大阪市生野区はどのような街なのか?治安や交通アクセスを紹介!
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大阪市生野区の住みやすさとは?
みなさんは大阪市生野区について知っていますか。生野区は、大阪市の中でも東南の方に位置する街です。もし生野区にある不動産を売却したら高く売れるのでしょうか。それは、生野区の住みやすさによります。今回は、大阪市生野区とはどのような街なのかについて説明していきます。
基本情報
まずは、大阪市生野区の基本情報を紹介します。大阪市生野区役所によると、生野区の総人口は2021年3月末の時点で126,930人だということです。大阪市全体の総人口が2,740,458人なので、生野区の人口はその4.6%ほどにあたります。生野区は大阪市の東南にあります。東端にあるので、隣は東大阪市になります。また、生野区の北側には東成区が、西側には天王寺区が、南側には阿倍野区と東住吉区と平野区があります。生野区の周辺はこのような位置関係になっています。
交通アクセス
次に、生野区の交通アクセスについて説明します。大きな駅としては、生野区の北側に梅田や北新地があり、南側には心斎橋や難波などがありますが、生野区からはそれらの駅にあまり近くはありません。しかし、生野区では、近畿日本鉄道やJR環状線を利用することが可能です。そのため、梅田や難波、心斎橋にも簡単に出られます。つまり、都心部から近すぎず遠すぎないという丁度よい距離感になっているのです。例えば、地下鉄を利用すればたいてい20分くらいあれば生野区内のどの主要駅にも行くことができます。このように、生野区の交通機関は十分に整っているといえるでしょう。
生野区は治安がよいのか?
実は、生野区は治安が悪いと言われることが多いのですがそれは本当なのでしょうか。実際に治安が悪い地域もありますが、生野区はどの地域でも治安が悪いというわけではありません。例えば、桃谷駅、南巽駅、寺田町駅などの周囲は治安がよい地域です。しかし、場所によっては注意が必要になるというのも事実なのです。鶴橋駅や北巽駅の周辺は治安があまりよくありません。その辺りは昼にはたくさんの店で賑わっていて安全なのですが、夜になると人通りが減ってしまうのです。あまりにも静かで暗いところは危険です。他にも、生野区ではけんかや暴力、暴走族などの被害も見られます。そのような場合には静かというよりむしろ騒音がひどくなり、治安が悪いです。しかし、それよりも多いのはひったくりや窃盗などの被害です。生野区では窃盗が多発しています。生野区で生活しようと検討している人は、治安の面に気をつけた方がよいでしょう。
生野といえばコレ!!
みなさんは生野と聞いたら何を思い浮かべますか。ここからは、「生野といえばコレ!!」というような生野の特徴について紹介していきます。
勝山通
生野といえば「勝山通」が有名です。勝山通とは、四天王寺の東門から約3kmに渡って東へ続いている生野区のメインストリートのことをいいます。生野区の中央を東西に横切る形となっており、「勝山通」の他に「大阪〜八尾線」や「難波足代線」と呼ばれることもあります。この勝山通の真ん中あたりには、なんと古墳があるのです。その古墳は「御勝山(おかちやま)」と呼ばれる小山です。その近くにはかつて農学校や気象台があったのですが、現在は「御勝山南公園」という公園があります。
外国人が多い
みなさんは「生野区には外国人が多い」という話を聞いたことがありますか。実は、生野区には外国人がたくさん住んでいるという特徴があります。大阪市生野区役所によると、大阪市に住む外国人の総数が142,995人(2021年3月末現在)であるのに対し、生野区には27,460人の外国人が住んでいるということです。これは、他の区と比較すると多い数字となっています。生野区に住む外国人の中でも、韓国・朝鮮人が約20,000人、中国人が2,842人、ベトナム人が2,898人となっており、明らかに韓国・朝鮮人が多いということがわかります。しかし現在では、日本語学校の充実化もあり、中国人やベトナム人の増加が進んでいます。さらに、既に住んでいる外国人が多いので、外国人にとっても住みやすい環境が整えられているのです。それによって更なる外国人居住者の流入が進んでいます。
コリアタウン
そのように、生野区にはアジア系の外国人がたくさん住んでいるので、生野区にはアジアの文化が根付いています。鶴橋の方のエリアには、コリアンタウンのような、まるで韓国の街並みのようなものが広がったエリアがあります。そこでは焼肉やキムチなど、韓国料理を楽しむことができます。さらに、文化としてk-popや韓国アイドル系の店もいくつか出店しています。
