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2024/08/02最終更新⽇時
2024/08/02木造二階建て住宅の解体をしたい!そんなときに知っておきたいこと
- 不動産の知識

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今回の記事は、このような方にオススメです。
- 「木造二階建て住宅を解体したい方」
- 「木造二階建て住宅を解体する際の補助金にに興味がある方」
- 「木造二階建て住宅の解体費用に不安がある方」
- 「木造二階建て住宅を解体する際の補助金について知りたい方」
この記事では、木造二階建て住宅の解体費用について初心者の方にもわかるように解説していますのでぜひ参考にしてみてください。
木造二階建て住宅を解体するときの費用相場
家の解体費用は、主に建物の規模や構造、解体方法によって異なります。木造建築の解体費用は1坪あたり約3万円から4万円程度が一般的ですが、これはあくまで目安であり、地域や業者によっても異なります。
木造二階建ての家を解体する場合、まず延べ床面積を計算します。延べ床面積とは、1階と2階の床面積の合計です。例えば、1階が30坪、2階が30坪の場合、延べ床面積は60坪になります。この延べ床面積を木造建築の平均単価で掛け合わせることで、大まかな解体費用を求めることができます。
地域や業者によって価格やサービス内容が異なるため、解体業者との事前の打ち合わせや見積もりをすることが重要です。そして、十分な情報収集と比較検討し、費用だけでなく信頼性や作業のクオリティなども考慮して適切な業者を選ぶことが大切です。
木造二階建て住宅の解体費用を補助金や助成金で賄う
まず、補助金と助成金の違いについて解説します。補助金と助成金の大きなちがいは支給される仕組みや条件にあります。
補助金は、あらかじめ予算が決まっており、その枠内での支給が行われます。しかし、予算が限られているため、申請が通らない場合もあります。例えば、応募が多くて抽選や先着順になることがあります。
一方、助成金は、特定の目的や条件を満たす場合に支給されます。つまり、条件を満たせば必ず支給される傾向があります。条件は事前に明確に定められており、それを満たせば支給されます。
ただし、助成金の中には、補助金の要素が含まれている場合もあります。つまり、一部の費用を助成するだけで、全額を支給しない場合もあります。
また、補助金と助成金の用語は使い分けられることもありますが、厳密な定義がないため、区別が曖昧な場合もあります。そのため、申請する際には、条件や支給額などをよく確認することが重要となってきます。
では、どのような条件を設定しているのでしょうか。
地方自治体から解体補助金をもらえる条件は、対象の家が「空き家」であることです。解体工事の費用を補助してくれるのは、各地方自治体ですが、その条件は解体工事によって異なります。各市区町村ごとに解体補助金の給付条件が異なるため、事前に市区町村に連絡を入れて、詳細を確認しましょう。
補助制度にはいくつかの種類があります。
- 解体補助金:幅広く対応しています。
- 建て替え工事助成金:建て替えが前提条件となります。
- 空き家対策補助金:空き家であるという前提条件があります。
これらの補助金制度は、地域によって異なるため、詳細は各市区町村に問い合わせる必要があります。
解体工事の際に利用できる補助金・助成金の事例2つ
埼玉県秩父市では「空き家解体補助金」として、空き家の解体にかかる費用に対して最大30万円の支給を行っています。支給金額は解体費用の3分の1で、秩父市内の業者が施工した場合は30万円、市外の業者が施工した場合は20万円が上限です。
この補助金を申請するには、いくつかの条件を満たす必要があります。まず、特定空き家の勧告を受けていないこと、昭和56年5月31日以前に建てられた戸建て住宅であること、1年以上使用されていないこと、市税の滞納がないことなどが条件です。また、指定の業者に依頼する必要があります。
このように、補助金を受けるためにはいくつか条件がありますが、それを満たせば解体費用の一部を支給してもらえます。
また、東京都足立区では「木造住宅の耐震改修工事助成」として、昭和56年5月以前に建てられた木造住宅などを対象に、耐震のための工事や除却に対して補助金が提供されています。解体工事の場合には、工事費の2分の1以下で、上限は50万円です。
この助成金を受けるためには、いくつかの条件を満たす必要があります。まず、2年以内に足立区の耐震診断助成を受けて耐震診断が行われ、補強の必要性が認められていることが条件です。また、すでに耐震改修工事の助成を受けていないことや、工事の実施前に申請することが必要です。
ただし、対象建物が建築基準法に違反している場合には助成を受けられないことがあります。このように、助成を受けるためには条件がありますが、耐震改修工事の一部費用を補助してもらえます。
