空き家を買うと得?購入手順と注意点を分かりやすく解説

マイホームの購入を考えたとき「空き家を買う」ことも選択肢に入れてみませんか?

新築物件を購入するより安価に住まいを手に入れられます。

購入後にあなた好みのリフォームをして、理想のマイホームを作るのは新築とは違う楽しみ方です。

しかし事前の準備をおろそかにすると、予期せぬ出費やトラブルに遭う可能性があります。

空き家を買うことを考えたとき、知っておきたい購入手順や補助金制度、注意点を解説します。

またメリットとデメリットから空き家購入への理解をさらに深めましょう。

理想の空き家探しをお手伝いします!

空き家を買うにはどうするの?購入手順と注意点

空き家を買うプロセスは賃貸物件を探すときと似ています。具体的な進め方や注意する点を解説します。

1.1.空き家を買うときは準備が8割!購入を成功させる4ステップ

空き家を買うプロセスは大きく4ステップです。

  1. 物件と地域の情報収集
  2. 不動産仲介業者の利用
  3. 実際に空き家をチェック
  4. 資金計画を立てる

空き家購入のステップを理解して、計画的に進めることが成功のカギです。

物件と地域の情報収集

住みたい地域にどんな空き家があるかリサーチしましょう。情報収集の方法を3つ挙げました。

  • ネットの不動産サイト
  • その地域にある不動産会社に問い合わせる
  • 知人友人、親戚などから紹介してもらう

ネットの不動産サイトは多くの物件情報が日々更新され、詳細なデータも豊富に提供されています。

写真や間取りが掲載されているので、いろいろな物件を比べたいときにオススメです。

住みたい地域がはっきりとしている場合は、現地に行って実際に歩いてみるのもいいでしょう。

売り出し中の空き家であれば、敷地内に連絡先の看板が立ててあります。中には売り出し中か判断できない物件もあるでしょう。

気になったものはとりあえずメモして物件探しの候補に入れておきます。

ネット検索と並行して地元の不動産会社に直接問い合わせをします。地元の会社は、個人的なネットワークを通じて未公開の販売情報を持っていることもあります。

気に入った物件はすべて話題にすると、情報を持っているかもしれません。

知人友人、親戚などから紹介してもらうのもいいでしょう。空き家の持ち主がはっきりしていて売却の意思があるのなら、あなたが気に入ればすぐに契約に移れます。

「空き家を探している」と伝えておけば、いいご縁が舞い込んでくるかもしれません。

空き家物件の情報収集は情報の質と量の両方に注目して、時間をかけておこないましょう。

不動産仲介業者の利用

空き家を買うときは不動産仲介業者に依頼します。空き家オーナーとの価格交渉や売買契約の際に手続きを代行してくれます。

気になる空き家の候補を探すうちに自然に複数の不動産仲介業者とやり取りすることになるでしょう。

「空き家の取引に慣れているか」「リノベーションの事例などを紹介してくれるか」「質問がしやすいか」などを基準に依頼先を絞り込んでいきます。

空き家を買うのは大きなお金が動く取引です。信頼できる会社を選ぶことが重要です。

実際に空き家をチェック

いくつか挙げた候補の中から、どの物件を購入するか決めましょう。

空き家を選ぶ際は、あなたが住まいに大切だと考えることをいくつか挙げて「基準」を設定します。その基準に沿って空き家選びを進めると、大きな失敗を避けられます。

空き家見学は1度きりにせず、何度か足を運ぶことをオススメします。

例えば、1度目は空き家の全体像や雰囲気をチェックします。そして2度目は「そこに住む」ことを前提に、空き家全体と細かなところをチェックします。具体的にはキッチンの設備や水回りの傷み具合、日当たりなどです。

3度目は空き家の周囲を散策して地域の人や立地などを見てみましょう。

何度か足を運ぶことで見えてくることもあります。

問題がなければ、空き家オーナーとの契約交渉に進みます。

資金計画を立てる

購入資金とリフォーム資金で予算を決めます。リフォーム中は思わぬ費用が発生することもあります。余裕を持たせた予算計画が肝心です。

空き家を買った後のリフォームや固定資産税などのコストを見積もっておきましょう。

空き家を買うと、購入した次の年から固定資産税の支払いが始まります。購入予定の空き家が毎年どれくらいの固定資産税を支払っているかは、不動産仲介業者に問い合わせてみましょう。

