土地の整地にかかる費用はいくら?費用の抑え方も解説

「土地を整地したいけど、いくらぐらいかかるのかな?」とお悩みではありませんか?

整地には用途にそった整地方法があり、それぞれかかる費用が違います。

そこでこの記事では、土地の整地の種類や費用、整地費用の抑え方について詳しくご紹介します。

整地の種類と費用の抑え方を学んで土地を有効に活用しましょう。

整地とは?

土地の整地はどのようなときに必要なのでしょうか?

ここでは、整地を理解するために、整地の必要性と類義語の「造成」や「更地」との違いについて解説します。

整地の必要性

整地とは、土地の地面をきれいに平らにする作業のことです。この作業には、古い建物を壊したり、雑草や岩などを取り除いたり、ゴミを片付けたりすることが含まれます。整地は、新しい建物を建てる準備をしたり、災害から守ったり、土地の価値を高めたりするため、さまざまな理由で行われます。

もし整地をせずに放っておくと、地面が平らでなかったり、ガラや石が残っていたりして、建物を安全に建てられなくなる恐れがあります。新しい建物を建てる前や、駐車場にする前には、整地しておく必要があります。

整地された土地は、売買の際に高い値段で取引できたり、さまざまな用途に使うことができたりします。整地さえ終わっていれば、すぐに工事を始められるというメリットもあります。

更地と造成との違い

整地とよく似た用語に「更地」と「造成」があります。

更地は、建造物を解体した後の土地の状態のことを意味します。整地の有無は重要ではありませんが、整地済みの更地の方が売れやすいといえます。

造成は、更地と同様に土地の上にある建物などを解体した後に、土地の地盤面の形状を動かして何らかの目的で利用することです。

整地は土地の状態を整えること、造成は土地の地盤面を変えること、更地は建物がない状態の土地を指すものと理解できます。

整地の種類と費用の相場

整地にかかる費用は、整地方法によって変わります。ここでは、整地方法を基準にネット上でみつかる一般的な費用の相場をご紹介します。

粗仕上げ

粗仕上げにかかる費用は、1㎡あたり300から600円くらいが相場で、土地の活用方法がとくに決まっていない場合に行われることが多い方法です。粗整地とも呼ばれます。

建物解体後に残る破片などを手作業や重機で取り除き、土地全体をならし、転圧して作業を完了させる簡易な方法です。

粗仕上げは、手軽で比較的コストも安く、土地の利用目的が未定の場合や舗装不要な土地に適しています。ただし、業者によって仕上がりが異なることがあるため、依頼前に確認しておく必要があります。作業内容は、建物解体後の残材撤去、土地均し、転圧などが一般的です。

砂利舗装

砂利舗装にかかる費用は、1㎡あたり1,000円から1,500円くらいが相場です。砂利整地とも呼ばれます。

砂利整地は、粗仕上げをした後に砂利を敷きます。その後に重機で転圧する整地方法です。これにより、水はけの良さ、防犯対策としての効果、雑草が生えにくいなどのメリットがあります。

砂利整地の利用目的には、駐車場や歩道の整備、植栽場所の下地作り、砂利の排水性を活かした排水対策などがあります。粗仕上げと砂利整地はともに手間とコストを抑えられる方法です。

砕石舗装

砕石整地とも呼ばれる砕石舗装にかかる費用は、1㎡あたり2,000円から7,000円くらいが相場です。砕石整地とも呼ばれます。

砕石舗装は、粗仕上げの後に砕いた石を均一になるように敷き、ローラーなどで転圧して固める整地方法です。粗仕上げよりも時間とコストがかかりますが、土地がきれいに整えられ安定します。

砕石舗装の利用目的は、地盤を強固にし、建設する建物の重さに耐えられるようにしたり、車が通っても地盤沈下を起こさないようにしたりすることです。砕石は角張った形状で、砂利は丸みがあり歩くと音が鳴るため防犯対策にもなります。

真砂土舗装

真砂土舗装にかかる費用は、1㎡あたり3,000円から4,000円くらいが相場です。真砂土整地とも呼ばれます。

真砂土舗装は、粗仕上げよりも細かいゴミを除去して、水はけが良く目の細かい砂で舗装します。砂の持つ自然な色合いや風合いを活かした整地方法です。ローラーで地面を転圧して固めるため、美しい仕上がりになり、さまざまな用途で土地を活用できるメリットがあります。

真砂土舗装の利用目的は、その特性から土地売却時などに美観を重視して使用されたり、安全性と適度な緩衝材としての役割が期待される公園や運動施設、植栽地で活用されたりすることが多い整地方法です。

アスファルト舗装

アスファルト舗装にかかる費用は、1㎡あたり3,500円から6,000円くらいが相場です。アスファルト整地とも呼ばれます。

アスファルト舗装は、砕石舗装を施工した後にアスファルトで舗装する方法です。コンクリートと比べてアスファルトは耐久性が低く、夏季は路面の温度が上がるため、路面にゆがみがでるなどといったデメリットがあります。コンクリートと比べると工期が短くて済むことが多いのでコストを抑えられる場合があります。

アスファルト舗装の利用目的は、自動車の走行や人の往来、物資の移動などを主な目的とした、駐車場や運動場の舗装、工場や倉庫の床面舗装などがあります。

コンクリート舗装

コンクリート舗装にかかる費用は、1㎡あたり5,000円から10,000円くらいが相場です。コンクリート整地とも呼ばれます。

コンクリート舗装は、砕石舗装の上にコンクリートを流し込む整地の仕上げ方法です。鉄筋などを入れることで強度が高まり、アスファルトに比べて耐用年数が長く補修が少なくて済むメリットがあります。一方で、初期費用が高く工期も長くなるデメリットがあります。

