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最終更新⽇時

2024/07/30

中古住宅を購入するときの注意点を解説してみた。

  • 不動産の知識
記事執筆・監修
エキスパート職 山口智暉
  • -資格-

    宅建士、不動産コンサルティングマスター、FP2級、定借プランナーR、認定空き家再生診断士

  • -経歴-

    株式会社MDIにて土地活用の提案営業に従事
    東洋プロパティ㈱にて不動産鑑定事務に従事
    株式会社リアルエステートにて不動産買取再販事業に従事
    リースバック、買取再販、借地底地、共有持分、立退き案件を手がける

今回の記事は、このような方にオススメです。

「中古住宅を購入したい方」

「中古住宅に興味がある方」

「中古住宅の購入に不安がある方」

「中古住宅を購入するときの注意点について知りたい方」

この記事では、中古住宅を購入するときの注意点について初心者の方にもわかるように解説していますのでぜひ参考にしてみてください。

中古住宅の魅力

全員1度は憧れたことがある『夢のマイホーム』。新築を購入することももちろん素晴らしいことですが、実は中古住宅も魅力的な選択肢です。まずは、中古住宅が持つ、新築住宅には無い魅力を紹介します。

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中古住宅の魅力①:価格

中古住宅の最大の特徴と言っても過言では無い部分が価格です。中古住宅を購入する方が新築住宅を購入するより断然安く購入できます。築年数や物件の状態によって価格に差が出てきますが、新築と同等の広さや立地の物件でも、約3割から5割程度安く購入できる場合が多いです。

例えば、新築で5,000万円する物件が、中古住宅だと3,000万円で購入できる可能性があります。中古住宅にすることで浮いたお金を家具や家電の充実のために使ったり、リフォームの費用に充てることにより、自分が住みやすい家にすることができます。

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中古住宅の魅力②:立地のいい物件を見つけやすい

新築住宅の場合、駅が近かったり、交通アクセスが良かったり、主要な建物へいきやすいような立地がいい人気のエリアではすぐに完売してしまうことが多く、希望に合致する物件を見つけにくい場合があります。一方、中古物件は常に多くの物件が市場に出回っています。そのため「駅から近い」「閑静な住宅街」「近くに公園がある」など自分の要望に合致する好条件の物件を見つけやすいというメリットがあります。

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中古住宅の魅力③:さまざまな条件から選べる

中古住宅の魅力②でも紹介させていただきましたが、中古住宅は新築住宅に比べて圧倒的に市場に出回っている物件数が多いというメリットがあります。そのため、立地だけでなく築年数や広さ、設備などさまざまな条件から理想の物件を見つけられる可能性が高いです。

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中古住宅の魅力④:広さ

新築住宅は、近年の建築基準法の改正によって延床面積が縮小傾向にあります。つまり居住スペースが狭くなっているということです。築年数が古い、中古住宅の場合ゆったりとした間取りの物件を見つけやすいというメリットがあります。

例えば、新築で3LDKの物件が100平方メートル程度なのに対し、中古だと120平方メートルを超えることも珍しくありません。

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中古住宅の魅力⑤:資産価値

新築住宅は、購入した時点で資産価値が大きく低下します。一方で、中古住宅は築年数によって資産価値の下落が落ち着き、長期的な目で見た時の資産形成に有利という魅力があります。また、立地条件や周辺環境が良好な物件であれば、将来的に価値が上がる可能性も十分にあります。

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中古住宅の魅力まとめ

中古住宅は、価格、立地、選択肢、広さ、資産価値など新築住宅にはない魅力があります。住宅購入の際には、情報収集をしっかり行い、信頼できる不動産業者と協力することで、理想の中古住宅を購入することができます。

マイホーム購入を検討している人は、選択肢の一つに『中古住宅』を入れて考えてみると自分に合った物件が見つかるかもしれません。

中古住宅購入前の注意点

中古住宅は、新築より安い価格で購入できたり、立地のいい条件を選べたりなど魅力を紹介してきましたが、中古住宅には、購入する前に確認すべきポイントも多く存在します。

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注意すべきポイント①:物件情報

  1. 築年数と耐震基準

築年数は建物の老朽化や耐震性能に影響します。例えば1981年(昭和56年)6月1日以前に建設された物件は、現在の耐震基準を満たしていない可能性があります。専門業者に依頼して耐震診断をしてもらい、その結果を確認して、必要であれば耐震補強をする必要があります。その分費用がかかるので、その費用を踏まえて検討する必要があります。

  1. 立地条件

こちらは中古物件であっても、新築物件であっても変わらないのですが、騒音や日当たり、交通アクセスや学校、病院、商業施設、スーパー、コンビニなどの状況を確認しましょう。また、将来的な開発計画や都市計画も確認しましょう。周辺のハザードマップなども確認し、地震や洪水、津波などのリスクも確認しましょう。また、地図だけではわからない部分も多いので実際に周辺を歩いて、雰囲気や利便性を確かめると、住宅選びで失敗するリスクが減ります。

  1. 物件の状態

中古物件だと特に気になる部分です。過去にどのような修繕が行われたのか修繕履歴を確認したり、雨漏りや白アリ被害、構造体等の欠陥がないか、キッチンや浴室、トイレなどの設備の劣化状況を詳しく確認することが大事です。専門業者に頼めばホームインスペクションと言われる住宅診断を受けることができ、診断の結果を確認してから購入するか判断することをお勧めします。

