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投稿⽇時

2024/06/17

最終更新⽇時

2024/06/17

今マンションは買い時?メリットやデメリットを解説

  • 不動産の知識

近年マンション価格は戸建て物件に比べると大きく上昇しています。新型コロナウイルスの影響で戸建ての需要のほうがあかっていたものの、コロナ禍が明けて一気にマンションの需要が増加しているのです。そこで今回は、マンションを買うべきかどうか、ということに焦点を当てて、マンションを買うメリットやデメリット、購入時の注意点をまとめています。

マンションを買うときに必要なお金

初めに、マンションを買うときに必要な資金や費用を解説します。

マンションを買うときに必要なお金

マンションを購入するには、物件価格だけでなくさまざまな諸費用が必要です。国土交通省の不動産価格指数によれば、マンション価格は右肩上がりで推移し、2010年に比べて1.7倍にまで上昇しています。平均的な購入資金を比較すると、分譲マンションの取得世帯では約4,929万円となっており、非常に高額です。また、中古マンションの方が中古戸建住宅よりもやや高い傾向にあります。

マンション購入時にかかる費用

上記の物件購入費用に加えて、マンション購入には以下の諸費用も考慮する必要があります。

  • 仲介手数料:不動産業者に支払う手数料で、物件価格の一部から数%に相当します。
  • 登録免許税:不動産の取得に伴う税金で、物件価格に一定の割合がかかります。
  • 印紙税:契約書に必要な印紙代で、契約金額によって異なります。
  • 司法書士報酬:不動産の登記手続きを行う司法書士に支払う報酬です。
  • 住宅ローン関連費用:審査手数料や保証料など、銀行に支払う費用があります。
  • 管理費・修繕積立金:共用部分の維持や修繕のために必要な費用です。
  • 火災保険:住宅ローン契約時に必要な保険料です。

その他の費用:引っ越し費用や内装のリフォーム費用など、個々の状況に応じてさまざまな費用が発生します。

これらの諸費用を計算に入れ、予算を立てることが重要です。

マンションを買うメリットとデメリット

続いて、マンションを買うことによるメリットやデメリットを紹介します。デメリットの方が若干多いようにも感じますが、あくまでも文面上そう見えるだけであって、実際のところそれぞれ良しあしがあります。一つひとつ見てみましょう。

マンションを買って住むメリット

分譲マンションを購入して住むメリットについて、詳しく解説します。

  • 高級な設備と共用部分がある
  • 優れたセキュリティ対策
  • 自分好みのリフォームが可能なことが多い
  • 資産としての保有

高級な設備と共用部分がある

分譲マンションは、住民が長期間快適に暮らせるように設計されています。そのため、一般的な賃貸マンションと比較して、高級な設備が備わっています。例えば、ファミリー世帯のマンションにあるクローゼットは、収納スペースが広く、家族全員の衣類や物品を整理しやすいです。広めのバルコニーでは、屋外空間でリラックスしたり、植物を育てたりするのに適しています。食器洗い乾燥機も付いていることがあり、食器を手洗いする手間を省き、忙しい日常生活をサポートしてくれるでしょう。さらに、24時間ゴミ出し可能なゴミ置場があれば、ごみについて困ることはもうありません。快適で清潔な環境を維持できるでしょう。

優れたセキュリティ対策

分譲マンションは、住民の安全を確保するために高度なセキュリティ対策が施されています。オートロックや防犯カメラは、不審者の侵入を防ぎ、住民の安心感を高めてくれます。また、管理人による日勤管理があることで、常に建物の安全を監視し、トラブルや緊急事態に迅速に対応します。さらに、エレベーターにキーが必要であるなど、セキュリティ面での安心が強い点が特徴的です。

自分好みのリフォームが可能なことが多い

分譲マンションでは、住戸の設備や内装を自由にカスタマイズすることができます。例えば、将来的な家族構成の変化に対応するために、間取りを変更したり、バスルームに床暖房を追加したりすることができる場合もあります(一部のマンションでは難しいかもしれません)。また、キッチンや洗面所などの水回り設備を好みのものに交換することも可能です。これによって、自分のライフスタイルや好みに合わせた快適な住環境を実現できます。

資産としての保有

分譲マンションを購入することで、自身の住まいを資産として所有することができます。賃貸マンションに住む場合と比べても、住宅ローンの支払いは家賃支払いと同じくらいで済みます。そのため、将来的な資産形成の一環として、分譲マンションを購入することは有益だと言えるでしょう。また、ローンの返済後は、売却や賃貸としての利用が可能であり、資産の価値を維持できます。

マンションを買って住むデメリット

マンションを買うことにはデメリットも付いてきます。よく確認しておきましょう。

  • 管理規約による制約がある
  • 管理費や修繕積立金の支払いが大きい
  • インターネット回線がつながりにくいことがあるかもしれない
  • 災害時の避難の難しさ
  • 別途駐車場の手配が必要
  • 近隣住人との交流の減少
  • 議決の多数決による決定

