奈良市の紹介と、不動産売却について

目次

  1. 奈良市の紹介
  2. 奈良市の最近の動向
  3. 奈良市の土地相場
  4. 奈良市での不動産売却をお考えの方へ

奈良市の紹介

奈良県の北部に位置する「奈良市(ならし)」は、奈良県の県庁所在地としての役割も担う、県下最大の都市です。「中核市」にも指定されていることから、可能な限り市民の身近で市政が行えるように配慮がなされ、地域行政の充実が図られています。

奈良時代に、都が移され「平城京」が築かれたことから「古都」と称され、古代日本の都として繁栄した歴史があります。京都に対して「南都」と呼ばれ、奈良市に本店を置く地方銀行の名称としても用いられています。

現在の奈良市は、奈良県の北部一帯を占める広大な市域を擁しており、奈良盆地の北端にもあたります。大阪や京都への交通アクセスも良く、いずれも電車で1時間ほどの距離と、通勤や通学にも重宝されています。地勢は、「春日山」を分岐に異なる様相を見せており、春日山以東は「なだらかな山地状」の地形が広がる大和高原に属し、山あいを抜ける河川が木津川に繋がっています。南端部には、市内最高地を誇る標高822メートルの「貝ヶ平山」がそびえています。春日山以西は「平坦地」の奈良盆地北端に該当するエリアであり、盆地南部に向かって流下する河川が大和川に合流しています。西部には西ノ京丘陵と矢田丘陵の一部が広がりを見せ、北部はいわゆる平城山丘陵にあたり、京都府南端の丘陵地に隣接しています。

気候は、山岳によって海岸地から隔てられているため、一年通じて寒暖の差が大きい内陸性の気候に属しています。年間降水量は、それほど多くなく、水田かんがい用水の不足を補うべく、ため池が数多く用意されています。

奈良市は、「国際文化観光都市」としても発展を見せており、第二次世界大戦の大きな戦禍を免れ、幸いにも残すことができた貴重な自然や文化財は、市の重要資源として扱われています。1950年には「奈良国際文化観光都市建設法」が成立し、以来、奈良市ならではの文化・観光的な価値を活かした近代都市づくりが進められているのです。それに伴い、近鉄学園前駅周辺エリアでは宅地開発が進められ、高度経済成長期にはさらなる開発の手が広がったことから、近畿圏内における住宅都市としての活躍も見せるに至りました。こうした国際的価値と、それに伴う宅地開発の歴史は、奈良市での不動産売却をご検討される際にも大きなポイントのひとつとなることでしょう。

1998年2月には、市制100周年の節目を迎え、同年12月にはユネスコの世界遺産リストに、東大寺・興福寺・春日大社・春日山原始林・元興寺・薬師寺・唐招提寺・平城宮跡の8つの資産群が登録されました。これらは「古都奈良の文化財」として大切にされているのです。

こうした奈良市の背景をふまえながら、引き続き、奈良市の最近の動きについて解説していきます。

奈良市の最近の動向

奈良市の最近の動向を紐解くにあたり、「奈良市 第5次総合計画」の内容に沿って、話を進めていきたいと思います。「奈良市 第5次総合計画」では、「未来ビジョン2031 『わたし』からはじめる『わたしたち』のまち 奈良」がテーマに掲げられており、市政運営の根幹となる街づくりの目標と、達成に向けた施策の基本的な方向性がまとめられています。

現在の奈良市は、2005年をピークに「人口」が減少傾向に転じており、2040年には30万人を割り込むことが予想されています。一方、65歳以上の高齢人口は増加しており、2040年には高齢化率が40%を上回ることが見込まれているのです。今や、人口減少・高齢化にまつわる課題は日本全体としての大きな問題のひとつでありますが、奈良市としてもその対策に向けてあらゆる策が講じられています。対して、「世帯数」で見てみると奈良市は増加の動きを見せており、特に「単独世帯」、とりわけ65歳以上のお一人暮らし世帯の比率が大きく伸びています。こうした傾向は、奈良市での不動産売却を考える際にも、大きな着眼点のひとつになるでしょう。さらに、全国的な傾向同様、奈良市においても、外国人人口は増加の一途を辿っており、今後こうした風潮に即した不動産売却も大いに注目されることが想定されます。

こうした社会情勢の変化をふまえ、奈良市では「未来ビジョン」と銘打って、2031年度を目標年度に定めた施策が展開されています。「2031年のまちの姿」として「ひとりひとりが『わたし』の人生をつくってまち」が目標とされており、「まちの方向性」としては、具体的に以下4点が挙げられています。

【1.誰もが子育てに関わり多様な生き方を認めあうまち】

子どもを街の未来そのものと捉え、家庭や学校だけでなく、地域の誰もが子育てに関わることを目標にしています。多様な育て方を受け入れあうことで、育つ人も育てる人もその人らしく生きられる街を目指しているのです。

【2.地域の特性をいかした様々な働き方にチャレンジできるまち】

歴史ある街から新しい街まで。街なかから山里まで。それぞれの街の特性に目を向け、その魅力を活かした奈良市ならではの仕事の可能性拡大が目標です。さらに、誰もが安心して自分が望むように働けることも大切な指標にされているのです。

【3.誰かのやりたいことが他の誰かのやってほしいことになる機会をみんなでつくっていけるまち】

人とのつながりから生まれる楽しさや喜びを通して、街への愛着と誇り、生きがいを育むことを大切に考えています。何かをしてみたいという思いや行動が他の人の求めることにつながり、充実した暮らしを実現していけるまちが目標です。