  1. 間取りと広さ

自分の家族構成やライフスタイルに合った間取りと広さかどうかを確認することが大切です。住宅をリフォームして間取りの変更を検討している場合は、リフォームが可能かどうかを事前に確認することが重要です。また、将来的な家族構成の変化も考慮して間取りや広さを決定することをおすすめします。

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注意すべきポイント②:費用

  1. 購入費用

住宅購入にあたっては物件そのものも価格だけでなく諸費用も考慮する必要があります。諸費用とは、不動産取得税や登録免許税、仲介手数料や振子代などがあります。

 

  1. 修繕費用

中古住宅は購入後に修繕が必要になる場合があります。修繕費用は築年数や設備の劣化などの物件の状態によって異なるため、あらかじめ修繕計画を立てて、資金を準備しておくことが重要です。

  1. リフォーム費用

中古住宅の購入は、市場に出回っている数が新築住宅に比べて多いので、希望に合った条件の物件を見つけやすい傾向にありますが、希望に合致する物件が見つからない場合は、リフォームや間取り変更や設備更新を視野に入れることも一つの方法です。リフォームの費用は規模や内容によって大きく上下します。リフォーム会社から見積もりを取り、費用を比較検討して、資金を準備することをおすすめします。

  1. その他かかる費用

住宅ローンを利用する場合には金利を確認して利用することが大切ですし、火災保険に加入する必要があるので火災保険料がかかったり、マンションを購入する場合は管理費や修繕積立金も確認して購入することをおすすめします。今紹介したものは一部にすぎません。他にもかかる費用があるのかどうか、どれくらいかかるのかを事前に不動産会社と話して決めることが大切です。

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注意すべきポイント③:設備

中古住宅購入の際には必ず内覧して、家の設備や日当たりなどを十分に確認してから購入を検討しましょう。特に気をつけて見た方がいいポイントを紹介いたします。

⒈夜間も内覧する

昼間は明るく見えていても、夜間は暗く感じたり、街灯の有無や深夜の交通量など昼間と夜間では異なって感じる部分は多くあります。また、街灯の光が気になる場合もあります。また、夜間の騒音や虫の有無を確認しておくと物件選びで失敗する可能性は減ります。

⒉天候を変えて内覧する

特に築年数の高い物件では雨漏りが発生している可能性があります。また、湿気が溜まりやすさや、夏は暑さ、冬は寒さなど実際の住み心地を確認できます。

⒊写真だけではわからない細かい部分まで確認する

壁や床の傷、カビ、水垢など写真では見落としてしまう部分を確認しましょう。設備の動作や状態を実際に確認しましょう。また、わからない部分や疑問点、気になった部分は遠慮せずに質問をし、必ず解消しましょう。また、不動産会社に過去の修繕歴やトラブルについても質問することも大切です。

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その他

中古住宅購入前に注意すべきことは他にもたくさんあります。例えば、不動産業者選びや住宅ローンを比較して検討すること、契約内容や重要事項説明に関して理解することなどさまざまです。中古物件購入は新築住宅購入よりも多くの情報収集と準備が必要になるので、焦らず納得できる物件に出会えるまで時間をかけてじっくり物件を探すようにしましょう。また、周囲の人にアドバイスを求めたり、不動産業者や専門家に積極的に納得できるまで質問しましょう。これらを意識することで、理想の中古物件を見つけ、満足度の高いマイホームを購入することができる可能性が高まります。

まとめ

今回は、中古住宅購入にあたっての魅力や確認すべきポイントについて紹介してきました。

中古住宅の魅力は、新築住宅と比べて価格が安く、選択肢も豊富だからこそ自分に合った条件で住まいを探すことができたり、浮いたお金で家具や家電を充実させたり、リフォームをしてもっと住みやすい家にしたりなど、さまざまなメリットがあります。だからこそマイホームの購入を検討している方には、選択肢の1つとして持つことをおすすめします。

一方で、中古だからこそ確認すべきポイントも多くあり、失敗のリスクも存在します。物件の状態を修繕履歴や専門業者によるホームインスペクションの結果から確認したり、設備の状態も念入りに確認することが大事です。

また、購入後に修繕が必要となり、その分費用が必要となり規模によっては数百万ほどする可能性もあります。契約内容にも注意が必要で、リフォームを視野に入れての購入だったが、リフォーム不可の物件だった。など、買った後で知った。では遅いこともあります。

しっかりと目を通し、理解してから契約をしましょう。その他にも立地条件や周辺環境、将来的なリスクなども確認しておくと失敗する確率が下がります。

失敗しにくい中古物件購入のために必要なことは、しっかり情報収集することと、わからないことは遠慮せずに専門家や不動産会社に質問することです。ネットで調べることや、知識をつけることはもちろん大事ですが、専門家に相談することで、情報収集の負担を減らせたり、最適な修繕、リフォームプランを立てられたり、スムーズな購入手続きを進められたりなど、中古住宅に関する豊富な知識と経験を活かしてアドバイスをしてくださいます。中古住宅購入は人生の中でも大きな買い物の1つです。失敗のリスクを減らし、満足度の高いマイホームを購入するためにぜひ専門家に相談することを検討してみてください。

記事執筆・監修
エキスパート職 山口智暉
  • -資格-

    宅建士、不動産コンサルティングマスター、FP2級、定借プランナーR、認定空き家再生診断士

  • -経歴-

    株式会社MDIにて土地活用の提案営業に従事
    東洋プロパティ㈱にて不動産鑑定事務に従事
    株式会社リアルエステートにて不動産買取再販事業に従事
    リースバック、買取再販、借地底地、共有持分、立退き案件を手がける

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