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最終更新⽇時

2025/07/31

160平米の広さ感|坪数や畳数、住宅購入の実際のポイント

  • 不動産の知識
記事執筆・監修
エキスパート職 山口智暉
  • -資格-

    宅建士、不動産コンサルティングマスター、FP2級、定借プランナーR、認定空き家再生診断士

  • -経歴-

    株式会社MDIにて土地活用の提案営業に従事
    東洋プロパティ㈱にて不動産鑑定事務に従事
    株式会社リアルエステートにて不動産買取再販事業に従事
    リースバック、買取再販、借地底地、共有持分、立退き案件を手がける

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160平米の広さがわかる!具体的な比較と変換方法

160平米がどれくらいの広さになるか、イメージできる方は少ないでしょう。
平米数を具体的な面積に変換するには、広さに関する表記を正しく理解しておかなければいけません。

不動産取引をする際には、平米単位だけでなく「坪」単位や「畳」単位など、複数の表記を目にします。
160平米が何坪になるのか」「160平米が何畳になるのか」広さに関する表記を理解して、不動産取引をスムーズに行いましょう。

平米単位を坪単位に変換する方法

平米数を坪数に変換するには、「1平米が何坪か」を理解することが重要です。
「1平米=約0.3坪」なので、平米数を坪数に変換する計算式は「平米数×0.3=坪数」で求められます。

そのため、160平米は「160平米×0.3=約48坪」となります。
48坪と言われても具体的な広さをイメージできない場合は、平米数が縦の長さと横の長さをかけた面積なので、平米数で広さをイメージしてください。

160平米は縦16メートル×横10メートルの面積になるため、バレーボールコート1面とほぼ同じ広さです。

平米数から坪数を求める場合は平米数に0.3をかけて求められ、反対に坪数から平米数を求める場合は「坪数×3.31=平米数」の式で計算できます。
不動産取引を行う際には、平米数と坪数の関係性を理解しておきましょう。

平米単位を畳単位に変換する方法

平米単位と坪単位と並んで、不動産業界で使われる広さの単位に畳数があります。
畳単位は「畳何枚分の広さ」かを表した表記で、具体的な広さをイメージしやすいです。
しかし、畳の面積は地域によって異なるため、畳単位は地域ごとで微妙にサイズに差があります。

地域別の1畳の面積

  • 京間(関西地方など) 1.82平米
  • 中京間(東海地方など) 1.65平米
  • 江戸間(関東地方など) 1.54平米
  • 六一間(山陽地方など) 1.71平米
  • 団地間(集合住宅など) 1.54平米

中京間では、1平米が約0.6畳に相当します。
平米数を畳数に変換するには「平米数×0.6=畳数」を使用し、160平米は「160平米×0.6=約96畳」となります。
畳96枚分と考えれば、160平米が広大な面積だと理解しやすいです。

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160平米の家を建てる際の広さの表記

160平米の家を建てる際には、さまざまな広さの表記を見かけます。
土地を購入する際や間取りを設計する際に重要な延床面積」と「建物面積」は、よく混合されやすいので違いを確認しておいてください。

延床面積

家を建てる際には「延床面積」という広さの表記がよく見られます。
延床面積とは、「各階の床面積を合計した居住面積」のことです。
つまり、家の床面積の総合値であり、人が生活できる居住スペースの広さを表しています。

たとえば、1階床面積20坪・2階床面積15坪・3階床面積13坪の3階建て住居の場合、延床面積は48坪(160平米)です。

160平米の家とは、2階建ての場合は1階床面積28坪・2階床面積20坪のように、階数が変わっても延床面積が48坪(160平米)の家を指します。
そのため、160平米の平屋を建てる場合は、1階の床面積が48坪(160平米)に相当し、広い土地が必要になります。

建物面積

延床面積と混合されやすい広さの表記に「建物面積」があります。
建物面積とは「建物を真上から見た際の外周面積」です。
建物面積とは、建物の真上から見た際の外周面積であり、別名「水平投影面積」とも呼ばれます。

各階で飛び出た部分が水平投影面積に該当するため、2階面積より1階面積の方が広い場合は1階面積が建物面積です。
設計によっては、2階のバルコニーが1階の外周よりも外に出ている場合、そのバルコニーの面積も建物面積に含まれます。

建ぺい率

建物面積は建ぺい率の制限を考慮する際に、必要となる面積値です。
建ぺい率とは「土地面積に対する建物面積の割合」のことを指し、土地によって土地面積の何%以下の建物面積でしか家を建てられないと制限されています。

たとえば建ぺい率40%の土地を70坪購入して、160平米の家を建てる際には建物面積28坪以下で設計しなければいけません。
そのため、1階面積を28坪・2階面積20坪など建ぺい率の制限を守って160平米の家を設計する必要があります。

160平米の家を建てたい場合は、建ぺい率を考慮して購入する土地を探してみてください。

容積率

延床面積は容積率の制限を考慮する際に、重要となる指標です。
容積率とは「土地面積に対する延床面積の割合」のことを指し、土地によって土地面積の何%以下の延床面積でしか家を建てられないと定められています。

たとえば容積率100%の土地を購入して、160平米の家を建てたい場合は土地面積が48坪以上の土地を購入しなければいけません。
容積率100%の土地を48坪購入すれば、延床面積48坪までの設計で家を建てられるため160平米の家を実現できます。

