年収700万円でどのような家を買えるのか?返済のポイントも教えます!
今回の記事は、以下のような方にお勧めです。
- 年収700万円でどのような物件を購入できるか知りたい方
- 住宅ローンを返済するうえで気を付けるポイントを知りたい方
Contents
はじめに
年収700万円って具体的にどのくらいなのか?一般的にみると余裕がある方なのか、そうでもないのか、客観的に知りたい方も多いのではないでしょうか。
まずは、年収700万円でどのくらいの家が買えるか詳しく説明していきます。
最新の国税庁の調査によれば、日本人の平均年収は458万円と言われています。
その結果を踏まえると、年収700万円は日本の平均年収より約240万円高いということが分かっていただけるでしょう。
更に詳しく見た場合、アルバイトやパートを除く正社員のみで調べた日本人の平均年収は531万円です。
年収700万円の場合、毎月の手取り額は約44万円となります。
住宅ローンを支払うことを考えても、充分お金も残ると思います。
無理のない範囲内でローンを組めば、毎月残るお金は趣味や娯楽に使うことも可能です。
生活の幅も広がるのではないでしょうか。
また、将来を見越して貯金したり投資費用に充てることも可能です。
このように考えると年収700万円は全国平均で見ても高収入の部類に入るので、購入できる物件の幅もかなり広がります。
しかしながら、一般より余裕があると思いすぎて安易に高額の住宅ローンを組んでしまわないように気を付けましょう。
身の丈の合った住宅ローンを組まなくては、ローンの返済で生活が苦しくなってしまいかねません。
ところで、年収700万円で身の丈に合うローンの金額とはいくらになるのでしょうか?
以下で、詳細をご紹介します。
例えば、年収700万円で、5,000万円の戸建てを頭金なしのフルローンで購入、返済方式は元利均等、年利0.5%、30年の返済期間だとします。
この場合、利息が約385万になるので総支払い額は約5,385万となります。毎月のローン支払い額は約15万円となるでしょう。
前述でも触れましたが、年収700万円の月々の手取り額は約44万円ですので、支払いを考えると5000万円は妥当と言えるでしょう。
そもそも、いくらぐらいの物件なら購入できるのかという基準のある程度の指標となるのが【年収倍率】です。
年収倍率とは年収に対して物件の価格がどのくらいになるかを示すもので、目安としては5~7倍と言われています。
近年では、著しく不動産価格が高騰しているので、それを踏まえると年収倍率10倍でもおかしくないのではないでしょうか。
マイホームを購入するにあたって、もう一つ意識しておくべきことは【返済負担率】です。
返済負担率は、ローンの返済金額が年収に対してどのくらいの割合を占めているのかを表すものです。
一般的に、年収400万円以下の場合は30%、年収400万円以上の場合は35%がボーダーラインと言われています。
ローンの金額が上限に近づけば近づくほど、当然家計を圧迫することになります。
家以外の支払いのことも考えると、最悪の場合ローンが支払えなくなるケースも充分に考えられるでしょう。
ですので、20%前後を目安にするのが一般的とされています。
返済負担率が分かれば、そもそもいくらまでなら借りられるのか逆算すると分かります。
年収700万円の場合は、以下となります。
【年収倍率】
- 5倍→約3,500万円
- 7倍→約4,900万円
- 10倍→約7,000万円
【返済負担率】返済期間を30年間と仮定
- 20%→3,180万円(毎月の支払8.8万円)
- 35%→5,565万円(毎月の支払15.5万円)
2.年収700万円でどんな家が買えるのか?
