不動産を売却したくても、「本当に売れるのか」「手続きが難しそうで億劫」と感じている方もいるのではないでしょうか。大阪狭山市では、市街地化も進み人気があるうえ、補助金制度も導入しているため、安心して売却活動をおこなうことができます。
そこで、今回は大阪狭山市の魅力や補助金制度、平均売却価格について詳しくご紹介します。不動産売却を検討中の方は、ぜひ参考にしてみてください。
まずは、大阪狭山市がどういうところなのかをご紹介します。
大阪府の南東部に位置する大阪狭山市は、大阪市や堺市などの「ベッドタウン」となっています。特に南部には、「狭山ニュータウン」という大規模な住宅街があるのが特徴です。このような大規模な住宅街もある反面、住環境に配慮した町づくりにも力を入れています。
たとえば、防犯灯のLED化を推進し、地域の安全性の向上を図っているのもそのひとつです。また、パチンコ店やゲームセンターの開業を市の条例により規制しているため、子どもに悪影響を与えるリスクが軽減されているのも、子育て世代から支持を集めている要因でしょう。
そして、財政も安定しているため、行政からの手厚い支援が受けられるのも魅力のひとつです。さらに、市の中央には「狭山池」と言われる日本最古のダム式ため池があり、市の象徴となっています。大阪府内のなかでも特に住みやすい環境が整っており、治安が良好なのも人気のひとつと言えるでしょう。
大阪狭山市内には、河川が複数流れており、水質向上を図ることを目的に「河川環境改善まちづくり事業」が立ち上げられました。これにより、市や住民、そして大阪府が連携し、河川の美化活動をおこなっています。
また、大阪狭山市では水洗トイレの導入を推進し、公共用域の水質改善にも取り組んでいます。2015年頃から、下水道管の老朽化に伴う修繕事業をおこなっているため、日々の生活においても安心して水道水が利用できるようになりました。市街地化が進められてはいますが、美化活動により美しい河川の風景を楽しむことができます。
河川だけでなく、緑地の整備も進行しているため、自然を感じられるのはもちろん、子どもが遊べるスポットもたくさんあります。さらに、1981年より前の旧耐震基準で建てられた建築物の耐震工事をおこなう際は、一部補助が受けられるのも大きな魅力でしょう。
大阪狭山市では、道路を拡幅・新設したり、橋の安全性を確保したりと、インフラ整備が盛んな点も特徴のひとつです。市内の玄関口でもある「金剛駅」周辺では、バリアフリー化やユニバーサルデザインの導入などが進められています。定期的な歩道の整備や段差の解消がおこなわれているため、体の不自由な方や小さな子どもと一緒に歩くときも、リスクが軽減されるでしょう。
また、市内各地でも交通安全教室をおこなっており、交通ルールにおける周知にも徹底して力を入れています。幼少期から交通ルールやマナーを学ぶことが多いため、重大な交通事故の発生も少ない傾向にあります。
さらに、地元の住民の要望に基づき、市内を循環するバス事業のサービス向上にも努めているため、バス移動も快適です。
ここでは、大阪狭山市の土地や住宅に関することを述べたうえで、補助金制度についてご紹介します。大阪狭山市の土地の平均価格は、住宅地で1㎡あたり9万5380円、商業地で1㎡あたり12万7000円です。空き家率は10.97%、持家比率は73.27%、賃貸用住宅の空き家率は13.33%となっております。1住宅あたりの延べ床面積は97.21㎡、通勤時間は44.7分です。
次に、大阪狭山市内で対象となる補助金制度についてご紹介します。
このなかでは、3つの補助金制度が対象となります。
1つ目は、「木造住宅耐震改修補助金」です。木造住宅の耐震改修をおこなった際に、補助金を70万円、世帯の月額所得が21.4万円以下の場合は90万円を受け取ることができます。
2つ目は、「木造住宅耐震改修設計補助金」です。木造の耐震改修の設計をおこなう際に、改修設計費用の70%の補助率で、上限を10万円として給付されます。
3つ目は、「木造住宅除却補助金」です。木造住宅の除却をおこなう際に、40万円の補助金を受け取ることができます。s
これは、「住宅用再生可能エネルギー等設備設置費補助事業」と言われる制度です。住宅用の太陽光発電システムや家庭用の燃料電池コージェネレーションシステム、リチウムイオン蓄電池が補助の対象システムとなります。1つのシステムにつき5万円の補助金を受け取ることが可能です。ただし、設置費の2分の1の額が5万円に満たない場合は、その額の補助となります。