【4.命と生活を守るために自分たちで考え行動できるまち】

安全・安心な生活を持続可能なものとするため、知恵と力を合わせて自分たちの命と生活を守る決意が述べられています。それぞれができることを実践し、その積み重ねが土台となり、誰もが住みやすいと実感できるまちを目指しているのです。

これらを実現するための重点分野として、「子育て支援」「経済活性化」「健康長寿」「防災・減災」が挙げられており、各々以下をポイントにされています。

【子育て支援】

若い世代が奈良市で暮らしながら、出産・育児を前向きに捉えられるように、医療や保育・教育といったあらゆる面での環境整備が重視されています。出産前から育児期に至る、長期の切れ目のない支援提供への決意が語られています。

【経済活性化】

市内の活気を生み出すべく、外国人をはじめとする観光客の取り込みや、宿泊を含む滞在時間の延長による観光消費の拡大、観光資源の活用や新たな発掘について記載されています。また、市内での雇用創出に向けて、企業の事業規模拡大に向けた支援や、市内への新たな産業誘致などが計画されています。

【健康長寿】

「人生100年時代」に対応するため、高齢になっても生きがいを持ち、健康を維持しながら暮らせる環境整備の必要性が説かれています。継続的な社会参画の場を提供するとともに、医療や介護、生活支援、見守りといった包括的な支援活動についてまとめられています。

【防災・減災】

危険視されている南海トラフ地震にも警戒しながら、引き続き安全を守る取り組みが進められています。ハード・ソフトの両視点から、防災・減災に役立つ取り組みを強化するとともに、地域が主体となった防災・減災活動の促進について語られています。自助・共助・公助の意識を高めながら、交通設備や施設の計画的な耐震化や改修といった対策も進められています。

危険視されている南海トラフ地震にも警戒しながら、引き続き安全を守る取り組みが進められています。ハード・ソフトの両視点から、防災・減災に役立つ取り組みを強化するとともに、地域が主体となった防災・減災活動の促進について語られています。自助・共助・公助の意識を高めながら、交通設備や施設の計画的な耐震化や改修といった対策も進められています。

 *参考:奈良市 第5次総合計画

奈良市の土地相場

国土交通省が提供する直近のオープンデータなどを元に、奈良市の土地価格情報について述べていきます。

【公示地価情報】

2022年時点での調査によると、奈良市の最新公示地価は1平方メートルあたり平均13万7067円、坪単価に換算すると1坪あたり平均45万3117円となり、全国順位は125位と上位の部類です。前年値と比べると、0.06%の上昇を見せています。

1983年から蓄積された39年分のデータに基づくと、公示地価の最高値は、1991年に記録された1平方メートルあたり51万4932円であり、対する最安価格は、2012年の1平方メートルあたり11万2534円となります。両者の違いは4.58倍です。

【基準地価情報】

2021年時点における、奈良市の最新基準地価は、1平方メートルあたり平均14万6895円です。坪単価で見ると1坪あたり平均48万5605円となり、全国順位は113位と高めの値を示しています。前年からの変動状況は0.63%の減少が見られました。

こちらも1983年からの39年分のデータによると、基準地価の最高値は、1990年にマークされた1平方メートルあたり57万4555円が該当し、最小価格は1983年にマークされた1平方メートルあたり11万9866円となります。双方の違いは、4.79倍です。

【用途別地価情報】

2021年時点の情報によると、「宅地」の平均地価は、1平方メートルあたり9万4594円となり、坪単価で見ると、1坪あたり31万2710円になります。「商業地」の平均地価は、1平方メートルあたり32万4653円であり、坪単価換算では1坪あたり107万3235円です。

【エリア・地点別地価情報】

2021年〜2022年時点のデータに基づくと、奈良市内の地区において、最も高価格帯なエリアは「奈良駅」の1平方メートルあたり22万5214円円です。対して、最も低価格であるエリアは「月ヶ瀬」の1平方メートルあたり9725円が該当します。

さらに細分化すると、奈良市内における最高価格地点は、「奈良市東向中町4番」の1平方メートルあたり81万円が該当します。一方、最安価格地点にあたるのは「奈良市月ヶ瀬月瀬814番」の1平方メートルあたり179円です。

【鉄道沿線における土地相場】

奈良市と、同じ鉄道路線にある地域との土地相場について比較します。本記事の執筆時点での調査では、奈良市は、JR桜井線沿線の平均地価である1平方メートルあたり10万9263円を上回る状況です。かたや、近鉄京都線沿線の平均地価1平方メートルあたり23万6456円、JR関西本線沿線の平均地価1平方メートルあたり25万6476円、近鉄けいはんな線沿線の平均地価1平方メートルあたり14万3139円、近鉄奈良線沿線の平均地価1平方メートルあたり61万4526円については、下回る結果となりました。

奈良市内の基準点における地価は、近鉄京都線・JR関西本線・近鉄けいはんな線・JR桜井線・近鉄奈良線の駅までの距離が近づくほどに高まる傾向が見られます。
直近の価格とともに、近隣エリアとの傾向の違いなども参考にしながら、奈良市での不動産売却について調査を進めてみてください。

 *参考:土地代データ

奈良市での不動産売却をお考えの方へ

古代日本の都が置かれ、シルクロードを介してあらゆる海外文化が渡来した奈良市は、歴史的かつ文化的な価値の高い希少な市のひとつです。

数々の貴重な遺産は、戦乱や災害の中でもその都度復興され、見事現代まで引き継がれてきました。

全国的な課題である、人口減少や高齢化にまつわる問題は奈良市も例外ではありませんが、それらを意識した対策が市の計画の中でも語られています。

ぜひ本記事もご参考いただきながら、奈良市での不動産売却について知識を深めてみてください。


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