土地のみの固定資産税はいくら?基礎知識と賢い節税方法を教えます!
今回の記事は、以下のような方にお勧めです。
- 土地を所有している方
- 固定資産税を安くしたい方
固定資産税とは
マイホームや分譲マンション、土地の購入を今後検討されている方、興味がある方、もしくは既に購入していて所有している方の中には、固定資産税についてふわっとしか理解していない方も多くいるのではないでしょうか。
一般的に、土地や家屋には固定資産税という税が課されます。
その物件や土地の所有者は、固定資産税を納付する義務があります。そのことをしっかり理解しておかなくてはいけません。
今回の記事では、固定資産税について、土地に関する税について、またその節税方法を詳しく解説していきます。
ぜひ参考にしてください。
そもそも、家を建てたり土地を購入した場合、固定資産税の支払いは避けては通れません。固定資産税という言葉は聞いたことがあり、何となく理解しているつもりかもしれませんが、実際どんなものでいくらくらいかかるのかは、本当に支払う立場にならないと分からないものです。
そもそも固定資産税とは何なのか?
固定資産税は自分の資産、土地や家屋などにかかる税金のことを言います。(流通を目的としていない資産に限る。)
該当する代表的なものとしては、
土地であれば田、畑、宅地、山林、牧場、鉱泉地、池沼、原野、雑種地です。
家屋の場合は、戸建やマンション、店舗や工場、倉庫です。
償却資産の場合は、土地や家屋以外の事業資産です。
住宅の場合は、固定資産税課税台帳に登録されている状態となるので、所有者がその物件に住んでいるのか住んでいないのかは関係なく必ず支払い義務が伴います。
固定資産税の支払いは年4回の分割か一括支払いを選択できます。
分割で支払う場合は6月、9月、12月、翌2月の期日までに納税するのが一般的です。
支払い方法は銀行や郵便局やコンビニなどで支払いが可能です。
現金以外にも電子マネーやスマホ決済アプリで支払う方法もあります。
預金口座から引き落とす形式で納税することもできます.
土地に関して
前述でも触れましたが、土地にも固定資産税はかかります。
所有している土地に対して課される税金のことを言います。
資産が手元にある、もしくは使用していれば(家であれば住む、住まない)課税対象になるわけではありません。固定資産税課税台帳などで所有者となっている人が対象となるので、土地を所有していればそれだけで固定資産税がかかります。
そのため、所有している物件を誰かに貸した場合、その入居者が固定資産税を払う立場になることは有りえません。あくまでも支払い義務は所有者ということになります。
土地のみの固定資産税は、建物がある場合に比べて金額が高くなるケースが非常に多いです。
固定資産税の内容や節税対策を理解して、賢く税負担を抑えられるようにしましょう。
そもそも土地のみの場合なぜ固定資産税が高くなってしまうのか?
その理由は、住宅を取り壊すことで住宅用地の軽減措置が適用されなくなるからです。
軽減措置とは、住宅用地に対する固定資産税を減額する特例のことを指します。
住宅用地の場合だと、課税標準を3分の1に減額できます。
特に小規模住宅用地であれば、課税標準は6分の1まで減額されます。
固定資産税を少しでも安くする方法としては、分筆して旗竿地を作る(旗竿地とは、道路に接している出入り口部分の形状が細長く、奥にいくとまとまった敷地がある土地のこと。竿につけた旗のような形なので、旗竿地と呼ばれています。)、共同住宅を建てる、コインパーキングにするという方法が挙げられます。
そもそも売却してしまう選択も問題の婚ピン的な解決に繋がります。
調べると【駐車場にすると固定資産税が高くなる】という言葉を目にすることがあります。
減税に繋がるんじゃないの?とどちらを信じるべきか迷う方もいると思います。
以下では、その審議について詳しく説明していきます。
そもそも駐車場の固定資産税は更地と同じ考え方です。
原則として更地を駐車場にしたからといって固定資産税が高くなることはありません。
ただ、更地の状況によっては、駐車場にしてしまうことでかえって固定資産税が高くなってしまうケースがあります。
敷地内に無道路地の筆を含んでいる更地を駐車場として利用する場合は節税にはなりません。
一般的に無道路地には建物を建てることができません。
使い道がないので、当然土地の価値が低くなってしまいます。
そのため無道路地を含む土地全体を駐車場にした場合、無道路地を含めた全ての土地を利用している状況だと一括りにされてしまうので要注意です。
それでも駐車場経営はとても人気のある土地活用方法です。
駐車場経営のメリットは、初期費用がかからない、他の活用法に比べてローリスク、狭小地や変形地でも活用できるのでチャレンジできる人の幅が広い、管理や維持などの手間がかからない、土地の転用がしやすいといった点が挙げられます。
