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投稿⽇時

2024/06/11

最終更新⽇時

2024/06/11

不動産の売り出し価格とは?売り出し価格を決める5つのポイント!

  • 不動産買取

不動産を売却する際に最も重要な要素の一つに、適切な売り出し価格を設定することがあります。しかし、その価格を決定するにはさまざまな要素を考慮する必要があります。

そこで記事では、「不動産の売却に興味がある」「不動産の売り出し価格について詳しく知りたい」という人へ向けて、不動産の売り出し価格について解説し、適切な価格を決めるためのポイントや注意点について詳しくご紹介します。

不動産の売り出し価格とは

初めに、不動産の売り出し価格の定義について説明します。

不動産の売り出し価格

不動産の売り出し価格とは、物件を売却する際に売り主が市場に出す価格のことです。この価格は、売り主が希望する価格をもとに、不動産会社の査定や市場相場を考慮して設定されます。売り出し価格は、実際に物件が売りに出された時点での価格のことです。

売り出し価格は売主が自由に決めることができますが、適切な価格設定が必要です。高すぎる価格設定では物件が売れ残り、低すぎる価格設定では損をしてしまう可能性があります。そのため、査定価格や市場相場を参考に慎重に設定しなければなりません。後程売り出し価格を設定する際の重要なポイントを解説します。

また、査定価格は、不動産会社が物件の市場価値を示す価格でもあります。類似物件の成約価格や物件の特徴、現在の不動産市況などを考慮して算出されます。査定価格は売り出し価格の参考となるため、査定してくれる不動産会社の選定も重要になるのです。

ほかにも、成約価格という概念が存在するため覚えておきましょう。成約価格は、売り主と買い主が合意して成立した売買価格です。売り出し価格とほぼ同じ価格になる場合もありますが、希望価格よりも低くなることもあります。過去の取引実績などを調査して、物件の相場を把握することが重要です。

売り出し価格を決める手順

不動産の売り出し価格を決める流れは、以下の通りです。

  1. 売却したいと思う価格を決める
  2. 売却したい価格と実際の相場価格を比較する
  3. 不動産会社に査定依頼を出して見積もってもらう

①売却したいと思う価格を決める

最初に、「これくらいで売りたい」という価格を〈売却したい価格〉として決めます。この価格は、ローンの残債や将来の購入のための資金などを考慮して設定します。たとえば、ローンの残債を完済するためや、新居の頭金に充てるために必要な金額などを踏まえて設定します。ローンの残債が1,000万円のこっており、不動産の売却により完済させたいのであれば、売却したい価格を1,0000万円で設定するのです。

②売却したい価格と実際の相場価格を比較する

売却したい価格を決めたら、市場相場を調査して、売却したい価格と市場相場を比較します。近隣の類似物件の成約価格や地域の不動産市況などを考慮して、売却したい価格との差異を確認します。売却したい価格が市場相場と大きく差がある場合には、価格を見直さなければなりません。この時点ですでに素人で考えられる範囲は限られているため、不動産会社などの専門家と相談しながら決めることをオススメします。

③不動産会社に査定依頼を出して見積もってもらう

売却したい価格と市場相場を比較したあと、不動産会社に査定依頼をします。複数の不動産会社から査定を受けることで、査定額の比較が可能です。インターネット上の一括査定サービスを利用すると、複数の不動産会社に一度に査定依頼をすることができ、効率的に比較ができるでしょう。これらの手順を踏んで、適切な売り出し価格を設定し、不動産の売却を進めていきます。

売り出し価格を決める5つのポイント

続いて、売り出し価格を決めるポイントを5つ紹介します。せっかく不動産を売却するのであれば、できるだけ高い価格で売却したいですよね。本項では、売り出し価格を決定するための思考法を中心に解説しています。

売却価格を決める5つの大切なポイント

  • 査定価格を売り出し価格として設定する
  • 価格を下げると早く売れるということを知っておく
  • 時間的な余裕を持っているときは相場よりも高い価格を設定してみる
  • 物件をリフォームして価値を高める
  • 証明書類を取得して価格を上げる
  • 査定価格を売り出し価格として設定する

査定価格は、不動産の専門家が市場動向や物件の状態を考慮して算出した価格です。そのため、査定価格をそのまま売り出し価格とすることで、適正な価格設定になることが多いでしょう。素人で決めた売却したい価格よりも不動産会社が出した相場価格のほうが、実際の価値に近い価格となることは一目瞭然です。とくにマンションなどの場合、査定価格の精度が高いことが多いです。

価格を下げると早く売れるということを知っておく

ほとんどの売却希望者は「できるだけ高い価格で売却したい」と考えているでしょう。しかし、なかには「価格はどっちでもいいからできるだけ早く売却したい」と考える人もいます。この記事を見ているあなたはどちらでしょうか。

売却期間を短縮するためには、価格を下げることが必要です。一般的に、早く売却したいときには査定価格から一定割合を下げた価格を設定します。これにより、早期に買い手を見つけることができます。また、不動産会社に直接売却も検討することもあります。

