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投稿⽇時

2024/06/10

最終更新⽇時

2024/06/10

2LDKの間取り完全ガイド:特徴とメリットを徹底解説

  • 不動産の知識

2LDKとは、リビング・ダイニング・キッチン(LDK)と2つの部屋からなる間取りです。1人暮らしだけでなく、ファミリー層やルームシェアを希望する方にも人気があります。では、実際に2LDKの部屋はどのように探せばいいのでしょうか。この記事では、2LDKの間取りの種類とそれぞれの特徴を紹介します。選ぶときのポイントや、ほかの間取りとの違いも解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。

2LDKとは?基本的な間取りとその魅力

2LDKとは、リビング(Living)とダイニング(Dining)とキッチン(Kitchen)が1つの部屋にあり、そのほかに2つの部屋がある間取りを指します。2LDKは1人暮らしの方からファミリー層までさまざまな世帯人数に対応可能で、人気度の高い間取りとなっています。また、2000年代から流行り始めた間取りのため、築年数が比較的浅いのも大きな特徴です。

部屋の間取りには、LDKのほかにKやDKといった単位があります。それぞれどのような違いがあるのでしょうか。ここでは、特にLDKと混同されやすいDKの間取りとの違いを深堀りします。

2LDKの概要と特徴

2LDKと混同しやすい間取りとして、2DKが挙げられます。結論から言うと、2DKと2LDKの違いはリビングがあるかどうかです。2DKはダイニングとキッチンが同じ空間にあり、2つの居室があるため、リビング(L)は存在しません。さらに、DKとLDKはそれぞれ最低限の広さが定められています。

  • 2DK……6畳以上10畳以下のダイニングキッチンと2部屋
  • 2LDK……10畳以上のダイニングキッチンと2部屋

2LDKはリビングがある分、ソファやテレビ、テーブルなどを置く余裕があり、くつろぐための空間やワークスペースとして活用できます。部屋のレイアウトの自由性が高いことが大きな魅力です。

1LDKと2LDKの違い

同じLDKでも、1LDKと2LDKでは部屋の数が異なります。1LDKはリビングダイニングキッチンとそれ以外の部屋が1つという間取りですが、2LDKはリビングダイニングキッチンとそれ以外の部屋が2つあります。このように、LDKの頭に付く数字はリビングダイニング以外の部屋の数を示しています。つまり、3LDKであれば3部屋とリビングダイニングキッチン、4LDKであれば4部屋とリビングダイニングキッチンという間取りです。

  • 1LDK……10畳以上のリビングダイニングキッチンと1部屋
  • 2LDK……10畳以上のリビングダイニングキッチンと2部屋

それ以外の間取り

DKとLDK以外の間取りのほかに、部屋の広さを表す単位は存在します。たとえば、1人暮らしの方には1R(ワンルーム)や1K(ワンキッチン)」などの間取りが人気です。以下の表を参考にして、引っ越し時の間取りを検討してみましょう。

間取りの種類部屋の特徴
1R(ワンルーム)部屋とキッチンに仕切りがない
1K部屋とキッチンに仕切りがある
1DK6畳以上10畳未満のダイニングキッチンと1部屋
1LDK10畳以上のリビングダイニングキッチンと1部屋
2K2部屋とキッチン
2DK2部屋とダイニングキッチン
2LDK2部屋とリビングダイニングキッチン
2LDK+S2部屋とリビングダイニングキッチンとサービスルーム(小部屋)
3DK3部屋とダイニングキッチン
3LDK3部屋とリビングダイニングキッチン
4DK4部屋とダイニングキッチン
4LDK4部屋とリビングダイニングキッチン

2LDKの間取りの特徴

1人暮らしからファミリー層まで幅広い人気を誇る2LDKですが、間取りにはどのような種類があるでしょうか。リビングダイニングキッチンと残り2部屋の配置によって、空間の使い方や暮らしやすさは変わります。ここでは、2LDKの間取りの種類を5つのタイプに分けて解説します。

 タテ長リビング型

タテ長リビング型は、賃貸・分譲物件の両方に多く見られる間取りです。リビングダイニングと2部屋の間仕切りを開放すると、より広々とした空間を作れます。

タテ長リビングタイプの特徴

  • 各部屋の間仕切りを取り去れば空間を拡大できる
  • 日当たりの良い部屋をリビングのほかに確保しやすい

 ヨコ長リビングタイプ

タテ長リビング型と同様に、分譲・賃貸マンションに多く見られるのがヨコ長リビングタイプです。日当たりの良い方角にリビングが配置され、ダイニングスペースも通気性に優れています。