電気代や水道代は地域によって基本料金が異なります。下水道がなければ浄化槽のメンテナンス費用などが発生するでしょう。基本的な生活を送るうえで欠かせない費用も調べておくと安心です。

予算が決まったら金融機関と融資の相談をします。

融資が受けられるかどうかや、使える補助金があるかなどのアドバイスを受け、資金の準備に入りましょう。

空き家を買うときは「暮らし」まで考えよう!注意点2つ

せっかく購入するマイホームです。買った後に「こんなはずじゃなかった」とならないためにも、空き家を買う際の注意点を紹介します。

  • 空き家の状態をしっかりと確認する
  • 地域の情報を集める

空き家を買ったらそこで暮らしていくことになります。建物が安全であることはもちろん、暮らしやすい環境かどうかは大切なポイントです。

空き家の状態をしっかりと確認する

購入を検討している空き家がどのような状態なのか、しっかりと確認しましょう。不動産仲介業者が立ち会ってくれるのであれば、一緒に見て記録を残しておくとより安心です。

外観からは分かりにくい構造的な問題や修繕が必要な箇所は、大きな追加費用になってしまいます。オーナーに念入りに確認するだけでなく、必要に応じて専門家に鑑定してもらうのもいいでしょう。

また地域の気候や災害リスクを考慮して、長期的な維持管理計画を立てることも大切です。

土地の権利関係はきちんと把握しておきます。

隣接する土地との境界線はどこなのか、共用道路がある場合は誰がメンテナンスするのか、など建物以外のこともはっきりさせておきましょう。

あいまいな部分を減らすことでご近所トラブルを避けることができます。

地域の情報を集める

空き家がある場所が古くからのコミュニティを形成している土地だと、その土地特有の風習が色濃く残っていることがあります。これは地方の空き家に多いケースです。

地方の空き家を譲り受けて家族で引っ越した友人は、神社の秋祭りでお神輿の担ぎ手にされて毎年参っていると言っていました。

断ることもできず、その日は会社を休んでまで参加しているようです。

いくら情報を集めても暮らしてみないと分からない部分が多いのは確かです。しかし知っておくと事前に対処法を考えることもできます。

どうしても風習に合いそうにないと思えば、別の空き家を探すなど方向転換が必要かもしれません。

すべて調べ切れるわけではありませんが、聞ける相手がいる場合は地域の情報をリサーチしておいて損はありません。

所有者が分からない空き家を買う方法

空き家の所有者が分からない場合は、所有者を調べることから始めなければいけません。

空き家の隣近所で聞き込みをすることや、人伝いに探してもらう方法があります。

もっとも確実なのは法務局に申請して登記簿を照会する方法です。

相続の途中で登記の記録が途切れていることもありますが、大体の場合は所有者を見つけられるでしょう。

空き家を買うときは行政の補助金制度を確認しよう

空き家購入者が利用できる補助金や制度は、国や地方自治体によってさまざまです。

賢く利用すれば資金面の負担を軽減できるチャンスです。

あなたの空き家購入に適用できるものがあるか照らし合わせてみましょう。

空き家を買うときに利用できる補助金の種類を紹介

補助金は空き家を買うときに大きな後押しになります。国や地方自治体では、地域活性化や定住促進を目的としたさまざまな補助金を打ち出しています。

その取り組みは各自治体で異なるため、利用したい場合は空き家の所在地の役所へ問い合わせるといいでしょう。ここでは例を挙げながら内容を解説します。

定住促進を目的とした補助金

他の地域から移住したい人や空き家の購入費に対して行政から助成金が受け取れます。

例えば愛媛県今治市では「今治市外から移住する人」「県外から移住した人」「東京23区に5年以上居住または通勤した人が移住した場合」いずれかの人が移住した場合、家賃補助や住宅の購入費などを支援しています。

リノベーションを支援する補助金

空き家のリノベーションや改修工事にかかる費用に対して受け取れる助成金です。経済的負担を軽減し、より良い家づくりをサポートしてくれます。

また空き家購入時のみだけではなく、すでに住んでいる住宅の耐震改修工事などにも適用される場合があります。

茨城県常総市では「空き家等バンク活用支援金」があります。空家バンクに登録されている物件に対して「安全性・居住性・機能性を維持し、向上させるためにかかった費用」を助成しています。工事費用の半分、または上限30万円までの補助金を受け取れます。

