売建住宅/うりたてじゅうたくとは

あ行

不動産開発業者が建築主となり、建物が完成してから宅地とともに売り出される「建売住宅」とは異なり、不動産開発業者が売り出している宅地に対して購入者と建築請負契約を結び、その宅地に購入者が建てる一戸建て住宅のこと。 文字通り、宅地を売ってから家を建てるため「売建」となる。

売建住宅の場合、購入者が建築主となるが、ハウスメーカーや設計事務所などの施工業者を選ぶことができず、宅地を持っている不動産開発業者が指定することになる。 また、間取りなどの設計内容も、施工業者により自由度は異なるが、「注文住宅」のようにすべてオーダーメイドで建てられるわけではなく、決められた選択肢の中から選び発注することになることが多い。 決められた条件で建築することから「建築条件付土地」や「建築条件付き宅地分譲」と呼ばれることもある。

費用に関して、施工業者との設計の打ち合わせは発生するため、その分建売住宅よりはコストがかかるが、完全オーダーメイドの注文住宅よりかは、金額を抑えることができる。

ただし、多くの場合、契約締結から施工業者への発注がおおむね3か月と決められている。期間内に打ち合わせを完了し、発注しなければ契約は無効になってしまうため注意が必要。