ヨコ長リビングタイプの特徴

  • 同じ広さのタテ長リビングタイプと比べて壁の部分が多いため、インテリアデザインがしやすい
  • 玄関から直行できる部屋を確保しやすい
  • 2LDKの中でも採用されやすい間取りなので、物件を探しやすい

 個室重視タイプ

個室重視型は、築年数が比較的長い物件に多く見られます。玄関ホールからリビングダイニングキッチンを通った先に2部屋が配置された間取りです。2部屋はいずれも採光性と通気性に優れており、プライベート空間の快適さを重視したい方におすすめの間取りと言えます。

個室重視タイプの特徴

  • 2部屋の採光性と通気性に優れている
  • 両脇に住戸がある中部屋の場合、リビングダイニングキッチンに窓がないことがある
  • 敷地面積が広い部屋であれば、友人とのルームシェアも可能
  • 外出時に必ずリビングダインキッチンを通るため、住人とのコミュニケーションを取りやすい

 横並びタイプ

横並びタイプは、リビングダイニングが日当たりの良いバルコニー側に配置されています。そのためどの部屋も採光性がよく、ほかのタイプと比較して快適な環境を作りやすい間取りです。

横並びタイプの特徴

  • 日当たりの良い場所にリビングダイニングキッチンと部屋が並ぶため、どの部屋も快適性が比較的高い
  • リビングダイニングキッチンと隣接する部屋の間仕切りを除去すれば、より広い空間を演出できる
  • ドアの種類や配置場所によって部屋の独立性が異なる
  • 1人暮らしや共働きの夫婦、子どもがいる場合の子ども部屋や友人同士のルームシェアなど、部屋の使い道が幅広い

 メゾネットタイプ

メゾネットタイプの間取りは、高級賃貸マンションやデザイナーズマンションでよく見られます。狭小地や高低差のある敷地でも建築可能で、部屋が2階建てのような造りになっているのが大きな特徴です。2LDKの場合、1階部分のフロアにリビングダイニングキッチンやバスルーム・トイレが、2階部分に残りの2部屋が配置されることが多いです。

メゾネットタイプの特徴

  • 戸建てのような空間で暮らせる
  • 家族で過ごすための空間と、プライベート空間を分けられる
  • 同じ床面積のワンフロアの2LDKに比べると、空間の開放感が少ない
  • 同居や同棲の場合、共有スペースと個人スペースの切り分けがしやすい

2LDKの部屋に住むメリット

2LDKの部屋に住むメリットには、次の5つが挙げられます。

部屋をゆったりと使える

2LDKはスペースを広く使えるため、ソファやテレビ、テーブルなどの家具を置いても広々とした空間を確保できます。また、キッチン周辺の設備や収納力がファミリー層向けに設計されていることが多いため、料理をする機会が多い方が利用しやすい環境と言えるでしょう。さらに、リビングとベッドルームを分けられるのも大きな魅力です。

部屋によって用途を分けられる

1Rや1Kと異なり、2LDKは複数の部屋を用途によって使い分けられます。たとえば、ワーキングスペースをリビングとは別に確保したい場合や、小さな子どもがいる家庭なら子ども部屋が必要となる場合もあるでしょう。入居者のライフスタイルに合わせて、複数の部屋を有効活用できるのは2LDKの大きなメリットです。

来客時の対応がしやすい

1Kや1Rなどの部屋が1つしかない間取りのデメリットとして、個人スペースと来客スペースの分離が難しいことが挙げられます。来客時にプライベート空間が失われることで、困った経験をされた方も多いのではないでしょうか。その点、2LDKは部屋が複数あるため、十分な個人スペースを確保した上で来客スペースを準備できます。広いリビングがあるため、来客者もゆったりと寛げるでしょう。

住人が増えても住みやすい

2LDKは同居や子どもが生まれた場合でも住みやすい間取りです。同居の場合はそれぞれのプライベート空間が必要になりますし、子どもが生まれた場合は将来的に子ども部屋が必要になるかもしれません。2LDKであれば、リビングのほかに2部屋分の余裕があるため、住人が増えた場合にも問題なく対応できます。ただし同居や同棲など、契約期間中に住人が増える可能性がある場合は、あらかじめ不動産業者にその旨を伝えておくといいでしょう。