支援の内容や助成金は、確認しておくと予算計画を練るときに役に立つでしょう。

空き家を買うときに補助金を利用するには行政窓口へ行こう

補助金制度を利用する際には、応募条件や使用できる範囲、申請方法を正しく理解して計画的に行動することが大切です。

また自治体ごとに補助金の額や支援内容が異なるため、事前に情報収集します。

申請にはさまざまな書類が必要です。行政窓口と相談しながら適切に準備しましょう。

補助金制度の多くは地域の活性化や空き家問題の解決に寄与することを期待されています。個人の利益追求だけでなく、公共の利益にも配慮しながら賢く制度を活用しましょう。

空き家を買う前に!メリットとデメリットを理解しよう

空き家を買う方法や補助金について見てきました。改めて空き家を買うメリットとデメリットをまとめてみましょう。

空き家を買うメリットは購入費用の節約

空き家は中古物件であり、長く手入れをされていないものも少なくありません。ネガティブなイメージがある一方で空き家ならではのメリットがあります。

  • 住宅購入の費用を抑えられる
  • 立地条件がよい物件が多い
  • 国や自治体からの補助金制度がある

費用を節約できるというのが大きなメリットですね。詳しく解説します。

住宅購入の費用を抑えられる

空き家を購入する最大のメリットは何といってもそのコストパフォーマンスです。多くの空き家は市場価格よりも安価で取引されている傾向があります。

既存の家を購入することで、新たに建築する場合に比べて時間と労力を節約できるのも魅力的でしょう。

それに加え、安価で取引されている分、同じ予算でも新築より広い土地の住宅を購入することもできます。

立地条件がよい物件が多い

住宅を建てる際は、駅や学校が近い、買い物に便利、病院が近い、日当たりがいいなど好立地の場所から建設が進みます。

築年数の経過した古い空き家であれば、恵まれた立地条件にある場合が多くあります。

国や自治体からの補助金制度がある

地方自治体による空き家活用の取り組みに参入することで、補助金や低利のローンなどのサポートを受けられることがあります。

補助金を活用すればリフォーム資金を抑えつつ、自分好みの住空間を整えられます。

あなたがより住みやすい家を新築よりも安価に実現できそうですね。

空き家を買うデメリットはメンテナンス面

メリットの裏には空き家ならではのデメリットも存在します。納得して空き家購入を進めるにはデメリットもしっかりと理解して臨みましょう。

  • 購入後のメンテナンス費用がかさむ
  • 空き家は探しにくい

たくさんあるように感じる空き家ですが、いざ探すと難しい部分があるようです。

購入後のメンテナンス費用がかさむ

空き家を買う際は多くの場合、リフォームを前提に進めることがほとんどです。

長く使われていなかった水回りや台所設備、給湯器などは総取り換えが必要な場合があるからです。

ローン計画の段階で空き家の改修費用をしっかりと見積もっていても、暮らしていく中で次々と不具合が見つかることもあります。

目に見えない部分での傷みや損傷、季節限定の不具合などです。暮らして数年で浄化槽が割れて買い替えになった事例や梅雨時期になると必ずカビが大量発生する部屋があるなど、さまざまです。

暮らさないと分からない部分が多く、難しいところです。メンテナンスの費用は常に家計の中で確保しておくと予期せぬ事態にも柔軟に対応できるでしょう。

空き家は探しにくい

自治体の空き家バンクを検索すると、その登録数の少なさに驚きます。実際に街を歩くとあちこちに空き家があるように見えるのに、売りに出されているものは極わずかです。

空き家オーナーの中には「相続したけど、こんな田舎で買い手はないだろう」「実家だし残しておきたい」と考えて、空き家の活用に消極的な人も多くいます。

中には不動産仲介業者に相談したが「売れない」と言われたのでそのままにしているという声も聞きます。

不動産仲介業者も空き家は古く見た目が悪いことや、売ったり貸したりするにしてもメンテナンスやリフォームの費用がかさみます。そのため積極的に取り扱いたくないと考えられがちです。

4.まとめ

空き家を購入する際は、しっかりとした情報収集が肝心です。空き家を買うメリットやデメリットをよく理解した上で、あなたの理想に合う空き家かどうか慎重に検討しましょう。

補助金やさまざまなメリットを活用すれば、空き家の再活用がより魅力的な選択肢になるでしょう。