賃貸住宅か持ち家、どちらが良い?

今回の記事は、以下のような方にお勧めです。

  • 現在住んでいる家を売って賃貸契約にするか迷っている方
  • 持ち家か賃貸かどちらが良いのか知りたい方

賃貸物件に長く住むメリット、デメリット

賃貸に住み続けるか、もしくは、持ち家に住むべきかという議論はいろんな場面でなされていますが、どこまでいっても結論の出ない永遠のテーマではないでしょうか。というより、結果はひとそれぞれであって、十人十色様々な答えや見解を持っているテーマでもあると思います。

実際、結婚のタイミングなどで持ち家か賃貸かで悩む方は非常に多いです。

今回の記事では、ここでは賃貸住宅と持ち家のメリットとデメリット、抑えるべきポイントなど詳しく解説していきます。

結論から言いますと、賃貸住宅と持ち家、どちらがいいのかは家族構成やライフスタイルによっても変わってきます。【何が正解】というのは答えられません。人それぞれです。

ご自身に最適な選択ができるよう、この記事が参考になればと思います。

まず冒頭で少しふれておきたいのですが、家を売ってその後もその家に住み続けることができる方法があります。それをリースバックと言います。

リースバックとは、所有している自宅をリースバック会社に一旦売り、その後リースバック会社から家を借りるという仕組みの不動産活用方法です。

自宅売却後もそのまま住み続けることができ、さらには一度にまとまった資金を得られるというのが最大のメリットです。

そういった手法があるということも理解したうえで、以下を読んでください。

まず、賃貸物件に長年住み続けるメリットは一体何なのか?

引っ越しや役所への各手続きが要りません

引っ越しをする際、何が一番面倒なのかというと、準備はもちろん、各種手続きを済ませなくてはいけないことだと思います。更には費用もかかるので負担はとても大きいです。

引っ越し作業は、荷造りや荷物の搬入、搬出、引っ越し業者の手配もしなくてはいけません。業者に依頼せずに自分でやればもちろん費用はかからずに済みますが、荷物は重いしハードな作業になり、とても面倒です。

また、引っ越すとなると住所変更は必須です。新旧の役所への転出、転入、転居届の提出、免許証やその他にも郵便の配達先を変更前の住所のものはすべて新しいものに更新しなくてはなりません。各種登録情報の変更というのは、思っているよりもかなり大変です。

引っ越しするとなれば新しい賃貸物件を探すことから始めないといけませんし、前述でも触れたような準備や手続きも踏まえると1〜3ヶ月を費やす必要があります。

引っ越しをせずに、同じ賃貸物件に住み続ければ、当然そういった手間は一切不要なので、そこはメリットと言えます。

住めば都

【住めば都】という言葉がある通り、住み続けると当然住み慣れた土地になります。

例えば、住んでいる場所が実家から遠く離れた地域であっても、長年住み続ければその土地や周辺情報に詳しくなり、居心地の良い土地になるのもメリットとして挙げられます。

長年住み続けると、どこにどんなお店があるのかも把握できますし、運転する方であれば道にも詳しくなります。

もし今の場所を出て新しい環境での生活が始まった場合、1からまた覚えていかなければいけませんし、馴染むのにも時間を要します。周辺をじっくり散策したりできる余裕がない限り、中々新しい情報収集は難しいと思います。

では逆に、賃貸物件に長く住むデメリットは何なのか?

ライフスタイルに変化がない

同じ状況で淡々と日常を暮らしていると特にこれといった変哲のない日々を過ごす事になります。

もちろん変化が良い悪いということが言いたいわけではなく、変化を嫌い、平坦な人生を希望する方ももちろんいます。自分自身が何を望むのか、ということです。

住み慣れた環境に長く留まっていると、自分の可能性も狭めているのでは?心機一転、生活環境を変えたい!といった方には長く同じところに住むのは変化がない点がデメリットとなり得ます。

今の場所を出て新しい生活を始めることにより、日々の生活が楽しく新鮮な気持ちで毎日を送れる可能性もあります。

未開の地で生活が始まれば、新しい出会いもあります。その出会いがまた違う可能性を広げてくれることもありますが、環境が変わらなければなかなか広がりません。

住み慣れた環境は、トラブルが起きる心配はいりませんが、新たな刺激が生まれる可能性もあまりないと思います。

住宅ローンの支払いより毎月かかるお金が高くなるリスク

人によっては、賃貸物件で長く暮らすのではなく、家を建てる、もしくは購入する人もいます。

一般的に賃貸と住宅ローンでは、賃貸の方が月々の支払いは少なく済むだろうと考えている人が多いのではないでしょうか。そう思っている方は要注意です。長い目で見てみると、長期間の賃貸生活よりも住宅ローンの方が経済的に負担がかからない場合があります。