ペットを飼いやすい

2LDKはペットを飼う環境としても適しています。1Kや1Rでも飼えないことはありませんが、間取りの広さが十分とは言えません。さらに1Kや1Rなどの賃貸物件の場合、契約条件としてペット禁止を提示しているケースがほとんどです。ペットに代表的な犬や猫を飼うためには、ケージやトイレの置き場所や遊べる空間が必要になります。2LDKであれば、広いリビングでペットの住環境を整えやすいでしょう。

2LDKの部屋探しの注意点

2LDKの部屋を探す際には、以下の点に注意しましょう。

水回りの配置に気をつける

部屋を探す際は、水回りの配置に注意しましょう。水回りがリビングダイニングキッチンに隣接していれば、家事動線や生活動線などの配線がかなりコンパクトになります。一方、リビングダイニングと水回りが廊下で隔てられている場合、配線が少し複雑になることがあります。暮らしやすさに重点を置くのであれば、水回りとリビングダイニングが隣接している部屋を中心に探しましょう。

部屋の位置に気をつける

2LDKの物件は、リビングダイニングと残り2部屋の配置によって暮らしやすさが変わります。また、住人がどのような要素を重視するかによっても異なるでしょう。たとえば、プライベート空間を大事にしたいのであれば、リビングダイニングと部屋が完全に切り離された個室重視タイプやメゾネットタイプが適切でしょう。一方、リビングの開放感や来客時の対応のしやすさを重視したいのであれば、ヨコ長リビングタイプなどが適しています。このように、部屋の配置と重視するポイントによって暮らしやすさは異なります。物件を探す際は、自分の希望条件と部屋の配置を踏まえてシミュレーションをしてみましょう。

2LDKの部屋探しのポイント

同じ2LDKの間取りでも、物件ごとにさまざまな特徴があります。2LDKの部屋を探す際は、次のようなポイントを押さえましょう。

ライフスタイルに合わせて間取りを選ぶ

同じ2LDKでも、リビングダイニングキッチンと2部屋の配置は違います。2部屋が独立しているのか、隣り合っているのかでも使い勝手に違いが生じるでしょう。その間取りでの暮らしやすさは、住人の年齢や家族構成、ライフスタイルによって異なります。物件を探す際は、間取り図を確認してシミュレーションをしましょう。寝室をどこにするか、クローゼットはどこに配置するかなど、具体的な計画を立てることで想定される暮らしぶりが見えてきます。

将来的な家族構成を見据える

契約時に2LDKがちょうど良い広さでも、同棲や出産によって住人が増える可能性があります。部屋数が少なくなった場合、リフォームやリノベーションで対応することも可能ですが、それらの費用は安くありません。より広い部屋に引っ越すという選択肢もあります。いずれにしろ部屋を探す際は、将来的な家族構成や居住人数をある程度把握しておくことが必要です。

築年数を確認しておく

間取りの広さにかかわらず、基本的に築年数が浅い物件は家賃が高い傾向にあります。一方、築年数が長い物件は共用設備が古かったり、部屋の内装に経年劣化が見られたりなど、さまざまな理由で家賃が低く設定されています。毎月の家賃をなるべく抑えたい方は、築年数の古い物件を中心に探しましょう。たとえ築年数が古くても、リノベーションやリフォームによってきれいに改装されている物件は多く存在します。

最寄り駅までの距離を確かめておく

物件を探す際、大きな指標となるのは最寄り駅までの距離です。駅周辺に繁華街や商店街、遅くまであいているスーパーやコンビニがあれば、仕事帰りにも利用しやすいでしょう。仕事や子育てのしやすさも向上するため、最寄り駅までのアクセスは事前にチェックしておくべきポイントです。

月収と家賃のバランスを取る

いくら魅力的な物件でも、家賃が高すぎると月々の家計が苦しくなります。物件を探す際は、自分の月収と家賃のバランスを考慮することが重要です。一般的に、家賃の適正価格は「手取り額の20~25%」と言われています。たとえば手取り収入が30万円の方は6~7.5万円前後の家賃が適切ということです。

今回は2LDKの間取りについて解説しました。1Rや1Kなどの部屋に比べ、2LDKは部屋の使い道が広いことが大きな魅力です。また、リビングダイニングキッチンと2部屋の配置によってさまざまなメリットがあります。自分が重視したいポイントと間取りを照らし合わせることで、暮らしやすい物件を見つけられるはずです。