まず、移住を支援する制度として、「空き家バンク制度」があります。空き家を有効活用することで、地域の活性化や市外からの住民の移住、さらに定住促進を図るという目的です。ほかにも、「既存民間建築物除却補助制度」というのがあります。これは、市内の空き家を除却する所有者に対し、費用の一部を補助するという制度です。ただし、除却工事費の10分の8が上限額として決められています。
また、新築建築・購入や中古購入による住宅取得支援などは、補助金の対象外となるため注意が必要です。大阪狭山市では、特に力を入れている環境問題や自然災害、移住などを目的とした際に、補助金の対象となります。さらに、生ゴミ処理機を購入する際も補助金が交付されるなど、ゴミ問題に関しても積極的に取り組んでいることがわかります。
大阪狭山市では、「都市計画マスタープラン」に即した都市計画をおこなっています。都市計画マスタープランとは、まちづくりにおける目標や実現するための取り組みを示した基本的な方針のことを言います。
大阪狭山市の特徴や課題を踏まえたうえで、これからのまちづくりの柱として3つのテーマを設定し、それぞれの方針に沿ったまちづくりを進めています。 ここでは、3つの柱についてご紹介します。
まず、健全な都市活動を維持するとともに、その活動を向上させるには、強みを伸ばしていく必要があります。取り組みの方針は、「高質な都市環境の維持・向上」「公共交通の維持・拡大・利用促進」「魅力ある水とみどりの拠点、安全・快適なネットワーク形成」「歴史文化遺産を活用した魅力づくり」の4つです。
それぞれの地域とかかわりを持ち、住居環境の選択や水・みどりを身近に感じることができる暮らしを目指しています。
続いて、にぎわいのある都市空間を形成するには、強みを伸ばすとともに、弱みも補っていかなければなりません。取り組みの方針は、「拠点の都市機能維持・向上」「土地を活かした地域活力の維持・向上」「道路環境の改善」「安心・安全・快適なウォーカブルネットワークの形成」の4つです。利便性や充実感ある暮らしをするために、景観づくりや地域の活力を身近に感じることができる暮らしを目指しています。
最後は、変化に動じず安定した都市経営を実現させるため、予測しうる脅威には備えておかなければなりません。取り組みの方針は、「少子高齢化などに対応した良好な住居環境の維持・向上」「農環境の維持・向上と地域特性に応じた環境調和型の空間形成」「大規模施設跡地の計画的活用」「災害に強い市街地の形成」「基盤施設の長寿命化・再編及び活用」の5つです。
このように大阪狭山市は、これからのまちづくりに力を入れています。都市開発に向けさらなる向上を目指しているということは、不動産の売却をおこなううえでも大きなメリットとなり、今後も地域全体を支えていくこととなるでしょう。
こういった市の情報は、公式ホームページで簡単に確認することができるため、売却の際は財政状況などもチェックしておくと良いでしょう。
参照:大阪狭山市ホームページ
大阪狭山市の2022年の公示地価は、平均坪単価が36万円です。前年と比較すると、0.65%上昇していることがわかります。実際におこなわれた土地の取引価格は、平均坪単価が31万円となっています。中古マンションの平均売却価格は、専有面積70㎡あたり956万円、坪単価は45万円、㎡単価は13万円です。
一戸建ての場合は、延べ床面積100㎡あたり1055万円、坪単価は34万円、㎡単価は10万円となっております。土地面積が100㎡あたりの平均売却価格は1848万円、坪単価が61万円、㎡単価は18万円です。平均売却価格は、前年と比較してもほぼ横ばいであることがわかります。
これらは、国土交通省の「土地総合情報システム」をもとに算出したデータです。
参照:土地総合情報システム | 国土交通省
さらに、大阪狭山市では市街地化が進んでいるため、中心部では高価買取も期待できます。子どもが安心して暮らせるまちづくりをおこなっているため、子育て世代を狙った売却方法を検討してみるのも良いでしょう。
大阪狭山市は、大阪市や堺市などのベッドタウンとして成長を遂げ、大阪府内のなかでも特に住みやすい環境が整っているため、治安が良好なのが人気のひとつです。
また、住宅の増築・改修・改築や省エネ住宅、空き家などを対象とした補助金制度を導入し、環境問題や自然災害にも備えています。
大阪狭山市の平均売却価格は横ばい傾向にありますが、子育て世代からの人気も高く、市街地化も進んでいるため、高価買取も期待できるでしょう。