家を建てる際には建ぺい率だけでなく容積率も考慮して、土地選びをしましょう。

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160平米の住宅建設にかかる費用の目安と計算

160坪の家を建てたい方は、どれくらいの費用がかかるのか費用目安を知っておく必要があります。
費用目安を知らなければ、資金計画を立てにくいです。
160平米の家を建てる際の費用目安を、坪単価と所要資金の観点から確認しておきましょう。

坪単価

家を建てる際には土地を購入しなければいけません。
土地の価格は坪単価と呼ばれる「1坪あたりの価格」で表されます。
坪単価はエリアによって異なり、都市部や駅前・大型商業施設の近隣など不動産需要が高いエリアほど高額になり、田舎や地方など不動産需要が低いエリアほど安いです。

2022年度の全国平均坪単価は77万7600円/坪で、平米単価は23万5224円/平米です。160平米の土地を購入する際には、平均で約3,763万5,840円が必要です。

*参考:国土交通省|地価公示価格チェッカー

都市部に家を建てたい方は、坪単価平均が高い上位10都道府県を参考に、土地選びをしてみてください。

  • 東京都 373.3万円/坪
  • 大阪府 103.0万円 /坪
  • 京都府 88.8万円 /坪
  • 神奈川 86.2万円 /坪
  • 愛知県 70.7万円 /坪
  • 福岡県 63.2万円 /坪
  • 兵庫県 54.5万円 /坪
  • 埼玉県 53.8万円 /坪
  • 広島県 50.0万円 /坪
  • 宮城県 48.8万円 /坪

田舎や地方で家を建てたい方は、坪単価平均が低い下位10都道府県から土地を検討してみましょう。

  • 山口県 13.7万円 /坪
  • 福島県 13.6万円 /坪
  • 佐賀県 13.6万円 /坪
  • 島根県 13.2万円 /坪
  • 宮崎県 13.0万円 /坪
  • 茨城県 12.0万円 /坪
  • 鳥取県 11.3万円 /坪
  • 山形県 11.0万円 /坪
  • 青森県 9.9万円 /坪
  • 秋田県 8.3万円 /坪

東京都で160平米の土地を購入するには平均価格で5億9,728万円かかります。
しかし秋田県で160平米の土地を購入する際にかかる平均価格は1,328万円です。

エリアによって坪単価が大きく異なるので、予算とライフスタイルに合った土地を探してみてください。

関連記事 : 全国地価ランキング|土地の坪単価と地価の見方を徹底解説

所要資金

160平米の家を建てるためには、土地だけでなく建築費用も考慮しておかなければいけません。
160平米の家を建てる所要資金の参考として、住宅金融支援機構が調査した「2021年度のフラット35利用者調査」の結果を確認していきます。

まず、全国の注文住宅の平均住宅面積は123.8平米でした。
注文住宅の平均住宅面積123.8平米に対して、建設予定費用と土地購入費用を合わせた平均所要資金は3,572万円です。

*参考 2021年度のフラット35利用者調査

全国の注文住宅の平均面積が123.8平米であることから、160平米の家はそれよりも大きいことがわかります。
そのため、160平米の家の所要資金は3,572万円を超え、約4,000万円程度が必要になるでしょう。

しかし建築費用は、住宅建設を依頼するハウスメーカーや工務店、建設する設備や使用する資材のグレードによって大きく変わります。
少しでも予算を削減したい方は、複数の業者に見積もり依頼をして比較検討してみてください。

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160平米の間取り設計:おすすめプランと実例

160平米の間取りは4人から6人家族が快適に過ごせる広さです。
国土交通省が定める「誘導居住面積水準」によると125平米の広さがあれば、田舎や地方都市で4人世帯が各々豊かな生活ができます。

そのため、160平米の広さがあれば5人世帯や6人世帯であっても十分に快適な生活ができるでしょう。

また160平米の家であれば、開放的な4LDKや部屋数を増やして6LDKや7LDKの間取りで設計可能です。
部屋数よりも開放的な吹き抜けやLDK、螺旋階段を設計したい場合は、4LDKの間取りがおすすめです。

2世帯住宅などで部屋数を増やしたい場合も、ウォークインクローゼットが備わった広い6LDKの間取りを実現できます。

間取りを設計する際には、家族構成や将来のライフプランを考慮してください。
現在は3人家族でも将来子どもが増えたり、親を介護したりとライフスタイルが変わることもあります。

長期間住み続ける家を建てるなら、現在のライフスタイルだけでなく、将来のライフプランを想定して間取りを設計しましょう。

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160平米の広さでできる家づくりのポイントとまとめ

160平米の広さは約48坪で、畳数に換算すると約96畳です。
バレーボールコート1面分と同程度の広さがあり、5人世帯で十分豊かに暮らせます。

160平米の家を建てる際には、建物面積と延床面積を考慮することが重要です。
土地選びの際には予算に合った坪単価の土地を探して、160平米の家を建てられるか建ぺい率と容積率を確認しておきましょう。

また坪単価だけでなく所要資金を抑えるためには、ハウスメーカー選びや設備・資材のグレードを検討することが大切です。

160平米の広さがあれば4LDKから7LDKの大きな家を建てられるので、2世帯住宅を建設できます。
間取りを設計する際には、現在のライフスタイルだけでなく、将来のライフプランを想定してください。

家は長期間暮らすものなので、長期的なライフプランに合わせて建設することをオススメします。
広い家を建てたい方は、この記事を参考に160平米の家を建ててみましょう。

記事執筆・監修
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