駐車場経営は運営会社に委託してしまうことも可能です。
委託してしまえば初期費用無料なうえに、土地の整地や機器設備の設置はもちろん運営も当然運営会社が行ってくれるので非常に楽な方法となります。
逆に、デメリットは税制上のメリットが少なく、賃貸住宅経営と比べると収益が少ない点です。
デメリットは2つだけなので、圧倒的にメリットの方が多いです。
全てを理解したうえで土地の活用法の参考にしてみてください。
土地の固定資産税を抑える方法
前述でも触れましたが以下では、固定資産税を抑える方法についてより詳しく紹介していきます。
まず代表的な方法として、家を建てる、賃貸物件を建てる、更地でもできる土地活用を行う、売却するが挙げられます。
所有している土地の上に家を建てれば、固定資産税の軽減措置が適用されます。
土地にかかる固定資産税を大幅カットが実現可能です。さらに、軽減措置は固定資産税だけではなく、都市計画税も減額対象となるので節税には効果的な手段です。
家だけではなく賃貸物件を建てた場合も、固定資産税の軽減措置が適用されます。
当然税金は安くなります。
賃貸物件の場合は固定資産税と都市計画税が安くなるだけではなく、入居者が現れれば家賃収入を得ることもできるので、プラスになる点が非常に多いです。
賃貸経営がうまく回れば、そこで出た収益を税金の支払いに回せます。
負担額をさらに減らすこともできるので、メリットがかなりあります。
賃貸物件のメリットはそれだけではありません。
相続時の評価額が下がります。居住用物件よりも賃貸物件のほうが評価額は低いので、相続税も節税できます!
ここで気になるのが、どんな建物を建てれば減税されるのか?
この節税方法を使えるのは、空き地の上に建物が建っている場合のみです。
戸建てやマンションやアパート、店舗などであれば問題なく減税対象となります。
特に広い土地を持っている場合は戸建てを建てるよりも、アパートや賃貸マンション等の共同住宅を建てる方がお勧めです。
注意しておきたいのが、トランクルームや倉庫など設備の要素が強いものは、建物という区別に属さないので減税対象とならないことが多いので、気を付けてください。
むやみにやたらに建物を建てるのも危険です!
賃貸物件を建てることはメリットが多いと伝えましたが、アパートやマンションは建物の管理が必要になるので、コストも当然かかります。
本来収益を得られるはずなのに、むやみに建ててしまったせいで負担の方が多くなってしまうと元も子もありません。
また、賃貸経営が必ずしも上手くいくわけではないので、固定資産税分の収益を回収できない可能性もあります。
減税のためだけに無理やり建物を建てるのは危険ですので、よく考えてから検討するようにしてください。
初心者が賃貸経営を成功させるのは簡単ではありません。
始める際は覚悟が必要です。
更地でもできる土地活用を行うのも減税法としておすすめです。
土地活用を行って収益化できれば、税負担分の金額をまかなうことが可能になります。更地を利用して駐車場経営やトランクルーム経営、貸倉庫の運営などを行えば、利用者さえいれば収益化できます。
その収益を毎年の固定資産税の支払いに充てることもできます。
さらにそれを上回る利益があれば収入アップも夢じゃありません。
更地でできる土地活用の方法はたくさんあるので、自身の希望に添うやり方で無理のない範囲で収益化を実現させるのもお勧めします。
最終手段は、土地を売却してしまうことです。
所有している土地がどうにも使い道がない、要らないと判断した場合は手放してしまうのも一つの手段です。
不動産は所有しているだけで固定資産税や都市計画税、管理や維持にコストがかかります。それも決して安い金額ではありません。
使用していない土地でも所有していればコストはかかり続けてしまうので、負担を減らすためには売却しても良いと思います。
土地を売却すれば、固定資産税を支払う義務から解放されます。
さらに、売却価格に応じてまとまった現金を得られます。
使い道が難しい不要な土地は、売却して現金化するのが一番の問題解決方法になるのではないでしょうか。
まとめ
昨今では、不要となった空き地が放置されているケースが急増しています。
所有している空き地(土地)の管理が面倒なので放置しているケースもあると思います。
放置をしようが、ちゃんと土地を活用しようが、いずれにせよ所有しているだけでコストは必ずかかります。
土地を所有しているなら、土地のみの固定資産税がいくらになるか一度計算して、しっかり把握しておくべきです。
所有し続けるべきか、手放すべきか判断を下しやすくなります。
所有している土地は、マンションやアパート、駐車場やコインパーキング、トランクルームや貸倉庫として活用したりと、様々な活用方法があります。
固定資産税額を正しく理解し、どのように土地を活用するかを考えてみましょう。
所有している土地に一番最適な方法を見つけてください。