なんと生野区は、朝鮮市場を再生することを目的として、1984年に「コリアタウン構想」を打ち出したのです。その結果、御幸森天神宮から東に向かって500mに渡商店街がつくられました。そこでは、生野区に住むたくさんの韓国人・朝鮮人たちのために、キムチなどの食料品やチマチョゴリなどが販売されています。このように、生野区では韓国人・朝鮮人たちとの共生が図られているため、言語としては大阪弁のみならず、韓国語や朝鮮語が行き交うことが多いです。
このように、生野区には外国籍の人が多いので、もし生野区の不動産を購入した場合は隣人が中国籍の人になることも十分あり得ます。
住みやすいエリア
生野区は交通アクセスがよいけれど、治安の面では注意が必要だということがわかりました。ここからは、生野区の中でも住みやすいエリアはどこなのかについて説明していきます。
桃谷駅の周辺
まず最初に紹介するのは桃谷駅です。桃谷駅の周辺は生野区の中でも住みやすいエリアとなっています。治安面で少し不安の残る生野区ですが、桃谷駅は治安がよいので安心して住むことができます。桃谷駅は開発が進んでいて生活しやすい環境が整っています。駅の辺りには閑静な住宅地が広がり、飲食店や業務スーパー、薬局、美容室など様々な店が充実しています。さらに、駅の近くには交番が二ヶ所あるので安心です。飲食店はあるけれど居酒屋は少ないため、夜も治安が悪化する心配はありません。さらに、桃谷駅の周辺は犯罪の発生率も低いです。このように、桃谷駅は治安がよく、ファミリー層でも安心して生活できる、人気の地域です。
寺田町駅の周辺
寺田駅周辺は生野区の南西部にある駅で、心斎橋や難波の方へ出やすいというメリットがあります。
こちらも桃谷駅と同じで治安のよいエリアです。盗難やひったくりなどの被害はほとんどありません。そのため独身女性でも安心して住むことができるでしょう。スーパーマーケットやコンビニエンスストアが近くにあるので、生活するのに便利です。さらに、周辺には学校があるので、家族葬にも人気のエリアとなっています。
南巽駅の周辺
また、南巽駅の周辺も住みやすくて人気のエリアです。南巽駅は寺田町駅から電車で10分くらいという近さにあります。桃谷駅や寺田町駅と同じで、治安がよいので住むのに人気なエリアです。南巽駅の近くには交番があり、頻繁にパトロールをしてくれるので、南巽駅でも犯罪の件数が少ないです。しかし、近くにスーパーマーケットなどの買い物できる場所があまりないので、少し不便さがあります。
生野区の長所と短所
交通の便がよい
生野区は、交通アクセスがよいというのが長所の一つです。生野区では公共交通機関が発達しており、例えば地下鉄や近鉄、JR、バスなどを利用することができます。そのため、生野区には繁華街が多いわけではないけれど、交通機関を利用すれば繁華街へ出かけることも簡単なのです。特に、生野区からは天王寺や梅田、心斎橋、難波の繁華街へのアクセスがよいです。また、繁華街はあまりないけれどコンビニエンスストアやスーパーマーケットがあるので、買い物に困ることはありません。 さらに、交通アクセスがよいことで、通勤通学をする人にとっても住みやすい街となっています。
子育てに適した環境である
生野区は子育てしやすいと言われており、特に桃谷駅周辺や寺田町駅周辺には家族葬が多く住んでいます。それは、区内には幼稚園から小学校、中学校、高校までの学校がたくさんあるからです。学校が多いことで通学しやすくなり、学校選びの選択肢も増えるでしょう。また、生野区の駅前には塾がたくさんあり、学力向上を目指す子どもたちが利用しています。子どもたちの遊び場となる公園がたくさんあるのも魅力の一つです。
生野区の家賃相場
それでは、もし生野区で物件を借りようとしたらどれくらいの家賃がかかるのでしょうか。例えば、ワンルームを借りようとすると、家賃相場はだいたい4万円ほどです。大阪市の他の区と比べると、東淀川区が約5万円、淀川区が5.5万円なので、生野区は少々安いということがわかります。また、ワンルーム以外の家賃は、1LDKだと6.7万円、2LDKだと9万円、3LDKだと9万円くらいになります。家賃が安いのはとても魅力的ですが、安さだけで選ぶと治安や住みやすさの面で劣ることになります。特に、生野区では駅から遠いところは街灯が少なく、道が細くなるので、危険が伴うことがあります。不動産を借りる際にはその点を考慮して選びましょう。
まとめ
今回は、大阪市生野区について解説してきました。生野区は、交通アクセスがよく、住みやすいところです。外国人の人口が多いのが特徴の一つでした。生野区の治安は老婆書によってその良し悪しが分かれます。もし生野区の不動産を購入する際は、気を付けて物件を選ぶ必要があるでしょう。
【参照】 大阪市生野区役所「区の概要」
https://www.city.osaka.lg.jp/ikuno/page/0000000076.html
大阪市生野区役所「住民基本台帳人口・外国人人口」
https://www.city.osaka.lg.jp/ikuno/page/0000427171.html