タワーマンションのデメリットだらけ?経済・安全面のリスクを検証

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タワーマンションのデメリットとリスク:住んでから後悔しないために知っておくべきこと
タワーマンションに住むことは多くの人の憧れであり、高収入の人が多く住んでいる場合もあり、富の象徴とされています。 また、タワーマンションでは一般的なマンションよりも設備が整っている物件が多く、タワーマンション内にトレーニングジムがあったり、ゲストが宿泊する用のゲストルームがあったりと共用施設も充実しているのが特徴です。 しかし、タワーマンションに住むのはメリットだけでなくデメリットもあり、自身が住んだと考えた場合にデメリットを我慢できるか、デメリット以上にメリットが魅力的に感じるかは人それぞれでしょう。 タワーマンションに住むのを検討しているなら、デメリットについても理解をして実際に住んだ際に後悔をしないようにしてください。 今回はタワーマンションに住んだ後に発生するデメリットについて、経済面や安全面などさまざまな角度から分析をしていくため、タワーマンションに住むのを検討している方はぜひ参考にしてみてください。
①経済面のデメリット
経済面から見るタワーマンションのデメリットですが、タワーマンションの1室を購入して居住する場合にはとくに大きくなります。 一般的なマンションと比較をした際に、タワーマンションは共用施設が充実しているだけでなく、建物全体のグレードも高いのが特徴といえるでしょう。 しかし、共用施設が充実していたり建物全体のグレードが高いことは、時として経済面に大きな負担を与える原因です。 タワーマンションは購入時の費用が高いため、他の不動産と比較しても資産価値が高いですが、状況によっては資産価値が大きく下がるリスクもあります。
管理費や修繕積立金が莫大な費用になる
マンションでは、入居後にも管理費や修繕積立金を支払う必要があり、一般的なマンションでもタワーマンションでも住民はこれらを支払う必要があります。 管理費はエレベーターなどを動かすための電気代や、共用施設を運用していくための資金として活用がされるなど、マンションで生活する際に使用する設備などを管理するのに必要です。 外壁塗装や配管工事などの大規模修繕が必要になると、その費用はタワーマンションの住人から毎月徴収された修繕積立金で賄われます。タワーマンションでは外壁塗装を行う面積も多く、他にも不具合が確認されたなら修繕をしなければいけません。 結果的に大規模修繕の工程・工数が増えたり、長くなってしまうので、修繕積立金の徴収金額も多くなってしまいます。
資産価値が大きく落ちる可能性がある
タワーマンションに限らず、物件は建築年数を重ねれば重ねるほど資産価値が落ちていきます。その他にも周辺環境が大きく変わってしまうことも、資産価値に影響を与えます。 また、大規模修繕工事が定期的に行われないと、修繕積立金が不足し、劣化が進行して資産価値が下がる可能性があります。 資産価値が落ちてきているタワーマンションを購入する場合は、大規模修繕工事ができずに資産価値が下がっているケースではないかの確認をしてください。
②安全面のデメリット
安全面から見るタワーマンションのデメリットは高階層に住むほど大きくなり、小さな子どもやペットがいる場合には、高階層に住むことはオススメできません。 高階層であればあるほど景観が良くなって過ごしやすくなる反面、安全面のリスクが高くなることは理解しておきましょう。 また、安全面に関するデメリットには、日常生活での問題と災害時の緊急事態が含まれます。 日常生活での安全面だけを考えるのではなく、生命にかかわる可能性が高い災害時などの緊急事態での安全面についても理解しておくことが大切です。
落下事故の防止策と安全対策
落下物を考慮して、タワーマンションでは一定階数から洗濯物を干すのが禁止されているケースや、そもそもリスクを考えてベランダ自体がないケースも珍しくありません。 小さな落下物でも、高層階から落ちると加速度が増すため、下を歩いている人に当たると大怪我の原因となります。 もしも誰かに怪我をさせてしまうと、物を落とした本人の責任だけでなく、タワーマンションの管理会社などにも責任が追及される可能性があるため、一定階数を超えると洗濯物を干すのが禁止されているケースが多いです。 洗濯物を干すのが禁止されるとなると、浴室乾燥機や洗濯乾燥機の導入が必須といえるでしょう。
子どもやペットが落下しないかといった不安
まだまだ落下に対する認識や恐怖心がない小さな子どもがいたり、犬や猫などのペットがいたりすると、窓を開けると落下しないか不安になってしまうのは自然なことです。 子どもが小さく、落下防止用の柵を越えられないと考えても、踏み台などを使って乗り越える可能性があります。 まだ子どもが小さい期間は窓を開けないようにするなどの対策が必要であり、もしも窓を開けるなら子どもやペットから目を離さないようにしましょう。