住宅ローンの場合は、数十年の支払いを終えればもうプラスで何かを支払う必要はありません。ですが、賃貸の場合は住み続ける限り永遠に毎月家賃を払い続けなければいけません。ただ、一軒家の場合はメンテナンスや固定資産税など手間や費用が別でかかる場合もあるので、一概にどちらが得かは断言できません。よく比較して趣味レーションをきちんと行って、賃貸に住むか購入するか、そのまま住み続けるのか、売却するのか、それぞれベストな方法を検討しましょう。

賃貸と持ち家それぞれのメリット、デメリット

賃貸のメリットとデメリットについて、以下では詳しく解説していきます。

賃貸住宅の最大のメリットは、引っ越しが容易な点です。結婚や出産などで家族が増えた場合は広い家に引っ越したり、やむを得ない事情(転勤など)により引っ越さなければいけなくなったり、収入の変化により毎月の支出を抑えたい場合は家賃の安い家に引っ越したり、比較的手軽に住み替えることが可能です。また、固定資産税などの税金や、分譲マンションだと必ずかかってくる修繕積立金も支払う必要はありません。

一方で賃貸住宅の最大のデメリットともいえるのが、家賃や更新料です。家賃と香辛料は、住んでいる限り一生払い続けなければなりません。持ち家の場合は、住宅ローンを払い終えればそれ以降支払いはありません。持ち家の場合は支払いに終わりがあります。しかしながら、賃貸住宅は住み続ける限り経済的な負担はずっとが続きます。また、リフォームも自由に行えないので、軽い工事を行った場合は、解約の際に借りたときの状態に戻す義務があります。最近は【DIY賃貸】と言われる物件もありますが、ほとんど築年数が古く、原状回復の必要がない物件ばかりです。リフォームのハードルはかなり高いです。

いずれにせよ家賃を一生払い続けなければならない点がデメリットになります。それは、お金の工面が難しくなる老後も賃料を払い続けなければいけないということを意味します。

老後、年金以外の収入がなくなった場合、借りられる物件も限られます。

一般的な賃貸住宅では、資産があったとしても収入が見込めない場合は賃貸契約を断られるケースもあります。

持ち家のメリット、デメリット

続いては、持ち家のメリットとデメリットについてです。

持ち家の最大のメリットは、家そのものが試算になることです。住宅ローンを払い終えることができれば、老後の生活に不安や心配を抱える必要はありません。万が一、収入が減ってしまった場合は、リースバックを活用すれば、家を売却して資金を得ることができます。

持ち家はリフォーム可能ですので、自分好みの空間をつくることも可能です。

一方デメリットとしては、賃貸住宅と比べて住み替えが難しく、収入の変化に対応しづらい点が挙げられます。

分譲マンションの場合は修繕費用を毎月支払うことで、外壁の補修などは全戸の修繕積立金から賄われます。一戸建ての場合は、メンテナンス費用や修繕費用は自己負担となります。

おわりに

冒頭でも説明しましたがリースバックというのは、自宅を売却した後に、賃貸借契約を結ぶことで賃料を支払い、そのまま対象物件に住み続けることができる仕組みです。

売却することで所有権はなくなるので、その後の固定資産税の負担を気にする必要はありません。ただし、その後は賃貸住宅に住むことになるため、賃料が発生するのは当然ですが、自由にリフォームができないというデメリットがあります。

老後の住まいをどうするべきか、そもそも家を買うべきか、賃貸住宅に住むべきか悩んでいる方は非常に多いと思います。子供がいるかいないかなど、家族構成によっても考え方は変わってくるでしょう。最近では、リースバックを提供している企業が増えてきていますので、活用する際には複数社のサービス内容を比較して最終的に決めることをおすすめします!

今回の記事では、住宅を売って住み続けるという部分に着目し、賃貸住宅と持ち家のメリットとデメリットなどについて詳しくまとめてみました。

前述でも述べましたが、賃貸住宅と持ち家、どちらが良いのかについて正解も不正解もありません。現在の状況を見て判断するのではなく、将来的なライフスタイルや収入の変化もしっかり考慮したうえで検討するようにしましょう。

どんな居住の形を閃絡するにしろ、どう選ぶか、何を重視するか、が結果的に一番重要なポイントとなります。

持ち家か賃貸住宅、どちらを選ぶべきかは、求める条件もしかり、それぞれが望んでいるライフスタイルによっても異なります。そのため人それぞれの条件を見極めるしかありません。

たとえば、持ち家の場合は住宅ローンを払い終えれば、家計の負担は大幅に軽減されます。一方で賃貸物件は自分の所有物件ではないので、自分の家にはなりませんが、家族の人数や年齢、また仕事の状況に合わせて住まいを臨機応変に選択することが可能です。

老後に、介護施設にうつる選択も持ち家より気軽に判断することができるでしょう。

このようにそれぞれのメリットとデメリットは、どのような形の居住を求めるのかによってもかなり変わってきます。

そのためまず自分のライフスタイルを整理し理解したうえで、持ち家、賃貸それぞれの候補を選ぶようにしましょう。また、必要な時期に必要な支払いがちゃんとできるかどうかも頭に置いて、自分に適した【住み方】を選択してください。