管理規約による制約がある

マンションには管理組合があり、共同生活を円滑にするためにさまざまな規約が存在します。これには、ペット飼育の制限やゴミ出しの時間帯、共用施設の利用方法などが含まれます。これらの規約に従わなければならないことは、住民の自由な生活を制限する一因となり、購入後にこの存在に気づくことでトラブルに発展することがあります。たとえば、ペットが家族の一員として大切だと感じている人にとっては、ペット禁止の規約は大きなストレスになるでしょう。

管理費や修繕積立金の支払いが大きい

マンションに住むことで毎月の支払いに含まれる管理費や修繕積立金は、住民が共同でマンションの維持管理に必要な費用を負担するものです。管理費は共用部分の清掃や照明の電気代、エレベーターのメンテナンスなどに使われ、修繕積立金は将来的な修繕工事の資金を積み立てるために必要です。これらの費用は予算に加えて考慮する必要があります。予期せぬ増額もあるかもしれません。

インターネット回線がつながりにくいことがあるかもしれない

マンションでは、一つの回線を多くの住戸で共有するため、通信速度が低下することがあります。とくに混雑時にはインターネットの利用が難しく、ストレスになることがあります。これは、動画ストリーミングやオンラインゲーム、リモートワークなど、高速なインターネット接続が求められることに大きな影響を与える可能性があります。

災害時の避難の難しさ

高層マンションに住む場合、地震や火災などの災害が発生した際には避難が難しくなります。エレベーターが停止する可能性が高く、階段を使って避難しなければなりません。高層階に住む場合はとくに避難に時間がかかるため、避難計画や防災グッズの準備が重要です。

別途駐車場の手配が必要

マンションには、専用の駐車場が付属していないことがあります。そのため、車を所有する場合は別途駐車場を借りる必要があるかもしれません。駐車場の料金は地域や施設によって異なりますが、追加の経済負担となります。

近隣住人との交流の減少

マンションでは、隣人との交流が少ないことがあります。個々の家が独立しており、共用部分での交流が限られるためです。戸建てのように近所づきあいの概念があまりありません。近隣住人との関係が希薄だと、トラブルが発生した際に助け合いにくいというデメリットがあります。

議決の多数決による決定

マンションでは、重要な決定事項は住民(区分所有者)の多数決で決定されることが一般的です。これは、建物の改修や大規模な修繕などの重要な事項にも適用されます。自分の意見が反映されない場合もあり、住民全体の意見が一致しない場合はトラブルにつながる可能性があります。

マンションを買うときのチェックポイント

最後に、マンションを買うときの大切なチェックポイントを紹介します。

マンションを買うときのチェックポイント

下記のポイントには気を付けておきましょう。

  • 販売時期と販売方法
  • 物件のチェックポイントの把握
  • 資金計画の立て方
  • 住環境

販売時期と販売方法

新築マンションの販売は、通常複数の期に分かれて行われます。それぞれの期には、販売開始や抽選のスケジュールが決まっています。物件の販売時期を把握し、早めの行動が重要です。人気の高い物件では、販売開始後すぐに売り切れることもあります。

販売方法には、登録抽選方式と先着順方式があります。登録抽選方式では、事前に登録を行い、抽選によって購入者が決定されます。一方、先着順方式では、申し込みの先着順に購入者が決まります。自身の希望や状況に合わせて、最適な販売方法を選択しましょう。

物件のチェックポイントの把握

新築マンションの場合、実際の建物はまだ建設中であり、購入者はモデルルームを見学することが一般的です。モデルルームでは、間取りや設備、内装などが展示されています。物件の魅力や不満点を見極めるために、モデルルームを必ず見学し、どのような感覚になるのか確認しておきましょう。

モデルルーム見学時には、希望する間取りとの違いや、オプション品の内容を注意深く確認しましょう。また、将来的な生活スタイルや予算に合わせて、必要なオプションを絞り込むことが重要です。

資金計画の立て方

マンション購入には、頭金や諸費用が必要です。頭金とは物件価格の一部を現金で支払うことであり、一般的には物件価格の20〜30%程度が目安です。また、諸費用には登記費用や手数料、住宅ローンの手数料などが含まれます。十分な資金計画を立てておきましょう。

住環境

マンションを購入する場合、住環境や生活利便性も重要な要素です。物件の周辺環境や交通アクセス、近隣施設などを詳細に確認しましょう。将来的にどのようなライフスタイルになりえる可能性があるのか、どのようなライフスタイルを望むのかを考えることが大切ではないでしょうか。

以上のポイントを踏まえて、マンションを購入する際には慎重に検討し、自分に最適な物件を見つけましょう。

まとめ

今回は、マンションを買うことにフォーカスし、メリットやデメリット、チェックポイントを説明しました。一概にマンションを買うべきとは言えませんが、年々マンション価格は高騰しており、近年それが顕著に表れています。そのため、マンションを買うのであれば今が買い時だと言えるかもしれません。今回紹介したポイントを抑え、検討してみてはいかがでしょうか。