コンクリート舗装の利用目的は、アスファルト舗装とよく似ていますが、重量物の移動や通行、平坦で耐久性のある地表面が必要とされる場所に適した、強靭な整地方法です。

目的に合った整地方法、選び方

土地の整地には、さまざま方法があり、それぞれ費用や仕上がりなどが異なります。ここでは、目的に合った整地方法を選ぶためのポイントをいくつかご紹介します。

土地の利用目的を明確にする

まず、土地をどのように利用したいのかを明確にすることが大切です。家屋建築、駐車場、農地、更地売却など、目的によって必要な整地方法は異なるので、自分の目的を明確にします。

どのように土地を活用するか決まっていないときは、粗仕上げにしておいて決まってから舗装することもできます。

予算を決める

整地にかかる費用は、整地方法や土地の広さ、状態などによって大きく異なります。事前に予算を決めておくことで、選択肢を絞れます。

土地の境界線の確認や廃棄物の処理などにもコストがかかる場合があります。事前調査の予算も見積もっておくことをオススメします。

それぞれの整地方法の特徴を理解する

土地の利用目的によって、整地方法を使い分ける必要があります。

家屋建築の場合は、粗仕上げをして、土地の一部を目的に応じて砂利整地や砕石舗装に仕上げることもできます。

土地売却のときは、真砂土舗装で良好な印象を与えられます。

駐車場の場合は、利用者の快適性やメンテナンスを考え、アスファルトやコンクリートの整地がオススメです。

用途未定の土地は、粗仕上げで石や埋設物のない状態にしておき、後で利用目的が決まってから舗装することもできます。

専門業者に相談する

法的な規制への対応や残土や廃棄物の処理などは、自力で調べることはできますが、専門業者に尋ねると時間と労力を節約できます。

建築基準法や都市計画法などの法的規制事項について、どのようなことに気をつける必要があるのか、また掘削した残土や解体がれきなどの適正な処理方法にはどのような方法があるのかアドバイスを受けられます。

整地の費用を抑えるには?

整地の費用を抑える方法には、目的にあった整地にすることが大切です。その他にも次の2つのポイントを考慮しましょう。

簡単な作業は自力で行う

土地の整地費用を抑えるためには、簡単な作業は自力で行うことが有効です。

土地の状態にもよりますが、粗仕上げか粗仕上げの途中までは、自力で行える場合があります。雑草や小石、ガラス片などの撤去、土地の均し作業などは、重機を使わずに人力でできる場合があります。

ただし、自分で整地する場合、廃棄物の処分方法に気をつけなければなりません。

整地作業で出たゴミや土、石の処理は、自治体によって違うので、お住まいの地域の自治体が運営している公式サイトや電話などで問い合わせ処理方法を確認する必要があります。

大掛かりな機材を使わない簡易な作業であれば、自力で行うことで業者への支払い費用を削減できます。

親身に相談にのってくれる業者を探す

整地を専門の業者に依頼する場合は、親身にお客様の話を聞いてくれる業者を探しましょう。見積もりのときに施工内容を相談することで、自分にあった業者を見つけられます。

掘削した残土を土地の外に運搬せず、敷地内で盛土や埋め戻しに利用すれば、処分費用が不要になります。また、外の作業になるため、雨や雪の多い時期を避けると施工の遅延や延長を防げます。

残土の処分方法や施工の時期、自分でできる部分を業者に相談してコストを抑えましょう。

整地するときの注意点

ここでは、土地を整地するときに問題となりやすい項目をご紹介します。整地する前にこれらの点を確認する必要があります。

土地の境界

隣地との境界を誤って整地してしまうと、境界紛争に発展する可能性があります。整地する前に、公図や測量図などで境界を確認し、必要に応じて境界確定しておきましょう。

建築基準法では、道路に面していない敷地境界から一定の離隔距離を確保することが義務付けられています。境界線のギリギリまで整地しないよう注意が必要です。

整地により土地の高低差が生じた場合、隣地側に法面や擁壁が必要になる可能性があります。このような工作物の設置には高さ制限があるため、境界付近では過度の盛土や切土は避けるべきです。

建築基準法と都市計画法

建築基準法では、建物の高さや容積率などに関する規制が定められています。整地するときには、地盤強度などを考慮し建築基準法に違反しないように注意する必要があります。

都市計画法では、道路や公園などの都市施設の整備に関する計画が定められています。整地するには、都市計画法に基づいて、道路や公園などの敷地に該当していないかを確認する必要があります。

廃棄物と土壌汚染

整地のときに発生する土砂や伐採した樹木などは、廃棄物として適切に処理する必要があります。産業廃棄物処理法などの法令を遵守し、違法投棄しないように注意しましょう。

土壌汚染された土地を掘削したり、土壌を搬出したりすると、土壌汚染の拡散につながる可能性があります。整地する前に、土壌汚染を調査して、土壌汚染対策が必要かどうかを確認する必要があります。

まとめ

土地の整地は、土地の用途や目的に合わせて適切な方法を選ぶことが重要です。

整地にはさまざまな方法があり、粗仕上げ、砂利整地、真砂土舗装、砕石舗装、アスファルト舗装、コンクリート舗装など、用途に合わせてコストとメリット・デメリットを考慮して選びます。

整地のコストを抑えるには、簡単な作業は自力で行うこと、残土の敷地内利用、施工に支障が出ない適切な時期の選定、親身に相談にのってくれる業者を選ぶことが有効な方法です。

一方で、整地するときは隣地との境界確認、建築基準法や都市計画法の遵守、廃棄物の適切な処理、土壌汚染対策など、さまざまな点に注意が必要になります。

土地の整地は、目的と予算を考慮し、適切な整地方法を検討することが重要です。