年収700万円が一般的にどの程度なのか理解していただいたうえで、実際に購入できる物件の目安について詳しく解説します。
買おうと思っている物件が東京にあるのか、地方にあるのかでも大きく異なります。
それだけではなく、戸建てなのかマンションなのかによっても全然違ってくるので、地域と住宅の種類別に説明していきます。
戸建てに関して
東京都の場合
そもそも東京は土地の値段が非常に高く、物件の値段も半端じゃありません。
アクセスが良かったり利便性の高い場所だと4000万円で買える家はほぼないと思っておく方がいいでしょう。
都心部から結構離れていて駅からも距離はあるような場所が、東京で戸建てを買うには一番現実的だと思います。
東京の物件は比較的、狭くて高い事が多いです。
少し狭めの間取りとなるので、2LDKから3LDKが目安となります。
立地や広さは諦めなくては行けない可能性が高いですが、駐車場がついていたりなど設備に関してはある程度のレベルは求められると思います。
エリアにもよりますが駅から徒歩10分圏内であっても、築年数がかなり古い物件などは購入できる可能性もあります。
都心からわりと離れてみると、3LDK以上の物件で広さにも満足できそうな物件を手に入れられる可能性も出てくるでしょう。
地方の場合
地方都市の場合は、東京に比べると広さや立地、設備に関しても満足のいく昨日通りの戸建てを購入することが可能になります。
駅から近く新築の場合でも、地域によっては土地面積100㎡以上の物件も不可能ではありません。
地方都市であれば、広さ4LDK以上で、床暖房などの昨日が備わっている物件でも東京ほどは高くありません。
中古物件であれば、土地面積が150㎡を越えるような広い家を買うことだってできます。
金額的にも余裕が生まれる場合もあるので広さだけではなく、デザインや見た目、オール電化や食器洗い乾燥機など機能面も充実させられるでしょう。
また、中古物件を安価で買って、リノベーションに費用を充てるのも賢い方法だと思います。
マンションについて
東京都の場合
東京都は当然マンションの値段もかなり高いです。
新築で希望するのであれば、間取りは2LDKから3LDKの物件なら購入可能だと思います。
東京の新築マンションは地域にもよりますが、他に比べると驚くほど高額です。
都心部のマンション価格は、安い価格の方で最低でも5,000万円はゆうに超えてくるでしょう。
東京都内で4,000万円のマンションを買うのであれば、板橋区や足立区になると思います。
ある程度都心部から離れた地域で検討することをオススメします。
都心部から遠くなると、床暖房や食器洗い乾燥機など機能面は期待できる可能性がグッと上がります。
中古のマンションだと、3LDK以上の物件を購入できるのではないでしょうか。
どうしても都心部の物件を望んでいる場合は、駅からは少し離れた中古物件が良いと思います。
東京で4000万円のマンションを買うのであれば、とにかくエリアのこだわりをなくすことです。
エリアに固執しなければ東京都でも、オートロックや宅配ボックスなどの機能が備わった築年数が浅いマンションにも手が届くでしょう。
地方の場合
地方都市の場合は、新築で駅から近いマンションも購入可能です。
広さも3LDK以上はもちろん、床暖房や宅配ボックスなど設備も期待できます。
ワンランク上の設備を願ったとしても、充分叶えられると思います。
地方都市であればタワーマンション暮らしも夢じゃありません!
中古の場合だとなおさら、好立地で利便性が高く駅が近い物件も視野に入れられるでしょう。
東京に比べると選択の幅がかなり広がるので、希望に沿ったお気に入りの物件を購入できます。
立地や広さ、設備など満足のいくレベル以上を求める場合は、中古マンションをオススメします。
年収700万円だと、どのような物件を購入できるかより具体的にイメージしていただけたのではないでしょうか。
ぜひ検討してみてください。
3.無理なくローンを返済するためのポイント
年収700蔓延は平均の収入よりは多いので、大抵の人は余裕があると思います。
ですが、余裕があるからと無理してしまうとローンの返済が厳しくなってしまうので、無理なくローンを返済するためポイントをお伝えします。
繰り上げ返済
賢く繰り上げ返済を活用しましょう!
繰り上げ返済とは、本来のローン返済額とは別で、前倒しでまとまった金額を支払うことです。
よくあるのが、ボーナスを利用して繰り上げ返済するケースです。
繰り上げ返済した分は、元金の返済に充てられるので、利息分を大幅に軽減できるのが最大のメリットと言えます。
繰り上げ返済を活用すると、その後の支払い方法を選択できます。
内容としては、毎月の返済額を減らすか、返済額は変えずに返済期間を短くするかの2択です。
どちらを選ぶにしろ、ローン返済の負担を軽くする有効な方法だと言えます。
住宅ローン控除
住宅ローン控除を利用するのも1つの手段です。
住宅ローン控除とは、毎年年末の住宅ローン残高の0.7%を所得税か住民税から控除できる仕組みです。
ただ、対象となるのは一定の要件を満たしている場合のみとなるので注意してください。
住宅ローン控除を利用するための条件は大抵自然に満たしているケースが多いですが、あらかじめ国税庁のホームページで確認しておくことをオススメします。
また、控除額には上限があります。
計算した後の税額から全て差し引く仕組みですので、住宅関連の制度の中で最も節税効果があるといっても過言ではありません。
まとめ
年収700万円の場合、約6,000万円の住宅ローンを組むことも無理な話ではありません。
しかし無理のない範囲で返済していきたいのであれば、約3,500~4,000万円をある程度のボーダーラインにして検討する方が安心ではないでしょうか。
身の丈に合ったローンを組みましょう。
マイホームは誰しもが一生に一度の大きな買い物になると思います。
だからこそ、当然失敗したくありませんが、かといって妥協もできません。
年収700万円だといくら借りられるのかに固執するのではなく、いくらなら返せるかで考えるべきです。
年収700万円で住宅ローンを組む際は、長期的なライフプランを見据えながら計画を建てることが大事です。