり、80歳までに完済できる返済計画がなければ審査を通過できません。住宅ローンを借りる際には、頭金を多く支払って借入期間と借入金の減額をオススメします。
なぜなら、借入期間・借入金額が多いと利息が増えて、総返済額が増えてしまうからです。総返済額を減らすために、頭金を多く支払って住宅ローンを借りるのがオススメです。

50歳が今後の人生設計を考える際には、シニアライフでバリアフリー物件に住むことを考慮しておいてください。シニアライフでは体力の減少や老化により、バリアフリー物件の方が住みやすいです。

家を購入する際にはバリアフリー物件を選び、賃貸に住む場合はマンションなどバリアフリー機能が備わった物件を探してください。
シニアライフまで現在の賃貸物件に住んで、将来バリアフリーに特化したマンションに引っ越してもいいでしょう。

持ち家を購入すれば将来の心配が少なく、子どもや家族に資産として持ち家を残せます。50歳で賃貸か購入か悩んだ際には、将来の生活を考慮して最適な方法を選択してください。

数字だけでは見えない住まいの負担

住まいの費用は家賃やローン返済額だけでは判断できません。駅までの距離が長いと日常のタクシー利用が増えたり、体力の低下で外出頻度が減り、生活満足度が下がることもあります。一方、持ち家では、購入後に設備交換や修繕が必要になり、まとまった出費が必要になる場面があります。
このように、数字に現れない生活コストは年齢とともに大きく変化します。費用シミュレーションを見る際には、「自分の生活における負担がどちらで少なくなるか」という視点を取り入れることが大切です。

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50歳から80歳までの賃貸と購入の費用比較シミュレーション

50歳で賃貸か購入かで悩んだ際には、それぞれの経済的負担を比較検討してみましょう。
「初期費用が高い住宅購入の方が高額な出費となる」「賃貸に住み続けた方が、将来的に損をする」など、賃貸か持ち家かで経済的負担への見解はさまざまです。
参考として、50歳から80歳までの住宅費用を賃貸・購入でシミュレーションしてみます。シミュレーションの条件は、毎月の出費を同じ条件にするため、家賃12万円と住宅ローン返済額12万円の次の条件です。

賃貸マンションの条件

  • 入居時の初期費用 家賃5か月分
  • 更新費用 2年毎に家賃1か月分
  • 家賃 12万円

中古マンション購入条件

  • 中古マンション購入価格 3,000万円
  • 住宅ローン借入期間 15年
  • 住宅ローン借入金額 2,000万円
  • 住宅ローン金利 固定金利1.5%
  • 毎月の住宅ローン返済額 12万4,000円
  • 諸費用 200万円
  • 維持管理 毎年30万円

こちらの条件でシミュレーションをした時に、30年間でかかる住宅費用は次の通りです。

賃貸マンションの住宅費用

  • 初期費用 60万円
  • 家賃 4,320万円
  • 更新料 180万円
  • 30年間の住宅費用総額 4,560万円

中古マンション購入の住宅費用

  • 住宅ローン総返済額 2,230万円
  • 住宅ローン頭金 1,000万円
  • 諸費用 200万円
  • 維持管理費総額 900万円
  • 30年間の住宅費用総額 4,330万円

今回のシミュレーションでは、30年間の住宅費用総額は賃貸物件の場合4,560万円、住宅購入の場合は4,330万円でした。しかし、中古マンションの価格や賃貸マンションの家賃設定によっては、結果は大きく変わる可能性があります。
あくまでもシミュレーションは参考として、賃貸か住宅購入のどちらが経済的に安く済ませられるか計算してみましょう。

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50歳は賃貸か購入かに関するまとめ

50歳は賃貸に住むべきか、住宅購入をして持ち家を持つべきかは、人生設計や貯蓄額によって変わります。
「50歳で賃貸は恥ずかしい」と考える方もいますが、50歳以上の方でも賃貸に住んでいる方はいるので安心してください。
賃貸か購入かで悩んだ際には、持ち家と賃貸物件のそれぞれのメリット・デメリットを比較検討することが大切です。シニアライフの生活を考慮して人生設計を立てると、最適な方法が選択できます。
50歳で賃貸か購入かを悩んでいる方は、この記事を参考にシニアライフを想定した選択が望ましいでしょう。

記事執筆・監修
エキスパート職 山口智暉
  • -資格-

    宅建士、不動産コンサルティングマスター、FP2級、定借プランナーR、認定空き家再生診断士

  • -経歴-

    株式会社MDIにて土地活用の提案営業に従事
    東洋プロパティ㈱にて不動産鑑定事務に従事
    株式会社リアルエステートにて不動産買取再販事業に従事
    リースバック、買取再販、借地底地、共有持分、立退き案件を手がける

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