地震や火災などが発生した際に影響が大きい
地震や火災などの災害時の避難にはエレベーターを使用できないため、階段での上り下りをしなければいけません。 体力がある人なら自力で避難ができますが、妊娠中の女性や小さな子ども・ご年配の方などは避難が難しくなります。 他にも地震が発生すれば高層階では揺れが大きくなるため、部屋の中で使用している家具などは地震に備えて固定をするなどの対策が大切です。 地震であれば建物自体が倒壊しなければ避難は比較的できますが、自分が住んでいる階よりも低層で火災が起きた場合は煙が上がってくるため、避難経路は万が一に備えてしっかりと把握しておきましょう。
③その他のデメリット
タワーマンションには経済面や安全面以外にも、日常生活でのさまざまなデメリットがあります。 人によってはデメリットが影響する大きさは変わってきますが、生活リズム次第では毎日のストレスにもなりかねません。 日常生活において毎日ストレスを感じていると、身体的にも精神的にも悪影響があるので、その他の面から見たタワーマンションのデメリットがストレスになりそうなら、基本的には避けるのがオススメです。 経済面や安全面以外で生まれるタワーマンションのデメリットについても解説をするので、ぜひ参考にしてみてください。
平日はエレベーターが混雑する
タワーマンション内に設置されているエレベーターの基数によっても違いますが、平日はエレベーターが混雑する可能性が非常に高いです。 とくにタワーマンションに住んでいる人たちが仕事に出かける朝は混雑しやすく、部屋を出てからマンションを出るのにかなりの時間が必要になるかもしれません。 そのためギリギリになって出発をするのではなく、全体的にスケジュールに余裕を持って行動をする必要があります。 他にも、日常的な外出はエレベーターを長い時間待っているのがおっくうになって、根本的に外出をする頻度が少なくなってしまう人も珍しくありません。 比較的新しいタワーマンションでは、中階層用のエレベーターと高階層用のエレベーターに分けて設置をして、混雑するのを防いでいることも多いです。 ただし、タワーマンションによっては全階共通でエレベーターが使用されているケースもあるので、タワーマンションの購入を検討しているならエレベーターについては確認をしておくとよいです。
共用施設を利用しないならメリットにならない
タワーマンションでは共用施設が充実しているため、積極的に利用する人からすれば大きなメリットといえるでしょう。 一方で共用施設の利用を考えていない人からすれば、自分たちが利用していない施設にも管理費を支払っている状態になります。 結果として共用施設を利用しない人はメリットにはならず、管理費などの負担だけをすることになるため、デメリットが大きいです。 ただし、共用施設を利用しないからといって管理費を安くしてもらうことはできないので、少しでもメリットを得たいと考えているなら共用施設を積極的に利用してください。 共用施設の利用するルールはそれぞれのマンションで設定がされているので、ルールの確認をしてから使うようにしましょう。
携帯電話やインターネットがつながりにくいケースもある
携帯電話やインターネットがつながりにくいケースもあります。携帯電話の電波は基地局から基本的に下向きに向かって出ているため、タワーマンションの高層階では届きにくくなります。 また、建物全体でインターネット回線を契約しているため、デバイス数が増えると電波強度が低下する可能性があります。 近年では巣ごもり需要の高まりや、サブスクリプションの充実によって、自宅で映画やアニメを見たり、オンラインゲームを楽しむ人が多くなりました。 結果として、タワーマンション内でも一度にインターネット回線に接続するデバイス数が多くなっているため、映像を見ている途中で画面が荒くなる・ゲーム画面が止まってしまうといったケースも珍しくありません。 快適なインターネット環境を確保したいなら、管理会社と相談をして独自でインターネット契約を結ぶなどの工夫が必要になります。
まとめ:タワマンのメリット・デメリットを自分なりに考えることが重要
タワーマンションのメリット・デメリットについて自分なりに考えて、デメリットよりもメリットが上回っていると感じるならタワーマンションに住んでもよいといえます。 一方で、憧れからタワーマンションに住んでは見たが、実際は住み心地が良くなくそこでの生活を公開している人たちもいるため、本当にタワーマンションに住んでも問題がないかを自分なりに考えるのは重要です。 加えて日常生活では問題なく過ごせるとしても、地震や火災などが起きた際にはどのようにして避難すべきかについては、普段から考えておかなければいけません。 一般的なマンションと比較をすると、タワーマンションならではのデメリットも多く、自分にとって本当にタワーマンションに住むのが合っているかどうかは慎重に検討してください。