木造二階建て住宅の解体費用は「火災保険」でも賄える可能性がある
火災保険は火災だけでなく、台風や強風などの自然災害による自宅の被害もカバーします。自然災害が原因での被害は、火災保険の対象になることがあります。
自分で気づかないうちに、自然災害による被害を受けている可能性があります。火災保険は様々な被害を補償するため、申請ができるケースが多いです。
火災保険金は使い道が自由なので、解体費用として利用することも可能です。つまり、解体費用に火災保険金を充てることができます。
特に、築10年以上の建物では、多くの建物で火災保険の申請対象の被害が見つかっています。つまり、ほとんどの場合、火災保険に加入している人がいても、そのことに気づかずに申請を忘れていることがよくあります。
火災保険金の申請から認定までには、平均で1〜2ヶ月かかります。そのため、被害が発生した場合には早めに申請することが重要です。
また、受け取った火災保険金の使い道は、受取人の自由です。そのため、解体費用に充てることも可能です。どのように使うかは、受取人が自由に決められます。
木造二階建て住宅の解体で補助金を受け取る際の注意点
自治体によって予算に上限がある
各自治体が設定する木造二階建て住宅の解体費用補助金は、その自治体の予算に依存しています。補助金の財源は国から提供されますが、具体的な支給は自治体が行います。
そのため、自治体ごとに支給額や条件が異なります。自治体は年度ごとに予算を計上し、補助金の支給に充てますが、予算が限られているため、予算が尽きると補助金を受け取れなくなることもあります。
補助金の支給は通常、申請者の手続きや条件をクリアした後に行われます。しかし、予算が限られているため、年度が始まったばかりの時期にはまだ予算が残っていることがあります。そのため、補助金を受け取るためには、年度初めに申請することで支給の可能性が高まります。
補助金を受け取るためには、自治体が定める条件を満たす必要があります。これには、建物の種類や解体の必要性、申請手続きの適正さなどが含まれます。自治体のウェブサイトや窓口で詳細な情報を確認し、申請の際には必要な書類や手続きを正確に行うことが重要です。
補助金の申請は解体工事の前に行う
補助金の申請から審査結果が出るまでの期間は、一般に数週間から1ヵ月ほどかかります。この間、自治体の担当者が建物の状況を調査し、解体工事の必要性や倒壊の危険性を評価します。そのため、申請から結果が出るまでに時間がかかることがあります。
このような状況を踏まえて、解体工事の着工日を決める際には、十分な余裕を持ってスケジュールを立てておくことが重要です。また、申請から結果が出るまでの期間を考慮して、工事計画を立てることで、スムーズに進行させることができます。早めの行動が、工事の円滑な進行につながるポイントです。
・解体費用の支払い後に補助金は支給される
解体工事が終了した後、補助金を受け取るためには、必要な書類や証明書を提出する必要があります。これには、領収書や工事完了証明書などが含まれます。役所側は提出された書類を確認し、工事にかかった費用や補助金の対象条件を満たしているかを検証します。その後、審査が完了し、補助金が支払われます。
しかし、この支給までには数週間から数ヶ月かかることがありますので、予めその点を考慮しておく必要があります。初めから補助金が支給されるわけではないため、解体費用の全額を自己負担する必要があります。
まとめ・終わりに
今回は、木造二階建て住宅の解体費用について解説しました。
木造二階建て住宅の解体費用は、一般的には建物の規模や構造、解体方法によって異なります。一般的な相場として、木造建築の解体費用は1坪あたり約3万円から4万円程度ですが、地域や業者によって異なります。例えば、木造二階建ての家を解体する場合、まずは延べ床面積を計算し、その延べ床面積を木造建築の平均単価で掛け合わせることで、大まかな解体費用を求めることができます。
補助金や助成金を利用する場合、各自治体が独自の制度を設けています。補助金はあらかじめ予算が決まっており、その範囲内で支給されますが、予算が限られているため、申請が通らない可能性もあります。一方、助成金は特定の条件を満たせば必ず支給される傾向がありますが、条件によっては一部負担が必要な場合もあります。
火災保険も解体費用の一部を賄う可能性がありますが、申請から認定までには時間がかかります。また、補助金や助成金の申請は解体工事の前に行う必要があります。申請後は審査が行われ、結果が出るまでに数週間から1ヵ月程度の時間がかかるため、工事の計画に余裕を持つことが重要です。補助金や助成金の支給は工事終了後に行われますが、その際には必要な書類や証明書を提出する必要があります。
以上のことから木造二階建て住宅を解体するには補助金について知っておくことが大切です。
そのためには、以下のことを理解しておいてください。
- 木造二階建て住宅の解体費用の相場
- 木造二階建て住宅の解体で申請できる補助金
木造二階建て住宅を解体する際にはこの記事を参考にしてみてください。