時間的な余裕を持っているときは相場よりも高い価格を設定してみる

時間的な余裕がある場合は、高めの〈チャレンジ価格〉を設定してみることをオススメします。最初は市場の相場価格よりも少し高めの売却価格から売り出し、売れない場合は徐々に価格を下げていくのです。ただし、過度に高い価格設定は時間の浪費につながる可能性があるため、不動産会社の意見を参考にすることが重要です。

物件をリフォームして価値を高める

リフォーム物件は、リフォームによって付加価値が生まれるため、市場価格よりも高めの価格を設定できる場合が多いです。ただし、リフォーム物件にするためにはかなりの費用が必要で、かつ時間もかかってしまうでしょう。リフォーム費用の全額回収を目指すのではなく、売れる価格に合わせて適切な価格を設定しましょう。

証明書類を取得して価格を上げる

物件の性能や状態を証明する書類を取得している場合は、通常よりも高めの価格を設定できます。なぜなら、その書類があるだけで、信頼性の向上につながるためです。たとえば、耐震性や保証書があるかどうかだけで、不動産の売り出し価格のアップ要因となります。ただし、書類を用意するためには専門知識が必要なため、不動産会社や法律の専門家との相談が重要です。

以上が売り出し価格決定時のポイントの詳細な解説です。これらのポイントを考慮して売り出し価格を決定することで、効果的な不動産取引が可能となるでしょう。

売り出し価格を決定する際の注意点

先述した売り出し価格決定時のポイントだけ理解しておけばいいというわけではありません。ここでは、売り出し価格を設定する際の注意点を詳しく解説します。

売り出し価格決定時の注意点

  • 高過ぎる価格設定はしないこと:
  • 早く売るなら徐々に下げる方式は取らないこと
  • 最低売却価格を決めておくこと
  • 複数の不動産会社で査定してもらう

高過ぎる価格設定はしないこと:

売り出し価格を高く設定すると、買い手が興味を示さずに取引が難航する可能性があります。戸建ての場合、不動産市場の動向や地域の需要によって査定価格がばらつくことが多いため、注意しておきましょう。過度に高い査定価格を採用することは、売却の遅延や価格交渉の難化を招くことがあります。そのため、相当時間が余っている場合を除き、複数の不動産会社に査定を依頼し、相場に即した適正な価格を把握することが重要です。

早く売るなら徐々に下げる方式は取らないこと

売り出し価格を高く設定し、後で徐々に価格を下げる方式は、相当な時間があれば問題ないものの、早く売りたいのであれば向いているとは言えない売却方法です。一般的に、適正な価格は物件が3ヶ月程度で売却される価格です。したがって、早急な売却を望む場合は、最初から適正な価格を設定しておきましょう。価格を高く設定しても買い手が見つからない場合に途中で価格を下げると、信頼性や物件の魅力に対する印象を損ねる可能性があります。

最低売却価格を決めておくこと

売り出し価格を決めたら、最低売却価格も同時に決めておくことが重要です。基本的に戸建ての場合、購入希望者からの値引き交渉があります。事前に最低売却価格を設定しておくことで、値引き交渉に対する自分の立場を明確にし、不要な価格交渉の時間やストレスを省けるでしょう。最低売却価格は、物件の需要や市場動向、査定価格などを考慮して慎重に設定する必要があります。

複数の不動産会社で査定してもらう

査定金額は不動産会社ごとに異なる場合があります。そのため、複数の不動産会社から査定を受けることで、より客観的で適正な価格を把握することができます。不動産市場の動向や地域の需要などを踏まえて、査定金額のバラつきを理解し、適切な売り出し価格を設定することが重要です。インターネット上の一括査定サービスを利用することで、手軽に複数の不動産会社から査定を受けられます。

まとめ

売り出し価格を決める手順

  1. 売却したいと思う価格を決める
  2. 売却したい価格と実際の相場価格を比較する
  3. 不動産会社に査定依頼を出して見積もってもらう

売却価格を決める5つの大切なポイント

  • 査定価格を売り出し価格として設定する
  • 価格を下げると早く売れるということを知っておく
  • 時間的な余裕を持っているときは相場よりも高い価格を設定してみる
  • 物件をリフォームして価値を高める
  • 証明書類を取得して価格を上げる

売り出し価格決定時の注意点

  • 高過ぎる価格設定はしないこと:
  • 早く売るなら徐々に下げる方式は取らないこと
  • 最低売却価格を決めておくこと
  • 複数の不動産会社で査定してもらう

本記事では、不動産の売り出し価格について説明しました。

いくつか重要なポイントを説明しましたが、何より、不動産を売る際には信頼できる不動産会社を選ぶことが大切です。

不動産の価格は段階によって変わることがあります。良い条件で売却を行うためには、信頼できる不動産会社と相談し、売りたい時期や売り出し価格の見直しのタイミングなどを含む売却プランを考えなければなりません。

また、不動産の価格は「需要」と「供給」によって決まります。需要が高い条件を備えた物件ほど、より良い条件で売れる可能性が高まります。そのため、多くの購入希望者が集まる不動産会社に依頼することも重要です。

不動産価格の査定には、そのエリアに精通し、豊富な成約実績や経験を持つ信頼できる不動産会社に依頼しましょう。